2025年 12月 の投稿一覧

AI・ゆく年・くる年

パソコンはおろかスマホでも機能の1/100しか利用できない我が身にでさえ、2025年は容赦無くAI怒涛の波が来た年だった。

秋の横浜山下公園での区民祭において弁護士協会のパンフを見て驚いた。そこには「何か問題があれば、誰に相談しますか?」の設問があり、弁護士・家族・AIにチェック。弁護士が今後来るAI波動を受けているなと感じた。弁護士の項以外にチェック。それでも抽選で結構高価な景品を頂いた。そのほかに行政書士、医者、歯科医のブースもあり従来の受け身的な姿勢に対して今後AI登場により何らかのプラスする必要性があると感じた。

その我が身においてAIを活用しているかと問われれば

1)調査検索  AIの範囲は当方の専門外の知らない領域からでも引用してくることに驚いた。ただエビデンスを開示しないので、面倒な作業が必要。当方の専門領域においては、そこそこやるなぁ〜の印象。専門外での調査検索においては知らなかった。抜け防止には非常に有用だと感じた

2)複雑な文献・情報の要約と複数情報の比較整理

3)イラスト・動画の作成 パワーポイントではアニメ、漫画、写真、動画が有効。それに対して高齢大学教官の発表資料は文字・文字・文字。現代においては読み解くコスパに劣ると一笑に付されかねない。

それがAIを利用すると見事に文章の意図を整理してイラスト・動画に変換。小生は2025年の後半にGemini3の能力がアップしたことで利用を始めた。

以上、2025年はAIが「便利なツール」から「社会のOS(基盤)」へと変貌する転換点を目撃したとも言える。2026年以降、この傾向はさらに加速し、AIを使いこなすか否かの差は単なる「スキルの差」ではなく、「生存戦略の決定的な分岐点」となることが言われている。

2026年以降の社会の姿は「AIエージェント」と「物理的AI」の融合と言われている。2026年からはAIが画面の中だけでなく、現実世界の物理的な作業や複雑な自律判断を担うようになる。AIエージェントとは複雑な多岐にわたるプロジェクトを自律的に制御・完遂する。外部との交渉までAI連携がある。すでに大企業同士のAIエージェント契約が報道されている。

事務処理  経理・決算処理、 翻訳・通訳 進捗管理は合理化される。中間管理職は今でも立場が危ういがAIにはできない「新規ビジネスのネタ・実現力」が求められるだろう

物理的AIは次世代ロボットで建設、介護、看護などで活動する姿が予想される。

小学生からプログラミングの学習を開始しているが、本当に必要か?コーダー(仕様書通りに書く人): AIが自律的にデバッグし、コードを生成するため、プログラミング言語を覚えているだけのエンジニアは不要。求められるのは「システム全体の設計(アーキテクチャ)」を考える力と言われている。

これから就学する人、大学院を卒業し社会で出られる人は従来の(知識量&質が優位である)方程式が通用しないことを覚悟することが必要だろう。それを生き残るには AIの欠点を攻めること。 それには

  • AIは失敗例を集めることはできない。失敗は成功の素は今でも通用する
  • AIは論理。 非論理(直感)(情感を汲み取る力)が勝負を決める
  • AIを部下扱いにしてAIが失敗しても責任を取る姿勢

以上のまとめをAIグラフィックに描いたところ次の図となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イラストの構成解説:

  • 左側(2025年:高度なツール) AIが「最高の助手」として完成された姿。人間が主体となり、AIを駆使して複雑な業務を効率化している様子を描いている。
  • 右側(2026年以降:社会のOS) AIが画面を飛び出し、自律的なエージェントとして街やプロジェクトを動かしている姿。フィジカルAI(ロボット)との融合や、人間が「AIを束ねる指揮官」として活動する未来像を表現。

横浜の除夜の鐘は船舶からの汽笛。2026年に向けて我々も出航!

熱中症死亡者数の増加予想

四季の日本は今や夏・冬のみになった感がある。国立環境研究所と東京大学は長期的な暑熱適応の効果を見込んでも気候変動と超高齢社会により21世紀半ばに向けて熱中症死亡者数が増加すると発表 2025.11.17

要旨は気候変動、人口動態(超高齢社会)、および長期的な暑熱適応を考慮した、熱中症死亡者数の将来予測手法を開発。

  • 死亡者数の増加: 長期的な暑熱適応を考慮したとしても、21世紀半ば(2031〜2050年)の熱中症死亡者数は、基準期間(1995〜2014年)と比べて1.6倍に増加 。
  • 高齢者への影響: 65歳以上の世代では、暑熱適応を考慮した場合でも死亡者数が1.8倍に増加すると予測。

気象庁の今年の夏の猛暑・酷暑データをチェック。今や全国で猛暑・酷暑が発生しているのは体感として理解できる。

 

 

 

 

 

 

 

この文献では来る気候変動にして「暑熱適用が必要です」とまとめられている。

我々は具体的な暑熱適用の情報収集や開発をする必要(ビジネスチャンス)。 まず生理学的要因: 身体が暑さに慣れること(暑熱順化など)。呑気なことを言うな!慣れる前に高齢者は別世界に行ってしまうではないかと言われそう。

生理学的要因には生まれた時の環境が大きく影響する。これから正月恒例の箱根駅伝があるが、アフリカからの留学生の身体的特徴を見ると身体的暑熱対応がわかる。

1.手足が長く、細身の体型(長四肢型)は、体重(熱を作る量)に対して表面積が大きく発汗量が多い。

2 熱帯の人々は放熱に特化した形状。

3 汗腺の数は遺伝だけでなく、生後2〜3年間の環境によって能動汗腺数は決定。

と言うことで、せいぜい日本人ができることは肥満対策程度しかない。

次に、物理的な暑熱対応をピックアップする。

1 衣料

海外でも有名になったエアーポンプ付きウエアラブル・テクノロジーの次世代版として例示されるのが

・ペルチェ素子(電流を流すと熱を移動させる部品)を利用し、外気温から最大マイナス20℃の冷却を可能にする小型デバイスが出始めた。今後サラリーマンとしても利用できるデザイン衣料になるだろう。

・人工汗腺」機能付きスマートウェア:布地に「人工汗腺」のような水分排出システムや、液体の分布を制御するルートを組み込み、汗の蒸発効率を極限まで高めたハイテク衣服が研究開発されている。

また、センサーで水分量や心拍をモニターし、AIが最適なタイミングで冷却を開始する「自律型冷却ウェア」も登場。

2 遮熱塗料  建物は20年前から実施されているが、なんと靴への塗料も登場

3 インフラ整備

シニア層 年金頼りの高齢者はエアコンを利用しないで我慢するケースが多い。電力料金の引き下げそのための(新電力システム、ペロブスカイト、モジュール小型原電、核融合、宇宙からの送電)なの政策推進が必要になる。

AIの進展もあり、どのみち電力は現在の3倍の需要量があることから、取り組まざるを得ないだろう。これらの方針実現に汗をかくのなら良い汗と言える。

受動喫煙と小児の肥満vs. γ-オリザノール効果

朝の児童通学路にいつもの80歳以上らしき高齢者が立っている。子供の安全を見守っているのだろうと思いきや、そこがお決まりの喫煙場所。副流煙の中を子供が足早にかけていく。通勤する女性は道路の反対側に変更する。健康はもちろん髪や衣装がニコチンで汚染されるのは許さないのだろう。不潔と思える高齢者の吐く空気を吸うのはそれ以上に拒否感が強い。家族連れで行楽地に向かう中に幼児を抱っこしながら喫煙する親も時々見かける。ニコチンは道徳・倫理・マナー・家族愛を麻痺させる化合物であることは疑う必要がない。

先日のJST科学技術振興機構)新技術説明会で福島県立医科大が受動喫煙に起因する小児肥満の予防又は治療剤と称する発表があった。

タイムリーで説得力のある発表。資料の一部を引用。

 

 

 

 

 

 

 

 

流石にこの図はショック。治療剤としてγ―オリザノールを挙げ、マウス実験を試みている。

 

 

 

 

 

 

 

発表ではγオリザノールの肥満機作を明らかにし有効な製薬や食品の開発を目指す計画があった。ただ、小児の肥満はその後の高血圧、糖尿病、高脂症などの原因になるだけに 今 対応できる範囲で実行するのが好ましいのは言うまでもない。

そこで、γオリザノールといえば直ぐ思い出すのが米油、玄米、米糠。調べてみると 米油:米糠から抽出。γオリザノール0.2~0.5%含有。加熱に強く酸化しにくい特徴

米糠:玄米精米時の種皮や胚成分。糠漬けに利用。昔は床磨きに利用したことをわずかに記憶。“糟糠の妻”は病気知らず??

玄米のほか五穀米にも含まれている。詳しくは農研機構の資料を参照して下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

代表的なものをピックアップして紹介。γオリザノール含有量(mg/100g)

玄米 35  , 白米 2.4.  全粒大麦0.03  全粒ライ麦 7.7

全粒小麦 10~15. 小麦粉 0.12  全粒蕎麦 0.08  トウモロコシ9.3

玄米が他を圧倒している。精製より全粒が好ましいが種別によることに注意。

玄米はどうも。。。と言う人には発芽玄米粉GABAを販売していることを展示会で知った。

通常価格〇〇円のところ、今日は特別にXX円 それにお土産をたっぷりの掛け声につい購入した。XX円でも安いのかわからないが、ココアや味噌汁に添加できる手軽さは利用価値があると思った。

米油はリノール酸を含むことからオメガ3脂肪酸系の併用が好ましいとWEB注意がき。

それにしても天然化合物の分子式を眺めていると、人工的に合成するに気が遠くなるのを自然はサッとやり遂げることに驚く。

DASH(ナッツ類)とアレルギー

高血圧対策としてDASH食を勧めるYouTubeが非常に多い。TV番組の“鉄腕DASH”ではなく健康食品関連の方。DASH食(ダッシュしょく)とは、Dietary Approaches to Stop Hypertension(高血圧を防ぐための食事方法)の略語で、アメリカで高血圧の予防・治療のために考案され、推奨されている食事療法。

カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、タンパク質の栄養素含有の野菜、果物、海藻、豆類・ナッツ類、全粒穀物、魚、鶏肉(皮なし)、低脂肪・無脂肪の乳製品を増やすこと。

塩分、飽和脂肪酸、コレステロールの多い脂身の多い肉(牛肉、豚肉など)、肉の加工品(ウインナー、ベーコンなど)、甘いお菓子、砂糖入りジュース、揚げ物類を避けるよう指導している。 小生(多くの人も)前者は義務感が漂い、後者の方が近くにあれば手が伸びがちだ。

若い頃、某社の社長にランチに誘われた。それなりの銀座のお店での出来事として印象が強かったのは「フライの外側を外し、中身だけ食したこと」プライドの高いお店はどう感じたのか知らないが、その人の家系は代々医者なので自然とDASH食になっていたのだろう。

前置きが長くなった。

「健康食品5つのうち、最後のトップにはナッツが例示されている。 ナッツonly 、ナッツ+煮干しなどがパッケージとなった商品群も目につく。

それが国立成育医療研究センターから以下の発表があった。

「日本人におけるナッツ類アレルギーを引き起こす摂取量が明らかに ~急増するナッツ類アレルギーは近年、より少ない量で症状が出る傾向に~」

2013年~2023年の間に行われた食物経口負荷試験の結果から、ピーナッツ、カシューナッツ、クルミアレルギーの患者において、どのくらいの量を摂取すると、どの程度の割合でアレルギー症状がでるのかを検証「誘発閾値(ED: eliciting dose)解析」

【表:各ナッツ類のアレルギーを引き起こす摂取量(ED05 値)の変化】

反応する量が年々少ない量になっている。その理由を知りたいところだ。

カカオが良いとTV放映した途端、お店から商品が消えたように日本人(小生を含め)は情弱なところがある。ほどほどがベストと分かっていてもDASH食は高血圧、糖尿病、脂質異常症、**高尿酸血症(痛風)に良いと聞けば、すでに高齢者はもちろん、高齢対策として今から対応せねばならぬと高齢予備軍が思い込むことも普通。

ところで、デメリット・リスクを紹介すると

  • 腎疾患がある方:DASH食はカリウムの摂取量が増える。腎臓の機能が低下している方(腎疾患や慢性腎不全の方)は、カリウムをうまく排出できず、高カリウム血症になるリスクがあるため、実践する前に必ず医師や管理栄養士に相談が必要。
  • 糖尿病・肥満の方:果物には、健康に良いとされる反面、果糖が多く含まれている。多量に摂取するとカロリーオーバーや血糖値の上昇につながる可能性があるため、適切な量と種類を心がける必要。
  • 準備の手間:全粒穀物、野菜、果物、ナッツ類などを積極的に取り入れるため、加工食品に頼らず、調理の手間や食材の準備が増える場合がある。
  • 日本人の食文化との調整:アメリカで考案された食事法であるため、日本の食文化(特に食塩摂取量が多い傾向)に合わせて、**減塩(食塩6g/日未満)**を組み合わせる工夫が必要。

幼い頃の社会経験が脳を作り替える

会社のOB会に出てみると現役続行している人は5%前後おられる。職種は営業職が多い。AI時代においても、営業の一面では「この人から買いたい」が動機としてあるからだろう。技術系はコンサルや顧問をされても3年以内には辞めているのが実態。

営業職は相手が人間だけに“つぶしが利く”のに対して技術の進歩に以前の技術を持っていてもその価値寿命が尽きる。過去の情報はAIが詳しく教えてくれるので、多くの技術者は活用が限定される。皮肉なことだが、失敗情報はAIでは得られないので、失敗を多く経験した技術者はそれなりに存続する。失敗の理由が時代が早すぎた出会った場合は、今になって追いついてきたなどの理由では失敗を経験した技術者は価値がある。 ここまでの話は一般的である。営業職も技術系も既存組織の会社に属して活動。宮仕えの相手が変わるだけといえば身も蓋もない。

それでは、OBとなってから起業した人はどうなのか? 幼いときに家業の雰囲気で育った人に対して、サラリーマン家庭に育ち、それなりのコースで勉強して企業に入社した人とは少し異なる性格を持っている。現役の企業の中では、それほど目立たなくても卒業した時に、幼いときの経験がなぜか復元して起業に走る。幼い時から子供でも家業の中では一員としてサポートするのが当たり前。

OBになったら幼少時代に経験した何らかの因子が作用したのだろうか起業する人がいる。自分でも本当の理由がわからない。百人一首の『瀬を早み岩にせかる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ』なら楽しい子供の頃の再現になるが、そうではない。なぜか?

その疑問に答えてくれそうな文献がある。「脳を作り変える」ではなく「幼い頃の埋め込まれた要因が目を覚ます」に近いのだが。

幼い頃の社会経験が脳を作り替える 〜意思決定を支配する神経ネットワークを発見〜 名古屋大学 2025.10.09 リリース

 

 

 

 

テストは線虫を用いて、餌を探すときの行動パターンが、幼虫期の飼育環境によって変化することを発見した。特に、幼虫期に個体密度が高い環境(=餌の競合相手が多い環境)を経験すると、神経回路状態に持続的な変化が生じることを明らかにした。として要約は以下の通り。

  • 線虫成虫期の意思決定は、幼虫期の社会経験に大きく左右される。
  • 意思決定を支える仕組みは、多くの神経細胞が段階的につながった神経ネットワークである。
  • 神経ネットワークの接続には「ギャップ結合)」と呼ばれるチャネル構造が必要である。

線虫ではあるが、どこか人間にも当てはまるような気がするではないか。戦後のベビーブームの小学校では1クラス60人・6クラスが普通であり超高密度状態。世間は高度成長前の(線虫テストでは餌に飢えた)状態。それが高度成長の爆発要因になって各界で活躍した。 現在の状況と比較すると雲泥の差だが、それが幼児〜成長時代に自動的に神経ネットワークのギャップ結合の結果だとすれば、非常に面白い。

なお具体的な実験の仕方・整理の仕方を学ぶ別の目的のためにこの文献に目を通されるのをお勧めする。