2026年 1月 の投稿一覧

乳幼児への絵本の読み聞かせ効果

東北大が36,000組の母子データを解析し、絵本の読み聞かせ頻度が高いほど3歳時点での発達スコアが高いことを発表した(2026.01.09)。 読み理解する能力が高くなる。その通り。と思って内容に目を通すと、意外な機能が発達していることがわかり、恥を知ると同時になぜだろうか?と考えた。

近くの市立図書館では別棟を乳幼児専用読み書き専用に改造。毎日ベビーカーが並んでおり、中では親子で絵本を前に読み聞かせしている風景がある。開所式にたまたま遭遇したが従来の乳幼児・低学年ゾーンから切り離して別棟を新改装した理由がこの文献で分かった。

まずは文献の発達スコアの事例を紹介する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほとんど読み聞かせがないより、週に1〜4回でも効果があることがわかる。

コミュニケーション、問題解決、個人―社会のスコアが高いのは理解できるが、粗大運動、微細運動って何? それが読み書き頻度に依存している理由は? について、文献を離れて考えた。

粗大運動とは全身を使った大きな動きであり、読み書きの中で聞き手(乳幼児)は絵本の人物、動物などの動き・身体イメージをして、いわゆる「真似っこ」していると言われている。絵本には「走る」「ジャンプする」「動物が動く」といった動作が数多く描かれている。子どもは読み聞かせを通じて、これらの動作を視覚と聴覚で同時に理解する。

鏡のように反応する脳に加え、小生は日本語に豊富な擬態語、オノマトペ(擬音語)が大きな役目を果たしていると思う。

ザァザァ、シトシト、シンシン、ドスンドスン、ぴょんぴょん、パクパク、モグモグ、など、言葉の響きに合わせて動きに強弱をつけると、脳が運動のイメージを把握する。

絵本の中で動物がザブーンと飛び込んだ、木に登ったなど方向を認知することで空間認知能力も向上するのはわかる。

次に、微細運動とは? 調べたら、手や指先、手首などの小さな筋肉を使い、「つまむ」「ひねる」「書く」といった細かく精密な動作を行う能力のこと。とある。

つまりは粗大運動を経て、箸を上手に使う、鋏を使う、積み木を壊さずに高く積み上げるなどが相当する。 なるほど理解した。 小学1、2年生と積み木で高いビルを作る競争をした。 丁寧に積み上げる途中で筋交を入れる工夫をする子、一気に高く積み上げバランス悪くやり直しする子。自分も仲間に入れてもらい組み立てたが、遅い!と指摘されてしまった。

単なる立方体の棒だが、丸い形状の汽車を作る工夫する子。これらを見ると頭脳がどうのこうのと言う前に、乳幼児時代の読み書きを通じて立体空間認識が大きく作用していることを理解した。 この調査では母子とあったが、最近は父子も読み聞かする風景が多くなっているように見ている。 微笑ましい光景だ。

先日、ある人と、論理的教育に重点おいている国が優れているのか?と議論したことがあった。その時の結論は情緒・人への配慮・和の心底があって、必要な論理能力を身につける方が全体としてパワーがあるのではないかと結論した。

認知症予防可能性

このブログも最近は認知症に関するものが多い。お会いしても名前が出てこないなどは50歳以上の人は認知症かなと自覚する。正確には認知症ではないのだが。認知症の予防可能性を東海大学が要因別に調査した。2026.01.13

この図は非常に印象深い。この図だけで今週のブログは十分。下線部論文より引用

日本の公的統計や疫学データを用いた解析により、国内の認知症の38.9%が生活習慣や健康状態の改善によって、理論的には予防可能であることを明らかにしました。

 

この図で皆さんも驚いたと思うが壮年期の難聴がトップ原因であり、ついで運動不足、高コレステロール血症、糖尿病、高血圧と続く。

工場や建設現場では場所によって消音ヘッドセット着用するのが常態となっており、建築現場付近の住民に対しても騒音レベル・振動レベルが表示されている。

 

一方で、気が付きにくいのがスマホ難聴(音響外傷)であろう。イヤホン、ヘッドホンで長時間聴き続ける習慣だろう。 外部の雑音を遮断してバックグラウンドを聴く方が能率が上がるのが理由だとしても。時々外さないと認知症へのまっしぐらになっている恐ろしさ。

先日100円ショップで推し活団扇のカバーを購入している若い女性を見た。これからライブに行って音響強いdBの中で酔いしれるのであろう。ジャンプや団扇フリフリの動作は運動とも言えるが、耳にとっては参加頻度を少なくしてほしいだろう。横浜市内には1000人以上収容のライブ会場が複数ある。団扇や推し活衣装が街に溢れているのは街の活気を醸し出すが、その反面、この子達の将来は難聴そして年配になると認知症?の流れは止めないと。

ちょっとしたショッピングモールでは男性4人組が個別のマイクで大声を発しながら、歌い・激しいダンス(というより高速瞬間徒手体操に近い)をステージで披露。思わずスマホを取り出し音量を測定した。約30m離れた距離でも80dB 。 地下鉄、パチンコ、交通量の多い通りなどに相当。音量制限されるレベルだ。

運動不足、高血圧、糖尿病、動脈硬化などは血の巡りの悪さの一種で耳の毛細血管に十分な血流が行かないと耳の有毛細胞も動きが悪いことには想像できる。

単なる難聴と整理してはいけないのかもと自覚した次第。

活動開始のCUE

会社で高名を得た人が起業するケースをよく見聞きする。その理由の一つが「暇対策」だとか。なんとなく分かる。暇対策でもし雇用された人がいたら気の毒かも。近くの図書館、公園、ショッピンモールを目的があるのかわからない行動をしているシニア層が多い。TVをつければ若返り体操とかで、スクワットを僅か20回で、、、、、腕の上げ下ろしを10回、、、、グッパァ運動を・・・などTV画面を見ると、その時は試してみる。だが、3日続いたことはない。一人では継続は困難だ。

ジムの会員になって会員同士が頑張っているのをみると刺激を受ける。そのためにジムがあるのだろう。通ったことはないが、勧誘を受けて入口まで行って覗いたことはある。ランニング、筋力トレーニングなど目標まで頑張っているのは悪くない。背筋がシャキと伸びて脚はいかにも鍛えられているシニア層をみると、勿体無いから今からでも働いて・働いて・働いたら良いのにと余計なお世話。若返ったとしてやる事がないとジム通いが目的の一つとして、かつ、楽しみになるのだろう。悪くはない。心身相関は本人にも家族にも良い影響を与えるからだ。

 3日未満坊主に対してだろうか「運動を毎日続けるには 日常生活動作をCUEにしようとする運動があることを知った。 国立長寿医療研究センター2025/12/25リリース

決まったキッカケで運動をする。日常生活動作を CUE(合図・きっかけ)にして、その前後に運動を行う方法の具体的には、「歯磨き」の前後にスクワットを行う、「掃除」の前後に腹筋運動を行う、「洗濯」の前後に屈伸運動を行うなど、日常の生活動作に簡単な運動を組み合わせる方法です(図1)。

CUE(合図・きっかけ)として用いる生活動作は、「歯磨き」以外にも、「着替え」、「整容」、「家事」、「食事」、「トイレ」、「コーヒーを入れる」といった日常のあらゆる生活動作が対象になります。 とのこと。

仕事面ではこれからAIに負けないために新規発想を着想するためのCUEが必要だろうし、芸術家においては昔の作風を追い求める以外に最近〜未来の風景を描き切るための感性を醸成する必要があるが、それがダラダラと続く日常では、それらができるかと言われると困難だろう。

最近 日本でもクリエイティブを業務とする会社で昼寝を設けるところが出てきた。米国では坐禅も組み込まれているように、どこかで切り替える仕組みがある。

次の表にサラリーマン、芸術家、スポーツ選手のCU EのAI回答を示すが、

 

 

 

 

小生はサラリーマンにとって制服がCUEになるのではないかと思う。 発想が同一化するとかの批判は予想されるが、通勤服から着替えた瞬間にCUEが入る経験を人は多いだろう。

小生にとってのCUEはなんだろうか? 朝起きた時に小さな箒で部屋を掃くことかなぁ。掃除機では取れない角・隅にある埃を集める、ドアの下部を拭けると気持ちがスッキリ。ついで机、床の雑巾掛け。そしてパソコンを開ける。なんのことは小学校で今から勉強するぞ!の日本人に埋め込まれたCUEチップだった。

家電の多くは主婦の仕事の軽減化。その反面 身体を動かす頻度は減少した。小学生の頃に戻って掃除、拭き掃除をすると意外にジム的肉体運動であることが分かる。ジム経営者にお叱りを受けそうだが。

食後血糖値抑制に飽和脂肪酸?

トランス飽和脂肪酸は悪玉で不飽和脂肪酸を摂るよう注意され耳タコ状態。「マーガリンは大豆油(オメガ6)オレイン酸(オメガ5)が原料で(オメガの数値だけ分子内に不飽和二重結合があり、水素を部分反応させると二重結合部分が飽和となりトランス脂肪酸となる。液体の大豆油がこの処理をすると半固定化。だからトランスが悪玉としてバターを厚遇してきた。家族がマーガリンをパンに塗っているとバターにしなさいと注意された。どこのご家庭でも似たような風景があった。2026年になっても一旦染み込んだ“常識”はなかなか修正できない。だが、マーガリンの箱を目にした時になんだか違和感が「トランス飽和脂肪酸濃度<0.5g/100g」と記載されているではないか。これには驚いた。

食品業界ではトランス飽和脂肪酸を少なくするために、エステル交換反応を利用しているとのこと。もっと早く言ってよ!とどこかのCMを思い出した。

 食油メーカーとしてはトランス脂肪酸減少に努力しているのに、世間は理解していないと考えたのであろうか、千葉大、島根大とミリスチン酸が健康に良い点を探った結果、「ミリスチン酸のヒト食後血糖値上昇に対する抑制効果を初実証」を発表(2025.12.25)

要旨を引用するとこれまで飽和脂肪酸は悪玉で、その過剰摂取は避けるべきとされていましたが、飽和脂肪酸の一種であるミリスチン酸は、少量であればヒト食後血糖値の低下という善玉効果があることが、今回の研究結果により示されました。ミリスチン酸の適切な摂取が健康維持に役立つことが期待されます。」

今回、少量のミリスチン酸(970 mg)を継続して摂取することで、ヒトの食後血糖値の上昇が有意に低下(約 20%低下)することを実証しました。従来、飽和脂肪酸は悪玉で過剰摂取は避けるべきとされていましたが、少量のミリスチン酸を摂取することで食後血糖値を下げることができ、2 型糖尿病発症や糖化に関連するリスク因子を軽減できる可能性があることが、本研究で示されました。

 

ミリスチン酸の分子構造

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食品のトランス脂肪酸濃度とミリスチン酸濃度をまとめた

 

ざっくりの結論は家庭用マーガリンなどにおけるミリスチン酸の含有量は、以前よりも現在トランス脂肪酸を減らす代わりに、ミリスチン酸やパルミチン酸といった「飽和脂肪酸」の比率が相対的に高くなった。

不飽和脂肪酸とのバランス: 飽和脂肪酸(ミリスチン酸含む)が増えたとしても、バターに比べれば依然として不飽和脂肪酸(体に良い脂)の含有量が多く、全体としては心疾患リスクが低いと評価される。

恥ずかしながら自分の行動を見ると。スーパーで商品を手に取る優先順位は価格、昔ながらの情報、おまけに割引シールの有無、有効期限。 知らない新商品は成分を見ることあるがレアケース。知らないところでメーカーは努力しているのだと。長い間無知なる偏見をマーガリンに持っていた。申し訳ない。学校給食で出された四角に包装されたあの記憶が今でも継続していたことに反省。新しい情報が正しいとは限らないが、古い情報を選別して更新すべき情報は置き換えていくことが重要だと感じた。