2022年 12月 の投稿一覧

社窓からみる高齢者認知・技能

スーパーの3列離れたレジから店員の大きな声が聞こえた。「銀行にお金を入れてますかぁ?」。相手は見た目90歳のお爺さん。カードで精算しようとしたが断られた。お爺さんは耳が遠く店員が何を言っているのか理解していない。繰り返しているうちにフロア責任者がきた。この高齢者がもしクルマを運転するとしたらと考えたらゾッとした。

両手で杖をつかないと歩行がおぼつかない老人が母子を跳ね死亡させた池袋事件。最近でも登校児童の列に自動車が飛び込んだ悲惨な事故が発生した。池袋事件の裁判ではペダルの踏み間違いではなくプリウスに欠陥があったと言い張っている。本当に思い込んでいるのか、裁判戦術で主張しているのか分からない。深層心理には民間より技術を高いレベルで熟知していたとの意識が化石のようになっているとも思われる。だが冒頭のカード案件と似たところがあるのではないだろうか。65歳以上になると少数の人を除いて、大なり小なり頑固な思い込みがあるのは否定できない。

70歳までの雇用システムをとる会社が増えているが、正直に言えば経営面にかって口出しできた立場の人材の思考停止状態頑固一徹は“会社命”と頑張っているつもりでも、邪魔になっていることを本人は自覚していない。その人が引き起こす社内・社外でのトラブル事案を見ると、クルマの場合は後期高齢になると認知・技能テストにより老化度を検出する方法があるだけマシと言える。会社の場合に適用するなら雇用自動延長ではなく再雇用のための柔軟性・職務能力の公平な試験があった方が会社も個人も適正配置ができることでよろしいのではと思われる。プロ野球のように育成選手扱いは無理だが(笑)

日本の会社では代表取締役社長、代表取締役会長、以下 専務取締役・・と続くが取締られ役の実行経営責任者と同一人物であるのが普通でオカシイとは思わない。アクセルとブレーキ一体型。社外取締役が本来はその立場にあるべきだが任命者が代表取締役社長では、厳しいことは言えないのだろう。あくまでも想像であり具体的な会社で経験していることではないが、あの巨大企業のGEの凋落を見ると日本でもありうる。

さて、話が途中のクランクに入ったところで、元に戻して後期高齢者の運転免許更新の前に認知・技能テストが実施されるが遅すぎた。交通事故分析データーITARDAには色んな角度からの事故分析があるので、一度見てみるのもありだと思う。https://www.itarda.or.jp/contents/9350/info139.pdf

最初の図は高齢者に限らず若者の事故も多いことを示している。原因は運転未熟か過信してブイブイいわしての運転ミスによる。最近の若者はレンタル・シェアカーの利用が多く初めて乗車するクルマに慣れていないことも原因として挙げられている。

 

次の図は、高齢者はお店に飛び込む、最初の事故で慌ててペダル操作を間違いブレーキのところをアクセルに足が行って事故になるケースが多いことを示している。また脚力が弱っているのでブレーキを踏む力が弱っていることにもある。

原因をさらに分析したデーターが紹介されている

事故はほんの些細なきっかけとなっていることが多いと聞く。駐車場の出入り、横断歩道右左折時の一時停止からのリスタートなどである。

筆者は事故には至らなかったがヒヤリはつい最近あった。横断歩道で停止。全ての人が渡り終え歩行者信号は赤に切り替わったので徐行を始めた瞬間死角から100mダッシュのランニング中年が飛び出してきた。これで接触でもしたら良くて50:50、悪くて90:10の重い責任を果たすことになる。

全方位センサーをつけないと安心できない。

 

そんな中、軽自動車の販売が87%と落ち込んでいるものの、それでも健闘している。ホンダでは軽自動車の踏み間違い対策として、従来の事故事例を解析してCPUに対策を織り込んだ。時速30kmから急にアクセルを踏んでもジワジワとしか動かない。バックも同様。ただ、ブレーキから足を外してアクセルに乗せたら通常通り、坂道はこの対象外だとかの例外がある。後期高齢になってもクルマが必要な条件は地方になるほどあるだけに、今回の措置は歓迎できる。だが商売でホンダが上手なのは新車に搭載。欲しかったら新車購入へと誘導している。

本年もブログをお読みいただき誠にありがとうございました。来年はコロナ完全脱却 日本経済復活、世界平和な年になることを皆様のご健康と共に祈念します。

来年もよろしくお願い致します。

 

Googleの引力

実はこのブログは5月に作成を始めた。が、次から次へとバージョンアップするので期間をおいていたらキリがないことになり年末を理由にアップする。誠にだらしない。

乗り換え案内などはジョルダンやNAVITIMEなどを利用する人が多い。新顔はGoogle Calendar。カレンダーの日付に案件を記入する。それだけだと普通の手帳的カレンダー。ところが、訪問時間を記入すると、その時間に間に合うための交通ルートが記載され、地図を含めてカレンダーに記入される仕組み。便利だが冒頭の会社のお株を根こそぎ取った形。

単なるカレンダーではなく、Google Meetの招待予約や、会議などで使用するファイルも添付しておいて抜かりなくことが進むようにしてある。To Doリストも過去から持ち越して未実施だといつまでも消えない。その上、最後には週単位、月単位の個人の業務内容の分析までついてくる。共有している人の分析もお見通しとなる。会議X時間、資料作成Y時間、出張Z時間。。。。今週はまだ○時間は働けるなどメッセージが出てくる。

これを適用した背景には米国は日本より働き蜂ではないかと邪推さえする。それとも、自分はこれだけ働いているのだ!と自己満足(自己顕示欲)なのかもしれない。いやはや。嫌いなら利用しなければ良いだけだが。つい新しい物好きで利用している。

筆者のPCはMacだが資料作成・データ処理はMacでも利用できるwindowsを利用している。テレワークにおいて招待されるときはZoom, Team, Skypeに対応している。しかし自分から招待する時はGoogle Meetがメイン。相手によってはZoomやTeamsなどソフトを入れていないこともある。インストールしていても習熟していないと会議の初めにドタバタとして時間ロスする。そのような経験はありませんか?

Google Meetではソフトの必要がなく招待者から送付されるURLからアクセスできる。IDやパスワードは不要。利用時間はフリーであれば1時間と短いが、有料レベルを活用すれば24時間連続使用。また100〜150人まで対応と便利である。ただ良いことばかりではなく、共有資料の表示の方法は3種類があるが、映像の場合音声も出るタグからの共有表示では資料がGoogle Drive仕様からになるのがやや面倒と言える。フォントや位置が若干元資料から変るので手直しを必要とする。

資料作成には慣れているwindowsを使っている。パワーポイント、エクセルはその最たるもの。だが、パワーポイントもやや昭和的雰囲気が出てきたと感じていた時に、Google データーポータルに出会う。サイエンスで使うグラフ機能はないが、それ以外のデーターを棒グラフ、折線グラフ、地図に合わせて図示すると見栄えが良くなる。

また検索にはGoogleはよく利用していたが、文献に特化したGoogle Scholarは古い文献を探す場合は有益だ。関心あるテーマをアラートしておくと自動的にピックアップしてくれる。Gmailでのアラート機能と並んで便利だ。今までの巨人の上に構築しているとGoogleは表現しているが、既存の巨人はなぜしなかったのか不思議だ。Google Meetするにはカレンダーからが便利となり、大人数を招待するには連絡先を一人一人送信欄に記入するのではなくグループ別のラベルで記入する方が便利。メールでは注目しているテーマをアラートしておけば、ネットだけに限定されるが自動検索をしてリストアップしてくれる機能など、あれよあれよの間にGoogleの引力に負けそうな雰囲気になってきた。

Windowsでの添付資料をDLすると上記のようにフォントなどGoogle仕様となるが、しないで返信する方法もあるので、文字化けすることないなどはありがたい。(windowsにGoogle Driveをセットすれば問題がないが有料版に限定)。Macメールではwidowsでhtml 書式で添付されると添付資料がdat.表示となり開けられないことがあるが、その問題も無さそうだ。

iPhoneで撮影した文章はjpegだがこれをドライブに転送しドキュメントとして、翻訳機能を利用すると、わずかな時間で十分通じる翻訳ができる。図表こみの資料などは特に便利。Google機能の多分2%程度しか利用していないが、徐々に引き込まれそうになっている。

とはいえ、まだまだPC利用者の多くはwindowsがメインなのでGoogle共有カレンダーを利用しての日程調整(アポ取り)機能はあっても活用されないのが実態ではなかろうか。

Googleにはその他に機能が多くあるので使いこなしまで至ってなく、相変わらずエクセル、ワード、パワポでの一次資料作成するのが慣れもあるだろうが、ユーザーとの資料交換に便利もあって利用している。だが、Google chrome のソフト数と相互リンクの魅力と実力が評価されると徐々に浸透していくものと思う。

そこにビジネスにおけるヒントを見る。シェアが60%を超えていたブランドが過去にあった。シェア60%を超えると、例えば資材調達の責任者としては、見積もりの候補会社に入れておかないと、後で上司から何故入れなかったのか?と理由の説明を求められる。結果として自動的にリストに入る。後発もしくは先発でもシェアの小さい会社はどうするか。まず、シェアの大きな会社の製品と同程度品質製品を製造する。次にこの製品の合理化(物流も含め)徹底した上で開発資金を蓄積し集中開発を実施し、あっと驚く新商品とCMを張る。ターゲット年齢層も絞り込みジワジワとトップに迫る。これで成功したビール会社がある。

一般的に言われているのは、3年後には全体の販売量の3割を常に維持するように開発に集中することが成長企業。問題は今、開発に何をしたら良いのか面白いネタがない状態だと言われる。内部蓄積した資金は潤沢にある、しかし開発ネタがない。悲しいことに、ネットで出ている情報ネタは開発ネタにはならない。さらに千三つと言われる開発に耐えられる経営者の胆力、実行する開発者のセンス(特に)異常点を大事にする姿勢が必要だろう。

歯科材料ジルコニアのインプラントは浸透してきた。だが、色調の多様性は日本でも要望に変わるだろうとしてBiomicの導入をコスモサインは実施した。薬事申請において粘り強く活動し、日本初の認可を得た。小さな試みであるが意識はバリエーションとの相互リンクだ。徐々に美麗にして顔の雰囲気にマッチした歯が浸透することを期待している。

最近のGoogle のドキュメント(wordに相当)を開けると、Meetも同時にできるようになっている。お互いの顔の表情をも汲み取って作成した書類(記録)ができる。この時にBiomic Zirconiaは素敵に写るだろう。と ちゃっかりコスモサインのCMもいれてみた。これも先人・先発の巨大な肩に乗って眺めた結果だと理解して頂きたく。

時代ギャップ

つい最近、笑っていいのか嗤えないのか。 着払いで宅急便が届いた。ずしりと重い。直ぐに送付先に別の資料を同じ段ボールに入れて宅急便屋さんに持参。軽いこともあってウオーキングも兼ねて徒歩にてお店に到着。

そこで言われた料金はなんと着払いより200円高い。従業員曰く「お届け先が地方ですから」。 ???ハテナマーク。 意地悪い質問をした「上り、下りで値段が違うのですか?」 従業員は「同じです。箱が大きいので値段は違います」。箱に貼ってある着払いの伝票を指差して「同じだけど」。店員の顔が真っ赤。そばにいたベテラン社員が聞きつけて対応してくれた。原因は巻尺の使い方に慣れていないとのこと。箱の各辺の長さを小さな巻尺で測定して足し算を暗算ですることは、この仕事をするまでにしてこなかったのだろう。スマホで距離がデジタルで表示される時代に育ってくればアナログの世界は別世界。

一週間後、同じ宅急便屋さんに行った。別の社員が対応してくれたが、筆者がブラックリストに上がっているかどうかわからないが、ヤケに慎重に品物と伝票をチェック。約8分間の異常さ。さては前回の仇討ちをされたか。その後、領収書を伝票の裏に貼り付けようとした。現在は経理帳簿のデジタル化により領収書も写真・pdf処理する時代になっているので、表・裏の両方を撮影して後で合成する手間が生ずる。今回の社員はアナログどっぷりの流れで仕事をされてきたのであろう。両方の事例は社員の教育システムに時間をとることが厳しい物流の世界を垣間見た。

良いことも記載しないとバランスがとれない。別の日に荷物を作り、パソコンにログインし伝票作成。 店頭で「お客様、こちらの箱に入れた方がお安いですよ。伝票は手書きで今作成する必要がありますが。」とアドバイスを受けた。次も同じようなことが予想されたので予備に購入。今回はこの業者が一枚上手だった。

次の時代ギャップはドローンによる宅配であろうか。

必要性が高い医療・薬などの離島への配達は早期に実現するだろう。だがポツンと一軒家のような土地柄では飛翔に問題はないが、ユーザーが少ないので採算面では問題になるだろう。都会では障害が多いので実現性は低いが、ドローン活用案に挙がっている2つを紹介する。コンビニから弁当を届けるだとか、 ゴルフ場へクラブを届けるのだそうだ。そのようなアイテムに電気エネルギーを使うことに理解が得られるとは到底思えない。ついでに言えばゴルフはクロスカントリーしながらホールにボールを入れるスポーツ。カートに乗らずに移動するのがスポーツの主旨にあい、健康によろしいかと。Sportとはdesportから派生と聞く。Port(場所)を離れる意味のdesのdが省略されているのであって、気分転換に体を動かすことなのでholeではなくhaul(運ぶ)が相応しい。宅配とゴルフを無理やりリンクさせてしまった。ゴルフは情報交換の場だから厄介なことを言うなとのお叱りを受けそうだが、厄介のついでにe-Sportって元の意味からは馴染まないと思うのは多くの方がおられるのではなかろうか。

人家の上から撮影しながらゴールへ飛翔する過程で取得されることは個人情報云々で抵抗のあるマイナンバーより強い反発があるだろう。飛翔過程で得られる情報が犯罪に使われることにも留意する必要がある。

軽自動車での配達車に大きく損傷して修理せずにボコボコ状態で走行しているのを街でよく見かける。クルマを安全運転できないドライバーが繊細なドローンを制御することができるであろうか。 11月13日は和光市の市民祭りがあり、定例の3Dプリンター研究会として出展は見送りしたが、研究会参加企業の1社が次世代ドローンを開発しているとあって、小さなドローンの操縦を子供達に楽しんでもらった。80名の応募があり大人気だった。当日は強風の気象条件の中で、安定操縦は困難であった。搭載ドローンにはカメラが搭載されており、見守る家族には画像を送れる仕組み。男子、女子ほぼ同数がトライ。操縦が上手だったのは圧倒的に女子。男子は墜落、ネットに引っ掛けるケースが多く、天井のネットに引っ掛けるとスタッフは大変。クルマの運転は男が上手だと自慢していても、ことドローンとなると女性が適しているのでは? との印象。昔から女性の方が翔んでいるから当然か。このブログの最後にオチがない。だってドローンは落ちないように設計しているからと苦しい言い訳。