2025年 3月 の投稿一覧

勘違いの原因?

日本の研究.comを眺めていると驚くようなタイトルに出くわす。思わず「そう・そう」と相槌を打ったのが今回紹介する文献。

自分はよく勘違いをするのは確かで、しっかり者の家族から都度指摘される。昔の上司のそのまた上司(後に専務まで務められた方)の記憶力は驚嘆したことがある。実に30年前のことを議事録にでも取っていたかのように話されたこともあった。どのような頭脳をしているのか知りたいところではあるが、人より3割は大きい頭だけに、収納能力が高いのだろうと勝手な理屈で納得していた。

メモリーの都合で過去は美化されて記憶に収めるのが普通。ここで美化は嫌なことを消去して良いところだけ残す作業を自分は意識してやっていると思っていた。

しかしである。今回の文献によると「記憶は無意識のうちに変化する。勘違いを生み出す脳の仕組み」を理化学研究所からプレスリリース(2025.02.21)。

超要約すると ある出来事の連続(例:Aの後にBが起こる)を記憶すると、その出来事の逆さまの記憶(例:Bの後にAが起こる)も無意識のうちに生まれます。その後、時間が経過すると、本当の記憶と逆さまの記憶が脳内でまとまり、区別ができなくなります。」 実験例が紹介されている。

 

 

 

 

 

 

なぜこのようになるのか脳に核磁気共鳴装置を取り付け観察すると海馬に変化が認められたことが判明した。

 

 

 

 

 

 

ここまで読んで「勘違いするのは脳の自然な成り行きなのだ」と言い訳は50%当たっているだろう。でも30年前のことを正確に言い当てた人の脳はどうなっていたのだろうか、気になる。

50%の言い訳で世間では通用しない。むしろ危険なことに繋がりかねない。

現在、スマホにはメモアプリが標準で入っている。これを利用して音声を文字起こしで暫定的に記録することもできる。スマホ画面に向かってペンもしくは指で記録することもできる。PCに転送して保存することもできる。PCも容量見合いでクラウドを利用することや、最近では格安の家庭内サーバーも人気が出てきた。

一方で現代は情報化社会となって刺激を多く受けないと、それによっての組み合わせができない。あるほど逆に記憶して置いたものとの掛け合わせがクリエーター的でもあるかもしれない。

奇人・変人・妙な人がクリエートすることもあるので、先週のブログ記載の音ハラや何ハラを無くしてはつまらなく、成長がしにくい社会になると予想される。

確定申告風景と年金

毎年 2月中旬〜3月中旬は国民義務感が強く漂う季節である。確定申告の時期。サラリーマンは雑収入や相続など給与所得以外の収入があれば申告が必要となるが、ほとんどの人は年末に保険や医療費を経理に出して終わり。最近はふるさと納税やiDeCoを利用する人は確定申告をする。その確定申告でもe-TAXが以前よりチューンアップされてきたので非常に楽になった。

数年前はe-TAXで申告書作成の途中でソフトのバグにより、それより先に進まない事態があった。近くに臨時の申告書提出所があったので相談に行くと、長い行列の後ろに並ぶように指示され、申告にきたのではなく、バグを回避する方法を教えて欲しいとお願いした。国税担当者もバグを見つけたので、急遽紙で提出。それはさておき驚いたのは申告書に必要な書類を手に順番を待つ行列の長さ。 部屋の中ではパソコンを前に職員が書類を見ながら入力されていた。あぁこんな楽な方法があるのなら自分も来年はそうするか? と不謹慎ながら思ったことがあった。

今年、e-TAXをパソコンで申告した後で、買い物ついでに臨時の申告会場風景を見るべく立ち寄ったところ、別の意味で驚いた。 まず、列が非常に短い。従来は国税1管轄分だけだったのが、今年は2つの合同提出所。それにも関わらず列が短い。もう一つ驚いたのはガイドの職員から「スマホをお持ちですね」の確認の声。作業テーブルにはパソコンはない。マイナンバーカードとスマホで申告作業に切り替わった。一旦学習すれば次年度はこの提出所にくる必要は減少する。だから行列が短いのかと思った。一方でスマホのソフトはGAFAMに握られて、その分国家赤字(デジタル赤字)の拡大となっていることを改めて痛感した。日本製ソフトにならないのかと。

行列の長さが減少した大きな理由は「公的年金受給者の確定申告不要制度」だ。 公的年金だけの収入で400万円以下、雑所得が20万円以下の人は申告不要。公的年金で400万円の人がいるにはいるだろうが、非常に少ないと思う。最近のYoutubeで年金額を聞く場面を多く見る。(編集もあるのだろうが)遥かに400万円に届かない。会社生活から定年1年目は申告作業が大変だが、2年目からは申告不要生活になる人が結構多いのではないか。(注:国税は不要でも県民税の申告が必要あるので要確認)

日本の年金は年休受け取り側の生活が回るように年金額を決める給付建ではなく、若い人の拠出額を一定にした拠出型になった。(年金100年安心制度)。足らない分は受け取り側の年金を減らす方式なので、受け取り年金は増えない。年金受け取り側の生活は楽になることはない。

仮に年金が15万円/月だとしたら、大きな貯金がない限り、とても生活できないのでアルバイトなどで食い繋ぐしかない。その雑収入が上限20万円を超えると要申告。ここの見直しは必要だと思うが如何だろうか。ちなみに、G7の申告制度には疎いが、フランスを除いて一定の所得以上に義務がある。フランスは全員所得によらず申告義務と透明性が高い。G7全部が電子媒体申告。スマホを持たない人はどうしているのか。不法難民対策もあるのか。

話は飛躍するが、マイナ保険証が実施された。 不法な背乗りを排除するには好適。 4月からはマイナ運転免許証制度が始まるが心配なのはスマホでチェックしないと有効期限がわからない。気がついた時には失効になるかも。従来通りハガキ通知はあるのか、ないのか。マイナンバーを紛失した場合の再発行と免許復活には2ヶ月ほど必要となると、従来通りの免許にする人が多いと予想する。遅れていますか?

SDVと課題

クルマのパワートレインの混乱もEV熱が冷め、H V,PHVに集約しつつある。これから熱効率の優れたエンジン、その先に水素エンジンになる模様だ。だが、利用者から見て、動力源がどうあれ利便性に重点を置いてのクルマ選びになる。そのポイントがSDV (Software Defined  Vehicle)。 ソフトウェアによって機能や性能が定義される次世代の自動車を言う。

SDVはソフトウェアのアップデートは無線通信(OTA(Over-The-Air))によって機能を追加・更新できるため、購入後も常に最新の機能を利用できるという特徴があり、NTTデータなどが力を入れている。運転支援機能、エンターテイメント機能などが利用できる。最終的には自動運転・安全運転機能、その他のエネルギー有効活用運転支援などが挙げられている。そうなると運転免許にも昔はオートマ限定とあったが、自動運転限定免許が出るのだろうか。返納免許を返し欲しいとの声が聞こえることも予想される。車が必要な地域の高齢者にはありがたいシステムになろうか。年金生活では購入不可でも市町村公共輸送システムなら利用できるかも。

 

そんな薔薇色の社会ではあるが、課題もある。サイバーセキュリティ、ソフトウェアの信頼性、ハードウェアとソフトウェアの連携など。余計な一言だが自動車メーカーでこれらに追随できないと落ちこぼれていくのは必定。トヨタ、ホンダ、三菱自動車にはソフトウエア、通信関係の仲間企業がいる。宇宙関係に強い三菱企業群と関係すると三菱自動車の位置付けが変わる可能性がある。

 

 

 

 

 

 

 

さわありながら、早くもSDVに注意を喚起する文献が出てきた

走行中の自動運転センサーを長距離から無効化できることを発見 ~脆弱性を明らかにし、より安全な自動運転車両の開発に貢献~ 慶應義塾 2025,02,25リリース

超要約すると 60km/hrで走行する車両に110m以上からLiDARセンサーを攻撃するシステムを開発した。実自動運転車に対して オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」を搭載した車両に対して LiDAR 攻撃を行い、衝突事故や急ブレーキが誘発されることを実証とのこと。 詳細は文献を参照のこと。


 

実際 路上先に歩行者や車両障害物があった時、LiDARレーザーは認識して停止または回避するところが、障害物が実在しないと処理することで事故になる。また逆に実障害物はないのだが、あたかも存在させたかのようにLiDARが検知してストップすることなど任意にできてしまう。

セキュリティ防業と攻撃のイタチごっこが自動運転車両で展開されるとなると、いつ安心して利用できるのか、そこが知りたい。下手をするとテロに利用されるとなると自動運転に両手あげて大歓迎とはならない。 側にいる人から「そんな大袈裟なことを言わなくても、携帯を見ながら突っ込んでくる自転車の方が殺人的だがなぁ」と言われた。そうか、歩きスマホ、スマホ自転車を見つけたら一瞬で画面が消えて警告がでるシステムを作った方が安心かも。

音ハラ

最近は「音ハラ」なる言葉もあるとニュースで知った。職場の不快な独り言、パソコンを激しく叩く音などで一緒にいると仕事に集中できないとのこと。

これに相当する場面にいた事例を紹介する。一つは環境に関する活動報告会。大学・企業そして一般の参加者からなる聴衆構成。報告会に遅れてきた2名が着席するやいなやパソコンを取り出し操作を開始。当方はその2列後ろに座っていたのでパソコン画面を見ないようにしていても、いやでも目に入る。報告会とは関係のない資料作成を開始。ネット検索からダウンロードしてパワポを作成に熱心。キイタッチの音もうるさいが、発表者の話を真面目に聞かず自分の作業に没頭する態度の方が気になった。

2名とも同じ態度なので会場整理のスタッフに対応をお願いした。ところが、返事は「あの方々は某大学の教授と准教授です。その分野では有名で とても言えないです。。。。」と責任放棄された。環境専門家なら周りの雰囲気を察してはどうかと思う。環境と漢字で書くとわからない人でも「地球へのおもてなし」「周りへの気配り」と言えばわかるだろうが。

公演中のパソコン操作の心理として「俺って仕事師で忙しいのだ」との上から目線で許されると思わせている雰囲気が周囲を一層汚染している。

この環境プロジェクトを率いている人のご苦労がよく分かった。子供の頃に「偉くなったら頭を垂れるものだよ」と教えられていなかったのだろう。マナーを「まぁなぁ」と解釈でもしていたのか、お里が知れる。何を勉強していたのか。

次は欧州企業のマシン講習会。外国人社長の挨拶を翻訳するところから講習会がスタート。この場においても隣の席でパソコンの操作する人。パソコンが壊れるほどの激しいタッチに講演者の話が聞こえないので直接注意した。睨みつけられたがパソコンを閉じた。やれやれと思ったら場末の○○よろしくド派手な衣装に加えキンキンギラギラ・ジャラジャラの装飾品を身に纏った女性が遅刻して入ってきた。参加者の中には知り合いが多くおられ、講演を聞かずに挨拶的私語ゾーンが形成された。

でも、このような人が会社や国の経済を発展させるとしたら苦情をいうのはどうかとも思った。もう死言なのだろうが「TPOを弁えろと」

実機マシンの操作説明において通訳されていた社員が操作説明。その説明の文章の約半分が英語。非常に発音がネイティブで巻き舌なので、ほとんどの人は意味不明で実機さえ見れば説明不要と覚悟。その実機がなかなか動かない。 社員は外国人社長にわかりやすく話しているのだろうが、純粋培養日本人には50%程度しかわからないとは知らないのだろう。誰にマシンを売りたいのか、その基本ができていない。

以上2つの出来事を紹介したが、いずれも 「やってはいけない訓」 として理解することにした。自分も知らず知らずに犯しているであろう。なんのことはない。「人のふり見て我がふり直せ」として昔から幼児の頃から言われてきたことばかり。

その意味で「本当の幼児教育を教えることができる」親、祖父母の存在が重要かと思う。