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浴室突然死防止鹿児島キャンペーン

11月に入ったが温暖な日々が続いている。旅行に温泉地を選ぶ人も多いだろう。調理担当(主婦or主夫)は食事の仕事から解放されての久々の温泉に身を沈める。ドタバタの筆者から見ると羨ましい限りだ。夏場ではシャワーで済ましていたが、この季節になるとたっぷりのお湯がはられたお風呂が疲労回復には心地良い。

だが、冬場に向かうにつれて浴室内突然死だろうか救急車での搬送が多くなる。従来も寒い脱衣場が問題だとはほとんどの人が分かっている。簡易暖房で対応しているご家庭もあろう。鹿児島大学は警察と過去に浴室内突然死が発生した時の環境温度を丹念に調査して貴重な情報を得て発表した。鹿児島の地域TVでは天気予報のように「お風呂注意報」を発している。温暖地の鹿児島で この取り組みは寒冷地では更に有益だと思う。彼らの成果を広めたいところだ。なお、温泉旅館など施設では脱衣場も大規模な温泉浴槽のおかげで暖かいので飲酒しなければ問題は少ないのだろうと温泉地に配慮しつつ。

早速鹿児島大学の発表を見てみよう。下線部は発表引用

この度、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科法医学分野の林 敬人教授らの研究グループは、鹿児島県警察本部刑事部捜査第一課の協力のもと、鹿児島県内各地域の浴室内突然死が発生しやすい環境温度(最高気温、最低気温、平均気温、日内気温差)を特定することに成功し、その結果に基づいて浴室内突然死を予防するための入浴時警戒情報を発令することになりました。

鹿児島県内で過去 14 年間に発生した浴室内突然死の検視全例を解析しました。浴室内突然死は、鹿児島県内で年間約 190 例発生し、交通事故死の約 2.5 倍と多いことがわかりました。浴室内突然死は、冬季の高齢者に集中して発生することが判明しました。浴室内突然死の発生は、発生日の環境気温(最高気温、最低気温、平均気温、日内気温差)と密接に関わっていることが明らかとなり、統計学的解析から浴室内突然死が有意に発生しやすい各環境気温を特定することに成功しました。

データーを眺めることで現実を知ることができる

つまり、最高気温、最低気温、平均気温が低ければ低いほど入浴死の発生が多くなり、日内気温差が大きければ大きいほど、入浴死の発生が多くなることが明らかとなりました。以上の結果に基づいて、われわれは入浴死が発生しやすい日に入浴を控えるように入浴時警戒情報を発令するシステムの開発を進めることにしました。

そこで、早速 警戒情報を見た。

浴室内突然死された人の解剖などで本当の原因を追求することは困難であるだけに相関関係を丁寧に調べることにより、悲惨な事故を防止するとの観点は良い試みだと思う。大学となると原因追求に新しい事実を発見することが研究者の仕事と思いがちで、悪く言えば研究のための研究になりがちだが、今回の発表はそれとは一線を画していることは喜ばしい。

さて、民間でこの予報を利用するとしたら、① 入浴を控える ② 65歳以上のシニアは温度感覚が鈍くなり、かつ頑固。熱い風呂に浸かるのが男だ的なこだわりがある。その場合は簡易赤外線測定装置で入浴者の表面温度を測定して納得させる。③ 65歳以上のシニアは加齢臭を気にしているのでお風呂に入らないと家族に迷惑と思っているところがあるので、消臭化処理した繊維があるので(例セーレン)それによる下着により納得させる。今回の鹿児島大学の放った情報をテクノロジー側が受け取って発展させることを期待したい。

脳波

先に開催されたCEATEC 2023(幕張メッセ)で脳波測定関係の展示があった。過去にはメガネ枠に仕掛けた提案があったが、その後どうなったか知らない。PGV社は額に幅広くセンサーを貼ることで精度が向上することを説明していたが、医学的診断ではその通りだろう。だが会議で考えているのか、眠っているのかと口角泡を飛ばしてやり合う不毛の議会(安芸高田市)の特定議員むけには適合できない。できないことに安堵する議員もいるだろうが油断禁物。そのうちに。

同じ展示会のスタートアップ&ユニバーシティコーナーで大阪大学の人が藤井聡太さんなど将棋界のトップの脳波は検出できないと立ち話で教えてくれた。ニューロン神経同士の情報伝達する際の超微弱電流変化を脳波として捉えるはず。それが検出できないとは? コンピューター将棋判断では80%で挑戦者の勝利としていたが、最終局面になると実に8億手でコンピュータは藤井颯太さんの勝利と計算。その通りとなり八冠を達成。コンピューターが激しく計算していても追いつかなかったとは。一体どうなっているのか。1/0/1/0のデジタルでなく量子コンピュータのようである。

これは筆者の直感暴論だが、神経と神経の間にある液体と神経の界面に関係にあるのだろうと。神経の表面にある血液なり脳髄液は多層になっていて、流動しない表面層があって、その上を流れていると仮定したら、層が極めて薄いか流動粘度が低いなど要因かもと。いい加減な仮説ではあるが、誰か研究を進めてほしいと勝手なお願い。

そのブースで大阪大学は他の5研究機関プロジェクトを代表していた。2050年のAIコンピューターの消費電力予測が2020年総発電量の3倍になる。一方で脳の消費エネルギー電力は21Wに過ぎないとして脳に着目して研究をしているとのこと。EV普及も含めると電力事情は一変する。太陽光や風力発電云々どころではない。

さて、前置きが長くなったが、ぼんやりそのようなことを考えていたらX(twitter)で知人が面白い記事を紹介していた。プレジデント電子版からの引用「アルツハイマー病の予防は結局これに尽きる…脳の老廃物を手っ取り早く洗い流すための科学的な対策脳の自浄作用を働かせるために誰もができる日常の営み」

超要約するとアルツハイマーに関して

「脳も細胞からできている臓器なので、活動した後には老廃物が生じます。老廃物の一種がアミロイドβやタウと呼ばれているタンパク質です。これらのタンパク質が脳組織に異常に蓄積することと、認知症の間には関連があります。」 「脳の中では、脳脊髄液という液体が血液から作られ、1日に4~5回入れ替わるペースで頭蓋骨の下をゆっくりと循環しています。脳脊髄液が脳組織の内部に浸透し、細胞と細胞の隙間にたまった老廃物を洗い流す仕組みがあるらしいことがわかりました」

具体的な対策としては運動と睡眠に尽きると著者の提言。そういえば、このブログでも階段を使うなら下りが好ましいとの説を紹介した。その理由はこの脳脊髄液の流動が促進されるからである。ブログに記載したからには実践をしないとしたが、階段の降り方にも工夫が必要だと思った。普通の歩き方で階段を昇降すると膝が損傷しかねない。登る際には無駄な筋肉を使い疲労に、下る時には膝へのショックが大きいのだ。その結果、取り入れたのが「なんば歩きの応用」。本ブログで取り上げたので検索して下さい。通常の走行では従来の欧米式よりなんば歩きが疲れないが、階段や坂道は非常に有益だと思う。是非のお試しをされてはいかがであろうか。踵から足を置くのではなく、手を振らず水平移動に近いと意外に楽でかつ階段では足が後からついてきて段差に置く方式なので速くかつ疲れなく移動できる。

筆者が付け加えるとしたら、「おしゃべり」も老廃物を流すことに効果的ではなかろうかと。仮に前頭葉が受け持つとして、話をすると部分発熱する。となると脳脊椎液の粘度は低下して流動速度が高くなるのではないか。話す相手がいない、話し下手・苦手な人は老いが早い。展示会にくるシニアの人は健康だから足を延ばせるのだろうが、逢えば血色がよく、かつ饒舌な人が多い。ロダンのように一人考え込むのは格好が良いが、庶民にとっては下手な考え休みに似たりと。あれ? 議会でお休みの人は庶民の代表であるから“お休み”は何ら恥じることない? だが庶民を舐めていると次がないのだが。

オフィスが整然・静寂な会社がある。外資系は個人ブースもある。だが、実験をしているときは一人よりも、余計なことを話しかけてくる人がいると、意外とヒントになることがある。これを小生は脳波共鳴と名付けている。静寂なオフィスが生産的であるのは思い込み。わいわいガヤガヤが脳髄液にも影響しているのだろう。

と偉そうなことを言えば、大阪のおばちゃんのなんと元気の良いこと。それを言えば「あったり前田のクラッカー」と返してくるだろう。てなもんやの財津はいない。

ATM振り込み手数料

日頃鈍い神経でも流石に驚いたのは10月1日からATM振替(法人)手数料の爆値上がり。同一銀行間は従来通りだが他行宛には330円から770円に変更。知らずに3万円を送金したところ受取証には770円記載されビックリ。金利にすれば2.6%。1000円を振り込むことはないが、その場合でも770円。

窓口振り込み依頼の金額と間違ったのだろう。いずれ精算しなくては、とそのときは思った。あとでWEBにて個人の場合の変更前、変更後の表が掲載されているのを知った。法人は見落とした。その後別案件で銀行に行き手数料について質問したところ、机の引き出しから印刷物を取り出してカクカクシカジカ。もう皆さんから批判轟々で大変です。中には支払いを2ヶ月、3ヶ月分まとめて送金する法人もいると銀行員の話。被害の連鎖反応が心配だ。

インターネット振り込みもするが、間違いがあっては取り返しがつかないので心臓に悪い。 大手銀行を名乗る本物と区別がつきにくいネット表示も結構ある。となるとATMも使う。そうこうするうちに10月10日から銀行間システム停止のトラブル。単純な頭脳は「苦情が殺到して混乱したのだ」と早合点。

トラブル原因は50年以上使用している自社内計算機(オンプレ)にメインフレームの電電公社時代(言語はコボル)システムが疲労の限界に来ているとのことらしい。修理するにも年配者に頼らざるを得ないとあって、熟練シニア技術者を集めるにも時間がかかったのではなかろうか。最終的にはユーザーに影響した。処理量が50年前と圧倒的に違うので素人目には勤続疲労と思う。

理工系の大学2年生になると一般的に数学が不得意な人が多い化学系においても化学工学の計算にフォートランやコボルを使い始める。(50年前の話) 高く聳える壁に四苦八苦していたことを思い出した。あの時に壁を乗り越えSEになった人は定年をとっくに過ぎている。トラブルの原因は技術継承断絶と新時代に切り替えができずに先延ばしにしてきた管理運営会社の責任感のなさであろう。

全銀システムには郵貯も含まれるので、このトラブルの場合には郵貯は銀行の補完にはならないが、手数料は圧倒的に安い。郵貯同士のATM振替では100円。比較的低額の場合は郵貯の活用が広がるような気がする。770円との差額でワンコイン軽食はいける。

都銀の場合、同一銀行同士とはいえ地方には殆どが政令都市にある程度。東北には仙台のみ。これでは地銀を選択せざるを得ない。融資の必要あれば都銀より地銀、信用金庫が便利だが、都銀から送金するには高額となる。

それを考えると貯金額を確認する程度であれば、どこにでもある郵貯が便利。今回の手数料値上げで再認識した。所有したことがないので新規開設を申し込んだ。今まで郵貯は奥様方の「へそくり通帳」だと思っていたが、男もすなる時代になったと言えば親戚に郵便関係者がいるだけに、やんわり諭されそうだ。

(余談だが化学もサイエンス。実験とカンピューターで成立したのは昭和まで。今は実験の前に量子化学、計算機化学を駆使した上で実験の流れなので数学嫌いでは務まらない。昭和時代の知識は生成AIにとって代わられつつある。)

音力発電

慶應義塾や阪神の応援団に味方? をするかもしれない発明が東大から発表。と書き出すと東大の野球部もたまには勝つ時があるとコンプレインがあるかも。音が電力に変換できることが9月1日プレスリリースされた。元の英文の文献には音によりLEDが点灯する、マスクを付けてしゃべることでマスクの先端に取り付けた小さなLEDが点滅するなど、音振動による発電の模様を見ることができるので是非チェックをされたい。

この発表を見て、記憶が定かではないが、圧力を電力に変換するシステムを慶應湘南キャンパスのメンバーが開発し、駅の自動改札口にシートをおいて発電を実証した。東京の桜橋か記憶が怪しいがトラック・自動車の走行により夜間の橋の照明を補填する試みもニュースになった。

踏む圧力と音圧は比較するまでもなく大きな差がある。冒頭の野球応援団で言えば、交互に立ったり座ったりする広島応援団のベンチは圧力変換シートで応援団の人数に依存するがこちらが明るいだろう。慶応は薄暮ゲームになりそうな時は「モリバヤシが足りない!」と大声を出すと明るいフィールとなるかも。阪神がAREを達したタイミングが甲子園であれば阪神・阪急電車は回生電力として利用できるので2度美味しい。そんな漫画のようだがどうなるか楽しみだ。

冗談は生真面目な東大に似合わないので、早速技術内容を見てみよう。超簡単に言えば圧電性のあるポリフッ化ビニリデン樹脂を用いナノファイバーを作成しナノメッシュ電極とサンドイッチしたものである。ナノファイバーの製造は電界紡糸法である。ナノファイバーの製造では以前から実施されているものである。特に福井大学繊維工学ではナイロンなどでナノファイバーを作成し、その表面を金、銀でメッキを施して殺菌、滅菌、ウエラブル導電衣服などの開発を実施していた。 溶融樹脂をノズルから押し出し電界を印加する。 おそらく、事業化には生産性に劣ることから、ノズル付き押出機から噴き出すメルトブローン方式になるのだろうと思われる。

タイトルは「世界最高電力密度の超薄型音力発電素子の開発に成功 ―会話や音楽、環境騒音など様々な音を利用した高効率の発電を可能に―」発表のポイントとして

  •  世界最高電力密度(8.2 W/m2)の超薄型音力発電素子の開発に成功した。
  •  この音力発電素子は、圧電材料を含む柔らかいナノファイバーシート 3 層から構成されており、総厚さは 50 マイクロメートルと極薄である。
  •  会話の音や周辺からの音楽といった環境音を用いて発電することが可能であるため、今後、モノのインターネット(IoT)やウェアラブル機器への様々な音を用いた電力供給が期待される。と記載されている。

 

発明には種類があるが、多くは既存技術+他分野技術+α の組み合わせであり、それぞれの組み合わせにおいて工夫をする。奇想天外新世界を突然発明することはごく僅か。その意味でこの発明は組み合わせの典型的事例だと思われる。工業的には電界溶融紡糸法はラボスケールであって、ここは既に市場でポリプロピレンのナノファイバを製造している企業があることのでプラスすることが好ましい。

大学でやるべきこと、企業がやるべきこと、双方が途中から組み合わせながら実用化を図る。それが特に地域に存在する大学に求められるのであろう。

なお、振動発電には圧電式、静電誘導式、そして電磁誘導式がある。電磁誘導は馴染みがあるのは永久磁石揺動(永久磁石の揺動により磁束が変化)、磁歪(磁性体内の磁束方向と応力により応答が変化)と面直磁界式があると 横浜国大の大竹准教授がJSTで発表している。これもミリ〜数Vまで対応、動作温度範囲が広いなど特徴があるとのこと。今後の発展に期待したい。

このブログを見て、いびき発電、寝返り発電で家計が賄えないかなぁと誰かの超嘆息が聞こえてきそうだが、笑い声発電が世の中をさらに明るくしてくれそうだ。

SDGs酒量とは

「ノンアルコール飲料の提供で飲酒量が減少することを世界で初めて実証」の文献を見た。(筑波大学2023/10/05)。 要旨の冒頭に「過剰なアルコール摂取は世界的な課題の一つで、国連の持続可能な達成目標(SDGs)にも含まれています。」とある。正直にいえば実は知らなかった。

日頃、SDGsといえば脱炭素が主役だけに意外だった。【目標3“すべての人に健康と福祉を”】に該当するとのこと。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均純アルコール量約20g程度であるとされている。

思わず缶ビールのアルコール表示を見た。350ml 缶で15.4g。ということはSDGsを信望する人は1.3缶/日が上限となる。一週間まとめれば9本は飲めると勘違いしてはいけない。肝臓はアルコール・アルデヒド分解器官であり処理能力を超えると故障し健康に悪影響する。背広の胸にSDGsのバッチをつけている人は缶ビール1本で我慢しているのであれば立派。そうでないなら、そ〜っとバッチを外すだろう。

前置きはさておきポイントを抜粋。

参加者(123人)を2分。好みのアルコールをそれぞれ選択して12週間。一方には12週間の内3回ノンアルコールを提供。アルコールだけのグループには終了後にノンアルコールを提供する仕組み。(図参照)

この図を見ると (1)ノンアルコールを併用していたグループはアルコール量が減少しており、テスト期間が終了後はやや増えてはいるものの、概ね少量で推移している(2)期間中アルコールのみのグループは期間終了後にノンアルコールを提供されるとアルコール量は低下の傾向を示している。

両方から、この文献の言わんとする「ノンアルコール飲料の提供で飲酒量が減少することを世界で初めて実証」ことは分かった。

世界で初めてとは大袈裟な表現だと呑兵衛なら言いそうだ。初めの頃のブログでは民族により、日本でも地域によりアルデヒド分解能が異なることを書いた。アルコール限界量は個人差が大きい。アルコールバッチテストでの分類ができることが好ましいのではないだろうか。大過剰アルコールを無理に勧める習慣は消えつつあるが、依然として過剰レベル。とてもではないが20g/日で収まるレベルではない。

アルコール耐性のあるドイツでも日本のノンアルコールが歓迎されている光景を見た。ビールをアルコールと認識していない国民なので、ノンアルコールでもビールと同じ風味であれば受け入れているのかも知れない。ひょっとして本物より別の飲み物として利用されているのかも。日本の抹茶を買い求めるインバウンドを見ると彼の国の人もバリエーションを拡大してみたら美味しい飲み物を発見した・・そのようなことかも知れない。が結論は彼らの健康も促進していることから見ると大いに良い傾向である。

次の図はノンアルコール量とアルコール量の関係。ノンアルコール飲料が増加するにつれてアルコール量は減少している。

実に面白い。理由にはノンアルコール製造技術の進歩があり、アルコールの肴にも、それ以外の料理にもマッチングさせたこともあるだろう。

一方で面白くないのが財務省か。強かな財務省だけにご懸念に及ばぬようだ。2026年からビールも発泡酒、新ジャンルの酒税は一律35円に統一される。チューハイも発泡酒類として酒税がアップ(350mlで35円)。。。この流れで酒粕はもちろんノンアルコールも新ジャンルに知らず知らずの間に組み込まれるかも。そんなことはないだろうが、もしそれが通用するようならとてもその案は呑めない。

だが、なぜ節度ある適度な飲酒量なのか? 根拠はあるのは当然だろうが、最近、岡山大学からマウス段階ではあるが有益な研究が報告されている。(プレスリリース2023/6/29)「ノンアルコールビールを経口摂取したマウスでタバコに含まれる肺発癌物質に起因する肺腫瘍が有意に減少」

要旨は「マウス肺癌モデルにて、ノンアルコールビールやアルコールを除いたビールを餌に混ぜてマウスに食べさせておくと、肺発癌物質による肺悪性腫瘍の発症数が有意に減少し、うち約 2〜5 割(15 匹中 3〜8 匹)のマウスには悪性腫瘍が発生しなかったことを明らかにしました。」

このような研究があってのSDGsご指導があるのなら納得もするところではある。岡山大学の研究継続に期待したい。

灯台方式ビジネスの行方

9月29日から10月1日の3日間に亘ってワールドデンタルショーが横浜パシフィコ&ノースにて開催されました。コスモサイン・Aidite共催のブースにお越し頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。加藤社長をはじめ社員、関係者一同気持ちを新たに、皆様のご要望に応えられるべく精進してまいります。従来にも増して皆様のご指導を賜りますようお願い致します。

さて、

ビジネスのやり方に“灯台方式”がある。新規ビジネスを始めたらしいが、軌道に乗りそうなのかと模様ながめを決め込む。成功した会社が出た!となると(これが航海で頼りになる灯台として)資金力に任せて猛烈後追する。それが灯台方式。現在の自動車業界の灯台はテスラのBEV。CO2クレジットを買う立場と受け取る立場を考えれば当然とばかりに欧米をはじめ日本でさえ補助金政策をテコに推進している。これら強固な地盤の上に大型灯台が設置され明るい光を発している。一方のガソリンエンジン、ハイブリッド航路の灯台はやがて撤収するか自然崩壊する運命と予想して。

だが、待てよ。クルマって何?

クルマは「いつでも、どこでも、どこまでも、人と荷物を移動することができる構造体」の要素から成り立っていて、その価値に対して人は金を払う。次に安全運転、価格(含む下取り価格)、デザインがあり環境も要素に入った。だが環境だけで残りの条件を満たさない場合は市場性が低いのが一般的自由経済の原則。

いつでも :チャージ時間ネック、レアメタル枯渇

どこまでも:移動距離はバッテリー性能見合い

電力インフラ不十分な地域は見捨てられる。

移動体  :車重量からくる積載量、道路・ブレーキ摩耗屑問題

安全性  :自動運転レベル以前の問題にバッテリー発火案件

CO2.    :トータルLCA  レアメタル採掘・処理を含めては不明。

この条件から忖度なしにいえば

鉄道>HEV・PHEV>従来エンジン>BEV

米国・欧州ではBEVの在庫がハイブリッド・エンジン車の3倍に積み増しているとの情報がある。わかりやすい市民の反応。筆者の独断と偏見で恐縮だが、一神教の欧州は一択の環境最優先政策がお好きのようだ。日頃気にしていないが日本人は良ければ受け入れるマルチ政策。前者は排他的になりがちで自分が勝つためのルール作りに固執するが、後者はどのような場面であっても柔軟に対応することで先の先までを考える。(体力と基礎開発力があることが条件ではあるが)。

HEV,PHEV,従来エンジンが規制されるとなると、水素エンジンの可能性を追求する他、BEVの中においても蓄積技術と開発力で徹底した差異化を図っている。販売量では現在圧倒されていても追い越す準備万端の雰囲気を醸し出している。全個体電池、水素エンジンなんでもあり状態。欧州勢が勝負できるのは合成ガソリン。合成ガソリンの原料はCO,CO2であり火力発電所からの回収による。風力発電に頼り原発も停止した国が量的供給を含め可能か疑問。

自動車業界も基本シェア競争。どのような業界においても汎用品の製造販売で採算が取れるのは1位と2位まで。3位以下は特異な製品で生き残りをかけるか、別の上位を狙える業界に進出するかである。

現在の自動車業界では1位トヨタ、2位VW  3位以下は2035年(英国は2030年)脱エンジン規制を灯台としてBEVで追いかけている。3位以下のメーカーにとって1位のトヨタはBEVに熱心ではなさそうだ。そこがチャンスと見た。米国IRA法案で米国内工場生産BEVに対する手厚い補助、減税に対してトヨタはもちろん日本BEV車を蚊帳の外に置いた。まさに米国内ではテスラ一強は技術以外の成果ゆえである。

米国に限らず将来の自動車がBEV絶対変更なしが前提条件ならば、諸事情あるのは承知の上で、競争レースに参加してシェア獲得をしないと負けになる。ホンダが自動車分野でBEV一本化したシナリオは分かりやすい。BEVの世界には既にBYD1位、テスラ2位。これらを押し除けて2位以内に食い込むのには時間の制約もあり相当厳しい。

開発費用の捻出にガソリン関係の断捨離を始めた。真岡のホンダエンジン工場を2025年工場閉鎖はすでに発表、その前に狭山事業を閉鎖し寄居に集中。長年付き合いのある八千代工業をTOBした後でインドの会社に売却すると発表。樹脂製ガソリンタンクや樹脂製内外装部品の製造会社である。筆者の若かりし頃は金属製ガソリンタンクを樹脂化にするために情熱を注いだだけにこのニュースには驚いた。

断捨離の速度も速い。ホンダの主戦場は海外だけに、海外のBEV風力は厳しく受け止め判断させたことと、ホンダらしい秘策があるのだろうと受け取った。昔の秘策はCVCCエンジンでカリフォルニア排気ガス規制(マスきー法案)をいち早く突破してシビックがカリフォルニアに登場した時のインパクトは印象的だった。

今回の秘策はなんだろうか? 一つはSONY・HONDA連合か。ソニーが得意とするイメージング・センシング、通信、ネットワーク エンタテインメント技術と組み合わせるとパワードライブがBEV自動車の範疇から一歩違う業界で橋頭堡を作り新しい灯台になるかも知れない。

もう一つホンダ秘策に水素燃料電池車(FCV)がある。トヨタより先にクルマを製造したが、一般向け発売はしなかった記憶がある。 水素充填時間はガソリン並と水素ステーションの設置に依存するが今後目が離せない。トヨタとホンダ良きライバルであるが新規の灯台に向けて頑張ってほしい。

英国はBEV一本槍の先頭グループにいた。多くの自動車メーカーがEU離脱に伴い撤退。トヨタだけ英国のことを考えてあえて残った。そのトヨタにも打撃を与え続けた。

だが、ここにきてガソリン車の継続使用期間を延長することが国民のためになると言い出した。トヨタやホンダの新技術がやがて現在のBEVを凌駕駆逐することを考えると引き留める方が得策と見たのかもしれない。灯台の光の光源パワーと継続性を見極める必要がある。刹那的な照るさに目が眩みがち。そこは自動車に限らずビジネスにおいて普遍的なものであるだけに他山の石ではないのだろう。

珈琲由来成分と認知症改善

どちらかといえば日本茶・紅茶派、どちらかといえば珈琲派、その両方派と嗜好だけに人それぞれ。お茶請けも違う。日本茶・紅茶を好む人むけお茶請けに疎いので持参する際に困ることがある。特に京都ではお茶請けに接待する側の意図意味を持たせることがあるので、それを察知しないと無神経だと烙印を押されるのでご注意を。

背景には文化、歴史が大いに関係するが、お茶・紅茶、珈琲の成分にも依存する。因みに緑茶にもカフェインは含まれている。実際の1杯の飲量に換算した場合(量は個人によるが)カフェインは緑茶15mg 紅茶32mg ドリップ珈琲が89-135mg ,エスプレッソ91mg,インスタント42mg となっている。他にコーラは35mg エナジードリンク80mgを見ると少々驚く。この数字を見ているだけでも色々と想像することはできる。

とブログの題材から遠い話題から始まったが、珈琲派に味方する文献を見つけたのでご紹介する。

筑波大学がダイドードリンクとコーヒー由来成分「トリゴネリン」に認知機能改善効果を発見したことを発表した(2023.09.21プレスリリース)。

超要約はコーヒー由来成分の一つ「トリゴネリン」に、老化促進マウスにおける空間学習(空間内での自分の位置の認識)および記憶の改善効果があることを見いだしました。また、この効果は、脳の神経炎症の予防および神経伝達物質レベルの回復によって生じることが示唆されました。」(下線部引用)詳細は本文をお読み下さい。

                       (補註トリゴネリンは通称N-メチルニコチン酸

小生が面白いと感じたのはマウスのモリス水迷路試験は人間のよくある行動と似ていることである。ある部屋に何かを取りに入ったのだが、どこにあったのか忘れてしまった。極端に言えば何故この部屋にきたのかさえ忘れてしまった。そんな経験をしているシニアの方は多いのではないだろうか。このブログを見て膝を叩いた人。おられるかも。かく言う小生も該当する。いつも決まったところに鍵、定期券、文具、書類、衣類などしまうようにしているが、すぐ利用するからとして定位置外におくと、なかなか思い出せないことがある。やたらあちこち探す。まるでモリス水迷路のマウス状態。

小学低学年の頃、町内のお医者様から「夜中停電になっても必要な医療器具は取り出して処置することができる」とやんわりアドバイスをされた。よほど小生の部屋が乱雑で頭脳成長度に反映すると危惧されたのであろう。お医者様の診察が不幸にも当たり現在に至る。

人の名前がすぐに出てこない。デブリのような記憶から徐々に繋いでいき最後に辿り着く。誠に時間がかかる。笑い話で終わるケースがほとんどだが、ビジネスでは困る時もあるので気を付ける必要がある。先日、某展示会で「初めまして」と挨拶されたが、この人には過去にお会いして仕事も出している会社。逆の立場になったら流石にマズイ。

私事はこのへんに止め、この文献のキモとなる機作の図を引用する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直、トリゴネリンは珈琲豆には多く含まれているが、焙煎により分解するので焙煎時間、温度分布などに注意が必要だ。今後、自家焙煎の人がこの記事により増えるかもしれないので参考にされたい。

神奈川県厚木に本拠を置く南蛮屋では生豆からトリゴネリンを抽出して焙煎後に配合する豆も発売している。そのHPに記載されている図を参考に示す。

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、珈琲に凝っている人(認知症とは全く縁のない明晰頭脳の持ち主であるが関係者におられそうな)に評価を依頼した。ですので、このブログを熱心にお読み頂いている人には評価用サンプルが届かないのが正解ですのでご容赦下さい。

そういえば、冬虫夏草(第一工業製薬・天虫夏草)を珈琲にブレンドした京都の薫豆堂もあった。自分が認知症になったら、トリゴネリンや冬虫夏草も思い出せない。家族が治ると信じて淹れてもらうことになる。やはり最後は家族からスポイルされない態度であらねばと妙な落としどころに。

北陸新幹線延伸 雑感

東京―金沢までの北陸新幹線は福井の敦賀まで延伸工事が終り、検査と試運転が始まった。2024年3月16日から営業運転が開始とJR東日本と西日本から発表された。車内アナウンスの練習「次は敦賀・・・」は開始が近づいてきたことを示している。

世の中の鉄ちゃんは久々の大型話題とあって騒がしい。代表的なのは大阪・京都からのサンダーバードが敦賀乗り換え面倒だ、京都から福井までは新幹線利用しても3分しか短縮できない。名古屋からのしらさぎは減便されて米原―敦賀だけのシャトル便的だ(名古屋直行もある)になりそうだ。所詮福井からは東海道新幹線で東京へ行く方が速いので却って不便。などが代表的な声。「かがやき」は金沢止まりがあり全部敦賀までは行かない。かがやき、はくたか、つるぎ が速い順番でもなく多分混乱は必死だろう。

現在、米原にはひかり、こだまが停車。便数の多い「のぞみ」で横浜から京都まで行きサンダーバードに乗車した方が便利なこともある。サンダーバードには京都の次の停車駅が福井の超速達特急がある。北陸新幹線が敦賀まで来たのなら延伸して米原で乗り換えか、米原―京都、米原―名古屋間を別線路で設定する方が現在のユーザーにとっては便利なのは確か。建設費も圧倒的に少なく済むはず。問題はその費用を負担する滋賀県にとって迷惑千万であるので実現性は薄い。

全国的に見れば 新幹線が通るって羨ましい!と思う地域は多い。四国、山陰、九州は大分・宮崎地域など構想はあるが着工見通しが立っていない。人口からみて福井はせいぜい80万人しかいない地域になぜ新幹線?人口や経済規模で言えば同等程度なのに。その理由は鉄ちゃん分かってはいる。

話は突然飛躍するが、

NTTの電話通信網には相手に届く経路は複数ある。東京から金沢に通信していてもルートは極端に言えば沖縄経由、北海道経由などがある。40年前にNTTの人から聞いたところでは日本では7つのルートで情報が伝達するシステムがあると教えられた。今は情報の量が違うので、それぞれのルートの容量とルートの数が増えていると思われる。何故、複数のルートを用意するのか、当然のことながら災害、産業、デジタル医療、防衛など遅滞なく対応できるためである。

北陸新幹線は地域産業・観光などの興隆がもちろんあるものの、いつ襲われるかもしれない南海東海地震のための東海道新幹線サブルートなのだ。野球で言えば絶好調の選手が死球攻勢で調子を落とした場合、同等力量ある控え選手が大活躍する光景と似ている。リニア新幹線も災害予想地域を外したルートであり、大都市・横浜を通らないのも災害対策なのだろう。尚且つ、輸送量は東海道新幹線取扱の総重量をカバーできない。となると長野経由北陸新幹線は地震大災害時には「あってよかった」になるはずだ。逆に言えば北陸地域は東京と大阪の二代巨大都市を結ぶ格好の地域にあるから新幹線が開通する。新幹線に限らず巨大都市を両末端に有しない鉄道・道路のインフラは厳しいのが現実。

リニア新幹線建設は静岡がネックなっている。また北陸新幹線も現行案で小浜経由京都地下を通ることには京都が反対、米原となると滋賀県が反対。静岡は特殊事情らしいので対象外として、それぞれに理由はあるのは承知している。東京のために福島が原発で発電し、とんでもない被害を被った。筆者の仲間が福島ロボットタウンで会社を起こした。可能な限り県内企業製品を活用して福島復興にと汗を出している。当方もささやかながら応援をしている。専門が違うので筆者ができることは福島で海鮮を食する程度だが。

一方、関西では大阪のために福井若狭地区が原発銀座となっている。その見返りの一つが新幹線の小浜経由京都ルートはわかりやすい。京都から見たらこれまた迷惑な話として即拒絶。しかし京都府南部の発展を考えたら地下水枯渇による湯葉・豆腐産業を理由に拒否するのも偏狭な考えと見られる。水の分析技術、濾過技術は優れている。RO水に現在の水の成分を加えることで調整は可能だと思うし更に美味しい湯葉の生産も期待される。

新幹線について地元メリットがないのに負担させられるのは腑に落ちなくて当然。滋賀県、佐賀県には同情する。国と新幹線で利益をうる企業体が負担すべきであろう。もう一つの要因は知事の器が小粒とは言わないまでも、国家感が薄いのではないだろうか。国会議員の鞍替えで知事。国とのパイプを理由に天下りで知事を務める官公庁キャリア。福井に新幹線が通ることで思い出したのが五箇条御誓文。福井藩の由利公正の発案がベース。己の殻に閉じ籠り太平を見ない輩が多くないか。

と偉そうなことを言いつつ、北陸新幹線で東京―敦賀―米原―東海道新幹線で戻る周遊券で旅行をしたい。と最後は理屈っぽい鉄ちゃんの顔が出ました。単純に敦賀新駅の巨大さには驚く。1階がサンダーバード、しらさぎなど在来線が停車。2階が新幹線改札、3階が新幹線乗降ホーム。乗り換え時間を福井の人が発表したタイムが5分。これが徐々に延びて8分から10分。ここが面白いところだ。福井は大阪並みにチャッチャと動くのが良いと考える文化。それが東京の風が入ってくるとゆっくりの方が品あるように見える。となって乗り換えタイムが延びたのではなかろうか。と表現すれば東京では「ウケる〜」関西圏では「おもろいやん」。東西文化が滋賀県木之本付近で交流して日本活性化の「気の素」になってほしい。やはり乗りに行かねば。

雲水マイクロプラスチック存在

早稲田大学が8月23日にプレスリリースした記事。目に飛び込んできたのは「雲水の野外観測で初めてマイクロプラスチックの存在を実証」のタイトル。エッ!雲水? お寺から托鉢を持って檀家や山岳修行に出かける野外活動をする雲水だけに、最近では環境観測まですることになったのか? 因があるから果がある環境お経を唱えながら? これに雲水が協力しなければ・・・。と冗談半分早合点。

マイクロプラスチックが大気中に存在するのは想像できるにしても、発生させる地域での経済・教育レベル・国民性・廃棄物処理インフラ不足が「因」なのでそれに言及した論文なのか? それともプラスチックがマイクロにならないような機能付与を提案しているのか? タイトルからではわからないが印象だった。

結論は富士山などでサンプリングしマイクロサイズのプラスチックスをFTIR(フーリエ変換赤外線分光分析)で材質を分析した論文。フィールドワーク論文としては価値があることを認めた上で、上記の問いに対する答えがないのは少々物足りなさを感じた。大学の仕事ではないと反論はされるだろうが。

それはともかく、当方の驚き1番目「雲水」は皆さんもご同意されるだろう。国語辞典でチェックしたが一般常識の雲水以外のワードはない。文献にするには用語解説をつけて定義すべき。それがない。特定範囲の人は分かるのだろうが。

本文を読み始めると雲水とは雲や雲の中の水分を指すことはわかる。大気中と言い換えた方がわかりやすいが、著者の意図とは乖離しているので、雲水と記載したのであろう。

富士山、丹沢の高地から山麓までの雲水からサンプリングしたマイクロプラスチックはポリエステル、ナイロン、ウレタン、ポリカーボネート、アクリルで親水性の官能基を分子内に有しているのに対してポリエチレンやポリプロピレンは炭素―水素からなる高分子であって元々は親水性ではない。がそれらも紫外線が長時間(+熱)があたれば、ポリエチレンでは僅かに存在する二重結合の部分がカルボニル官能化されることや、ポリプロピレンでは3級炭素が脱離して同様に官能化親水性を帯びる。そこで雲の中で運ばれて、いずれ大気中に漂うことになるとのシナリオだろう。ありうる。否定はしない。雨乞いにヨウ化銀粒子を航空機で散布することがある。水滴になる手前の水分に核剤として作用することで雨水となるメカニズムと類似して雲の中に浮遊するマイクロプラスチックも同様な作用をすると思われる。

文献に書かれてはいないが、繊維屑はポリエステル(PET)が発生源だろう。ナイロンは漁網か釣り糸など、ウレタンは冷蔵庫などの熱材・建築材料・自動車など解体から。ウレタンのリサイクルは厄介だ。初期のモノマーから変更する必要があるので浸透していない。福井大学橋本教授が提案されて25年。時間がかかるようだ。ポリカーボネートは単独で利用されることがあるが、近年最も多いのはABS樹脂とのアロイとして電気電子製品特に筐体として量が伸びている。衝撃に強く、かつ寸法精度に優れる材料。ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン樹脂)でBは二重結合を含むので紫外線劣化の起点になる。材料価格は高くなるがBをE(αオレフィンエラストマー)にすることで劣化抑制は可能。

ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)のマイクロプラスチック発生する製品は包装材料だろう。ポリオレフィンは自動車の内外装(バンバー、インパネ)などに利用されているが、耐候性改良添加剤か、紫外線をカットするカーボンなどが配合されているのでマイクロになり難い。その前にバンパーなどは有価物だけにリサイクルに回収される。ラバーはタイヤの摩耗屑だとしたら、EV化によりクルマの重量増大となり摩耗量も増えることに繋がる。

耐候性改良剤が配合されていない包装材料がポイ捨てされやすのは確か。バイオ分解樹脂にするには置き換わる安価な材料がない。昨日コンビニでサンドイッチを買った。小麦粉など諸材料値上がりでサンドイッチのサイズがグッと小さくなった。だが、包装材料の量は対して減少できないことも知った。やはり解決はポイ捨てしないで焼却燃料へ循環することを促進するしかない。

サンプリングされた材料の割合図を見ての印象は マイクロプラスチックといえば海の意識が強かったが、海水より比重の軽いポリプロピレンより比重の重い材料が多いことは何を意味するか?だ。 海や河川が少ない地域=陸上での廃棄を意味していると考えることができる。フーリエ変換赤外線分光分析ではできないが、C13など同位体組成分析などを加えて、より深い解析ができそう。

もう一つの副題は「雲水中のマイクロプラスチックが想定以上に環境および健康リスクを高めていることが明らかに」とある。続けて本文中に「プラスチックの雨」が地上に降り注ぐことになります。すなわち、AMPsを空気から直接、肺に取り込むだけではなく、雨水として地上に降りそそぐことにより水源を汚染し、陸水を利用する農業や畜産業を通じて体内摂取量を増大させ、健康リスクを高める可能性があります。(下線部引用)

ここで環境及び健康被害をもたらす濃度とはなんぞや、マイクロプラスチックの形状はどうなのか、それに対して得られた健康リスクのエビデンスを知りたい。それって環境に対して重篤であるのだとしたら、せっかく今回初めて測定結果を得られたのであるならば、日本及び国際機関に訴えて対策をする必要がある。

空気中のPM2.5や粉塵質量は観測衛生から知ることができる。(例:2023/8/25データ)。

この衛星観察のようにマイクロプラスチック全体及び種別分布が見られることを期待したい。

大気中マイクロプラスチック問題が深刻であれば、誕生から墓場までマスクで過ごすのだろうか。せっかくの研究はこのようなことにならぬと警告を発するべきであろう。それが学者の使命。それで人の幸福を祈り修行に励む雲水と命名した理由なのかも知れないが。

石油化学にしろ、バイオ原料にしろ気が遠くなる時間をへて製品になる。フィルム然り、自動車然り。廃棄するときに、「ありがとう おかげさまで 便利だった」と声掛けをすれば、まかり間違ってもポイ捨てはしない。それが人としての所作だが。

幼児発達とスクリーンタイム

戦後に社会・人物評論家として活躍された三宅壮一氏が残された名言多々あるが、多くの人の記憶にあるのはTVがこれから隆盛するタイミングで「一億総白痴化」と発言。一方的に情報受動することが続くと、考えることをしなくなることを警鐘した。

自ら発信しない場合のYou tubeもそれに該当する。TVが内容がつまらなくなってオワコンだとしても、受け皿のYou tubeもいずれそうなるだろう。会話型のChat(Twitter ,Line, TikTokなど)も昔の駅の伝言板代わりだから白痴とまでは行かないにしても、そう大して頭脳を使っているとまでは言えない。(と、偉そうに言う自分がいて大反省)。

シニアにはその警告は酷だ。TV、DVD、You tubeは時間潰しだから勘弁してよと言うだろう。それは納得。だが、幼児にとっては全く事情が違う。本人はもとより極端に言えば将来の日本において損失になるからだ。

日本の研究.com(8月22日)に1歳児のTV,DVDなどスクリーンタイムが長いほど知恵の発達が遅れる研究結果を掲載。1時間未満に対して4時間では2歳になると約5倍の遅れが証明と凄くショッキング。大宅壮一氏の主張が証明された。内容を見てみよう。東北大と浜松医科大が発表。タイトル:「1歳時のスクリーンタイムが2歳・4歳時点の発達特性の一部と関連」

評価項目:1 日あたり、1 時間未満、1〜2 時間、2 〜4 時間、4 時間以上の 4 群に群別。5 つの領域における発達の遅れ:コミュニケーション (喃語、発声、理解)、粗大運動(腕、体、脚の動き)、微細運動(手や指の動き)、問題解決(学習、おもちゃでの遊び)、個人・社会(おもちゃや他の子どもとの遊び)で構成。7,097 名の子供が対象となった。

ただ、著者らは デジタルデバイスによる教育面は有益になるであろうから無闇にスクリーンタイムを制限することにも注意するように主張している。

確かにそうではあるが、記憶を深くするには、大人ではデジタルであってもプリントアウトしてチェック、手で紙に書くこと。

プレゼンテーションではパソコンからスクリーンに映し出し説明をする場合が多い。実際、理解度はどうかと言えば、紙資料の方が圧倒的に高いこを多く経験している。なぜなら、目と資料の距離が短い、自分のペースで資料をチェックできるから。プレゼンターのリズムより自分のリズムでないと理解は高まらない。ロボットではないのだから。WEB会議でのもどかしさから、今はリアル会議に戻ったのもそこに大いに関係あるだろう。

新生児では親との会話、デジタルではないゲームに興ずるなどが有効だと考える。昭和の人だ・・・と失笑されるかも知れないが、意外に重要。共稼ぎ家庭、幼児受け入れインフラ問題、狭い住居事情と色々制約事項はある。今回の結果を100%実行できるかと言えば本当のところ厳しいのかも知れない。新生児の時に親の愛情をどれだけ注いだかはその後の成長と関係との文献もある。抱きしめる、なでなで、声掛けなど親の愛情が発する自然の行動が幼児の発達に関係する。

大人になると幼児の時の記憶を覚えていないが、それをやってくれた親に感謝する文献だった。