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自動運転「レベル2++」vs「レベル4」

普段は徒歩だが、にわか豪雨で傘を持っていないと雨宿りするかタクシーにならざるを得ない。ただアプリで呼んでも雨の日だからか待てど暮らせど来ない。来年からロボットタクシーが東京では登場する。米国で利用した人の経験談ではロボットが指定する場所で待つ必要があるらしく、降車もロボットの都合の良いところで降ろされるとか。

来年、実用化しても利用するかどうかは自分ではないなぁと思う。アプリで呼ぶ、運賃は道路事情により変動するとも聞いている。一連の操作が面倒。しかも都心7区内だけ(現状では)。電車・バス交通網が充実している地区だけにどうか見ものだ。

お試しで1回ぐらいは利用するが、車を利用するなら自家用車かレンタカー。それが自動運転になるかどうかが気になる。緊急時以外はハンドルを手放してもよい2++が来年から適用され、対応可能な新車販売も準備中と聞いている。

だが、レベル4〜5となると自家用車を持つには経済的な負担が大きいので手放すことになり、ロボットタクシー利用になるかも。それがいつになるかは不明な現状。

夜間運転、降雪などのケースでカメラだけで障害物を認識できるか、多数カメラ、多数LiDAR搭載で可能かも注目される

自動運転のタイムライン

  • 2025年:米国などでWaymoやTeslaの「ロボタクシー」が実用化中
  • 2027年〜2028年:日産、トヨタ、ホンダが「レベル2++」を搭載開始
  • 2030年頃〜:「レベル4〜5」の搭載・普及へ

今回はレベル2++と究極の自動運転のレベル4〜5を比較した。既に多くの人が熟知されていますが表にすると次の通り。

 

 

 

 

 

 

レベル2++において運転手が咄嗟にハンドルを握れるように目をモニターする装置は装備される)

さて、レベル4〜5になると、都会と地方では明確に自動車(マイカー)を所有するか否かに分離するであろう。

都会:マイカーの終焉と「ロボタクシー」の台頭

  • センサーや高精度AIなどの設備コスト(+100万〜500万円)や自動駐車場代の高騰により、自家用車の保有ハードルが高くなる。
  • 都会の自家用車は趣味的な一部の保有にとどまり、移動は「ロボタクシー(移動するオフィス)」が主流に。
  • ロボタクシーの運用コストやインフラ(水素ステーション数など)の兼ね合いで経済性が最適化される。

地方・過疎地:専用インフラとマイカーの継続

  • 都会のような複雑な公道環境での完全自動化(レベル4)は環境整備に時間がかかるため、従来の自家用車も根強く残る。
  • 過疎地では「磁気マーカー」などの道路側低コストインフラや専用道を組み合わせた、地域限定のレベル4移動サービス(例:永平寺町モデル)が先行普及。
  1. 自動運転社会を支える「インフラ」とリアルな課題

完全無人のレベル4を実現するためには、車両だけでなく社会インフラとの協調や、解決すべき課題が山積みです。

レベル4に必要な主なインフラ・仕組み

  • 路車協調システム:見通しの悪い交差点の死角情報を車に送信
  • 高精度3Dマップ(HDマップ):センチ単位の道路データ(Waymo等の自立型でも必須)
  • 磁気マーカー・電磁誘導線:悪天候やGPSの届かない山間部でも自車位置を正確に補正
  • 遠隔監視・運行管理システム:無人車にトラブルが生じた際、人間が遠隔で状況確認・判断

実用化における3つの大きな壁・課題

  1. レベル2++における「監視ストレス」と不正リスク:
    前方を常に見張られるストレスに加え、アバターや人形などでシステムを騙す行為を防ぐため、生体反応検知やペナルティ制度が必要。
  2. 高額な保険料と修理コスト:
    車両全周に高価なセンサーやカメラが埋め込まれるため、ちょっとした接触事故でも修理費が跳ね上がり、当面の保険料(車両保険)が高止まりする懸念。
  3. ワイヤレス給電などの「国民感情・心理的ハードル」:
    走行中ワイヤレス充電などは技術的・法律的に安全対策が講じられても、「足元に電磁波が出るインフラ」に対する住民の心理的拒絶感や非EVユーザーとの不公平感をどう解消するかが課題。特にペースメーカー装着の人が給電装置が

埋設しているところをよぎった場合のトラブルは避けたい。

  1. 最後に勝つのは誰だ?今後のモビリティ覇権

自動運転時代を制するのは、単なる自動車メーカーではなく「半導体・AI・ノウハウ・生産力」をすべて揃えたプレイヤーです。さて、その会社はどこでしょう。 日本は残れる? 米国は残れる? 日本+米国なら残れる。 これらの複雑な掛け合いが展開されるであろう。 読者の中には「それならいっそのこと空飛ぶクルマを作ってくれ」との声も現実化するかも。

気候変動とスポーツのあり方

10月10日は「体育の日」。1964年東京オリンピックを記念して2年後に制定された休日。そうオリンピックは秋に行われていた。秋は夏で疲労した体の回復・健康の季節である。下半身の運動により血管が復活。血管を良好に維持することは諸病気のを遠ざける。夏は過激な運動をするべきではない。それが常識だった。今のオリンピックは下記諸事情にあり夏に実施。 2020年(コロナで1年延期)の東京オリンピックでは夏開催。マラソンは北海道でやらざるを得なかった。

今年の夏を見ると、欧州の43℃越え、日本の40℃が常態化する環境ではスポーツのあり方も変わるのだろうか?と妄想した。

そのキッカケは北海道大学および森林研究整備機構が発表した「気候変動でスキー場はどのぐらい減るのか~気温4℃上昇で安定営業できるスキー場は全国で7か所に〜」である。内容はこの題目で大凡予想できる。冬場のスキー、ジャンプ競技選手の数は極めて少なく、屋内のアイスホッケーとスケート競技だけになる日が来るかも。

冒頭に記載したが、昔は気候が穏やかな秋に開催していたが、今は商業主義のもと夏開催となっている。4℃上昇したら開催できるのは南半球の南極に近い地区での夏に限定されるだろうが、経済的事情から実現はしない。悲観的に見れば今のオリンピックは夏も冬も自然消滅するかも知らない。

逆に言えば、これがチャンスなのではないだろうか。

現代オリンピックが抱える「歪み」の解消へのキッカケになるのではないか。

歪み1. 「税金投入」から「商業化」への舵切り

歪み2. グローバリズムと巨大マネーの集中

スポーツが「アスリートと観客のもの」から「巨大資本のコンテンツ」へと変質した。テレビ視聴率が稼げる日程・時間帯」が優先し、選手の事情は重視されなくなった。

そもそも、近代オリンピックの父であるクーベルタン男爵が掲げた原点(オリンピズム)は、「スポーツを通じた人間の育成と、平和でより良い世界の実現」で、そこには莫大な金銭の授受も、国威発揮のための過剰なナショナリズムも含まれていない。

そもそも論を言えばスポーツの語源であるスポーツの原点:「デポルターレ(Deportare)」そして古仏語の desportは、port(場所)をdes(離れる)の合成語であり、「(日常の義務や労苦から)離れる」「気晴らしをする」という意味なのだ

  • かつて:勝ち負けや金銭のためではなく、日常のストレスや重圧から解放され、心身をリフレッシュするための営みだった。
  • 現代のオリンピック:国威発揮や巨額のビジネス、過酷な勝利至上主義という「最も息苦しい日常(義務)」の象徴になってしまった面がある。

語源に立ち返れば、「スポーツとは生きる歓びや解放感を得るためのもの」であり、本来はすべての人々の身近にあるべきもので「未病・免疫・ヘルスケア」へのパラダイムシフトに運動があると考えるのが自然なのだ。

近年のパンデミックや急速な高齢化を経て、人々のスポーツ観は「観て熱狂する極限の競技」から「自らの生命力を高め、未病を防ぐための運動」へと急速にシフトするだろう。

  • 免疫と運動の関係:

適度な運動が免疫機能を活性化させ、感染症のリスク低減や生活習慣病の予防(未病)に寄与することは、現代医学でも科学的に証明されている。

  • 「耐える」から「予防する」へ:

パンデミックにおいて命や健康を守った根底には、日頃の運動・食事・睡眠による身体のベースライン(基礎体力・免疫力)があった。

もしオリンピックや国際大会が、「コンマ数秒を争う極限のショー」だけでなく、「人間がいかに運動を通じて心身の健康や免疫を保ち、豊かに生きられるか」を示す実践の場であったなら、人々の共感の輪はまったく違う広がり方をするはずだ。

すなわちこれからのスポーツが目指す姿は

「興行・ビジネスとしてのスポーツ」から「人々の生命力やwell-being(幸福・健康)のためのスポーツ」へ。一人ひとりが体を動かし、免疫を高め、人生を豊かにする「生きるためのスポーツ」

「金・金・金」のマネーゲームから脱却し、誰もが「これなら自分も参加したい」「運動で心身を健やかに保ちたい」と思えるような原点回帰の価値観こそ、これからの時代に求められているスポーツのあり方と言えるのではないか。

筆者は参加が許されているプロジェクトでは未病・予防の観点からまずは脳の健康と体の健康に注目して活動している。ご興味があれば参加しませんか。

ニコチンではなく前立腺癌犯人はコチニン!

相当数の男がかかる前立腺がん。この文献は非常に目をひいた。

【衝撃の研究結果】タバコを吸うと前立腺がんが悪化する?犯人はニコチンではなく「コチニン」だった!

文献を公開するときのネーミングは大学の特徴がでる。今回のタイトルで、ニコチンではなく、コチニンってギャグかと思った。そこは大学なので真面目に紹介しよう。

岐阜大学 2026.08.27リリース

要旨は

「喫煙はがんのリスクを高める」ということは広く知られていますが、前立腺がんにおいても「喫煙している患者さんは治療が効きにくく、予後が悪くなりやすい」というデータがあることをご存じでしょうか?

これまで「なぜタバコが前立腺がんを悪化させるのか」という詳しい仕組みは分かっていませんでした。 しかし2026年8月、岐阜大学などの共同研究グループが「タバコに含まれるニコチンの代謝物『コチニン』が、前立腺がん細胞の増殖を促進している」という画期的な研究成果を発表しました!

今回は、この最新研究で分かった「タバコと前立腺がん悪化のメカニズム」を解説。

 

 

 

 

犯人はニコチンではなく、体内に長く残る「コチニン」

タバコを吸うと体内に入る「ニコチン」は、主に肝臓で分解(代謝)されて「コチニン」という物質に変わります。

  • ニコチン:体内での寿命(半減期)が約2時間と短い。
  • コチニン:半減期が約16〜20時間と非常に長く、血中に高濃度で残りやすい。

研究グループは「すぐに消えてしまうニコチンではなく、体内に長く居座るコチニンが前立腺がんに悪影響を与えているのではないか?」という仮説を立て、実験を行いました。

実験の結果、予想通りニコチン単独ではがん細胞に大きな影響がなかったのに対し、コチニンは男性ホルモン(アンドロゲン)が存在する環境下で、前立腺がん細胞の増殖を著しく促進させることが判明。

どうやってがんを増殖させる?「増殖スイッチを壊れにくくする」仕組み

前立腺がんは、男性ホルモン(アンドロゲン)が「アンドロゲン受容体(AR)」という受け皿とくっつくことで増殖します。言わば、ARはがん細胞の増殖スイッチです。

通常、不要になったARタンパク質は細胞内の掃除機構(ユビキチン・プロテアソーム系)によって分解されます。

しかし、コチニンが体内にあると以下のような現象が起きます。

  1. コチニンが分子シャペロン(HSP70)とARの結合を強化する。
  2. 分解から守られたAR(増殖スイッチ)が壊れにくくなり、細胞内に長持ち・安定化する。
  3. 結果として増殖シグナルが止まらなくなり、がん細胞がどんどん増殖してしまう。

つまり、コチニンは「男性ホルモンを増やす」のではなく、「がんの増殖スイッチを壊れにくくして居残らせる」ことでがんを悪化させていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

薬が効かない「難治性がん」の原因にも?

今回の研究でさらに重要なのは、治療が効きにくい「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」に関わる変異タンパク質(AR-V7)までも、コチニンが安定化させて分解を防いでしまう点です。

AR-V7は、標準的な治療薬(エンザルタミドなど)に抵抗性を持つ(薬が効かなくなる)原因として知られています。 タバコ(コチニン)は、がん細胞を増やすだけでなく「薬が効きにくいタフながん細胞」に変質させる手助けをしてしまっている可能性が示されました。

まとめ:前立腺がん治療・予防における禁煙の重要性

今回の研究は培養細胞を用いた基礎研究(in vitro)段階ではありますが、「なぜ喫煙者の前立腺がんは予後が悪いのか」「なぜ治療薬が効きにくくなるのか」を説明する非常に重要な発見です。

将来的にこのメカニズムを標的とした新しい治療法や、喫煙歴を考慮した治療戦略の開発が期待されています。

前立腺がんの予防や治療中の方にとって、「禁煙」が非常に重要な選択肢であることを改めて裏付ける最新ニュースでした

お箸文化と木製テーブルのリラックス効果

小学3年生の孫から食事をしながらフォークって何故この形なの?と質問された。肉食には突き刺しが必要で牧畜の農機具と同じだと答えました。本当は日本の食事背景にある「いただきます」の精神があれば突き刺すことはないと言いたかったが世界中から非難されそうなので口には出さなかった。まぁフォークと農機具のピッチフォークは歴史的に見て当たっているだろう。

インドでは手で食べる。日本はお箸で食物を挟んで食べる。いただきますと言いながら突き刺すのはどうかと思うのが日本人の感性。西洋でも食べ物を突き刺す行為は品がないとされた時期もあったようだが、毒味の面もありフォーク、スプーン、ナイフは金属製になってしまった。お箸でも韓国はステンレス。これは意外。

日本の箸文化は食材の命を「崩さず、そのまま頂く」敬意に基づいている。料理する際には食べ易いようにカットされている。 刺し箸は下品として親から注意されるのが普通。 西洋は皿の上で解体作業をする。う〜ん。それでテーブルマナーと言われてもなぁ? 韓国ではハサミで肉片を切る。どこから来た文化なのか興味がある。

お箸は木製+漆塗り 韓国と西洋は金属製 どちらがおいしくいただけるか?考えたことありますか?

  1. 口や手に触れる「木と漆」のリラックス効果

日本のお箸は、手で持つだけでなく「直接、唇や舌(口の中)に触れる」道具。

口唇は手以上に敏感!

脳の領域(体性感覚野)において、「唇や舌」は手や指以上に広い面積を占めており、極めて過敏な感覚器官です。 そのため、手で木に触れた時と同じ(あるいはそれ以上)の刺激が、食事のたびに脳へ伝わっています。

  • 熱伝導率の低さ(温かみ)

木や竹、そして仕上げに使われる「漆」は熱伝導率が低く、熱い料理を含んでもお箸自体が熱くなりにくく、冷たさも感じません。口に触れたときに「優しく、じんわり馴染む感覚」を与えます。

  • やわらかい質感と触覚 金属に比べて木や漆は質感が柔らかく、歯や唇に触れたときの衝撃(カチッという硬い触感)がありません。この優しい触覚刺激が、脳の前頭前野をやわらげ、安心して料理に集中できる「美味しさの土台(リラックス状態)」を作っています。
  1. 金属製のお箸だと味覚はどう変わる?

金属の箸を口に運んだ際、多くの日本人は「冷たさ」「重さ」「独特の固さや金属感」を覚えます。

金属味・触感の刺激

スプーンやフォークなどの金属食器も同様ですが、酸味や塩分の強い料理に金属が触れると、わずかながら微弱な電流(ガルバニック電流)や金属イオンの影響で、口の中で違和感(金属味)を覚えることがあります。

  • 慣れと脳の予測(認知)

脳は「過去の経験」に基づいて味覚を補正します。幼少期から「木や漆のなめらかな口触り」で食事をしてきた日本人は、金属の冷たさや硬さが口に触れると、脳がわずかに「緊張・警戒」してしまい、料理の繊細な風味を感じ取りにくくなる傾向があります。

いかがですか? そんなことを考えていたら千葉大学から「木製会議テーブルに触れると脳がリラックス ―実際の会議室で前頭前野活動の鎮静化と心理状態の改善を検証」のリリースがあった掲載日:2026.09.18

要旨を引用する

千葉大学国際高等研究基幹/環境健康フィールド科学センターの池井晴美准教授らの研究チームは、実際のオフィス会議室に設置されたマカバ材の木製会議テーブルを使った実験を行いました。

実験のポイントと分かったこと

  • 対象:男子大学生・大学院生25名
  • 実験方法:目を閉じた状態で、「マカバ材の木製テーブル」と一般的な「メラミン化粧板の対照テーブル」に手を置く(触れる)
  • 測定内容:近赤外分光法を用いて、思考・判断・感情のコントロールを司る「前頭前野」の血液量(酸素化ヘモグロビン濃度)の変化を測定

明らかになった効果

  1. 左右の前頭前野活動が有意に「鎮静化」した(脳の過度な興奮やストレス状態が和らぎ、リラックス状態に)。
  2. 心理的評価でも、「快適感」や「リラックス感」が大幅に高まった。

 

 

 

 

そうなんだ。日本食では汁物のお椀を手にとっていただくのに対して西洋式、中華・韓国式はお皿をテーブルに置いて食べる。手の温もりでお椀からの香りも味わえる日本食って誰が考えたのだろう。小学3年生の孫と話す次のネタになりそう。

シソの香りに驚きのパワー!

シソ精油と「ペリルアルデヒド」がウイルスや細菌の生存時間を最大90%カット

私たちの身近な薬味として親しまれている「シソ(紫蘇)」。 実は古くから抗菌作用があるとして知られていましたが、「どのような病原体に、どのくらいの濃度や時間で効果があるのか」という詳しい仕組みは、科学的に十分に解明されていませんでした。

京都府立医科大学と京都府立洛北高等学校の共同研究により、シソの成分が持つ優れた「抗病原体活性(ウイルスや細菌を抑える力)」が詳しく解明されました!  掲日:2026.09.07

しかもこの研究、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている高校3年生の生徒さんたちが筆頭著者として活躍したという素晴らしい成果でもあります。

今回は、この研究で明らかになったシソの秘められたパワーについて解説します。

  1. シソの主成分「ペリルアルデヒド」がすごい!

シソ精油に含まれる成分を詳しく分析したところ、「ペリルアルデヒド」という成分が約45%を占めていることが分かりました。

研究グループが実験を行った結果、シソ精油が持つ高い抗病原体活性は、まさにこのペリルアルデヒドが主役となって発揮されていることが突き止められました。

どのような病原体に効果があるのか?

実験では、以下の病原体に対して高い効果が確認されました。

  • 黄色ブドウ球菌(代表的な細菌)
  • アカカビ(ロドトルラ・ムチラギノーサ)(浴室などで見られる酵母様真菌)
  • インフルエンザAウイルス(膜を持つ「エンベロープウイルス」)

※一方で、ノロウイルスの仲間などの膜を持たない「ノンエンベロープウイルス」に対する効果は限定的であることも分かり、構造によって効き目が異なることが明確になりました。

  1. 液体として使った場合の効果(実用濃度域でしっかり効く!)

具体的にどのくらいの濃度と時間で効果が出るのかを検証したところ、実用的な濃度で十分な効果が得られることが示されました。

  • ペリルアルデヒドの場合:
    • 約1%の濃度 ➔ 10分で十分な消毒効果
    • 約0.5%の濃度 ➔ 30分で十分な消毒効果
  • シソ精油の場合:
    • 2%の濃度 ➔ 10分で十分な消毒効果
    • 1%の濃度 ➔ 30分で十分な消毒効果

日々の衛生管理に応用しやすい濃度で、しっかりとした消毒効果が得られることが数値で裏付けられています。。

  1. 「燻蒸(くんじょう)」で病原体の生存時間を70〜90%短縮!

シソ精油のような揮発性(蒸発しやすい)成分は、液体として塗るだけでなく、空間や表面に届かせる「燻蒸(くんじょう)」という使い方も期待されています。

今回の研究では、これまで難しかった「低濃度の成分による燻蒸効果」を正確かつ連続的に測定する新しい評価モデル(気液平衡制御モデル)を構築することに成功しました。

この新モデルを使って、ガラスやポリエステル表面に付着した病原体をシソ精油やペリルアルデヒドで燻蒸したところ……

  • 細菌・カビ・インフルエンザウイルスの生存時間が「約70〜90%」も短縮!

例えば、ガラスの表面で通常なら480分生き残るインフルエンザウイルスが、燻蒸によってわずか50分程度まで短縮されました。

アルコール消毒などを直接吹きかけるのが難しい布製品や空間、精密機器のある環境などでも、穏やかな燻蒸によって衛生的な状態を保てる可能性が開けたのです。

  1. 今後の期待とまとめ

シソは短期間で繰り返し栽培できる、環境にやさしい再生可能な植物資源です。

今回の研究により、「シソの香りで抗菌」というイメージが、「どの濃度で何分作用させれば良いか」という明確な科学的根拠(エビデンス)へと進化しました。

将来的には、以下のような分野への応用が期待されています。

  • 日常の衛生管理・感染症対策
  • 食品の保存・衛生管理技術
  • 液体消毒が難しい場所・物品の保存・衛生管理

身近なシソに秘められた科学の可能性、今後の実用化がとても楽しみです。

なぜ一度太ると痩せにくくなる?

【衝撃の事実】なぜ一度太ると痩せにくくなる?原因は細胞に刻まれる「肥満の記憶」だった! 昭和医科大学 2026.09.03リリース

「ダイエットをして一度は体重が落ちたのに、なんだか太りやすくなった気がする…」「昔より体重が落ちにくくて、すぐリバウンドしてしまう…」

ダイエット経験者なら一度は感じたことがあるこの悩み。実は、単なる気のせいや年齢のせいだけではなかったかもしれません!

昭和医科大学などの研究チームにより、「一度太ると、体重が減った後も細胞の中に“肥満の記憶”が残り、痩せにくさを引き起こす」という驚きの最新メカニズムが解明されました(2026年8月27日、国際学術誌『Science Translational Medicine』に掲載)。 今回は、この画期的な研究成果を分かりやすく解説します!

  1. 鍵を握るのは免疫細胞「マクロファージ」

私たちの脂肪組織には、マクロファージという免疫細胞が数多く存在しています。 マクロファージは体内の掃除屋さんのような存在で、古くなったり死んでしまったりした不要な細胞を取り除いて綺麗にする働き(エフェロサイトーシス)を担っています。

実は、脂肪細胞が分解されて燃焼するためには、このマクロファージが死細胞を掃除する際に回収される「イノシン」という物質が重要なカギを握っています。

マクロファージが死細胞から取り出した物質を使って、脂肪を分解するイメージ

 

 

  1. 太ると細胞の「設計図の切り貼り(スプライシング)」がおかしくなる!?

遺伝子からタンパク質が作られるとき、不要な情報を除いて必要な部分をつなぎ合わせる「スプライシング(編集作業)」が行われます。

研究チームがマウスやヒトの細胞を調査したところ、肥満になるとマクロファージ内で「CWC22」というタンパク質の働きが低下し、スプライシングに異常が生じることが分かりました。

スプライシングに異常が起きるとどうなるのでしょうか?

  1. 掃除用のアンテナ(受容体)が減る

異常な編集によって出来上がった不完全なタンパク質同士がくっつき、細胞内で分解されてしまいます。その結果、マクロファージの表面から死細胞を捉えるアンテナ(SR-BI受容体)が減ってしまいます。

  1. 死細胞の掃除が滞る

アンテナが減ったことで、死んだ細胞の除去(エフェロサイトーシス)がうまくできなくなります。

  1. 脂肪分解シグナル(イノシン)が出ない

死細胞を取り込めなくなるため、脂肪分解を促す「イノシン」が回収できなくなります。

  1. カロリー制限で痩せても「肥満の記憶」は残る!

ここが最も重要なポイントです。

カロリー制限や食事改善によって一時的に体重を落としても、肥満のときに生じた「スプライシングの異常」は、約半数が減量後もマクロファージ内に長期間保持されてしまうことが明らかになりました。

つまり、「体重は減っても、細胞の中には“太っていた頃の異常な編集パターン(肥満の記憶)”が残り続ける」ため、脂肪が分解されにくく、痩せにくい体質が続いてしまうのです。

  1. これからのダイエット・肥満治療はどう変わる?

「一度太ったらもう諦めるしかないの…?」と不安になるかもしれません。しかし、今回の研究は解決策も示してくれています!

研究チームが、スプライシング異常でできた不要なmRNAを除去する「アンテナの不具合を修正する薬剤(アンチセンス核酸)」を投与したところ、以下のような効果が確認されました。

  • 死細胞の掃除機能が回復
  • イノシンの産生と脂肪分解が再び活発化
  • 肥満後の体重減少が促進された!

今後の展望

今回の発見により、今後は以下の医療技術への応用が期待されています。

  • 「痩せにくい体質」かどうかを事前に見極める診断法の開発
  • 副作用を抑えつつ、脂肪組織のマクロファージだけを狙い撃ちにして痩せ体質を取り戻す新しい肥満治療薬の開発

まとめ

  • 「一度太ると痩せにくい」のは、脂肪組織のマクロファージに「スプライシング異常(肥満の記憶)」が残るから。
  • 肥満の記憶によって死細胞の掃除が減り、脂肪分解を促す「イノシン」が不足してしまう。
  • 将来的には、この「記憶」を消去して痩せやすい体質を取り戻す新しい治療法や診断法が登場する可能性がある!

単なる根性論やカロリー計算だけでは説明できなかった「リバウンドや痩せにくさ」の根本原因が、分子レベルで解明されたのは非常に大きな一歩ですね。今後の医療の進展に期待が高まります!

とはいえ、ここからBMIが25ギリギリの自分の意見ですが、

「一般的なBMIの上限(25以上=肥満)を超えた『ぽっちゃり型』や過体重のほうが、高齢者においては生存率が高くなる」という説は、医学・疫学の分野で「肥満パラドックス」と呼ばれており、多くの大規模疫学調査や研究によって裏付けることが可能です。

65歳以上の高齢者においてはBMI 23〜27前後の「少し太め(過体重〜軽度肥満)」のほうが総死亡リスクが最も低いというデータが複数報告されています。

ガリガリ高齢者の姿から栄養蓄積が大丈夫か、フレイルやサルコペニア予備軍ではないかと心配される。 医学的根拠は全くないが BMI 28 ぐらいが見ていて安心感と親しみがあるシニアだと思うのだが。

イコールアース地図・来日者の戸惑い

来日される人のパターンは決まって「あの東洋のちっぽけな国」「経済が30年も停滞している終わった国」「英語を6年も学校で習っているが喋れない国」のマイナスイメージと「アニメの聖地」「訪日した友人から聞いて完全に間違っていた」のプラスイメージのどちらかand/or 両方が混在している。

日本はあえて自分から「凄い」とか「進んでいる」とか主張しない国柄なので、80年前に焼け野原になった国が復興するにしても大国だとは思わないのは理解できる。日本人は自慢をしても反感を買うだけなので賢明ではないと知っている。 バブルの頃、NYで目立つことをしたことも自分がやったのではないが、同胞として恥ずべきことと思っている

さて、小さくて観光は3日もあれば十分と思って空港に降り立った瞬間に、予定表はあってない状態になる。メルカルト図法の地図では確かにチッポケで海に浮かんでいる日本。だが実寸で見ると南北ではポーランドからスペインまでとなるので、とても3日どころではないのだ。 日本で隣の県に行くことはEUでは隣の国に移動するに相当すると言っている人もいる。 

 

左図の枠全体が日本EEZ(経済水域)の範囲。

これでは、スカンジナビア南部からアフリカサハラ砂漠までカバーする。東西は大西洋(イギリス)から地中海を含む黒海・ロシアあたりも含む。

ただの海ではないかと思いきや、良質のレアメタルが採取できる。メタンハイドレードは以前からあることは確認されていたが、最近鳥取沖で採取された。このように日本海から太平洋まで資源の宝庫になりそうになってきた。

ちっぽけな国とは自分から言わなくても、世界は認識を切り替えざるを得なくなってきた。壁のシミだった日本代表のG7,Twenty20会議での様子もガラッと変わった。

さて、問題は経済だ。失われた日本の30年説が訪日される賢い人ほど染み込んでいる。GDPの2倍の借金があり返済する必要がある(プライマリーバランス・緊縮財政)。 だが、空港や街にゴミがない、浮浪者もいない、トイレは化粧ルームだと感激する。街中華でもミシェラン星相当を味合うことに及ぶと、経済停滞って嘘だ!と気がつく。

国民が知らされていた“借金”の国債は経理上のグローバル基準を当てはめると、僅か6%となりG7でも優秀レベル。自前通過であるだけに買い換えできる。また「日本の労働生産性はG7最下位」と報道される問題も「生産年齢人口(15〜64歳)1人あたり」という算出法を用いた場合、日本は世界トップクラスの成長率を記録。

日本+1.49%.  米国+1.34 % ドイツ+1.22% カナダ+1.0% 英国+0.9% フランス+0.7% イタリア マイナス

日本は高齢で退職した人もカウントに入れるのでトータルでは成長していないように見えている。 ただ、退職しても年金不足でパート、何か人と関わりたいとの動機で低賃金でも働くシニアも参入しての数字であることに注目される。2000万円貯金があれば老後は大丈夫と驚いたのが数年前で、今はそれでは不足だとか、本当だとしたら実に恐ろしい。消費税の存在は企業経営者が社員の給与を上げたくても心理的に躊躇する一因でもある。それに反対する労働者サポートの政党。ここは賢いとは言い難い。

来日者は日本のおもてなし、保安に惚れて永住したいと希望するだろうが、一定の収入が必要となると、相当の腕と能力が必要となるが筋と性格が良ければ日本人は教育に協力するだろう。 どうか来日する人は予見を持たずに素直に見てほしい。そして

苦言を呈する場合もあろうが、そこは正直に言って欲しい。日本は改善が得意だから。

日本は第二次産業革命が必要である。量子コンピュータ、Ai にならんで宇宙を含む産業特化コンピュータ、物質コンピューター、そしてドイツのSAP、米国のGAFAなどによるデジタル赤字を解消する方向に行くべきであろう。

つい最近、「メルカトル図法世界地図やめて」とアフリカ・トーゴ提案を国連が決議。イコールアース図法を採用するようにと。アフリカのイメージが小さいと誤解されていることを解消したい意図であるが、国土の広さだけが国力ではないことは言うまでもないが、意味もなく虐げられている民としては公平に扱ってほしいとの思いは尊重したい、そして経済的に、文化的にもイコールアースにして無用な争いがなくなるようにと。

複雑な血管のAi 解析

血管特に抹消血管に血は届いているのかは誰でも知りたい。血管の途中に妙な形になっていないか、迷走血管がないだろうか、しいては脳梗塞など疾病の前兆はないだろうかなど知りたいことが多い。福井大学が2026.07.29にリリースした文献によると血管の観察は二光子顕微鏡や光シート顕微鏡で見ることは可能だとのこと。

(二光子顕微鏡(二光子励起蛍光顕微鏡)をWEBでは、近赤外線の超短パルスレーザーを使い、生きた組織の深い場所を高解像度で観察できる特殊な蛍光顕微鏡です。脳の神経回路や生体内の細胞活動を、生きた状態のままリアルタイムで調べる研究に広く使われています」と紹介)。 だが、画像が鮮明でないことから高度の専門家の解析が必要と文献の動機目的で紹介がある。

福井大学がリリースした文献タイトルは「血管の複雑な形をAIで自動測定する新ツールを開発 ―専門家なみの精度で、大量の顕微鏡画像を高速に解析―」

早速、結果と概要を引用する

AI(深層学習)(注 1)と画像処理、グラフ理論を組み合わせて、顕微鏡画像から血管の形を自動で計測するソフトウェア「PAVSAT(パブサット)を開発した。

  • PAVSAT は曲がった血管や太さの違いまで正確に捉え、専門家の手作業に近い精度で、はるかに速く大量の画像を解析できる。
  • 誰でも使えるオープンソース(注 3)のソフトウェアとして公開しており、血管の発生、がん、脳血管など幅広い研究への活用が期待される。

ここで感心したことと期待したのは

⭐️ 物体検出から、中心線抽出・幾何計測、そしてグラフ理論によるネットワーク化へと繋げる設計は、非常に洗練されていて美しい

⭐️ 誰でも使えるオープンソースのソフトウェアとして公開誰でも利用できる

⭐️ 開発者が学生であること。 昔の大学は学生の成果は教授だけの成果としていたが、その態度をとっていないこと

⭐️ 今後、このソフトが3Dから4Dにステップアップすることで、より多くの疾病の状況が解明されると期待できる。

⭐️ 血管の構造(太さ、曲がり、節点)が数値化(グラフ化)されたということは、物理シミュレーションとの相性が抜群に良くなったことを意味しPAVSATが出力したネットワーク構造をそのまま流体解析(CFD)モデルに投入することで、「この複雑ながん血管の中で、どこに血液(あるいは抗がん剤)が届きにくいか」をデジタル上で再現・予測することが可能になる。

以上のようにAiが医療分野に強い専門補助者が参加したことは歓迎される。

また東京科学大などが2025.08.06にリリースした「研修医の約4割が診療現場で生成AIを活用 利用者はAIの限界や倫理的課題への理解が高く、望ましい診療行動との関連も確認」もAiが医療現場で頼りになる相棒化していることを示している。今後もこの傾向は続くであろう。そのことが診察の精度向上、治療、創薬の精度・開発速度に向上することに期待したい。

水素還元法による製鉄産業CO2排出削減

街を歩けば風船のように膨らんだ作業服の人を見る。ファンの音はすれど普通の服にも採用して欲しいと思うほど暑い。これも工業地帯および都市から発生するCO2及び牧畜地域からの牛のゲップも要因だとか。温暖化により偏西風の流れが蛇行停滞することでなおさら酷暑となった欧州と日本。愚痴を重ねてもCO2は減少しない。愚痴を言いながら牛丼を食う。それが人間のサガ。

そんな中、新エネルギー・産業技術総合開発機構が非常に将来を明るくする技術を発表した(2026.07.31)

日本初、グリーン水素を使用した還元鉄試作に成功しました ―鉄鋼分野で、CO2の排出削減に貢献します―

要旨を引用する「引用文」

「NEDOのグリーンイノベーション基金事業「製鉄プロセスにおける水素活用」プロジェクトの「水素だけで低品位の鉄鉱石を還元する直接水素還元技術の開発/直接水素還元技術の開発」において、日本で初めてグリーン水素を用いた還元鉄の試作に成功しました。」

「この試作は、NEDOの水素社会構築技術開発事業で建設した水素製造設備からグリーン水素の供給を受け、本プロジェクトで建設した直接水素還元の試験設備を使用したもので、グリーン水素の製造技術開発と利用技術開発が連携することにより実現しました。」水素は山梨県米倉山で製造した水の電気分解グリーン水素利用とある。

専門家ではないので還元鉄と言われてもピンとこないので高炉(従来法)と水素法の反応式を復習しておく。

1 高炉法の反応式

鉄鉱石の主成分である酸化鉄(赤鉄鉱:Fe 03)から純粋な鉄(Fe)を取り出す反応で次式の通り大量の二酸化炭素(CO2) が排出される

 

 

 

2 水素還元法の反応式

 

 

副産物として出されるのは「水蒸気」のみであり、製鉄時の  排出量を劇的に減らすことが可能。

なるほどと理解したが、これは商業的に実現可能だろうか?が疑問になる。

超概算は次の通り

              世界        日本

・年間還元鉄需要    13~14億トン     8,000万トン

・必要水素量      8,000~1億トン    1,000万トン

・必要な電力(水電解) 4~5兆kWh      5,000億kWh

・原発100万kW級   600~1,000基.                 70基

となって、水電解方式による水素供給は水力発電、原発の基盤がある地域に限定されるのではないだろうか。

水素源としては豪州での褐炭からの水素製造に発生するCO2を地下埋設によりグリーン水素として日本に輸送する(川崎重工)が安価、供給量安定性では採用される可能性が高いと見る。極低温(マイナス253℃)二重タンク構造の輸送船を日本が製造可能であることも心強い。

時間はかかる、だが、徐々に移るビジネス環境を先取りして必要技術を磨いて準備万端にする、それが縄文時代からの日本のものづくりの気質といえば言い過ぎだろうか。今、量子コンピュータが花開きつつある。だが、すでにポスト量子コンピュータを考えている研究者が身近にいることも心強い。

温暖化・植物気孔閉鎖・CO2吸収減少・そして山火事

国立環境研究所から「北半球中高緯度の陸域生態系でCO2吸収量が減少、 2023—2024年の大気CO2濃度上昇に寄与 —GOSATデータを使ったCO2放出・吸収量推定から—」(2026.07.22)と報告があった時、何かの間違いかと思った。産業活動によるCO2は増加が常識だと思っていたが、地上の植物にとってみれば違うアクションをとったのである。植物は水を根から吸い上げ、葉から蒸散することで温度を維持し内部のタンパク質が変化しないようにしている。光合成によりCO2を吸収して酸素を出してくれる。

ところが、植物は温暖化では蒸散する水分を確保が最優先であり、気孔を閉鎖する事態に。暫時、植物はじっと環境が改善するまで耐えるのであるが、それが限界にきたところで、タンパクは劣化し、やがて枯れる。

植物が枯れると森林は可燃物の集合体となる。今、欧州南部では大規模な山火事が発生している。精力的な鎮火作業もちちと進まない。それほど可燃物が多いのだ。特に欧州の植物はオリーブ油、テルペン(松根油など)を含有する松など植物が多い。枯れて可燃物化した上に燃料油が燃焼に加わるのである。

一般的に欧州では30-30-30の条件が重なると山火事になると言われている。

温度が30℃以上、湿度30%以下、風速30m以上。着火は雷、キャンプ火種後始末などと言われている。 この3条件は日本では当てはまらないと思いきや、日本は特に冬から春にかけてフェーン現象がある。日本海から湿度が高い気流は山岳に降雪したらカラカラ湿度の空気が森林をおそう。タバコの不始末、野焼きなどが重なれば日本も山火事を起こす。今年も岩手、宮城の森林火事が発生したことを覚えておられよう。

日本は森林割合が78%とCO2吸収能力は世界のトップクラスだけに火元にならないよう注意すべきだろう。

日本にとって具合が悪いのは竹の存在だ。竹は節と節の間は空間である。山火事になるとこの節間の空気が相当の圧力を発生して着火するや否や飛び火(まるで鉄砲玉のように)遠くを延焼させる。観光に適した竹林がある一方で、土壌を弱体化して地震が発生すると崩壊の原因とも言われている。

農林水産省の分類で竹は雑草扱いなので、除去には補助金の対象ではない。が、今回の欧州の山火事を他山の石として、竹の伐採に目を向けても良いと思う。

松、杉もテルペンを含有する。少ないのは桜。植林の際に松、杉だけでなく防災の観点から桜を植栽するのもありかと。アート田圃ならぬ春になるとアート山になるのも良いではないか。