MC I(軽度認知障害)

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ショッピングモールの広場でエーザイとBiogen協賛の脳の健康セミナーと演奏会が行われていた。両社は認知症抑制剤(レカネバブ)で知られる。特に今回はMCI(Mild Cognitive Impairment)軽度認知障害に重点を置いて簡易検査、パンフ配布など実施。

「新しい家電の使い方を覚えるのに時間がかかる」「前日の昼食・夕食内容を思い出せない」「物忘れはするが他人事だと感じている」「仕事上のミスが増えた」「メモを取ることが増えた」これが軽度認知障害。さて皆様はいくつ該当するでしょうか?

放置しておくと本格認知症になるとのこと。確かに名前が即時に出なくなってきたが、情報量やストレスが圧倒的に以前より違うのではないかと言い訳をする自分がいる。

MCIの原因としてはアルツハイマー病、血管性疾患、レビー小体病、その他(ストレス、うつ病、不安、ビタミン不足、甲状腺ホルモン不足、薬副作用、睡眠、てんかん)など。渡されたガイドブックには対策として12項目にわたる認知機能維持ポイントが紹介されていた。 食生活、飲酒、喫煙、社会活動など常識であるが全部を守ることができそうにない。

そこで2年前の文献だが、コーヒーと認知症提言に関する新潟大学の報告を思い出したので、紹介する。

「日本人高齢者におけるコーヒー、緑茶、カフェインと認知症リスクの関連」  プレスリリース 掲載日:2022.07.12

 超要約すると、新潟大学大学院医歯学総合研究科環境予防医学分野の中村和利教授らの研究グループは中高年のコーヒー、緑茶、カフェインの摂取量と認知症リスクとの関連を縦断的に調べた。(新潟県村上地区 13,757人 40~74歳)

その結果、①コーヒー高摂取と認知症低リスクの強固なエビデンスを得た。②カフェイン高摂取と認知症低リスクの強固なエビデンスを得た。③緑茶摂取と認知症リスクの関連については明確でなかった。というもの。コーヒー好きの筆者は納得したくて納得。しかしながら緑茶の結果には首を傾げた。そのはずがない。

それから2年後の2024年に抹茶とMCI、および睡眠についてのレポートが筑波大学から発表された。継続12ヶ月抹茶を飲み続けると社会的認知が向上した(2024年9月2日)

さらに、漢方薬とハーブティの効果(認知症改善、若返り)について大阪公立大学が発表した(2024年9月19日)

この3つの論文ではコーヒー、緑茶、ハーブティはMCI対策には有意であるとまとめることができる。

さて、地元のシニアによるカルテット演奏。確かに年齢層見合いの認知症とは縁遠いしっかりした演奏。楽器ができれば認知症も遠のく証拠であろうことはわかった。人前の緊張で時々ミスはあれど仲間がカバーしていたことからもサークル活動での人的交流も、大事だと理解した。

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