2019年 4月 の投稿一覧

異方向磁気と異能リンク集団

渡り鳥は大丈夫? 伝書鳩は帰巣するだろうか? 唐突だが、5G時代では3~6GHz、28GHz,78GHzの周波数が割り当てられると聞いている。そうなると鳥は磁気センサーを利用して飛行コースを設定しているが、磁力線が一方向だけでなく縦横無尽に飛び交うことで混乱するのでは?と磁気学に疎い者同士の会話である。当たっているかどうかは、5Gが普及してから分かるので、もう少し先になるだろう。鯨やイルカの集団異常行動は潜水艦やソナーの影響もあるとの指摘があることを考えると満更100%間違いではないだろう。

 さて、その5Gになると大量の映像を瞬時に送信することが可能になる。先日のIOTM2M展では肝臓の手術や歯科支持台の作成を遠距離にいる机の上でメスやドリルを持って動かすと、手術現場では遅滞なく、その動作が行われる様を展示していた。筆者もトライしてみたが、その対応速度に驚いた。身近なところでも変化が起こりそうだ。例えば有料駐車場。踏み台を超えて駐車、精算時には止めた場所の番号をインプットして精算の流れであるが、これからは踏み台無しのETC精算に加え買い物割引きをカウントしたQRコード精算に留まらず、到着時間に変動があっても最適な駐車場を指定するようなシステムが目の前にきている。

 一方、冒頭の鳥の話に限らず磁気の乱れが発生すると、現代の特に5G時代では社会混乱が予想される。太陽風プラズマと空気中の種々の微粒子と反応して発色するオーロラ。北極圏が有名でその為のクルージングが人気である。オーロラは希に北海道でも観測記録がある。オーロラと磁気の乱れとの関係は正確に判明していない。学問的には追究して欲しいところであるが、素人判断では相関があると想定しておくのが賢明である。

 日本は地震・津波・火山爆発など記録が古文書に多く記載されている。地球科学の専門家は古文書とサイエンスを結びつけ研究している。オーロラに関して有名なのが「京都で大規模オーロラ」が明和7年(1770年)に発生したことが明月記に記載されている。

カラフルな図も見つかっている。後年、扇形に広がっているオーロラが計算で求められるパターンと一致していることも記録の正しさを証明している。僅か250年前の出来事。 (文献:極No.17 2018冬号7

 

この図は京都の東丸神社で発見されている。インバウンド観光客が一番多い京都伏見大社の入り口の右側に小さな祠がある。「あずままるさん」と親しまれている。特に受験シーズンとなると参拝客が急増する。決して賢くない小生を憂いたのであろう、父親に連れられて良くお参りをしたものだ。天神さんの牛を撫で、あずままるさんにお参りするパターン。その効果は?そこは神のぞ知る。

 古文書分野/サイエンスの異分野の結合で新しいものが見えてくる。記録が重要であるが、その前に好奇心がなによりも重要である。会社では効率を追求するあまり他分野に興味を示し斥候検討することは、あまり歓迎されていない。特に中央研究所なるものは深耕するには適しているが、他分野との交流を意識的にかき回さない限り出来ない人間集団。

 社長直轄の遊軍組織を有する会社の株価が上昇している。直面するビジネスの調子より、先の将来性を反映するのが株価。異能にして好奇心が旺盛で人に会うのが何より愉しい人々が活躍している。確固たる基礎ビジネスがあればこそであるが、規模に関わらず社外の異能集団とのコワークを進めている。そんな会社が何故か京都に集中している。

これからのビジネスは一方向だけでなく、XYZ A,Bの5軸に感度良好の経営が求められるのであろうとすると5Gが開く世界とも無縁ではない。

日本の生産性

桜一色から新緑を愛でる季節。愛すべき日本の風景。本当にありがたい。この季節になると昔は春闘・メーデーなど労働環境改善を求めて労使の協議の期間となった。特に安倍政権になってから、労働組合が賃上げを要求する風景が目の前から無くなり、政府が企業に最低賃金見直しや給与改善を要請している。経済の素人である小生から見るとエッ?と思う。合化労連、総評、ゼンセン同盟、連合などが春闘に活躍したが、死語になってしまったと小生には映る。政府主導にせざるのを得ないのは2%インフレターゲットに対して依然目標未達状態にあり、脱却の政策だと言われると なるほどと納得する。外国人を格安賃金で雇用することと、全体の経済をどう読むか、それこそ超大型コンピューターAIで計算がなされているのであろう。

しかしながらインプットする条件が正しいか、アルゴリズムは従来の人口増加と経済の関係を踏襲していないかどうか。インプットとして60万人もいる中高年の引き籠もり層や、障害をお持ちで就職ができない人、就職氷河期に卒業時期があってしまった層、スーパーのレジ係も自動精算方式に変更など、従来の職場から変更せざるを得ない主婦層のなどの活用を条件にいれているのか。人手不足を嘆き、即、外国人に依存するのは、将来の歪みを生ずるのではないかと思われる。

 英国がEUから離脱しようとしている原因の一つが外国人を無条件に受け入れ、過去から積み上げている社会福祉を入国と同時に利用できる権利を持つのはケシカランと思うのは素直な反応の結果だ。北アイルランドとの国境問題を英国離脱のポイントとして人質にとっているEUとの攻防は日本とは事情が違うが、英国が今後どのような方向に活路を見いだして行くのか参考になる。

GDPを国力の指標とするのは時代遅れではあるが、ざっくり人口増加率とGDP成長率は相関する。米国は人口増加、日本は人口減少し、2060年頃は8,5000万人程度と予想されている。今のドイツ並み。日本の現在は人口12億。マーケット規模があるので、輸出割合が少ないが、これが人口8,000万人になったらどうするか。デービット・アトキンスは近著「日本の勝算」で、人口減少+高齢者人口=強いデフレ圧力に作用する。その解決策として生産性を上げ、輸出比率を高めることであると論じている。

分野毎の生産性について米国及びドイツとの比較を作表した。

 この表を眺めていると、日本として何をしなければならないか、成長するネタが浮かんでくる。浮かんだら、どのようにするか?の5WHが描ける。

まだまだ、日本が頑張らざるをえないことが分かる。専門科学技術の点数が低い。但し特許出願件数、ノーベル賞は決して少なくない。評価点が低い理由は特許出願が企業の保険・防衛特許的性格が多く、攻めの知的財産が少ないことにあると小生の経験からのコメントである。ノーベル受賞をどのように大型育成企業にするか、あのiPS細胞の山中教授でも金策に走らざるをえなかったことに、縦割り行政の欠点をみることができる。

これらを解決する処方としてアトキンス氏は

*起業化精神・文化 

*過当競争しない ・無駄な脚の引っ張り合いをやめる。価格より品質が日本の特徴を生かせる

*女性の活用

*賃金の緩やかなアップで生産性向上投資をしない企業の尻を叩く

を挙げている。 同氏は、「日本人の優秀さこそ、日本の宝」と持ち上げているが、実質的に持ち上げるには大変だと驚くと共に、目標が分かればバカチカラと団結で頑張る日本人。やってやろうじゃないか。

新型たばこの功罪?

もし、吉田茂首相が葉巻たばこを燻らせなかったら、戦後処理の講和条約はスムーズに成立したであろうか? 英国紳士の佇まいを醸しだし相手を引き込むには葉巻は必要だったのだろう。葉巻を相互に交換して交渉が始まる。コミュニケーションには必要な道具だったと推測する。ただ、バカヤロー解散で有名な吉田茂が生存していたら、「バカヤロー!そんな外見のことより思考回路に葉巻たばこは有益なのだ!」と言うであろう。頭脳が冴える(今風で言えばドーパミンが出る)効果は確かにある。国内反対勢力には曲学阿世の徒として頑として譲らなかった。日本復活成長エンジンはたばこにあった?。愛煙家をヨイショするとしたら、このような想像を差し上げたい。

 それから69年。たばこの健康への影響が徐々に明らかになって嫌煙家が登場すると喫煙率は低下してきた。第二回東京オリンピックを迎える日本では受動喫煙に関わる法律が昨年成立し、努力から罰則のある義務への動きとなってきた。今どき、喫煙しながら歩く人を見かけると品性が疑わしい人とみるか、禁煙が決断できないビジネスマンではね~の評価がされるか、煙がこないように歩くコースを変える人もいる。電車で隣の席にニコチン臭が強いが来るとそっと立ち上がるご婦人も見かける。

それほど受動喫煙の害についての意識が浸透してきた。受動喫煙による病気を雑誌 治療(vol 101,No4.2019)から抜粋すると下記の通り。

1)     軽度の疾病では めまい、吐き気、頭痛、倦怠感、体調不良、うつ病、鼻炎、咳、気管支炎、狭心症、心房細動発作。。。。だとか、どこが軽度なのか。これって十分重度だ。

2)     中度(慢性受動喫煙症)では たばこアレルギー、アトピー皮膚炎、気管支喘息、糖尿病、メタボ、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性肺疾患、気胸、肺結核、肺炎、中耳炎、認知症、身体発育障害、注意欠陥多動性疾患、食物アレルギー、虫歯

3)     重症では、癌(肺、咽頭、副鼻腔、子宮頸、乳) くも膜下出血、脳梗塞、心筋梗塞、心臓突然死、肺気腫など。。。。

など。認識していなかった疾病もリストアップされており驚く。

 尚、ここで注意すべきは、煙だけではない! サードハンド・スモーキングがある。家具、壁、に付着したニコチン、タールやその他成分は半年経過しないと消滅しないともいわれており、家具などを指で触って経口喫煙の形になるので注意が必要だ。ホテルの喫煙ルーム価格はとびっきり高くして、13)の疾病税金に充てるのが宜しいかと(笑)

 そんな中、愛煙家の救世主になるか新型たばこが販売されている。加熱式と電子式がある。このうち電子式は国内では販売されていない。加熱式にも3種類あり、たばこ葉を直接加熱、エアロゾルをたばこ葉カプセルを通過させニコチンを吸入する方式がある。どのみち、ニコチンを吸入する。そこで燃焼と加熱方式で組成がどう違うのか調べた。(単位μg/1本)

気になる化学成分だけ抽出したが、ニコチンの量が加熱方式では50%~10%に低下している。また発癌誘起物質であるアセトン、ベンゼン、トルエン、アクロレインの濃度が低下している。一方、葉を直接加熱する方式やアエロジルでたばこ葉カプセルを通過させる方式ではグリセロールやプロピレングリコール濃度が高い。常温では安全な化合物だけに濃度が高くても問題はないと素人ではあるが考えられる。 専門家の中には加熱中に成分が変化する危険もあるから一概に言えないと主張する声もあるようだが、その主張には裏付けが必要だ。

 さて、 喫煙は頭脳が冴えることを上述した。これを具体的に説明した図があったので引用する。(文献同) 

 喫煙→脳→ニコチン受容体を刺激し大量のドーパミンを放出→幸福感、満足感→ニコチン量濃度低下→不安感・イライラ→喫煙 →スモークチェーン→中毒患者の完成

ここで、オカシイと思うのは加熱方式はニコチン量が少ないので、初めの冴えが少ないとしてもドーパミンの減少量も少ないのであるから不安感・イライラにならない筈だと。

思うに、喫煙を始めるときから加熱方式であれば中毒患者までは行くには喫煙回数が2倍以上必要だろう。だが、従来方式で喫煙してきた人は加熱方式で吸引したニコチンが少量であっても、トリガーとなって次のたばこを要求するようになる。ここが問題だろう。サンプル数は少ないが身の回りの加熱方式たばこを利用している人に聞くと、頻度はかえって増えた。物足りないのでたばこタイムが増えた。。。などの声があり納得した。

「中毒」にはアルコールもある。 現代ではスマホ中毒が追加されそう。スマホがなければ生きていけない人が増加。電車に乗ると約6~7割の人がスマホ操作。首がいつも下を向いていることから頸椎動脈圧迫による疾病が遠くない将来でてきそう。かくなる小生も予備軍。偉そうなことは言えない。現金支払い拒絶でスマホの○□△ペイのお店がでると、都会でも買い物難民となる。それこそ生きていけない。 

(ここで訂正:ブラインドサッカーのブログでANAが支援していることを記載しました。特定のチームを支援していることではなく協会を支援しています。誤解を生じたことをお詫びし訂正します。)

定年後就労と健康

街は地方選挙モード。候補者のポスターや街頭演説が目立つ。地方によっては政令指定都市と府県の二重行政の中で、どの政策が自分に関係するのか分からないことも多い。神奈川は政令指定都市が川崎、横浜、相模原とあり、県は残りの30市町村を所管すると思いきや、共同開催ですと言われ戸惑う。本当に理解している市民は少ないのではないだろうか。

 ラグビー世界大会はてっきり横浜市主体と思っているが、選挙公約をみると県との共催ですとある。県税、市民税がどのような目的で合理的に使用されているか定かではない。元々は政令都市をどうするかの根本的議論がなく、本当は県相当として扱うべきところを道州制の議論の中では決着が先送りされ便宜的に政令都市としたのが本音なんだろうと考えるのが自然。

これを家庭に置き換えれば答えは簡単。家長はとっくの昔から女性である。男性だった時代は概ね不幸な時代であった。現代は女性復活とかなんとか行政が言わなくても家庭は女性が家長を務めることで平和(擬似的平和と自虐の方もおられるとは思うが)である。

父親の出番はホンの一瞬。その時に技を磨いておくことが肝要かと。共催と胸をはるなら。情けない男性が家庭において貰う唯一の根拠は給与を持って帰ること、ぼけないで家族に迷惑をかけないこと、自己管理の拙さ(生活習慣)由来の病気にならないこと。である。

サラリーマンの定年後は給与はゼロ、認知症予備軍的行動、酒たばこ運動不足による病など、、、評価に値しないクラスに転落してしまう。テレビ番組格付けランキングだとフェードアウト的存在かも。

さて、そんな中、日経Goodayが定年退職後も働く人 働かない人より健康で長生きの記事があった。副題が「死亡や認知機能の低下が2年遅くなる」。 これは一石二鳥だと短絡。

でも記事を見る前に、オカシイ?とふと思ったのは、死亡率を取り扱うには定年後にも働いて死亡する相当のサンプル数が必要である。サラリーマンの世界で定年後に働くサンプル数は少ないので、決めつけができるのか?と素朴な考えだった。果たして、その考えは当たっていた。定年があるかどうか分からない自由業のデーターである。タイトルはシニアで働く人は長生きするが適切であろう。

結果は図で示されている。サラリーマンのまま雇用延長されたケースは反映されていない。定年後に起業した場合は自由業の範疇に組み入れられる。その自由業と雇用延長サラリーマンとの違いは肉体的に、精神的緊張など全く違う。社長室にどっかと座っている起業社長はどこもいない。あちこち活動しないといけない。また魅力ある人物は良い意味で引き回される。天から金が振ってくる訳でない。板一枚下は地獄が待っている。上昇か維持あるのみ。

この緊張感とリラックスのサンドイッチ状態が日常生活。肌つやが良いのは当然で若く見える。忙しく、人と交流し、世界に貢献できるなどが愉しいとの境地に至れば寿命も延びるのはなんとなく分かる。

今の雇用延長政策では生き甲斐を見つけるのは難しいのではないだろうか。政府の年金支給年齢を70歳以上にするからといって、雇用延長の年齢を70歳にするには疑問だ。せめて60歳までは企業は人材有効活用と社会安定性もあり協力してくれ、そして60歳以上は企業での経験を踏まえ起業する心構えならば支援策は用意する。というのは如何でしょうか。この政策の先には定年廃止も視野にある。

横並びが精神的に安定である組織が天才を凡才に変換する機関と化している日本。天才を活かす米国との差は思いのほか大きい。将来の日本を考えるには若い人に期待してシニアは補完的分野で起業化精神でフォローする。そんなコンビネーションが好ましいと思うがどうだろう。

 アルツハイマー病防止には筋肉運動が効果的との記事。こちらは納得できる記事である。ピアニストや芸術家は指を動かすから長寿だと信じられてきたが、むしろ大きな筋肉運動が好ましいとのこと。最後にこのデーターを引用する。