2023年 11月 の投稿一覧

ロボット・ドローン・宇宙展@福島

友人が関係するドローンを見て欲しいと案内があり郡山で開催された展示会に行った。南相馬市を中心の大災害復興策として政府・福島県の投資によるロボットタウンが設置され、全国から企業が参集している。当日は市民一般開放とあって子供連れ家族でごった返しの盛況。お子様にはロボットがお気に入り。

ドローンでは2023年で4,000億円の市場規模になっていると聞いてピンと来なかったが、2040年には3兆円越えの予想だとのこと。被災地福島がその開発の拠点になるとなれば嬉しい限り。現在のドローン市場は農薬散布、林業の管理、送電線などの点検などが主な用途。

3兆円に達する主なアイテムは物流で全体の60〜70%とのこと。そのようになるには数多くの現行制約があり解決には課題山積。だが、制約があればこそ技術は進歩し、副産物技術は別のビジネスを産むチャンスになるので期待ができる。現行ルールは次のとおり

レベル1 無人地帯・目視範囲・操縦   小規模圃場農薬散布や空撮

レベル2 無人地帯・目視範囲・自律飛行 大規模圃場農薬散布・生育監視

レベル3 無人地帯・目視外 ・自律飛行 極少人数集落配達(郵便でテスト中)

レベル4 有人地帯・目視外 ・自律飛行 目標だが実現は?

読者の中には、このレベル1〜3でも相当悩ましいと思うだろう。農薬散布が経営として成り立つには相当の圃場規模が必要だが、実際は会社規模で農業に進出するには種々の規制がある。 極少人数集落への物流はコストが問題であり、本当に利用するだろうか。離島で海が荒れる時以外用途があるのか疑問。ふと思ったが郵便で受け取りの印鑑かサインが必要なときはどうするのだろうか? パソコンやスマホで受け取り承認するのだろうか。極少人数集落では老人割合が60%を超えているはずなので対策を知りたい。本当は富山県のように都市近郊へ移住を薦めることが本質的な気もする。レベル4は厳しいので中間のレベル3.5をつい最近設定したとのこと。

都会での物流がドローン一択なのか疑問だ。ドローンは配達先の庭か屋上にあるQRコードを目指して飛行し着陸する。対象の家屋はどの程度あるのだろう。あったとして、1回は試してみても、コスト面からクルマで買いに行くことになりそうだ。ドローンが飛行する高さも考慮する必要がある。航空法や国防上設定された航空ゾーンがある。それを避けて飛翔するが、羽田への航空機の着陸コースは新宿・品川上空からであるので東京でも限定されている地帯に絞られる。伊丹空港を抱える大阪でも然り。気象観測ドローンを福島大学では開発しているが、この航空ゾーンにより十分な高度、適切な地域が制限があるので完全な観測にはならないようだ。

3兆円の半分以上が物流となると複数多くのドローンが東西南北上下に飛行する。衝突しないようにお互い回避するシステムはNEDOが開発しているのは安心だが、万一不具合があったときに下に人がいないところに落ちるとのこと。都会でそのような場所あるのかな? 冗談半分だが歩行者はヘルメットとお守り。ドローン躯体は型式証明・テスト飛行時間・操縦ライセンスが必要となっているが、自動車の様に車検制度が見当たらないが、筆者の見落としだろうか?

多くの現在のドローンの飛行時間は20分前後、ペイロード(荷物)は5kg未満。災害時に一気に大量の物質を輸送するにはヘリコプターか超大型ドローンになる。その様なドローンの実物が登場した。写真の人サイズと比較するとわかるように自重だけで300kg、ペイロード200kgが目標とのこと。(柳下技研;埼玉県和光市と長岡商事庄原市との共同開発)

クルマでいえば、軽自動車、小型自動車、大型車両、特装車の大型特装ドローンと言える。次の災害が来ないことを願いつつ、早期に実用化に向けて開発を進めてほしい。

人の意思決定は眼球運動に現れる

Perceptual decisions interfere more with eye movements than with reach movements.

東北大・松宮教授メンバーが8月に発表したタイトルであるが、翻訳者は「心の可視化に近づく成果」とタイトルに併記している。面白いタイトルに惹かれた。元の英文にも目を通した。しかし、どちらも理解の限界をはるかに超えていた。

要約は ①「目に見えない心の中のプロセスである意思決定をどうすれば可視化できるか?」は人間の行動理解が課題。②意思決定と関連のない運動行為(眼球運動や手の運動)を行っている場合でも、眼球運動は意思決定の影響を受け続ける ③人間の行動の方向性を決める意思決定が、目に見える運動行為である眼球運動にだけ影響を与えることから、この研究成果は眼球運動が目に見えない心の中の意思を読み取る窓になる可能性がある。

面白いが次の図1をみて混乱した。理解するには相当読みこむ必要があると感じた。気にはなっていたがそのままにしていた。

 

一方で、幕張メッセで開催されたCEATEC 2023にてTOPPANデジタルと近畿大学が共同で微小眼球運動計測器を展示。眼球のマイクロサッカード運動を高精度で計測する装置を展示しており、自動車運転モニターで前のクルマを追尾している時の眼球の動き、前のクルマがブレーキを踏むとき、そして衝突時における眼球とブレーキを模したボタン操作の模様を画像として理解できるようになっていた。

企業の説明は実に分かり易い。

その展示ブースをみた瞬間、鈍い頭にあの東北大の文献が蘇ってきた。再度、再再度読み返してみた。そう簡単に素人が理解できることはなかった。だが文献に登場する医学用語・心理学用語を孫引きしているうちに、この文献が伝えたいとの意図とは違うが、別の意味で納得した。

それは意識にはボトムアップとトップダウンの両面があること。確かに、ボトムアップの定義をWEBでは周囲の物体と色や形の特徴次元で異なる物体は目立ち(ポップアウトして)我々の注意を自動的に引き付けると説明している。スーパーの野菜・果物売り場では同系色を並べてはいない。ポップアップの文字も工夫して売りたい商品を前面に押し出している。

コスモサイン・Aidite共同出展のワールドデンタルショーでコスプレ嬢を登場させたが、周囲のブースからポップアウトしていた。SNSを観た若者がブースに押しかけた。ポップアウトとしては成功した。技工会社の首脳も初めは躊躇していたが若い社員の勧めで撮影に興じていただいた。

一方のトップダウンとは何か。会社の上層部からの命令・指示ではなく、筆者の解釈で言えば心の経験値からくる判断といえよう。プレゼンテーションにおいて動画やカラフルな図表で注意を引き付けるポップアウトがメインのケースでは発表者は自信満々だが、理解度は50%未満のことが多い。相手の経験・レベルを理解した上で、十分な理解と共感を得るためのワンピースに気がつき、それをプレゼンに忍ばせることができる人は凄いと思う。手前味噌になるが、コスモサインの加藤代表のプレゼンはそれに近い。

とくだくだ書いていると、部屋にご高齢者が入ってきた。なんだって、そりゃ〜目に関する言葉はいろいろあるわな。と。“目が笑っていない”“目は口ほどにモノをいう”“目が泳いでいる”“目が座っている”“見る目がない”“目つきが悪い”“刮目してみよ” WEBで調べると200以上もある。これらはマイクロサッカードで観察できるものもあれば、心眼で読み取るトップダウンもある。心眼読み取りワードは英語に翻訳できない。日本人が長い歴史の中で蓄積してきた微妙、繊細、侘び寂び文化からの発露でもあるからであろう。その意味で人の意思決定システムを開発ができるのは日本ならではであろうと理解して東北大、TOPPAN近畿大の研究の今後を待ちたい。

ジャパン・モビリティショー

10月26日〜11月5日にかけてビックサイト全館で開催されたジャパンモビリティはコンセプトが完全に新しくなり面白かった。モーターショーはフランクフルト、上海の方が規模は大きく、かつ多くのメーカーが出展。東京モーターショーに参加する米国クルマは皆無状態。日本を市場とみなしていないことが明確だった。どのみちEVは遅れている国に見るものがないとでも言いたいような雰囲気があった。

今回のジャパン・モビリティショーでも従来タイプの新車発表も存在していたが、美人モデルがクルマに寄り添っての風景は絶無。クルマよりモデルを撮影に来るような人はいない。本当にクルマが好きだとの印象だった。

何よりモビリティと銘打ったこともあり、「動くモノ」イコールモビリティとあって多種多様なものが展示。おそらく、クルマだけの視野でのクルマ作りは限界にあり、異次元・異業種の中で「動くモノ」からのヒントを得ること、その分野との協調もあるとのコンセプトを知ることできることができた。自工会の会長に豊田章男さんが就任されて硬直した従来スタイルとは目線が違うぞと感じた。展示以上に人気をえたのは豊田会長が講演されるときに多くの人が集まって聞き入っていたことだ。BEVを環境の錦の御旗としてトヨタ、日本車を追い落とす作戦が裏目になりつつあるこの頃では

多くの人はショーで展示されているクルマそのものより、これからのクルマの作る社会がどうなるのか?そこに興味があったから豊田章男さんの話を集中して聞いていた。

そう、世の中、BEVの今後は全個体電池などを含めて織り込み済みなのだ。気になったのはレーシングカーブースの前に設たステージで講演があったこと。自ら(モリゾーとして)レースドライバーとして活動されている。それも関係はあるだろうが、レースはクルマをドライブさせる楽しみの極限の姿。

だからこそ、混乱している時こそ原点に戻って考えるとしたら。業務用と個人では違う点はあるが。

    必要条件        そのために

安全に目的地まで移動できる    レベル3

移動時間が適切であること           充電・給H2インフラ

いかなる環境でも運転可能            災害インフラ被害でも走行できる機能を残す

リーズナブル価格                        車両・修理・電費・燃費・H2費・下取り

トラック430問題                     レベル4 自動運転

家庭に一台だけ購入の前提をつけるとこれらに合格するようなクルマ選びになると思われる。

固い話はこの程度にして注目した展示物をあげる。水素エンジンの本物を見た。バイク向けにバイク四社+トヨタのグループで開発している。このブログでも取り上げた。写真をご覧されても、普通のガソリンエンジンと同じように見える。カワサキ・Ninjaのエンジンをチューンアップしたもので、写真で青く塗装されている箇所が水素対応部品である。

説明員によくぞここまで仕上げたものだと感想を述べたところ、四輪バギーでラリーに参加して耐久性をテストする予定だとのこと。四輪であれば水素タンクが多少大きくても良いのかもしれないが、バイクでは収納場所が限定されていることから、タンクは水素収蔵合金、液体水素、または四輪同様の圧縮ボンベかと質問したところ、圧縮ボンベが本命だとのこと。材料メーカーが連携して取り組むべきテーマだと強く感じた。

その水素を利用した電車の実物も展示されていた。発電所―変電所―電車の大雑把な流れの中で電気ロスが発生することが解決できるならば架線のメンテを含めて環境に良いのかもしれない。

徳島県は唯一電車のない県と揶揄されているが、この将来をじっくり待っていたと胸を張るがよろしい。

上記の430とはなんぞや。確かにパーキングエリアのトラックバス駐車場に入ればいいのに路肩に止まっていることが多い。理由を聞いて納得。

トラック運転手は4時間走行したら30分休む必要があり、タイヤパーツに記録される仕組みとなっている。それを守らないと次の4時間は走行できないらしい。今回の展示ではレベル4もどきの実走行の映像を見た。もちろんドライバーは付き添いで乗っているが、ほとんどハンドルを手にすることはなかった。運転手不足対策としては喫緊の課題であるだけに実現が早まることが望まれる。

浴室突然死防止鹿児島キャンペーン

11月に入ったが温暖な日々が続いている。旅行に温泉地を選ぶ人も多いだろう。調理担当(主婦or主夫)は食事の仕事から解放されての久々の温泉に身を沈める。ドタバタの筆者から見ると羨ましい限りだ。夏場ではシャワーで済ましていたが、この季節になるとたっぷりのお湯がはられたお風呂が疲労回復には心地良い。

だが、冬場に向かうにつれて浴室内突然死だろうか救急車での搬送が多くなる。従来も寒い脱衣場が問題だとはほとんどの人が分かっている。簡易暖房で対応しているご家庭もあろう。鹿児島大学は警察と過去に浴室内突然死が発生した時の環境温度を丹念に調査して貴重な情報を得て発表した。鹿児島の地域TVでは天気予報のように「お風呂注意報」を発している。温暖地の鹿児島で この取り組みは寒冷地では更に有益だと思う。彼らの成果を広めたいところだ。なお、温泉旅館など施設では脱衣場も大規模な温泉浴槽のおかげで暖かいので飲酒しなければ問題は少ないのだろうと温泉地に配慮しつつ。

早速鹿児島大学の発表を見てみよう。下線部は発表引用

この度、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科法医学分野の林 敬人教授らの研究グループは、鹿児島県警察本部刑事部捜査第一課の協力のもと、鹿児島県内各地域の浴室内突然死が発生しやすい環境温度(最高気温、最低気温、平均気温、日内気温差)を特定することに成功し、その結果に基づいて浴室内突然死を予防するための入浴時警戒情報を発令することになりました。

鹿児島県内で過去 14 年間に発生した浴室内突然死の検視全例を解析しました。浴室内突然死は、鹿児島県内で年間約 190 例発生し、交通事故死の約 2.5 倍と多いことがわかりました。浴室内突然死は、冬季の高齢者に集中して発生することが判明しました。浴室内突然死の発生は、発生日の環境気温(最高気温、最低気温、平均気温、日内気温差)と密接に関わっていることが明らかとなり、統計学的解析から浴室内突然死が有意に発生しやすい各環境気温を特定することに成功しました。

データーを眺めることで現実を知ることができる

つまり、最高気温、最低気温、平均気温が低ければ低いほど入浴死の発生が多くなり、日内気温差が大きければ大きいほど、入浴死の発生が多くなることが明らかとなりました。以上の結果に基づいて、われわれは入浴死が発生しやすい日に入浴を控えるように入浴時警戒情報を発令するシステムの開発を進めることにしました。

そこで、早速 警戒情報を見た。

浴室内突然死された人の解剖などで本当の原因を追求することは困難であるだけに相関関係を丁寧に調べることにより、悲惨な事故を防止するとの観点は良い試みだと思う。大学となると原因追求に新しい事実を発見することが研究者の仕事と思いがちで、悪く言えば研究のための研究になりがちだが、今回の発表はそれとは一線を画していることは喜ばしい。

さて、民間でこの予報を利用するとしたら、① 入浴を控える ② 65歳以上のシニアは温度感覚が鈍くなり、かつ頑固。熱い風呂に浸かるのが男だ的なこだわりがある。その場合は簡易赤外線測定装置で入浴者の表面温度を測定して納得させる。③ 65歳以上のシニアは加齢臭を気にしているのでお風呂に入らないと家族に迷惑と思っているところがあるので、消臭化処理した繊維があるので(例セーレン)それによる下着により納得させる。今回の鹿児島大学の放った情報をテクノロジー側が受け取って発展させることを期待したい。

脳波

先に開催されたCEATEC 2023(幕張メッセ)で脳波測定関係の展示があった。過去にはメガネ枠に仕掛けた提案があったが、その後どうなったか知らない。PGV社は額に幅広くセンサーを貼ることで精度が向上することを説明していたが、医学的診断ではその通りだろう。だが会議で考えているのか、眠っているのかと口角泡を飛ばしてやり合う不毛の議会(安芸高田市)の特定議員むけには適合できない。できないことに安堵する議員もいるだろうが油断禁物。そのうちに。

同じ展示会のスタートアップ&ユニバーシティコーナーで大阪大学の人が藤井聡太さんなど将棋界のトップの脳波は検出できないと立ち話で教えてくれた。ニューロン神経同士の情報伝達する際の超微弱電流変化を脳波として捉えるはず。それが検出できないとは? コンピューター将棋判断では80%で挑戦者の勝利としていたが、最終局面になると実に8億手でコンピュータは藤井颯太さんの勝利と計算。その通りとなり八冠を達成。コンピューターが激しく計算していても追いつかなかったとは。一体どうなっているのか。1/0/1/0のデジタルでなく量子コンピュータのようである。

これは筆者の直感暴論だが、神経と神経の間にある液体と神経の界面に関係にあるのだろうと。神経の表面にある血液なり脳髄液は多層になっていて、流動しない表面層があって、その上を流れていると仮定したら、層が極めて薄いか流動粘度が低いなど要因かもと。いい加減な仮説ではあるが、誰か研究を進めてほしいと勝手なお願い。

そのブースで大阪大学は他の5研究機関プロジェクトを代表していた。2050年のAIコンピューターの消費電力予測が2020年総発電量の3倍になる。一方で脳の消費エネルギー電力は21Wに過ぎないとして脳に着目して研究をしているとのこと。EV普及も含めると電力事情は一変する。太陽光や風力発電云々どころではない。

さて、前置きが長くなったが、ぼんやりそのようなことを考えていたらX(twitter)で知人が面白い記事を紹介していた。プレジデント電子版からの引用「アルツハイマー病の予防は結局これに尽きる…脳の老廃物を手っ取り早く洗い流すための科学的な対策脳の自浄作用を働かせるために誰もができる日常の営み」

超要約するとアルツハイマーに関して

「脳も細胞からできている臓器なので、活動した後には老廃物が生じます。老廃物の一種がアミロイドβやタウと呼ばれているタンパク質です。これらのタンパク質が脳組織に異常に蓄積することと、認知症の間には関連があります。」 「脳の中では、脳脊髄液という液体が血液から作られ、1日に4~5回入れ替わるペースで頭蓋骨の下をゆっくりと循環しています。脳脊髄液が脳組織の内部に浸透し、細胞と細胞の隙間にたまった老廃物を洗い流す仕組みがあるらしいことがわかりました」

具体的な対策としては運動と睡眠に尽きると著者の提言。そういえば、このブログでも階段を使うなら下りが好ましいとの説を紹介した。その理由はこの脳脊髄液の流動が促進されるからである。ブログに記載したからには実践をしないとしたが、階段の降り方にも工夫が必要だと思った。普通の歩き方で階段を昇降すると膝が損傷しかねない。登る際には無駄な筋肉を使い疲労に、下る時には膝へのショックが大きいのだ。その結果、取り入れたのが「なんば歩きの応用」。本ブログで取り上げたので検索して下さい。通常の走行では従来の欧米式よりなんば歩きが疲れないが、階段や坂道は非常に有益だと思う。是非のお試しをされてはいかがであろうか。踵から足を置くのではなく、手を振らず水平移動に近いと意外に楽でかつ階段では足が後からついてきて段差に置く方式なので速くかつ疲れなく移動できる。

筆者が付け加えるとしたら、「おしゃべり」も老廃物を流すことに効果的ではなかろうかと。仮に前頭葉が受け持つとして、話をすると部分発熱する。となると脳脊椎液の粘度は低下して流動速度が高くなるのではないか。話す相手がいない、話し下手・苦手な人は老いが早い。展示会にくるシニアの人は健康だから足を延ばせるのだろうが、逢えば血色がよく、かつ饒舌な人が多い。ロダンのように一人考え込むのは格好が良いが、庶民にとっては下手な考え休みに似たりと。あれ? 議会でお休みの人は庶民の代表であるから“お休み”は何ら恥じることない? だが庶民を舐めていると次がないのだが。

オフィスが整然・静寂な会社がある。外資系は個人ブースもある。だが、実験をしているときは一人よりも、余計なことを話しかけてくる人がいると、意外とヒントになることがある。これを小生は脳波共鳴と名付けている。静寂なオフィスが生産的であるのは思い込み。わいわいガヤガヤが脳髄液にも影響しているのだろう。

と偉そうなことを言えば、大阪のおばちゃんのなんと元気の良いこと。それを言えば「あったり前田のクラッカー」と返してくるだろう。てなもんやの財津はいない。