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北陸新幹線周遊感想

北陸新幹線が敦賀まで延伸した。一週間遅れだが乗車した。たまたま福井に用事があり利用した。その時の印象を綴る。まずは横浜を出て東京へ、ここから「かがやき」に乗車。停車駅は大宮、長野、富山、金沢、福井と少ない。乗車時間は3時間を切った。時間よりも乗り心地が素晴らしく3時間も乗車した感覚はない。車両の揺れがなく、シート間の距離がのぞみより広くゆったりしている。グリーン車やグランクラスでなくても十分すぎる。

大宮までのノロノロ運転を強いられていた「かがやき」は、それ以後実力発揮の250〜260km/hrで疾走する。

東京を出て1.5時間後の車窓から日本海が見えたのには驚いた。通過駅ではあるが糸魚川付近から西にターンして金沢方面へと向かう。日本海の青さと民家の屋根が漆黒のコントラストは太平洋側の風景と違い一服の絵のようだ。

東京からの乗客はほぼ満席で北陸割の影響かと思ったが、筆者も北陸割を申し込もうとしたが売り切れだったので、満席が全て北陸割を利用はしていない客だと推定。本当に敦賀までの乗客だろうか?と思っているうちに金沢駅に到着すると、約8割の人はここで降車してしまった。

あぁ〜福井や敦賀は金沢に比較するとまだまだ認識されていなことがわかった。空席だらけになったものの、今度は乗車してくる人でほとんど埋まった。主としてインバウンド客。筆者の周りは英語が飛び交う。まさにテキサス新幹線がこうなるだろうと予想される風景。

やがて福井駅に到着。駅の西口、東口ともイベントで盛り上がり恐竜もお接待に忙しく首を振って愛想を振り撒いていた。それらを横目にして用事を済ませて、帰路に向かう。

帰路は折り返しても良かったが、周遊券を利用した。福井から敦賀までは北陸新幹線の「はくたか」を利用したが、その先が問題。 東京方面には米原乗り換え「ひかり」になるが、敦賀から米原までが従来なら金沢からの「しらさぎ」が運行していたが、短距離特急となった「しらさぎ」の運行本数が激減しているので敦賀で1時間待ちが生ずる。JR西日本在来線で普通もしくは快速列車で行く方が便利な組み合わせのケースもあるので、事前の下調べが必要と痛感。若狭出身の社員に聞くと地方はそれが常識と一蹴されてしまった。

乗り換え時間が延伸前には話題になったが、実際は2分であっけないくらい。案内人が多数配置されていたが、フロアーの行き先別色塗りなどで誘導されているのが実態で混乱はなかった。

筆者は時間を潰して「しらさぎ」に乗車したが、敦賀駅でサンダーバードと並行して乗客を待っている姿は、以前ならブイブイ言わせていた車両だが、どことなく格落ち感漂う雰囲気。 正直なところ大阪までの延伸を実態として拒絶している京都府の態度への批判が強くなるだろうと予想する。リニア新幹線は奈良を通過し京都には寄らない。見放されてから気が付くのであろうが、早期着工しないと過去の遺産維持は困難になるだろう。

米原からの「ひかり」は“いつもの”東海道新幹線。先ほど経験した揺れのない車両からいつもの車両揺れ、振動が再現されている。JR東海がリニア新幹線に力を入れる理由の一つがわかったような気がする。現行の東海道新幹線では次世代は通用しないのだ。レールに非接触で振動なく、500km/hrで走行できるリニアへと革新しないとドル箱維持には厳しいのだと。(国際の新幹線建設への参加魅力を失うことも背景にある)

リニアが品川―名古屋が開通した場合、現行の東海道新幹線の本数は徐々に削減されるか貨物併用になる。 何かと開通に抵抗している静岡県案件は政治問題なので言及はしない。だが、その誰かさんの地盤となっている浜松へ行く場合、鉄道ファンとしては品川から名古屋までリニアを選択。どのみち浜松駅から訪問先までは自動車を利用するとなると名古屋から自動車(その時は自動運転レベル3以上)の方が便利になると思われる。

結論は帰路も北陸新幹線の方が便利だと感じた。経済圏も変容するだろう。

(お詫び:先週のブログでタイプミスがありました長井長政→浅井長政の間違いです)

北陸新幹線延伸と歴史探報

歴史好きにはタマラないのは小松の安宅の関?それとも越前福井? 後者の方は560年26代継体天皇の出身地。武烈天皇の後継がないことから急遽即位した。この頃から急変事案があるとこの地から人材が駆り出されたようだ。近年の米国との繊維摩擦交渉や自動車摩擦交渉などを仕切ったのはそれぞれ福井の人。沖縄変換交渉で活躍した若泉氏も鯖江出身。

3月16日に金沢から敦賀まで新幹線が延伸。それを機会に歴史とグルメを求めて観光客が増えることが期待されている。ちなみに記念式前のアパホテルの予約状況は満杯で平日は7,000~10,000の宿泊代が2万円をこえていた。インバウンドには高級ホテルが不足との声を受け外資系ホテルが高層ビルを開業するなど、昔のイメージから相当変化したのではないか。確かめに行きたい。

観光地の候補は永平寺、朝倉城址などがあるが、歴史好きには朝倉城址がお勧めだ。一般的には室町幕府の御三家として足利将軍との関係が深いと知られ、近江の国長井長政と織田信長との戦いには共闘したことが知られている。京文化が醸成された家柄で多くの客人を抱えていた。将軍の逗留の場として、また明智光秀が医薬面で活躍したのも朝倉家。

案外知られていないのが越前は織田家の発祥の地であり、朝倉家と同じく斯波氏の傘下にあった。織田はその後尾張に進出した。ここに出てくる名前がその後に縦糸・緯系で絡んでくるのが面白い。ぜひ朝倉城址をお勧めする。巌流島決闘で宮本武蔵と戦った佐々木小次郎は朝倉城址近くの一乗谷。滝を鋭く切り裂く「ツバメ返し」を編み出した。一見のお勧めする。

時を早回しにして徳川家康の次男が親藩城主として赴任。68万石で加賀の一部も領地だったが、二代目忠直の時に忠直卿狂乱事案から一時32万石まで減縮された。小説や映画で知っている人も多いかと思う。武芸の達人と自刎していたが、相手する部下が忖度していたことがわかり、怒り狂った挙句惨事に及んだ。「忖度」は昔からあったのだ。忖度は会社、国家国力を低下させる。このような歴史を踏まえたのか幕末城主松平春嶽の開国へのアシストはもっと評価されて良いと思う。多くの人材を輩出した。

福井城址跡は県庁となって城はないが、丸岡には日本最古の木材建築丸岡城があるので、時間があれば訪問するのもよし。「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」。日本一短い手紙として町おこしに成功している。 歌人俵万智も高校時代は福井だった。多分最寄り駅が田原町なので、これをヒントにしたのではないだろうか。本人には聞いていないが。

歴史ばかりのブログを書いているとお腹が空いてきた。

冬なら勿論 越前カニ。オールシーズンでは蕎麦とソースカツ丼。蕎麦は「おろし蕎麦」だが蕎麦がそもそも違うことは一口でわかる人にはわかる。次にソースカツ丼。関東にもあるが、肉の厚さが非常に薄く揚げ、それを何枚も重ねている。関東の人は薄い肉なんて論外・食べるにはガッツリでしょとして受け付けない。南青山に福井テナントショップがありソースカツ丼を食べることは可能だが、ここの肉厚は分厚い。マスターに聞くと薄い肉では不満が出るのでしょうがないです。とのこと。 北陸新幹線で行って試してはいかがでしょうか。

森林伐採の影響

DX環境ビジネスと銘打ってビックサイトで展示会があった。太陽光パネル・付随した建築関係・システムなどが相変わらず数多くの展示棟を占めていた。しかしながら集客力に翳りが出ているなぁとの印象を持った。普及するにつれ良いことばかりではなさそうだと明るみにでつつあることもあるのだろう。

それに対して注目されたのが木材チップ。木材チップによる火力発電提案業者の数が多いのには驚いた。木材チップについては安定的原料確保が厄介、木材チップの保管中に発酵熱により燃焼火災が発生するなどマイナスイメージの情報があったので、その展示ブースの熱気に圧倒された。正直に言えば「大丈夫?」。

どこかの国では煮炊き燃料に使い続けた結果、森林が消滅し禿山ばかりになって水害被害などのことを思えば、どこの国のどの森林から伐採してチップ加工されたのか気になった。火力発電所となると煮炊とスケールが違う。間伐材だけではマテバラは合わないと推定される。

このようなネガティブイメージを増殖させたのは、この展示会の前に次の文献を読んだからでもある。上智大学がプレスリリースした図に驚いた。この図が訴えたいことを共有するために、引用転載する。

カンボジアで深刻化している森林伐採が周辺地域の人々に与える影響を調査したもの。

森林伐採により

  • 子供の成長阻害
  • 幼児の出生体重の低下
  • 妊婦のマラリア罹患率が高くなり胎児の健康を悪化させることを実証した

カンボジアに限らず、森林をマネーと交換する経済活動は巡り巡って人類にとってどうなのかを考えさせられる一枚。タイ、インドネシアではパームなどのプランテーションが拡大。ブラジルのメタノール燃料確保のためのアマゾン開拓など地球にとって本当に優しいのか。

 炭酸ガスが多少増えたら子供の成長が森林伐採と比較して遅くなるのなら苦渋の選択をするが、そうではないはず。3月、5月には桃の節句、端午の節句と子供の成長を願う季節も重なって森林伐採ブームがあるとすれば、「ほどほど」を願いたい。森林だけに考える範囲は広くかつ深い。

参考)anemia 貧血 placental 胎盤

子育て時の愛着密度

近くの動物園を時々散策する。もぐもぐタイムになると普通とは違う行動を示すだけに眺めていると面白い。レッサーパンダへは餌場に置かないで簡単には見つからないような場所にそっと置いておく。いつもはのんびりしているレッサーパンダでも餌を探し回る。それが見る人にとってはシャッターチャンス。

チンパンジーのケージには母親と幼児のペアと成長2頭の計4頭いる。行き来はできるが別棟となっている。給餌係が中サイズのバケツから餌を取り出して手渡しする。餌は皮を剥いたニンジン、りんご、バナナ、緑黄野菜と見ているこちらが羨ましい種類。幼児チンパンジーは母親のお腹に身を寄せて給餌係に手を伸ばす。幼児むけにはチーズのようなシートも手渡す。小さなチンパンジーの至福の時なのだ。

一方別棟の成長2頭のチンパンジーはワレ先にと手を伸ばし、一頭は餌を受け取るとお互い距離をとって(ケージの反対側に急いで行って)取られないように背を丸くして食べる。残ったチンパンジーは給餌係にあいつの分まで欲しいとねだる。何だか人間社会と似ているなぁ〜と思っていた。

そんななか、東工大から発表された「子育てと子の愛着の科学 日頃の育児で小ザルも甘え方を変える」がプレスリリースされた。北大、理化研、京大、上智、ダブリン大、慶応と多彩なメンバーでの研究成果である。詳細は下記文献参照

Communications Biology (DOI :10.1038/s42003-024-05875-6

この実験方法と結果を要約した図が分かりやすいので転用。

(A)実験の模式図。家族から引き離した子どもをカゴに入れて右のケージに、家族個体の1頭を左のケージに入れた。金網を取り除いたのち、子どもと家族個体の行動を観察した。

(B)子どもは家族と見知らぬ個体とを区別し、家族が助けに来てくれるとすぐにしがみつく。

(C)子どもの鳴き声のスペクトログラム(上)と鳴き声の種類(下)。幼い子どもはひとりでいると鳴いて助けを呼び、背負われるとすみやかに鳴き止む。

(D)幼い子どもは家族にしがみついて過ごし、自発的に離れることはまれ。

研究発表者らはまとめとして次の図で、「子は家族個体それぞれの子育てスタイルに応じて愛着を柔軟に変化させる」を示している。

 

 

 

人間社会とそっくりではないだろうか。お腹を痛めて産んだ子供を放棄したり、時には殺めたりする人間の方が動物より劣るニュースがある。一方で障害を持って生まれた子供を年老いた親が面倒を見ながら歩く、電車に乗る、楽しくレストランで食事をする様を見ると、これが親だと深く思う。

つい先日 市役所のホールで受刑者の作品即売があったので立ち寄った。パッと見ての印象は作品の色合いが茶〜褐色が多い。忍耐色なのか心理がその色を選ばせたとしたら、その幼児〜子供時代において孤独・頼られる人がいなかったなどの影響を受けていたのかも知れないと思った。筆者の感想ですので異論は多々あるでしょう。赤ちゃんから4歳までの親が注ぐ愛情で将来が決まるとなると個人・家庭・社会にとっては大きな要因かと思う。さて、今日も散歩しながら動物園を巡るとするか。

うがいで糖尿病改善

日本株価がようやく上昇。マネーの行く先は米国と日本に限られているのが現状ではこの傾向は当分継続するのではないかと想像する。GPNが3位になったドイツにもマネーが回っても良いはずだが、2022年の底値よりは38%回復したが力強さはない。ウクライナ情勢、極端な環境政策による混乱、EV暫時休止状態などマイナスイメージが付きまとう。

筆者は株には全く縁がないので無責任をお許しいただくとして、半導体、AI情報処理、医療関係は伸びるのだろう。半導体関連エヌディビアの極端な急伸は目を見張るものがある一方で、ジワジワと伸ばしているのがインスリン制御GLP-1関連の医薬。年配者を交えた会食の時に部屋を外れて腹部に注射をしていた人を思い出す。

もちろん糖尿病を罹病されている人であるが、今の米国ではこれをダイエットに利用しているらしい。注射方式から飲み薬も発売されている。日頃の食生活で肥満の人は「自分も管理できないダメ人間」と採用時に跳ねられるとのことで、 GLP-1関連の医薬が売れに売れているとか。

筆者はBMI23なので肥満ではないが、ご飯や甘いものが好物だっただけに糖尿病は油断できない。痩せていても、酒を飲まない人も発症する記事も目にする。

日本の研究.comニュースに冒頭タイトルを見つけた。要約を全文引用すると

『2型糖尿病患者がクロルヘキシジン配合マウスウォッシュを用いてうがいを行うことで、口腔内に存在する悪性度の高い歯周病菌が減少するとともに、血糖コントロール状態が改善することを発見

糖尿病の合併症の1つである歯周病は歯周病菌によって引き起こされる疾患であり、クロルヘキシジン配合マウスウォッシュを用いたうがいにより歯周病菌が減少することが知られていた。しかし、2型糖尿病患者がうがいを行うことによる口腔及び全身への影響は明らかにされていなかった

2型糖尿病患者がクロルヘキシジン配合マウスウォッシュを用いたうがいによる口腔ケアを行うことで、口腔内の環境改善だけでなく、歯周病によって惹起される血糖値上昇の改善にも繋がることが期待される』

実験は非常に簡単。大阪府内の2型糖尿病患者に対して6ヶ月水だけのうがいをしてもらい、後の6ヶ月をマウスウオッシュでうがいをして歯周病菌種と血糖コントロール値を測定したものである。 図を参照。

この図を見れば明らかにマウスウオッシュの効果は大きい。市販品も多く販売されていることを近くのドラックストアで見た。注意書きには頻繁に使用すると口腔内が荒れるので1日3回程度が好ましいとのこと。

食事の後の日本茶をいただくが(シニアにありがちな予備口内洗浄的行動も兼ねる)、その後マウスウオッシュをすることで効果が高くなるのでは?と考えれば 多少のマナー云々より理解してあげた方が良さそうだ。

今、シニアを蔑んだような目で眺める若い人のジャンクフードに頼った食事履歴は自分がシニアになった時には今より糖尿病は深刻になると予想する。さすれば・・・どの銘柄の株が・・・と株に無縁の筆者がいっても意味がない。それこそ水に流してください。

冬場の乾燥肌と帯電列

2月20日は気温23℃。半袖で散歩する人も見られた。 この調子で春になると思いきや水曜日(今日)から厳冬に戻るとのこと。朝からどんより曇り空で今にも雨が振り出しそう。暖かくなってきたのでコートのインナーを外したところだったのだが、再度取り付けた次第。被災地のご苦労に比べれば甘いと言わざるを得ない。

電気代の高騰、所得が先行き不透明であることを考えると、庶民の対策は重ね着が手っ取り早い。ところが、日本人の肌は敏感であることから重ね着をすると「痒み」「肌荒れ」に悩まされる季節でもある。

小学生の頃、セルロイド(酢酸セルロース)や塩化ビニールの下敷きを擦り合わせて頭の上に持ってくると髪が静電気で立ち上がることをやったものだ。擦り合わせで静電気がなぜ起こるかは考えたこともなかった。

今であれば「陽子の周りに電子が循環しているだけでは静電気は発生しないが、異種原子の物質とこすり合わせると、電子が飛び出して相手方に移行する。飛び出した元の原子がプラスに、電子が入った方がマイナスになる。(図:石塚HP引用)

これが静電気の仕組みだといえば今の小学生では容易に理解できるであろう。学校や家では電子のやり取りである半導体満載のガゼットを利用しての学習スタイルだから。

人体の70%は水(含む血液など)でできているので本来は裸でじーっとしていれば静電気は発生しない。そうはいかないので肌着+シャツ+セーター+上着+アルファ と積層された衣服で動く(層間摩擦)と静電気が発生する。人肌とシルクは類似分子であるから静電気を生じても僅かである、高価だが医療機関にかかる場合と比較すれば案外コスパは良いのかも。どなたかのご意見を聞きたいところだ。

木綿の帯電列はシルクに準ずるが、縫製が悪いと縫製部分があたかもブラシで擦っていることで静電気が起こり痒みを生ずる。肌着にポリエステル100%はなく、多くは木綿との混紡であるが、ポリエステルと人肌の帯電列差が大きいだけに、購入する時は混紡比率を見ることをお勧めする。うっかり縫製の悪い肌着を買った場合は、裏返しにきている人もいる。シャツの裏返し着は無理だ。ノンアイロンシャツは便利だが乾燥冬場はコットンでしょう。セーターが問題。アクリル混紡は帯電列が大きい。カシミヤ(ウール)もナイロンとほぼ同じ。

ではどうすれば良いのか。

*筆者は電力ケーブルの樹脂開発を少しだが経験したことがある。そこでは絶縁材料のポリエチレンと被覆材料から構成されているのだが、ケーブル断面方向の2/3のところに半導電層を有する形態となっていた。これと同じ理屈で重ね着の間に静電気緩衝を設ける。具体的には木綿100%からなるシャツを着る

*室内湿度の調整 加湿50〜65% とし空気の静電量を下げる

*シルク由来のセリシン配合クリームを肌に塗布

ここで、ちょっと寄り道 セリシンって何?ですが、繭の糸は2本のフィブロインと、
その周囲を取り囲んで1本の繭糸に束ねている乗り状のタンパク質セリシンからなる。
セリシンは繭の湿度調整と紫外線防止の働きをしていると京丹後織物組合HPから引用。
(近々水とシルクに関する講演を依頼中)

*ヘパリン類似化合物、ヒアルロン酸配合などの保湿剤の利用

*タモリさんのお風呂では垢擦りはしないで、じーっと浸かっているだけとのこと

 角質層など皮膚ガード物質を無理に剥離しないとのことは確かに良いのだろう。

*その他、部屋のこまめな掃除 埃フリー環境維持

この最後の項目が一番筆者にとっては苦手。だが、本当かどうか確かめていないが静電気が溜まると血液酸化にも影響するとか?の記事があるとなるとやらざるを得ない。

コマ大戦にみる創造性

2月10日 ポカポカ陽気に誘われて買い物を兼ねて散歩。帰路 横浜市役所のアトリウムホールに通常より大勢の人が参集していることを見つけた。人が大勢いると自然に足はそちらに向かう。

確か先週は幼稚園・保育園における想像力要請のプレゼンテーションが同ホールで実施されていた。幼児段階における“想像力”をいかに養成するか、プレゼンする先生が力説されていた。幼児段階からピアノ、バイオリン、バレー、日舞の習い事のほかにサッカー、野球、英語教育など毎日追われている。これらは先生・師匠の真似を徹底することか、監督の指示に従い動く。それを超えて創造するには何十年の稽古と鍛錬が必要となる。幼児段階で真似にパワーを使えば、その後も“指示軌道に乗った人生”を歩むことになりかねない。

「日本のものづくり」とは・・・と大袈裟なことを言える資格は筆者にはない。上述の大勢集合していたのは「最強コマ決定戦」大会。これだ! つい嬉しくなって観覧席に座った。NC旋盤加工で金属(を含む)製のコマを土俵に見立てた盤上で相手と戦う競技。直径が20,000mm以下、全長が60,000mm以下のコマを回転させて土俵から相手を押し出す、回転時間の長さを競う簡単なルール。単位が,000mmとあるのがものづくりの原点を見る思いがある。

全国で2,000社・団体からの参加があり、予選を通過した100社・団体が横浜に結集したとのことで、今年はインドネシアからも参加。企業・大学・高専・高校生が参加。

では何に関心があったのか。

重厚感あるコマで小兵コマを跳ね飛ばすパターン。小兵は重厚コマの動きを予想して進路以外のところで場所を確保して重厚コマが体力消耗して倒れるまで待つ作戦。と面白い。その中で一際想像力を発揮したコマがあった。“忍び羽内臓コマ”の登場。

コマが回転すると胴体から3本の羽が飛び出し土俵の半分以上をスイープする。羽にはバネが仕組まれていて回転力に応じて羽の長さが調節できる仕組み。こんな手を考えた企業はアッパレ。 ルールでは忍び工作があっても停止時に元の寸法に戻らないと負けになるだけに調整が微妙。試行錯誤を繰り返したであろう。

敗戦チームはインタビューを受けるが、敗戦の弁より想像力の必要性とチームワークの効果を謳っていたのは好印象だった。コマには金属の選択、表面の凸凹(イボ型攻撃)、攻撃を受け流すベアリング、倒れにくい重心設計、ゴム、プラスチックとの積層など多くの技術の集合体だけにこの大会が別の方向にも想像力の起源になってくれることを期待したいい。

今回で10回目とのこと。そもそも業界の宴会にて何かできないか?と考えた“おっさん”にアッパレ。では貴方ならどのような創造をするのか?と問われるだろうとして帰宅後、考えた。多分土俵の材質との摩擦摩耗が回転寿命を差配するとなるのではないか。それならば軸先端にナノカーボンを埋設しては如何だろう。いわゆるナノダイヤモンド。次世代半導体の主役になるとして注目されている素材。この仮説が当たっているとすれば、コマだけに瓢箪から・・・になり、自動車、工作機械などへの効果があるだろう。今回のコマは3D設計が基本にあるが、素材への関心を加えるともっと面白い創造ができるのではないか? 期待した。

当日の詳しい模様はhttps://g1.komataisen.comを参照して下さい。

土俵とコマの例の写真を添付します。

降雪メカニズム

2月5日の午後1時に学童が学校から帰宅すべく道路を集団で歩いている。3時にはサラリーマンが帰宅を急ぐべく駅では混み合っていた。「大雪情報」によるものである。翌日の会議のために自宅から近地ではあるがホテルを予約する人も多いとニュースがあった。

現実に午後から夕方にかけて降雪。横浜では雪は雪でもみぞれ風であり降雪量も3cm程度。豪雪地帯と言われる北陸の人から言えば「大袈裟」ではないかと言われるであろう。実際、こちらの人も大袈裟だとは思っているが、交通網が昔と違って複数の鉄道会社との複合路線となっているので、思わぬところでの積雪トラブルが遠い地域まで波及することがあるので、それなりの対策をしているのが実態。昔の風景では雪道をハイヒールや革靴で歩く風景なない。少なくとも雪への備え知識は普及していると言える。

能登半島地震以来テレビで見る見る能登半島の風景は「雪は少ない」。一般的に海岸地域は降雪量が少ない。内陸の山岳までの平野が豪雪に見舞われる。そこで北陸地方を通過する国道八号線の状況を定点カメラで見た。富山、石川、福井の道路及び建物に積雪が無い。これには驚いた2021年の豪雪記憶と対比すると拍子抜けした感じた。また米沢から来た人から、今年の雪は降り方が異常であるとのこと。一旦30cm程度の積雪があった後で雪解けがあり、また次に40cm程度積雪があって直ぐ雪解けの繰り返しであったと言う。こんな現象は極めて珍しいとのこと。

小学校のときに教わった日本海側に雪が降るメカニズムはシベリアからの寒気団が日本海に吹き出し海から水蒸気をたっぷり含んで日本海側の山岳にあたる。その時に換気団が山に沿って上昇することで さらに冷やされ雪や霰となってふり注ぐメカニズムであったと記憶している。今ではいわゆる朝鮮半島北部にある山岳からシベリア寒気団がの風が二股に分かれて日本海側の上空で合体しそれが北陸地区の山岳にあたって降雪すると言うメカニズム。今では日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)と呼称されている

一方で九州大学の河村隆一教授の研究によればそれだけでは北陸の豪雪のメカニズムが理解できないと、高度シミュレーションを用いて北陸不連続線を唱えておられる。すなわち寒気団が北陸地区の山岳にあたってリターンし、ちょうど海岸から内陸に入ったところで元の寒気団と合体し水蒸気濃度が非常に濃くなるというメカニズムである。二年前にリリースした情報による。(2022.04.12)このメカニズムであれば非常に納得ができる。

欲を言うならば、年ごとにシベリア寒気団の吹き出し強度および吹き出し先の方向がどのように変わるのかの予測ができれば非常に役に立つと思われる。もちろんそれにより原因が何かと判明し、対策が打てるものならやりたい。温暖化なのか単なる周期なのか、マグマの流動変動なのか、地軸の歳差運動なのか。素人ならではの勝手な想像だけにご勘弁してください。

ただ太平洋側の降雪のメカニズムは南岸低気圧によるものである。太平洋側の暖かい水蒸気を含んでたまたま冷気に接することで雪になる。普通は雨で終わるはず。逆に言えば南岸低気圧が発生すれば北陸地区から見れば春が近いと言える。そう日本に春が訪れてきそう。梅は満開になってきた河津桜はほぼ満開状態入学試験もピークを迎えているそろそろ春。

そんな中、株価が上昇。世界のマネーは米国と日本にしか吹き出し口がないので当然の流れ。こちらは満開のまま散らないで欲しいがさて?

監視カメラの進歩は良いこと?

インバウンドのお客様が増えた。繁華街を行き交う言語が多様になっている。日本人同士の会話の声が小さいこともあって、ひょっとしたら外国の人が多いのでは?と勘違いすることも多々ある。

来日されて驚くのが治安の良さ。日本の治安は監視カメラがあるからではない。伝統的な文化、教育、道徳が大いに寄与している。海外で治安が良いとすれば、監視・セキュリティ技術とその普及に負うところが大きいのだろう。

先日、ビックサイト複合展示のうちネプコンジャパンのブースで某社のセキュリティシステムを見た。代表的なカメラにパソコン。でありながら、映像を分析するソフトに驚いた。特定人物の動線追跡、特徴だけ抽出する事例として紺色の服をめされている人を抽出することもできる。机に置き忘れた品物に焦点を当てると、その周囲に誰がいたか、手にしたのが誰か、その特徴まで記録する。走行している自動車のナンバーを記録する装置は日本にもある。それも可能でかつ、カメラの費用、維持費の費用が実に安い。

日本の集合住宅では大手マンション販売および管理会社と随意契約的につながりがあり、更新時には従来方式+僅かな改良を加えた新タイプ監視カメラをマンション理事会は鵜呑みにすることが多いようだ。記録時間が短く上書きされてしまう。監視記録の開示にはその都度費用を請求される。と友人から相談を受けたことがあった。今どき個人でもほぼ無料のクラウドでアーカイブできるシステムを組めるのに驚いたことがあった。ITに強い若い人が居住しているはずだが、実態は管理組合の会合には委任状任せで参加しないことで年配者の意見が通っているようだ。

まぁ、日本ではこれで十分だとセキュリテイ会社は安心しているのだろうが、海外メーカーは必要があって、進化をしないと生き残れない。どう見ても甘そうな日本は格好のターゲットにした感がある。

今回、複合展示会とあって1日では足らず2日通った。だが、この直前に多分スーパーであろうところに小銭入れを置き忘れたことがあった。小銭入れも古く、500円前後しか残っていないので、まぁいいか、次にスーパーに行った時に聞いてみるかとしていた。

その3日後にスーパーで聞いてみたら、管理人室で預かっていることが分かった。日本人は凄い!と外国人並みに驚いたのはいうまでもない。小銭入れと小銭を封筒に硬貨別に数を記載し封に3人の従業員の押印がなされて保管。ここまで丁寧にされると他のスーパーには申し訳ないが優先利用することになる。 自動精算マシンが増えてきた。お店によって形式が異なる装置なので、つい精算作業が混乱することがある。紙幣を横に入れる、縦に入れる、釣り銭がジャラジャラと音を発しながら先に出てきて受け取り、後で静かにそーっと出てくるおつりの紙幣を取り忘れた人を知っている。バーコードをなかなか読み取らないでイライラ・・・・。現金以外ならカードでの自動精算機でどうぞ。 便利だが、有人レジで“おばちゃん”とたわいない雑談を交わしながら精算する方が本当は好きだ。

このブログ冒頭でインバウンドの方は日本人のような配慮ができないような表現をしました。もちろん全員ではない。先日、ビックサイトに行くべく電車に乗った。結構な混み具合。大柄な海外の人が大きなショルダーバッグを肩から下げていた。仲間がそーっとそのバッグを動かして通路を開ける仕草をされた。こちらか笑顔を返したところ、先方も笑顔。それがきっかけで会話をすることに。人にもよるだろうが、You tube、SNSで来日前に種々情報を集めて来日されているのだと分かった。テクノロジーの進歩だけに100%負わせるのではなく、人の心にウエイトを置いた方が明るい社会だと感じた。

津波防災×潮位差発電を同時に実現する可動式防潮堤

誰よりも当該テーマを研究していた東工大関係者が能登半島地震に伴う津波被害について切歯扼腕されたであろう。この論文が発表されたのが1月18日。当然その以前から長く研究されていたテーマであるだけに、このアイデアが実現していればと思ったであろう。

超アバウトに要約するならば平常時には防波堤の一部は海面下にあり船の通行はできる。地震が発生と同時に防波堤が姿を現して津波を抑える仕組みとなっている(海底設置型フラップゲート式防潮堤)。

 

 

 

 

 

東北・淡路震災後に一部のみ設置したが、来たるべく南海地震には設置費用なども含めて理解を得るにはもう一つ付加価値が必要と開発者は考えた。それが潮位差発電をこれに組み込もうとする考えである。説明には以下の図を見るだけで十分理解できるのでご参考にして下さい。潮位差発電はすでに海外では行われているが、特に日本海は潮位差が小さいこともあり実用化されていない。

さて、最後の図は日本の各地の大潮・小潮の潮位とそれに対応する発電力マップである。能登半島(番号26)の潮位差は小さく、潮位差発電も0〜5レベル。これでは経済合理性だけで浮き防波堤の設置は難しい。科研費獲得にもコスパを研究者は訴える必要がある。まさか能登半島に4m超の津波が襲うとは予想すらしなかったであろう。従来の潮位データーより海底地震をどう捉えるかが重要になってきた。海底資源探索において3方向からの地震波形を解析する研究が進んでいると聞いている。海底資源も有力な経済パワーになるので本テーマにもう一つ役をつけて満貫と行きたいところ。

そういえば、地下鉄の入り口にポリカーボネート製の雨水シャッターを考案した会社があった。地下鉄を頻繁に利用するが見たことがない。何か事故がないと設置しないのだろうか。南北線やりんかい線の地下深度の深い路線は豪雨時にはなるべく避けているが、地震には個人で可能な術はない。