2024年 4月 の投稿一覧

自動運転バス・タクシー

バス運行停止距離が国内全部で4万キロだとか、バスが来ても1日2便だけ。これが過疎地の風景かと思いきや、都会でも珍しくないとのニュースに驚いた。

タクシーも同様で運転手確保がネックになっているようだ。近くの交差点にデカデカと運転手募集の看板があり、年収600万円!と謳っているが本当だろうか? 看板がいつの間にか撤去されたのは、募集が成功したのか、それでも集まらなかったのか。タクシー運転手の平均年収が300〜350万円だとするとトータルではこの業界が魅力あるとは言えない。

でも書くからには証拠の一つもないといけないので、普段は利用しないタクシーに乗った。行く先を告げる →  えっ?→ 耳が遠い運転手→大きな声でもう一度→ そこはどこ?→ ナビはあるが使えない→ 結構有名なところだが知らない。結局当方がナビする羽目に。74歳のドライバー。体が動けば年齢は問われないとのこと。大都会の街だがいくら頑張っても230万円が平均だとか。耳が遠いのでは運転免許更新できるのか?やや心配になったが、あと20m走行してメーターが上がることは知っていた。頼りにならない運転手だが、最後はプロ意識?を見せた。

筆者の希望的観測を入れると「自動運転バス、自動運転タクシー」はなんだかんだ言いつつ実現するだろう。「動力はHEV,ガソリン車、超進歩バッテリー駆動のEV」が好ましい。同時に重要なのは歩行者、自転車など自動運転に協力するための視認対策と走行分離システムだろう。

動力源にガソリン車を入れた理由は山間部・農作業においてはガソリン車が便利であること、高齢者は運転免許返納が好ましいとして返納した途端、認知症を発症するケースもあることから、外出、体を動かすことに慣れているガソリン車は残すべきであろう。歩行者としては横断歩道の手前で自動運転バス・タクシーに信号が届き、歩行者の存在を視認できれば停止する仕組みになるはずが、横断歩道以外を横断してトラブルになりそうな事例が博覧会であった。その時は安全管理者が同乗していて人がストップ作業をした。完全な自動運転はそれができないだけに歩行者、自転車にも共同意識が必要となる。

自動運転バスの運行テストを2年前の人とクルマのテクノロジー展で三菱電機が発表していた。福井県永平寺町で有料運行サービスを実施。自動運転制御システム開発は三菱電機、遠隔監視システムはソリトンシステムズ、バス運行業務はZENコネクトの協働体制。確かバスは小型でヤマハ製だった。その後に自転車と接触する事故があり運行停止していた。トライ・実験には失敗はつきものであるが人身事故にならなかったのは良かった。原因は学習データ不足とのことで、禅寺・永平寺にふさわしく表現すれば、学習をさらに広く・深くすることで悟り=自動運転可能になることを期待したい。北陸新幹線延伸ができたので、お参り兼ねて乗車したい。

自動運転タクシーでは都内でも自動運転タクシーのトライアルが昨年4月から開始されている。塩尻市では地方版MaaSが成功すべく市をあげて挑戦中。是非成功して欲しい。

現在のレベルでは ①視認性の劣る夜間・悪天候での自動運転が可能か ② 雪道走行など通常とは異なる道路事情に対応できるのか ③タクシーを呼ぶにはスマホなどで情報を伝えるだろうが、現在のナビでもとんでもないルートを指示することがあり、客は修正可能だろうか ④ その時に事故を起こした時の責任は客なのかシステムにあるのか ⑤実現する時期のクルマがEVである時、規定の電池容量リミットでチャージ基地への行くことが優先され、客の目的地があと少しのところで足止めされかねない などは想像できる。

日本では物販の積み下ろしのための駐車で走行するには障害が多い中でどのように制御するのか、これまた興味ある。興味はあるが最初に乗るか?と言われれば信頼度が99.999%確保できるまでは利用しそうにもないが。

それまで「相乗りシステム」になりそうだが、コミュニティが成立している地域であれば成立する。現に富山県高岡市では運行実績がある。運転者の手取りは決して高くはないが、ボランタリー的活動を通じて社会貢献をしているとの思いを対価に加えることは決して損ではない。

学歴と実力

今は海外企業の人が日本にて会議をする際に、日本スタイルに準じて名刺交換から入る。筆者が若い頃は、海外出張に行くと日本式の名刺交換はなかった。

この違いはどこから来るのか? 相手は当方の実力を会議や発表内容により判断して、関係を深くすべきかどうかを決めている。お眼鏡にかなえば名刺交換となる。こちらも同様。名刺交換は会議の後だった。

会社での肩書きDirector や Dr. は極端に言えば信用していない。当方の名刺は国内では課長であっても、海外に行くときには最低Director に格上げにしておくことがあった。先方から見ればDirectorが合意したのなら約束が実行されると解釈する。ところが、国に持ち帰り返事しますと言わざるを得ないことに遭遇すると先方から「決定者は誰だ!」とイライラさせる。

つい最近、どこかの首長が学歴詐称問題を蒸し返されている。上記の海外の常識から言えば学歴より実力で判断するので、首長としての大いなる実績を強調して、何を騒いでるの? 海外では実力・実績が第一だから文句ありますか? と言えば収まるはずなんだが。

マスコミが逆に学歴を意図的に高等小学校卒として持て囃した首相がいた。田中角栄である。仕事バリバリ実行、東大卒の役人を心酔させる手腕に今太公と称した。コンピューター付きブルトーザーの別名もあった。仕事ができ国民のために獅子奮迅活躍すれば問題がない。その前に池田首相がいた。貧乏人は麦を食え発言は炎上したが、公約の所得倍増はお釣りが来るくらい成功した。

選挙公報に嘘を記載したから選挙民はそれを信じて投票した人はいるだろう。だが、選挙公約を実行しない方が大嘘つきと追求すればよろしいが何故か日本人は甘い。 公約の実行は所詮できないと見抜いて諦めている人が圧倒的に多いので、学歴ぐらいしか広報に載せる価値なのかもしれないが。

日本人との面談では卒業大学を聞くのも話題の一つと来日前に言われたドイツ大手化学会社の人から筆者に海外留学先大学はどこですか?と聞かれたことがあった。いや日本を一歩も出ていないと答えると先方は妙な顔をしていたことを思い出した。今思うと英語を褒めたのではなく、ひどい訛り英語にどこの地域なのかと確認したかったのだろう。(笑)それにしても、日本の会社は人の実力を見抜くことができず、大学で選別しているのでは、某首長を非難する資格はない。その前に世界にから取り残される。

マニフェストの言葉は一時流行った。元三重県知事の北川さんが提唱して、各政党は選挙となるとマニフェストを発表した。美辞麗句、庶民派にウケが良いような「約束」。 パーティバックマージン問題よりマニフェストを実行しない方が大きな問題だが、大きくなればなるほど縁がないとして無視されがち。

民間の方が約束と実行は即会社の命運を左右するだけ厳しく問われる。トヨタはEVもいいが全てのユーザーが満足するクルマを提供すると約束して実行。EV狂乱の国においてハイブリッドの販売が急増と見通しが評価された。

エネルギーの一つとして水素があるとして、川崎重工は水素エンジン搭載バイクと四輪車でラリー完走。着々と実績を上げている。次世代ロボットも然り。実力がなければ成立しない。その実力の中に学歴(学問をした歴史)を組み込むことは当然ある。だが、〜27歳まで(日本では特に)教授のお手伝い的な学習で得た資格は通用する場面は少ないのだ。

実力は本人単独もあれば、社員、協力企業、知人なども含めたグループが組み合わせた形が実現可能たらしめる本物の実力。その意味で「嘘はこの関係を崩す」。そこがポイントなのだとつくづく思う

社会人機械学習の必要性

久々に東京ドームに長男一家と親戚の子供と一緒に行った。巨人―DeNA戦。 2人とも少年野球、高校野球の選手とあって開始前2時間に集合して練習風景からの観戦。二人は硬球のバッティング音にさすがプロは違うなぁと感想。だが、試合が始まると野球というより応援、チアガールなどショウー的な割合が多くなり、プロの技術を味合うにはほど遠い状態。ピリッとしない先発投手。カッコイイ捕球とスローイングを見せるべくしてエラーを重ねる巨人。つられて押し出し連発の2級投手陣。老害解説者の走り込み不足発言に日頃は眉を顰めていた小生でも「キャンプ不足ではないのか?」と言いたくなった試合内容。眠っていたDeNAの主砲を目覚めさせて、今後のペナントレースを面白くするに貢献した試合と理解して7回終了したところで球場を後にした。

プロ野球のスキルを見たいならM L Bに限る。筆者の長男がまだ小学校の頃、ML Bを観戦に行った。野茂が登場する日だった。入場するときにスタッフから呼び止められて、なんのことか分からずにいたら、なんと「始球式」に。その時の感激は今も残っている。

それにしても観戦中のスナック・アルコールの類は昔より少なくなった感はあるが、いかにも健康に良いとは言えないものが多い特徴は今も変わらない。話は転じて食事と高血圧について面白いコホート研究報告がある。この類の情報はyou tubeで過剰に出てくるのでいつものことなのかと文献を眺めていた。結果は至極真っ当で誰でもわかる。だが、その結果に持ってくるには機械学習処理を駆使している。そこに文献を読む意味があると気がついた。 要旨を引用する(下線部が引用部分 文献タイトル:高血圧発症と関連する日本人成人男性の食事パターン:コホート研究への機械学習の適用 東北大学)

協同組合仙台卸商センター組合員男性 447 名を 2008 年から 2010 年まで 2年間追跡したコホート研究データから AI による食事パターンの分類を試み、高血圧発症リスクとの関連を検討しました。BDHQ に含まれる 58 の食品の一週間の摂取頻度、12 の食行動、9 つの調理方法のデータを次元削減(注 5)・可視化法の一つである UMAP(Uniform Manifold Approximation and Projection)で処理したのちに教師なし機械学習(注 6)による非階層的クラスタリング法(注 7)であるk-means 法で分類を行いました。食事パターンはそれぞれの摂取頻度の高い食品から「海産物とアルコール飲料」「低タンパク・低食物繊維・高炭水化物」「乳製品・野菜」「肉」の 4 種類に分類されました。2 年間の追跡期間中の高血圧症の発症は、「海産物とアルコール飲料」に比べて「乳製品・野菜」および「肉」パターンは、いずれも高血圧の発症リスク(オッズ比(注 8) 6 割以上小さくなることがわかりました。

いかがでしたか? UMAPとは? そのアルゴリズムは? トポロジカルとは? 多分次から次へ調べる必要がある。そして、その結果は複雑系を整理することが次世代技術開発の肝であり、時代に取り残されないよう勉強する必要があると痛感した。

勉強しないでいると、2級技術者扱いにされそう。長い期間何をやっていたのか?と呆れられ、誰も見てくれない時代に来た。野球と同じだ。最後に文献の結論図をご参考までに。アルコールを摂りながら贔屓の球団が負けると高血圧になることは間違いがなさそうだ。

ギャンブル依存症

「やめられない とまらない・・」かっぱえびせんなら可愛いが、行きすぎたアルコール、パチンコ、競輪、競馬、ボート、まして麻薬類となると個人、家庭、社会にとって厄介なことになることもある。リスク管理できず、ドーパミンの赴くままのめり込む。パチンコ漬けになる因子の一つは確変。確率変更では玉と同時にドーパミンが溢れ出る。その快感記憶を再現したくて、のめり込む。

投機リターンが最も低い宝くじは少額だから当選発表までのお楽しみ代として処理はできるが、100億円以上をカジノで溶かした井川意高(元大王製紙)に言わせると途中で23億円儲かっている時に、ここで止めろと羽交い締めされても、「23億を獲得するような人間だからこそもっと大きく稼げるのだ」として最終的には全部パーになる。

幸いなことに庶民ではそこまでに溺れないので安心と言えるだろうか。パチンコ人口は約200万人で毎年14兆円を動かしている業界とか。割り算すると毎年平均70万円の損失を出してでも継続。中にはパチプロが存在して、多分サラリーマンより収益?を出しているであろうから負け組の平均的損失額は年100万円をゆうに超えるものと思われる。性格ではなく、一旦手を染めたらやめられない。

面白い実験をしたのが京大の田岡氏。学生65人を2グループに分けて、一方には容易に勝ち続けることを経験させる。片方には負け続けることを経験させてから、両方に同じレベルの賭けをさせた。

その結果 事前に勝ちを多く経験するとその後の賭けは無謀になりがちになり、負けが多いと最後にはトータルの負けを解消すべく極端な無謀な賭けをする。普通言われていることと一致したとのこと。性格の影響が強い印象がある。

だが、ここで「ギャンブル依存症」と症の名前がついていることが気になる。病気?なのか。これも京大の髙橋氏だが、fMRIを使用して脳のギャンブル脳?を調べた。fMRIの装置の中にギャンブルができる画面を持ち込み、ギャンブル依存性の人21名と健常者29名に対してハイリスク・ハイリターン、と低リスク・低リターンの2つのギャンブルが提示する。参加者は好みの一つを選択。

超要約して結果のみ引用すると「ギャンブル依存症患者の場合は背外側前頭前野の活動が低下していること、背外側前頭前野と内側前頭前野の結合が弱い患者ほど、ギャンブルを絶っている期間が短く、また、ハイリスク・ハイリターンのギャンブルを選択することがわかった」 とのこと

この論文は2017年発表なので、その後、対策がなされていればと期待する。

 

水原一平さんのギャンブル損失の埋め合わせのため、大谷口座から胴元に振り込み解雇された。この行動が今回紹介した2つの文献のどちらに強く関係しているのかはわからないが、後者であれば治療としてギャンブル環境から近づかない措置が必要だ。 パチンコの店が減少しているらしいが、駅前、郊外どこでもアクセスできる風景は異常としか見えない

電車から降りる人がスマホゲームの途中らしく、なかなか降りない。横断歩道でもスマホのながら歩き(生命より大事らしい)。スマホを見ないで歩く人の方が気を遣って避ける。礼儀の域を超えて、脳の一部が損傷しているのかも・・・と考える今日この頃。