焼き海苔、やま芋で認知症改善?

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近くのスーパーに日頃より少ないが米袋が積まれている。米騒動は終焉したのだろう。一方で駅構内の映像パネルには食中毒に注意喚起が目立つ。先週のブログを見ていたかのようなタイミング。うなぎ弁当中毒の地域であれば、尚更なのであろう。それを見ながら会食場所に集合した。

加熱処理条件を満足しそうなメニューを選びつつ、脳・肝臓にとってご迷惑であろう液体で乾杯。フロアーのあちこちからご満悦な声が充満。なんだかんだ言っても幸せな日本。

メンバーの関心はこれから高齢に向かうとあって食事と健康の話題で盛り上がった。

健康診断を機会に塩分管理をきっちりしている人。トータル6g以内に収める工夫を熱く語ってくれた。別の人はりんご酢の効用を語る。きっちり守るご褒美に好物のあんぱんを食べるとか疑問符付きの愛嬌のある人。それぞれだ。

その話の流れの行き着くところは「日本古来の食事と近年の食糧事情による食事の変化」が話題になった。15,000年に及ぶ縄文時代、後半から弥生時代に稲作となり日本人の食事がある意味固定した。米、野草、魚、貝 の組み合わせ。それに対応する胃袋、腸に存在する菌種も決まった。 海外原産地の住民にとって良いものが日本人に合うとは限らない。具体的に記載すると差し障りがあるのでカット。

ではこれから食欲の秋になったら何が好ましいのか? の話題になったので、このような文献があると紹介した。

1つは「ジオスゲニン高濃度ヤマイモエキスは 軽度認知障害および軽度アルツハイマー病の認知機能を改善させる」 富山大学が8月26日にプレスリリースしたもの

山芋エキスを24週間65歳以上(平均73歳)の人を2グループに分け、偽エキスを与えた方と比較したところ、山芋エキスグループは認知症改善した人が多かったとのこと。詳しくは元文献を参照していただきたい。

2つ目は「海苔のもつ抗酸化作用 ~季節変動と加工工程による増強を発見」名城大学が7月26日にプレスリリース。要旨を引用すると

  • 11 月/12 月に収穫される秋芽網の初摘み海苔が高い抗酸化作用を示した。
  • 生海苔を加熱して乾燥、焼処理を施すことによって抗酸化作用が増強された。
  • 増強された抗酸化作用はフェノール類化合物の増加によるものだと推定された。
  • 海苔の加熱処理により付加価値がプラスされた食材開発や調理方法提案への貢献に期待。

焼き海苔でフェノール類化合物がどのような機作で増加するのか、是非分析をお願いしたい。フェノール類は熱や光により発生した過酸化物と反応して酸化劣化を抑制し、自らは役目を終えるのが普通だが、加熱して増加するのは面白い。採取時期とフェノール類化合物データ、焼き工程で増加の実験データを引用する

 

 

 

 

 

 

 

偶然に山芋と焼き海苔の情報を思い出したが、心の中では「とろろマグロ丼」「とろろ蕎麦」が浮かんでいたはず。そこには海苔もMVPの一角を占めている。とろろマグロ丼が麦飯であれば完璧栄養メニュー。とろろ、オクラ、海苔の組み合わせも付け出しに良いと結局は某液体の量が増えるメンバー。明るく笑うのも健康の素で勘弁してくれるであろう。

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