新型たばこの功罪?

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もし、吉田茂首相が葉巻たばこを燻らせなかったら、戦後処理の講和条約はスムーズに成立したであろうか? 英国紳士の佇まいを醸しだし相手を引き込むには葉巻は必要だったのだろう。葉巻を相互に交換して交渉が始まる。コミュニケーションには必要な道具だったと推測する。ただ、バカヤロー解散で有名な吉田茂が生存していたら、「バカヤロー!そんな外見のことより思考回路に葉巻たばこは有益なのだ!」と言うであろう。頭脳が冴える(今風で言えばドーパミンが出る)効果は確かにある。国内反対勢力には曲学阿世の徒として頑として譲らなかった。日本復活成長エンジンはたばこにあった?。愛煙家をヨイショするとしたら、このような想像を差し上げたい。

 それから69年。たばこの健康への影響が徐々に明らかになって嫌煙家が登場すると喫煙率は低下してきた。第二回東京オリンピックを迎える日本では受動喫煙に関わる法律が昨年成立し、努力から罰則のある義務への動きとなってきた。今どき、喫煙しながら歩く人を見かけると品性が疑わしい人とみるか、禁煙が決断できないビジネスマンではね~の評価がされるか、煙がこないように歩くコースを変える人もいる。電車で隣の席にニコチン臭が強いが来るとそっと立ち上がるご婦人も見かける。

それほど受動喫煙の害についての意識が浸透してきた。受動喫煙による病気を雑誌 治療(vol 101,No4.2019)から抜粋すると下記の通り。

1)     軽度の疾病では めまい、吐き気、頭痛、倦怠感、体調不良、うつ病、鼻炎、咳、気管支炎、狭心症、心房細動発作。。。。だとか、どこが軽度なのか。これって十分重度だ。

2)     中度(慢性受動喫煙症)では たばこアレルギー、アトピー皮膚炎、気管支喘息、糖尿病、メタボ、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性肺疾患、気胸、肺結核、肺炎、中耳炎、認知症、身体発育障害、注意欠陥多動性疾患、食物アレルギー、虫歯

3)     重症では、癌(肺、咽頭、副鼻腔、子宮頸、乳) くも膜下出血、脳梗塞、心筋梗塞、心臓突然死、肺気腫など。。。。

など。認識していなかった疾病もリストアップされており驚く。

 尚、ここで注意すべきは、煙だけではない! サードハンド・スモーキングがある。家具、壁、に付着したニコチン、タールやその他成分は半年経過しないと消滅しないともいわれており、家具などを指で触って経口喫煙の形になるので注意が必要だ。ホテルの喫煙ルーム価格はとびっきり高くして、13)の疾病税金に充てるのが宜しいかと(笑)

 そんな中、愛煙家の救世主になるか新型たばこが販売されている。加熱式と電子式がある。このうち電子式は国内では販売されていない。加熱式にも3種類あり、たばこ葉を直接加熱、エアロゾルをたばこ葉カプセルを通過させニコチンを吸入する方式がある。どのみち、ニコチンを吸入する。そこで燃焼と加熱方式で組成がどう違うのか調べた。(単位μg/1本)

気になる化学成分だけ抽出したが、ニコチンの量が加熱方式では50%~10%に低下している。また発癌誘起物質であるアセトン、ベンゼン、トルエン、アクロレインの濃度が低下している。一方、葉を直接加熱する方式やアエロジルでたばこ葉カプセルを通過させる方式ではグリセロールやプロピレングリコール濃度が高い。常温では安全な化合物だけに濃度が高くても問題はないと素人ではあるが考えられる。 専門家の中には加熱中に成分が変化する危険もあるから一概に言えないと主張する声もあるようだが、その主張には裏付けが必要だ。

 さて、 喫煙は頭脳が冴えることを上述した。これを具体的に説明した図があったので引用する。(文献同) 

 喫煙→脳→ニコチン受容体を刺激し大量のドーパミンを放出→幸福感、満足感→ニコチン量濃度低下→不安感・イライラ→喫煙 →スモークチェーン→中毒患者の完成

ここで、オカシイと思うのは加熱方式はニコチン量が少ないので、初めの冴えが少ないとしてもドーパミンの減少量も少ないのであるから不安感・イライラにならない筈だと。

思うに、喫煙を始めるときから加熱方式であれば中毒患者までは行くには喫煙回数が2倍以上必要だろう。だが、従来方式で喫煙してきた人は加熱方式で吸引したニコチンが少量であっても、トリガーとなって次のたばこを要求するようになる。ここが問題だろう。サンプル数は少ないが身の回りの加熱方式たばこを利用している人に聞くと、頻度はかえって増えた。物足りないのでたばこタイムが増えた。。。などの声があり納得した。

「中毒」にはアルコールもある。 現代ではスマホ中毒が追加されそう。スマホがなければ生きていけない人が増加。電車に乗ると約6~7割の人がスマホ操作。首がいつも下を向いていることから頸椎動脈圧迫による疾病が遠くない将来でてきそう。かくなる小生も予備軍。偉そうなことは言えない。現金支払い拒絶でスマホの○□△ペイのお店がでると、都会でも買い物難民となる。それこそ生きていけない。 

(ここで訂正:ブラインドサッカーのブログでANAが支援していることを記載しました。特定のチームを支援していることではなく協会を支援しています。誤解を生じたことをお詫びし訂正します。)

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