食後血糖値抑制に飽和脂肪酸?

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トランス飽和脂肪酸は悪玉で不飽和脂肪酸を摂るよう注意され耳タコ状態。「マーガリンは大豆油(オメガ6)オレイン酸(オメガ5)が原料で(オメガの数値だけ分子内に不飽和二重結合があり、水素を部分反応させると二重結合部分が飽和となりトランス脂肪酸となる。液体の大豆油がこの処理をすると半固定化。だからトランスが悪玉としてバターを厚遇してきた。家族がマーガリンをパンに塗っているとバターにしなさいと注意された。どこのご家庭でも似たような風景があった。2026年になっても一旦染み込んだ“常識”はなかなか修正できない。だが、マーガリンの箱を目にした時になんだか違和感が「トランス飽和脂肪酸濃度<0.5g/100g」と記載されているではないか。これには驚いた。

食品業界ではトランス飽和脂肪酸を少なくするために、エステル交換反応を利用しているとのこと。もっと早く言ってよ!とどこかのCMを思い出した。

 食油メーカーとしてはトランス脂肪酸減少に努力しているのに、世間は理解していないと考えたのであろうか、千葉大、島根大とミリスチン酸が健康に良い点を探った結果、「ミリスチン酸のヒト食後血糖値上昇に対する抑制効果を初実証」を発表(2025.12.25)

要旨を引用するとこれまで飽和脂肪酸は悪玉で、その過剰摂取は避けるべきとされていましたが、飽和脂肪酸の一種であるミリスチン酸は、少量であればヒト食後血糖値の低下という善玉効果があることが、今回の研究結果により示されました。ミリスチン酸の適切な摂取が健康維持に役立つことが期待されます。」

今回、少量のミリスチン酸(970 mg)を継続して摂取することで、ヒトの食後血糖値の上昇が有意に低下(約 20%低下)することを実証しました。従来、飽和脂肪酸は悪玉で過剰摂取は避けるべきとされていましたが、少量のミリスチン酸を摂取することで食後血糖値を下げることができ、2 型糖尿病発症や糖化に関連するリスク因子を軽減できる可能性があることが、本研究で示されました。

 

ミリスチン酸の分子構造

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食品のトランス脂肪酸濃度とミリスチン酸濃度をまとめた

 

ざっくりの結論は家庭用マーガリンなどにおけるミリスチン酸の含有量は、以前よりも現在トランス脂肪酸を減らす代わりに、ミリスチン酸やパルミチン酸といった「飽和脂肪酸」の比率が相対的に高くなった。

不飽和脂肪酸とのバランス: 飽和脂肪酸(ミリスチン酸含む)が増えたとしても、バターに比べれば依然として不飽和脂肪酸(体に良い脂)の含有量が多く、全体としては心疾患リスクが低いと評価される。

恥ずかしながら自分の行動を見ると。スーパーで商品を手に取る優先順位は価格、昔ながらの情報、おまけに割引シールの有無、有効期限。 知らない新商品は成分を見ることあるがレアケース。知らないところでメーカーは努力しているのだと。長い間無知なる偏見をマーガリンに持っていた。申し訳ない。学校給食で出された四角に包装されたあの記憶が今でも継続していたことに反省。新しい情報が正しいとは限らないが、古い情報を選別して更新すべき情報は置き換えていくことが重要だと感じた。

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