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地球温暖化で欧州は氷点下48度の都市も?

正しくは「地球温暖化で大西洋海流システムに崩壊の恐れ、欧州では氷点下48度に達する都市も」2025.06.12 Thu posted at 18:13 JST CNN

大西洋子午面循環(AMOC)は巨大なベルトコンベアのように機能し、南半球や熱帯地方から北半球へ暖かい水を引き寄せ、そこで冷やされて沈み込み、再び南へと流れ込む海流システム。 日本より緯度が高い英国などが温暖な気候はこのAMOCによるところがある。温暖化なら動脈海水温度が高く、静脈海水温度も高いのに、AMOCが崩れると氷点下の都市が出現するのか腑に落ちない。いずれ冷却されるなら温暖化対策は無用ではないか?のハヤトチリする人が出てこよう。

AMOC崩壊のメカニズムと温暖化との因果関係は次の通りと思われる。

  1. グリーンランド氷床の融解と淡水の流入: 地球温暖化により、グリーンランドの氷床や氷河が大量に融解しています。この融解した淡水が北大西洋に流入すると、海水の塩分濃度が低下。
  2. 海水の密度の変化: 塩分濃度が低下した海水は、塩分を多く含む海水よりも密度が軽くなる。
  3. 沈み込みの阻害: AMOCは、冷たくて塩分濃度の高い(重い)海水が深層に沈み込むことで駆動されています。しかし、淡水の流入によって海水が軽くなると、この沈み込みが起こりにくくなり、AMOCの循環が弱まる。
  4. 熱輸送の減少: AMOCが弱まることで、熱帯の暖かい海水を北に運ぶ量が減少し、ヨーロッパへ供給される熱エネルギーが減少。

と考えると納得。 地球温暖化に熱心な欧州の本音がここにあったのか!! 温暖化が進めば欧州は冷凍庫状態で住めない地域が出現(国民生産は低下、移民の発生)、米国は海面上昇による東海岸は水害被害や農作物への影響が大きい。

だから団結して温暖化に協力してくれ!と言えば良いのだが、自己中の国などがあり、温度は上昇を続けている。 日本も米輸入に頼らず、そのほかも自給率を高めておく必要がある。ややのんびりしている空気が気になる。

ここで、関連して次のニュースがあるので紹介する。

「35億人を襲う熱波、2070年までに居住不可能に 国際研究」

2020.05.06 Wed posted at 14:30 JST 記事を抜粋。50年後、熱波で35億人が移住を余儀なくされる恐れがあるとの研究結果が発表された。米科学アカデミー紀要に発表された。気温が1度上がるごとに、10億人が別の場所への移住を余儀なくされるか、極端な猛暑に順応しなければならなくなると予測している。

地球の気温は2100年までに3度の上昇が予想される。陸上は海上に比べて温暖化のペースが速いことから、人が経験する気温は2070年までに約7.5度の上昇が見込まれる。そうした変化は食糧生産や水資源の確保に重大な影響を及ぼし、移住に伴う衝突や紛争を発生させる。」

事例としてインドを取り上げている。今回不幸な航空機事故発生のアーメダバッドの当日温度は43℃だったことから、この現象は近づいているとも言える。

航空機事故の原因は多々SNSでは飛び交っているが、酷暑となると空気密度低下に伴う滑走時の揚力低下やエンジン能力が低下することは間違いない。酷暑を飛行する場合は燃料等積載重量を下げ、給油中継を設けるようなことか、離陸時には滑走路を長くとるような措置がくるかも知れない。日本から欧州・北米も飛行距離、偏西風など考慮して北極圏経由。確かに空気密度も要因としてある。

 

 

温暖化目標1.5℃以下がある。なんとなく「1.5℃ならなんとか耐えられる」と思いがち。だが今回の2件の情報の引き金になると考えると、大変なことなのだと思わざるを得ない。

古古米に思う

古古米とわかっていれば、炊飯工夫か我慢をする。しかし定期便(銘柄米)として購入した物の袋表示は「ブレンド米」で精米場所のみ記載。おかしいなぁ?と思いつつ、値段は従来並みだったのでまぁ良いかとして開封。ところがそこで目にしたのは白粒の割合がなんと多いことに驚いた。白粒とはなんぞや?早速WEBで調べた。

「白粒は白未熟粒で高温や日照不足などの影響でデンプンが十分に蓄積されず、米粒の中に隙間ができる。お米の品質を低下させ、検査等級を下げる。食味を損なう。」とある。昨年の作付けは例年並みだったはずだが量と質は確かに違う。高温・猛暑の条件では白粒を生産してしまった地域もあったのであろうと同情。定期的に購入している業者は米不足の中、ユーザーへの供給責任から量確保を優先した。納得。

等級ランクで下位ランクされた米袋は保管倉庫の場所的においても一等米とは違った場所に置かれていたはずとあくまでも推定だが思った。

実際、銘柄米がなくなったので、白粒ブレンド米を炊飯した。家族からは総スカンされた。不味い、香りが変、粘りがないと評価。ソーメン、パスタに切り替えるから、あとは炊飯責任者の筆者に対策をするようと厳命された。そこで種々検討した結果 従来と同じ味とは言えないが大幅な改善の判定をされた。

農林機構(2021)の文献によれば、温暖化 コメ収量20%減少|今世紀末!とあり、コメ収量の予想見直しと白未熟粒の割合増加のグラフが示されている。

丁度この記事を書いているときに食品納入業者がきたので質問をしたところ、契約農家からの量が不足したので、全国的に入手できる米をブレンドしたとのことで、そこは納得。

家族に看破された味は脂質の酸化によるもので、トランス脂肪酸が空気中の酸素と反応し、過酸化脂質、アルデヒド、ケトンを生成。参考までに古米において脂質のチオパルビツール酸(TBA)値が酸化進行指標となっている。

 

一般的にこれらの異臭対策としてはマスキング剤として清酒を浸水時に添加することが知られている。筆者も白粒を見て料理酒を添加。浸水に1時間とって炊飯した。その結果でもマスキング不十分で見破られた。次は清酒銘柄と量、餅米配合、+αなど検討した。

備蓄米放出以来、行きつけのスーパーでは銘柄米山積みの棚の横には「本日の備蓄米は売りきれました。明日も入荷します」の表示。初日には開店前から行列の様を放映していた。銘柄米の値段は若干程度下がったものの、備蓄米の値段の2倍以上。「40年前の米不足時に粒の形が違う輸入米を食べたことから見れば、マシな方だろう」とか「あっても買わない。だって無洗米じゃないもの」と人様々な意見を空っぽの備蓄米の棚の前で聞いた。人の品格が等級別に分類された瞬間だった。

備蓄米放出から1週間後、午後3時にスーパーに行ったら備蓄米コーナーに偶然2袋残っていた。こうなると本物の古古米をいろいろ工夫したく1袋(5kg)購入。もちろん家族には内密。家族に違和感を感じさせない工夫をすることが皮肉にも楽しみになってきた。

後日アップ予定のブログで詳細記載するが、米国は大西洋海流システムに崩壊による洪水・猛暑となると米国米も頼れない。タイや東南アジアは灼熱で白粒が多くなるだろう。英国欧州は極寒となると世界中の食糧の取り争いが予想される。ここは日本人生命保守として減反から増反へ、耐熱品種改良に研究資金を投入することなど期待される。

庶民の対策は食品ロスを絶滅すること。備蓄米100万トンに対して、コンビニおにぎり残り、弁当売れ残り、レストランでの食べ残しなど年間60万トン。 2日前ランチに中華セットをQRコードから注文。ご飯の量を指定するところがない。 隣のテーブルでは食事が終わって席をたった時に見た光景はお椀にご飯が山盛りで残っていた。 そのような僅かな積み上げが60万トンだと思うと、いつから日本人は米を粗末にしているのか?と。お弁当の蓋についたご飯をとっていたら子供に笑われたとの声がある。8月15日に何を思うか貴重な経験は後世に活かしたい。

タバコにより進行する動脈硬化が腹部大動脈瘤形成を促すメカニズムを明らかに

街ゆく人もマスクが少なくなったと同時に歩きタバコが目立つようになってきた。でも従来のタバコのほか、加熱方式タバコや電子タバコも若者を中心に増えている。

筆者は喫煙とは縁がないので、この3者を比較してみた。

喫煙者から見れば誤解だとお叱りを受けるところがあればお詫びします。

仕事の合間にちょっと一服は休憩後の馬力回復には必要だろうと理解はする。

グラスを傾けパイプを口にすると黙っていても“できる男”の格好がつく。つかないまでも“場が持つ。そんな時代もあった。

長年の禁煙者が加熱タバコ、電子タバコを摂るようになっても、ドーパミン恋しさにタバコをとる人もいるようだ。

喫煙ニコチン摂取は本人にとって命懸けであり、受動喫煙も巻き添えにする。

「呼吸器疾患、循環器疾患、消化器疾患、糖尿病、歯周病、骨粗鬆症、生殖機能への影響、免疫機能の低下、認知症のリスク増加、その他: 味覚や嗅覚の低下、肌荒れ、老化の促進、乳幼児突然死症候群(SIDS)

その他: 中耳炎、呼吸機能の低下など、妊婦や子供、呼吸器系や循環器系の疾患を持つ人は、受動喫煙による影響を受けやすい」などは60年前から濃淡はあれど指摘されてきた。筆者の親戚の人が喫煙する時はフレキシブル排気ダクトの前でのみ喫煙が許されていたのを思い出す。

これらの疾病を知りながら止められない人ならば次の文献を紹介する。

タバコにより進行する動脈硬化が腹部大動脈瘤形成を促すメカニズムを明らかに (神戸大学プレスリリース2025.04.25)

本文から引用する。

「神戸大学の研究グループは、タバコによる動脈硬化が腹部大動脈瘤形成を促すメカニズムを明らかにしました。喫煙が腹部大動脈瘤の大きなリスク因子であるものの、その詳細なメカニズムは不明でしたが、本研究により、タバコの煙を用いた新たな大動脈瘤モデルを作成し、喫煙による動脈硬化が動脈瘤形成を促すことを証明。

主なポイントは以下の通り。

1)タバコの煙を用いてヒトの病態に近い腹部大動脈瘤モデルの作成に成功。

2)動脈硬化と一致して、大動脈壁のエラスチン構造が破壊され、血管系が拡大し動脈瘤が形成。

3)マウス、ヒト共に腹部大動脈瘤のマクロファージシングルセル解析を行うと、単球の浸潤が増え、TREM2+マクロファージが集積。

4)TREM2+マクロファージをノックアウトした細胞を骨髄移植するマウスモデルでは、大動脈瘤形成は抑制。

この研究成果から今後、単球の浸潤やTREM2+マクロファージの集積を制御する新たな薬物治療の開発が進むことが期待されている。」

 

 

 

 

 

 

 

(補足TREM2+マクロファージ

シングルセル解析で明らかになった、動脈硬化特異的なマクロファージ。

マクロファージとは、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物、または死んだ細胞を食べる免疫細胞)

息抜き ジャズ講座に参加してみた

横浜はジャズの街。10月は街全体がジャズ一色となる。街角ではプロ並みの素人バンドや、プロによるコンサートホール、ライブハウスなどで聴くことができる。

地区センターの行事としてジャズ講座を年6回開催している。果たしてどのようなジャズファンが講座に来られるのかの興味がありジャズ素人ながら参加した。募集20人枠に23人参加。年齢層は65歳以上がほとんど。男性7割、女性3割の参加。講師は渋谷でジャズ関係のお仕事(ジャズ評論紙の編集など)をされていた人。ラジオ、テレビを通じて知るジャズ評論家といえば湯川れいこさん、油井正一さん、大橋巨泉さんなどがおられたが、データーベースを作り上げた講師だけに、情報量が凄く圧倒された。

地区センターの一室に真空管アンプとスピーカーがセット。音量は曲にもよるが70〜85デシベルとこれまた圧倒。今回の講座では60年〜70年代の楽曲が選定された。

ルイ・アームストロング、レスター・ヤング、マイルス・デービス、ジョン・コルトレーン、ジョニー・グリフィン、ビル・エバンス、ブルー・ミッチェル、ブッカー・アーヴィンなどでジャズを知らない人でも一度は聞いたことがある曲ばかり。今回かからなかったプレイヤーも多くいたが次回に期待。

サッチモ(ルイ・アームストロング)のon the sunny side of streetの声を聞いて“若い時のサッチモ”との声が部屋に広がる。さすが皆さんジャズ通。かろうじて歌詞の意味が分かるのはありがたい。

聞きながら、3つのことを思った。

1つは、なぜ横浜がジャズの街になったのか、そして現状について

明治維新で海外渡航者が増え、船内で奏でる演奏に触発され、帰国後 大正デモクラシーで開花した。その港が横浜。進駐軍キャンプも横浜、横須賀にありダンスホールやナイトクラブといったジャズ演奏の場を創出し、日本のジャズミュージシャンにとって重要な活動の場となったが、そのダンスホールもナイトクラブも今は消滅したか激減した。ジャズ=黒人解放運動=公民権運動から発達したが、今はそれも一段落した状況ではそれを知らない若い人を中心にジャズがやや下降傾向にあるのではないか。

2つ目はスタバなどのBGMがあれば作業が捗るところから、静かなジャズで十分。それはネットからDLできる。大きな音量のスピーカーはマンションでは制約される。高性能のイヤホンで十分。(難聴の人が増加は要注意)

3つ目はデキシージャズでは音符が読めない奏者が前のメロディーを聞いて即興で自分のメロディーで追いかけた。即興性は民族に特性が出るので、民族外には意味がわからないところがある。だが、今のジャズは全員楽譜が読め、独自の編曲をし指揮リーダーの下で演奏。ソロも予定通りとなると、本当の即興とはテクニカルの部分になるのではないかとも。

(勿論例外あり。数原晋さんのひまわりを聴けば風景と戦争の中での男女物語が浮かんでくる、ナベサダのアフリカ風景と一体化がわかる)

いや待て! ジャズはどちらかといえば共和党支持者サイドだとすれば、トランプの突然の関税政策砲は思いつき即興だ。音量低めの全休符で終わって欲しいと余計な一言。

今、横浜市内には4つの大規模コンサートホールがあり、毎日多くの観衆が団扇や推しの法被を着て開演を待っている風景がある。若い人(案外高齢者の人も)はロックなどにシフトしている。高齢者のジャズは自分史とリンクしている意味があるので、これから年配者になる人はロック、ラップとリンクしていくのだろう。

でも、そこは日本人 神社の雅楽は日本人魂と共鳴し、クリスマスや年末になるとクラシックに親しみ、紅白では演歌もあるなぁとなり、祭りとなると三味線笛太鼓がやっぱり合うなぁ〜と。ストリートミュージックも活躍。フレキシブルに全部飲み込み創造する。そこが日本らしく面白い。

たわいのない話で恐縮ながら面白い講座で息抜きには十分だった。