SDVと課題

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クルマのパワートレインの混乱もEV熱が冷め、H V,PHVに集約しつつある。これから熱効率の優れたエンジン、その先に水素エンジンになる模様だ。だが、利用者から見て、動力源がどうあれ利便性に重点を置いてのクルマ選びになる。そのポイントがSDV (Software Defined  Vehicle)。 ソフトウェアによって機能や性能が定義される次世代の自動車を言う。

SDVはソフトウェアのアップデートは無線通信(OTA(Over-The-Air))によって機能を追加・更新できるため、購入後も常に最新の機能を利用できるという特徴があり、NTTデータなどが力を入れている。運転支援機能、エンターテイメント機能などが利用できる。最終的には自動運転・安全運転機能、その他のエネルギー有効活用運転支援などが挙げられている。そうなると運転免許にも昔はオートマ限定とあったが、自動運転限定免許が出るのだろうか。返納免許を返し欲しいとの声が聞こえることも予想される。車が必要な地域の高齢者にはありがたいシステムになろうか。年金生活では購入不可でも市町村公共輸送システムなら利用できるかも。

 

そんな薔薇色の社会ではあるが、課題もある。サイバーセキュリティ、ソフトウェアの信頼性、ハードウェアとソフトウェアの連携など。余計な一言だが自動車メーカーでこれらに追随できないと落ちこぼれていくのは必定。トヨタ、ホンダ、三菱自動車にはソフトウエア、通信関係の仲間企業がいる。宇宙関係に強い三菱企業群と関係すると三菱自動車の位置付けが変わる可能性がある。

 

 

 

 

 

 

 

さわありながら、早くもSDVに注意を喚起する文献が出てきた

走行中の自動運転センサーを長距離から無効化できることを発見 ~脆弱性を明らかにし、より安全な自動運転車両の開発に貢献~ 慶應義塾 2025,02,25リリース

超要約すると 60km/hrで走行する車両に110m以上からLiDARセンサーを攻撃するシステムを開発した。実自動運転車に対して オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」を搭載した車両に対して LiDAR 攻撃を行い、衝突事故や急ブレーキが誘発されることを実証とのこと。 詳細は文献を参照のこと。


 

実際 路上先に歩行者や車両障害物があった時、LiDARレーザーは認識して停止または回避するところが、障害物が実在しないと処理することで事故になる。また逆に実障害物はないのだが、あたかも存在させたかのようにLiDARが検知してストップすることなど任意にできてしまう。

セキュリティ防業と攻撃のイタチごっこが自動運転車両で展開されるとなると、いつ安心して利用できるのか、そこが知りたい。下手をするとテロに利用されるとなると自動運転に両手あげて大歓迎とはならない。 側にいる人から「そんな大袈裟なことを言わなくても、携帯を見ながら突っ込んでくる自転車の方が殺人的だがなぁ」と言われた。そうか、歩きスマホ、スマホ自転車を見つけたら一瞬で画面が消えて警告がでるシステムを作った方が安心かも。

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