受動喫煙と小児の肥満vs. γ-オリザノール効果

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朝の児童通学路にいつもの80歳以上らしき高齢者が立っている。子供の安全を見守っているのだろうと思いきや、そこがお決まりの喫煙場所。副流煙の中を子供が足早にかけていく。通勤する女性は道路の反対側に変更する。健康はもちろん髪や衣装がニコチンで汚染されるのは許さないのだろう。不潔と思える高齢者の吐く空気を吸うのはそれ以上に拒否感が強い。家族連れで行楽地に向かう中に幼児を抱っこしながら喫煙する親も時々見かける。ニコチンは道徳・倫理・マナー・家族愛を麻痺させる化合物であることは疑う必要がない。

先日のJST科学技術振興機構)新技術説明会で福島県立医科大が受動喫煙に起因する小児肥満の予防又は治療剤と称する発表があった。

タイムリーで説得力のある発表。資料の一部を引用。

 

 

 

 

 

 

 

 

流石にこの図はショック。治療剤としてγ―オリザノールを挙げ、マウス実験を試みている。

 

 

 

 

 

 

 

発表ではγオリザノールの肥満機作を明らかにし有効な製薬や食品の開発を目指す計画があった。ただ、小児の肥満はその後の高血圧、糖尿病、高脂症などの原因になるだけに 今 対応できる範囲で実行するのが好ましいのは言うまでもない。

そこで、γオリザノールといえば直ぐ思い出すのが米油、玄米、米糠。調べてみると 米油:米糠から抽出。γオリザノール0.2~0.5%含有。加熱に強く酸化しにくい特徴

米糠:玄米精米時の種皮や胚成分。糠漬けに利用。昔は床磨きに利用したことをわずかに記憶。“糟糠の妻”は病気知らず??

玄米のほか五穀米にも含まれている。詳しくは農研機構の資料を参照して下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

代表的なものをピックアップして紹介。γオリザノール含有量(mg/100g)

玄米 35  , 白米 2.4.  全粒大麦0.03  全粒ライ麦 7.7

全粒小麦 10~15. 小麦粉 0.12  全粒蕎麦 0.08  トウモロコシ9.3

玄米が他を圧倒している。精製より全粒が好ましいが種別によることに注意。

玄米はどうも。。。と言う人には発芽玄米粉GABAを販売していることを展示会で知った。

通常価格〇〇円のところ、今日は特別にXX円 それにお土産をたっぷりの掛け声につい購入した。XX円でも安いのかわからないが、ココアや味噌汁に添加できる手軽さは利用価値があると思った。

米油はリノール酸を含むことからオメガ3脂肪酸系の併用が好ましいとWEB注意がき。

それにしても天然化合物の分子式を眺めていると、人工的に合成するに気が遠くなるのを自然はサッとやり遂げることに驚く。

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