玉ねぎに含まれるケルセチンが認知症に良いと農林機構が2018年に発表した。
(https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/senmon/1803_chosa03.html)のも記憶に新しい。植物に含まれるケルセチン同HPから抜粋
当時、ケルセチンは玉ねぎの皮に多く含まれるとあって、玉ねぎの皮を収集する企業があった。粉末にしてお茶として服用する。但し、スーパーで多くの人が触った玉ねぎで試すには躊躇する。企業はおそらく農家出荷選別段階で収集しているのであろう。
今回、岡山大学が「玉ねぎに含まれるポリフェノールの細胞保護作用とその分子機構を解明〜二日酔いの症状軽減やアルコール性疾患の予防効果に期待〜」を発表。(2024.09.26)本文を抜粋すると
「東アジア人特有のALDH2 遺伝子多型依存性アルコール不耐症の肝細胞モデルなどを用いて、玉ねぎなどに多く含まれるポリフェノール(ケルセチン)のアセトアルデヒド毒性に対する保護作用とその分子機構を解明しました。さらに、ケルセチンはアセトアルデヒド代謝酵素とともに、抗酸化物質合成酵素の発現増強作用を介して、細胞をアセトアルデヒド毒性から保護することを明らかにしました。」とある。
エビデンスを列挙すると膨大になるので申し訳ないが割愛する。
A LD H2 が不足している日本人の割合については、このブログでも取り上げたことがある。全くの下戸がALDH2不足はわかるが、顔色が赤くなる人もALDH2不足。鍛えて酒に強くなるわけではないので要注意。特に昭和時代の高齢者は酒が飲めて一人前として強制することがあるので、万一そのような場で出会した時は上手な会話と共に玉ねぎを宴会の前後に摂って肝臓障害を回避するのが好ましい。
さて、玉ねぎといえば淡路島が有名だが、関東のスーパーでは北海道産が多い。皆様はどの様に選びますか? 不揃いだが色艶が良いもの、ネットに入っているもの、農家さんのラベルが貼ってあるもの、やや高級スーパーで売っているもの、など。残念ながらケルセチンを多く含む玉ねぎの見分け方は残念ながら外見だけで判断できないとのこと。 一般的だが
- 品種: ケルセチン含有量が多い品種を選ぶ。(例:クエルゴールドなど)
- 産地: 北海道産の玉ねぎは、本州産のものよりもケルセチン含有量が多い傾向がある
- 色: 玉ねぎの外皮の色が濃いもの、特に赤玉ねぎはケルセチンが多い傾向。黄色玉ねぎも白玉ねぎに比べてケルセチンが多い。
- 重さ: 重量感のある玉ねぎの方が、ケルセチンが多い傾向。
- 保存状態: 新鮮な玉ねぎの方が、ケルセチン含有量が多い。
なお白玉ねぎについて
白玉ねぎは、ケルセチン含有量が他の玉ねぎに比べて少ない傾向。これは、白玉ねぎが、日光を遮断して栽培されるため、ケルセチンの生成が抑えられるためとのこと。しかし、白玉ねぎにもケルセチンは含まれているので、全く効果がないわけではないとのこと。
いつものスーパーでは3個196円もあれば3個260円、1個 84円からとまちまち。高級スーパーでは1個460円。玉ねぎの顔つきは立派で貫禄がある。誰が買うのだろうか。当方は縁がなく見るだけ。
ケルセチンは調理方法によっては喪失するので要注意。ケルセチンは水溶性ビタミンであるため、水にさらしたり、茹でたりすると水に溶け出すので生食する場合でも、水にさらす時間は短くすること
- 生食: サラダなど、生で食べる場合は、水にさらす時間を短くするか、全くさらさないようにしましょう。
- 電子レンジ: 電子レンジは短時間で加熱できるため、ケルセチンの損失を抑える
- 炒め物: 強火で短時間炒める
- 蒸し料理: 蒸し料理は、水に溶け出すことがないので、ケルセチンの損失を抑えることができる
- 揚げ物: 揚げる場合は、衣を付けて短時間で揚げる。
当方はレンチンで加熱し、バター炒めした後でニンニク+ポン酢で味付けした玉ねぎステーキ。及び 玉ねぎをスライサーで粉砕したのち、蜂蜜少々とりんご酢でつけ置きして冷蔵庫に保管。朝食に納豆にブレンドして食している。人の名前が咄嗟に出てこないので食べる量を増やす必要ありだが効果を見るには相当先になりそうだ。