2019年 8月 の投稿一覧

決断と分かれ目

今週に入り朝の温度が過ごしやすくなり、公園のセミの鳴き声も変わってきた。残り僅かな時を懸命に生きた証拠を残そうとしている。なんだか共感するところある。一方、街ではデパート、専門店からの特定顧客向けと称するバーゲンが始まった。秋物でも対象としているには10月からの消費税アップ対策がある。バーゲンは週を挟んで何度も開催。よほど落ち込みを気にしているのだ。

コンビニでは形式10%にするが、特定カード使用の場合は即値引きとする方針とあって、実質消費税は消費者への影響を小さくする工夫がなされている。 その他の業界も同様の対策があるとすれば消費者は良くても、税務署には10%を支払う業者の立場はどうなの? と長期的経営は大丈夫?と心配になる。 どこかの国のように企業の資金繰り→人員整理→失業者増加→社会不安 とならないようにだけはしたいものだ。 市場活性化・脱デフレ対策とあって銀行の日銀マイナス金利政策をまともに食らって人員整理、支店統合などは他人事ではない。

商品ライフが昔は30年説だった。今は10年すら怪しい。大企業もうかうかしていられない。 内部蓄積を大事に保管している時ではない。気がついたら出番のない札束になっていることもありうる。 スケールは小さい話題であるが、樹脂フィルム製造業が国内の最大の樹脂使用業界であった。一方、樹脂材料の製造プロセスは新触媒、溶剤を使わない環境対応プロセスに変換された。ただ、欠点があった。この新プロセス品はインフレーションフイルム(溶融樹脂を空気で膨らませるフィルム製造法の一つ)製造するときに、外観がおちつかず(ムラが発生)、溶融している樹脂が膨らむ前に腰砕けしてしまうトラブルが発生した。

フィルム業界は、こんな樹脂なんか使えないとして原料メーカーにクレームをつけた。原料メーカーはお客様は神様だとして、コストアップ覚悟で対策品を出した。

一方、インフレーションの装置メーカーは、これからの材料が新プロセスがメインになるなら、それにあう機械を作ることに方針をとった。結果、この装置は中国や東南アジアで採用され、それをしなかった日本の業界はあっという間に追いやられた。

新規装置に投資せず、材料メーカーに甘えて生きてきた業界の生きる道は行き止まりだった。レジ袋、プラ包装汎用製品の多くは輸入に切り替わった。今、リサイクルの声があがっているが、製造での利益を取った海外企業ではなく、日本では補助金(税金)をつかってリサイクル対策をしないといけない立場に追い込まれた。 国内インフレーションフィルムメーカーは紙袋にも押され気味で、材料メーカーに相談しているが、材料メーカーは軸足を汎用フィルム向けには既に置いていないので素っ気ない態度。ポートフォリオで言うところの第4象(撤退)に位置づけている。 高付加価値に資源・人材を有効に利用する方針に変更している。 ポリエステルフィルムでは液晶フィルムは手許に置くが、その他は同業他社に売却している事例がある。世界トップのPETフィルムメーカーだった三菱ケミカルでさえ規模メリットもはや無しと判断。帝人も東洋紡に売却した。東洋紡は汎用PETに付加価値を付ける技術開発を地道に取り組んできているだけに今後のお手並みが注目される。 三菱も帝人もメディカル、自動車など高付加価値分野に重点をおいている。

連続している日々において、今が進路変更のタイミングと推し量るのは容易でない。サラリーマン社長は任期中を大過なく過ごすことが社員雇用でも重要と意識している。簡単に非難することはできない。 これが創業者なら孫の代まで、次世代の芽を育てないといけないとの意識は強い。人の意見を腰を低くして聴いて電光石火の手を打つ。そんな経営者を筆者は複数知っており納得することがある。人材も財産として80歳以上の社員も雇用している。その人たちの腰は曲がっていない、明るい顔で仕事をされている。 知っている企業の一つはIOT機能充実の国内拡充を終え、これから海外に出るという。恐らく、言語は日本語のみ生活してきた人ばかり。 昔、日産が英国拠点を作ったときに社員選抜するにあたり「あなたは日本語が話せますか?」と人を喰った質問をしたことが有名。語学のみできても仕事は別では困る。

でも、現在はこの質問は有効となった。簡単な翻訳はポケットトークなるデバイスが登場している。また文書作成については統計機械翻訳からAI(ニューラル機械)翻訳になりスムーズになってきた。因みに、コスモサインはオフィスを移転した。この紹介記事を最近のGoogle翻訳に当てはめてみた。

【日本語】

コスモサイン合同会社はオフィスを川崎から品川へ引越をして、19日から営業を開始した。アクセスは五反田駅、不動前駅、そして戸越銀座駅から徒歩7分である。戸越銀座はユニークなお店が長さ200mに亘って多数あり、非常に活気がある庶民の街である。食べ歩きを楽しみにする人も多い。

【英文翻訳】

CosmoSyne LLC moved its office from Kawasaki to Shinagawa and started operations on the 19th. Access is a 7-minute walk from Gotanda Station, Fudomae Station, and Togoshi Ginza Station. Togoshi Ginza is a very lively town with many unique shops over a length of 200m. Many people look forward to eating around.

【中文】

CosmoSyne LLC将其办事处从川崎迁至品川,并于19日开始运营。

从五反田车站,不動前车站和戸越銀座车站步行7分钟即可到达.

戸越銀座是一个非常热闹的小镇,拥有许多独特的商店,长度超过200米。 很多人都期待着吃饭。

筆者はこの中文が正しいかどうか分からないので、これを英語に翻訳した。まぁ分からないことはないので通用するのだろう。 よほどのプロでないかぎり、語学マスター時間を外の案件に振り向けることができる。日本の底力をより発揮できる時がきた。

3Rと海マイクロプラ問題

古事記の弥都波能売神は水の神様である。読み方は「ミズノハメノオオカミ」。古来日本は水を清浄なものとして大事にしてきた。琵琶湖が界面活性剤で泡に埋め尽くされた時は素早く改良品を開発し、滋賀県も下水道設備改良を行った。 船舶衝突でオイルが流出するとオイルフェンスの素早い設置や油吸収不織布の投入回収、地域住民の献身的なボランティアで浄化してきた。例え外国船であっても、海鳥保護や海岸汚染浄化の奉仕的作業はなされ、賞賛されている。その大事な水であるが、海マイクロプラ問題が大きくクローズアップされてきた。

ことストロー代替やレジ袋の有料化の対策は超々微々たる効果しかないことは分かっている。もっと根本的なことを実行する必要がある。 それには官民及び消費者一体の意識改革と予算化を必要としている。

ゴミ収集車ボディの横には3Rの文字。消費者の多くは生ゴミ、プラ、ボトル、金属、ガラス、木製品など自治体により分類は異なるがキチンと実施している。また、不注意で混合してもマンションの管理業者さんが開封して分類し直すところもある。

だが、プラといっても透明な樹脂製であれば、同じプラとして袋詰めする。これはしょうが無いが、消費者の善意に対して申し訳ないが、再生リサイクルは困難である。

なぜならば、食品容器を例にあげれば透明で印刷していなくても、材質がポリエステル(PET)、ポリプロピレン(PP)及び延伸ポリスチレン(OPS)の3種類ある。単一素材の製品もあれば、多層製品もある。これらは見た目には分からない。

一時、廃棄物処理センターではベルトコンベアで流れる品物を赤外線分光装置で分類しそれぞれの製品毎に分別することをトライしたことがあった。でも測定速度が遅いことと分類インフラに費用がかかることから、トライに終わっているのではないだろうか(最近事情に疎いので間違いかもしれないが。)分別機械でなくてもハンディ赤外線装置で人が仕分けをトライしたことがあったが、その装置メーカーは倒産した。思いと現実のギャップがあった。

結局、材料メーカー 製品メーカー 回収メーカー が一体となった製品は分別し易く、再生し易い。例えばリースがメインの総合複写機などは国内でも大手が実施している。

筆者は15年前に3Rロードマップ2030作成に関係したことがあり、その後もウオッチしている。残念ながら景気と連動して3Rの動きはReduce(薄肉、軽量、省材料化)は進んだが、Reuse,Recycleは遅滞した。熱回収に頼ってきたのが正直なところ。

それでも、キチンとゴミ処分場に届けば吉。海ゴミ問題は、それ以前の問題。湘南鵠沼海岸を毎日出勤前に清掃している友人がいる。集めた廃棄物をFBで知らせてくる。バカにならないボリューム。 国民の環境意識に分布があることは分かっているが酷い状態だ(中には犯罪の臭いがする品物もある。こうなると警察の出番だが)。

国は先のG20大阪サミットで海洋プラスチックで日本が先進的役割を果たすとしてプラスチックごみの流出による海洋汚染が生じないよう(プラスチックゼロエミッション)をめざした方針を発表した。

マイクロプラスチック流出抑制対策

(2020年までにスクラブ製品のマイクロビーズ削減徹底)

ポイ捨て・不法投棄撲滅・適性処理

海岸漂着物等の回収処理

海洋ゴミ実態把握(モニタリング手法の高度化)

代替イノベーションの推進

筆者はこの最後の代替イノベーションの中身が問題だと考えている。

  • プラスチックスを木材由来材料に切り替えると需要と原生林伐採のバランスが崩れ、地球は丸裸になり、何の為の炭酸ガス問題なのか分からないこと、
  • さらに海水で生分解するプラスチックスは見かけ良さそうだが、魚が餌として間違ってマイクロビーズを食べかねないまでの時間はどうなのか? それに加え、海水もしくは魚の内臓内での分解物は生物循環系にどのような影響があるのか丁寧な説明が必要であること。

このような問題がある。

ここで、高校時代にフィラデルフィアで教鞭を執られていた方が臨時講師でこられ弁証法について教えて頂いたことを(ある人からのメールで)思い出した。弊衣破帽の雰囲気が微かに残る藩校の流れだけに「アウフヘーベン」。

プラスチックスは消費者の生活を豊かにしている(正)。海を汚染している原因はプラスチック由来のマイクロビーズである(反)。なので、プラスチックスを目くじらにするのではない解決法があるはずだ。それが***(合) の知恵をだすことを求められている。 ご一緒に***を考え、実行しょう。 例えば食品トレーの装飾印刷もしないで見栄えのよい商品にする知恵もあるだろう。過剰な印刷よりシンプルが受けるようなトレーデザインもあるだろう。

筆者も弥都波能売神への恩返しも含めて考えることにしよう。

 

粘着剤

コスモサインはHPのご案内にあるように川崎から品川にオフィスを移動。引越の準備中の忙しい時に事務所に行けば、受発注をしながら梱包作業を始めていた。引越は大変な非定常作業。それにも関わらず笑顔でサッサと実に小気味が良い。何か手伝うことありませんか?と聞けば、気遣いのできる人なので、入り口や郵便受けに貼ってあるパネルを剥がして欲しいと小さなお仕事をくれる。見れば頑丈に付いていて、粘着剤も3年経時劣化しており素直には剥がれそうにない。日頃ブログではサイエンスにいかにも見識があるように執筆している小生にとっては容易でないはずがない。と大見得を切りたいところだが、さて、どうしたモノかと思案。

 一般的に粘着は接着と違い、基材と反応はしないで、単にお互いの凸凹をアンカー(錨)としてファンデルワールス力(分子間力で水素結合や極性基同士の凝集力)で付着しているので、この極性基間の凝集力を外部から弱めるようにドライヤーで加熱するか親和性のある化合物を添加すれば粘着力は低下するはず。 外気温が35℃を示す条件でドライヤーで加熱しても、それほど効果は期待できないので、ここは化合物の添加でトライした。

 粘着剤も多種多様あるので、エイヤッと見当をつけるとポリイソブチレンに炭素数5~9の石油樹脂やプロセスオイルを配合しているだろうとして、イソブチレンやC5-C9石油樹脂に相溶性のある溶剤を利用した。 パネルはガラスに貼ってあるものと、金属に貼り合わせたモノがあるので、過激なものは使えない。 用いたのはリモネン。シール剥離剤、食器洗い洗剤などに入っているミカンの皮成分。 TVCMでソニーが発砲ポリスチレンをリモネンの液に浸漬するとたちまち溶解するシーンをみたことがあろうかと思いますが、ポリスチレンの溶解性パラメーターとリモネンのそれが近似していることから溶解。C5-C9 石油樹脂とも近いことから多分親和性があり粘度が低下して剥離するはずとして、作業に取りかかる。僅かな隙間から噴霧して5分おき、炭素繊維複合材料製のへらを差し込み、ゼムクリップや硬貨で隙間を徐々に広げ、3回噴霧したところ剥離に成功。やっていることは大した作業ではないが、何でも成功するとほっとする。

 接着と粘着は違う機構と上述したが、強度は接着が圧倒的に高いので自動車にも構造接着剤は利用されている。窓ガラスを枠に取り付ける場合など多く利用されている。塗装も金属ボディの上への塗料を接着させている。 塗膜の固さ、光沢、防錆は長期的使用に耐えチッピングも最少にする柔軟性も合わせもつ。問題は基材との反応だけに、高温処理や硬化するまでの誘導時間が長い。

それに対して粘着は誘導時間がほぼゼロ。貼り合わせた瞬間からある程度の強度を有する。デコレーション電車などは塗装しないで粘着シートの貼り合わせで期間限定さえ持てばよく、長寿を要望されないなら、塗装をしないで済ますのは合理的である。

40年程前の輸出車にはワックスがボディーに塗布されていたが、米国で陸揚げするとワックスを除去するための(たしかヘキサン)溶剤洗浄噴霧が公害問題と指摘されてから、薄いポリエチレンに粘着剤を塗布したものをボディに添付するようになった。これも剥離後の外観に影響しないよう工夫されていた。

粘着剤は身近なもので、ポストイット、包装用粘着テープ(OPP、紙、布)、医療用テープ(不織布)などあるが、ビルの防水剤も粘着剤の一種と非常に幅広い。それ故、原料の種類、原料の組成、分子量、固体粘弾性、非常に多くの要因がからみ、物性も濡れ、硬度(針針入度)、押込み強さ、針を侵入したあとで戻る時間パターン、粘度の温度プロファイル。。。。実際、粘着剤に少しでも取り組んだ研究者は蟻地獄に引きずり込まれそうになるのを踏ん張る強く粘り強い意識を要求される。実験結果を表現するにはXYZの3軸では足らない。こちらを立てればあちらが立たず的なことが多い。非常に複雑で簡単に技能が伝承できないのが実情だ。 半導体のウエハーをカットして次の工程に移動する際い使用するテープも生産できる会社は限定される。そう簡単には解明できない。特許では分からない秘密のパッケージのようだと思われる。

 一方で天然には粘着させない植物がある。蓮である。横浜三渓園の早朝に蓮を見に行った。蓮の表面にはナノオーダーの凸があり蓮の表面の水分が接触角が小さく丸まっている。 ご夫婦で来園された方が、ほら、これがプリンが付かない理由なんだよと奥様に教えておられた。もっと早く気がつけば俺も金持ちになれたかなぁ?と笑いながら冗談を。そう、東洋アルミがヨーグルト容器の蓋にこれを採用して以来、慶応義塾の白鳥教授がさらに拡大されていますねと相づち。お互い撥水性ならぬ撥金性ですねと大笑い。

話を戻して粘着と剥離の両面を生かすシートを作るヒントがあるように感じた。

交渉合意の根底にあるものは

ブログには政治問題は取り上げないことにしている。科学技術開発は正直に愚直だけど向き合う姿勢が重要で、その軸は外部環境の変化があろうがぶれない。

それにしても外野が騒々しい。ホワイト、キャッチオールを知らないと世捨て人と思われかねない。それは困る。 冷静に眺めればホワイトが非ホワイトになろうが、グループBなので実態は変わらないのに大騒ぎ。キャッチオールは民生品が先端技術を利用しているだけに、軍事転用される危険がある。それをみるだけ。日本のマスコミの国語読解力が低く正確に報道していないことと、それを機化として利用して騒ぐことが目的の両面がありそうだ。

小生の考える交渉ごとのキイーワードは国語の読解力、論理力(数学や経済も国語がベース)と行間を読む心情の重なり。

 2018年の今頃はTPP交渉が山場を迎え、交渉担当大臣甘利さんの憔悴しきる姿が印象的だった。合意を取り付けるのは大変なのだ。参加国同士の最終的な関税撤廃を目指すことで世界の経済規模の13.2%を占める経済圏が成立した。EUの21%から比べると小さいが、タイ、インドネシアも参加希望していることと、欧州とのEPA協定を加えると全体の40%と大変な経済圏が成立しつつある。ここで思い起こしたのがK国。米国との2国間協定FTAがあるから参加不要としていたが、後追いでも認可は当然としてTPPに参加する姿勢であった。でも、今日現在はどうか? 政治的コメントはしないがただ一つ、チャンスは「あとで」はダメなのが普通。

松下幸之助さんが誰でも人生のチャンスは少なくとも3度ある。と言われた、それに気づくかそうでないか、それが人生を決めると言われた。そのチャンスのセンサーは、いろんな縁が交錯するときの反応熱を感じるか否かだと筆者は考えている。コスモサインは8月から創業4期目を迎え、手狭になった川崎の事務所から品川に引っ越しを予定している。これもひとえに皆様のご縁が発する情熱を頂いたと思い感謝する次第。

 さて、“合意”には理屈と心情の国語力がポイント。理屈は国語がベースであるが、心情親和性は言語にある。中国とは体制は異なるものの、漢字文化は過去・現在も継続している。ベトナムも漢字文化圏。中国は日本発祥の漢字1000語が導入されている。特に近代・現代を表現するには先に先進国となった日本で利用されている漢字が採用されている。多くの中国人もそれが日本語とは意識しない程に馴染んでいるとのこと。漢字には意味を理論的に構築することで成立する。

余談だが84日は語呂合わせで帽子の日。巾は布を表現。目の上に日(覆うモノ)を乗せるところから頭に被る帽子を意味する。直ぐに分からなくても、一回でも聞けば、巾が布なら巾着袋も布巾そうか、第一布の中に巾がある。。。と展開することが可能だ。

このように、漢字をみれば大凡の概念が理解し易い。日本を訪れるお客様に対して、電車や駅構内案内は日本語、英語、中国語、ハングルの順で表示されるが、中国語を見ても表示が不要なくらい似ている。

ご参考までに、中国語の中の日本語
陳生保(Chen Sheng Bao) 上海外国語大学教授 (原文のまま) 転載する。

一、修飾語+被修飾語   
 (1) 形容詞+名詞
人権 金庫 特権 哲学 表像 美学 背景 化石 戦線 環境 芸術 医学
入場券 下水道公証人 分類表 低能児   
 (2) 副詞+動詞
互恵 独占 交流 高圧 特許 否定 肯定 表決 歓送 仲裁 妄想 見習
假釈 假死 假設  
二、同義語の複合
解放 供給 説明 方法 共同 主義 階級 公開 共和 希望 法律 活動 命令
知識 総合 説教 教授 解剖 闘争  
三、動詞+客語
断交 脱党 動員 失踪 投票 休戦 作戦 投資 投機 抗議 規範 動議 処刑  
四、上述の語による複合語
社会主義 自由主義 治外法権 土木工程 工芸美術 自然科学 自然淘汰
攻守同盟 防空演習 政治経済学 唯物史観 動脈硬化 神経衰弱 財団法人 国際公法 最俊通牒 経済恐慌

「共産党 幹部 指導 社会主義 市場 経済」の言葉がまさか日本から中国に導入されたとは予想外。毛沢東も進んで導入を図ったとのこと。新しい体制を表現する言葉が昔の漢字の中には見いだせなかったのだろう。 このリストをみると思わず「へえ~?」だ。

 合意ポイントのもう一つは“心情”  日本の肩を持つわけではないが、アクションすればリアクションがあるのは力学の基本。日露戦争は世界が予想だにしなかった明治政府が勝利してしまった。その時の欧州の驚きは幾ばくか、想像もできなかったと思うが、考えてみれば識字率は江戸時代で既に90%を超え、鉄砲の精度は欧州のそれより優秀とあれば、不思議ではない。が、俄然、パワーを貰ったのは植民支配されていたアジア諸国。やればできる! 黄禍論ベースの包囲網のなか、第二次大戦をしてしまったのは(もう少し冷静になればよかったと反省はすれど)問題だったが、植民地を解放したことは事実。その恩に対して共同して繁栄しようと盛り上げる気分になるのはあると思う。豪州もアジア圏で生きることを覚悟し、戦後ノックダウン生産や畜産で潤ったこともあり参加。同床異夢なしとは言わないが互恵発展には必要な心情だろう。

 技術開発には“トウダイ効果”の言葉がある。東大ではなく“灯台”である。 誰かが未踏の分野に挑戦しなんだかんだ苦労して開発に成功した。となると、その開発は“可能であるとなり、安全航路の”灯台になる”そこまで船(この場合会社)は安全に運行できるのだ! 要するに2番手戦術である。 以前は米国が灯台になり、日本は安全航路、今の日本は灯台なき海図を探りながら新しい灯台を作ろうと懸命になっている。 中国や韓国の経済成長は後追い環境の中で達成したが、現在は停滞しているのは同じ壁にぶつかっているとも言える。

日本は基本的体力は以前ほどないが、TPPには知的財産が大きなウエートを占めている。 新しい灯台を作るには仲間とシェアしながら進めめるのもありと思われる。