熱中症死亡者数の増加予想

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四季の日本は今や夏・冬のみになった感がある。国立環境研究所と東京大学は長期的な暑熱適応の効果を見込んでも気候変動と超高齢社会により21世紀半ばに向けて熱中症死亡者数が増加すると発表 2025.11.17

要旨は気候変動、人口動態(超高齢社会)、および長期的な暑熱適応を考慮した、熱中症死亡者数の将来予測手法を開発。

  • 死亡者数の増加: 長期的な暑熱適応を考慮したとしても、21世紀半ば(2031〜2050年)の熱中症死亡者数は、基準期間(1995〜2014年)と比べて1.6倍に増加 。
  • 高齢者への影響: 65歳以上の世代では、暑熱適応を考慮した場合でも死亡者数が1.8倍に増加すると予測。

気象庁の今年の夏の猛暑・酷暑データをチェック。今や全国で猛暑・酷暑が発生しているのは体感として理解できる。

 

 

 

 

 

 

 

この文献では来る気候変動にして「暑熱適用が必要です」とまとめられている。

我々は具体的な暑熱適用の情報収集や開発をする必要(ビジネスチャンス)。 まず生理学的要因: 身体が暑さに慣れること(暑熱順化など)。呑気なことを言うな!慣れる前に高齢者は別世界に行ってしまうではないかと言われそう。

生理学的要因には生まれた時の環境が大きく影響する。これから正月恒例の箱根駅伝があるが、アフリカからの留学生の身体的特徴を見ると身体的暑熱対応がわかる。

1.手足が長く、細身の体型(長四肢型)は、体重(熱を作る量)に対して表面積が大きく発汗量が多い。

2 熱帯の人々は放熱に特化した形状。

3 汗腺の数は遺伝だけでなく、生後2〜3年間の環境によって能動汗腺数は決定。

と言うことで、せいぜい日本人ができることは肥満対策程度しかない。

次に、物理的な暑熱対応をピックアップする。

1 衣料

海外でも有名になったエアーポンプ付きウエアラブル・テクノロジーの次世代版として例示されるのが

・ペルチェ素子(電流を流すと熱を移動させる部品)を利用し、外気温から最大マイナス20℃の冷却を可能にする小型デバイスが出始めた。今後サラリーマンとしても利用できるデザイン衣料になるだろう。

・人工汗腺」機能付きスマートウェア:布地に「人工汗腺」のような水分排出システムや、液体の分布を制御するルートを組み込み、汗の蒸発効率を極限まで高めたハイテク衣服が研究開発されている。

また、センサーで水分量や心拍をモニターし、AIが最適なタイミングで冷却を開始する「自律型冷却ウェア」も登場。

2 遮熱塗料  建物は20年前から実施されているが、なんと靴への塗料も登場

3 インフラ整備

シニア層 年金頼りの高齢者はエアコンを利用しないで我慢するケースが多い。電力料金の引き下げそのための(新電力システム、ペロブスカイト、モジュール小型原電、核融合、宇宙からの送電)なの政策推進が必要になる。

AIの進展もあり、どのみち電力は現在の3倍の需要量があることから、取り組まざるを得ないだろう。これらの方針実現に汗をかくのなら良い汗と言える。

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