熱中症

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

過酷な暑さが続いている。気温の測定は風通しの良い日陰で芝生から1.5mのところに百葉箱があり、アナログ温度計を設置してあるのを子供の頃近くの気象台で見たことがある。

気温40℃の報道に驚くが、太陽からの直射熱、道路からの放射熱を加えると実際は50℃になる。某TVで100kmマラソンのチャリティ企画があるとのこと。心臓は体温冷却のため心拍数を高くするが、動悸、めまい、意識障害などから極端には命の危険が予想される。人の命は地球より重いと言った首相がいた。チャリティ趣旨に対する反語だ。さて、

ここ2週間で、①電車乗客が気分悪くなって緊急停止 ②80代男性が商店街で突然倒れ後頭部から出血 に遭遇した。電車の場合は偶々プラットホームに停車したところで、乗客が瞬間にチームを組みアクションした。後頭部出血のシニアの人は意識あるが、これも通行人が一人は脈を測定、一人が目の動きを観察し、スマホで緊急車を呼ぶ間に応急指示を受けるなど見事なチームワーク。日頃 都会は冷たいような雰囲気があると言われるが、一旦このような事態には即席看護チームが結成される。そして救急専門が到着すると情報を伝えてその場を各自それぞれ去っていく。救急医療メンバーの人から看護師さんですか?と言われるぐらいのレベルの人もおられる。あ〜ぁなんたる美しきかなニッポン!

学校・職場・町内会で消火訓練、AEDの使い方を習うものの、実際に遭遇することはないのでAEDがあったとしても使えるか自信がない。自分ができることと言えば、体温、心拍数、酸素指数が測れるスマートウオッチを患者の腕にはめて数字をチェックすることぐらい。

工事現場・建設現場では冷却ファン付きの作業服をよく見かける。話を聞くと効果は凄く良いとのこと。つい先日DXプロセス展ではさらに進んだペルチェ・ウエアがどこもかしこも展示していた。ジャケット、ベストと種類も多い。また、作業者の顔色をモニターして熱中症レベルを判定する装置を化粧品関係の会社が発表するなど、ビジネスにとっても好適なアイテムになっている。

奥能登の復興が進まない背景に作業者が大阪万博のとられて手薄になっていることが現地企業の生の声を聞いた。作業者の取り合いの中で熱中症により尚更の労働環境をよくしないと集まらない。その意味でもビジネスチャンスはあると見た。ちなみに顔判定で当方がトライしたら重度熱中症と判断された。DX展に押しかける人数があまりに多く満員電車並みのブースもあった。説明員からブース対面の熱中症対策塩を勧められ購入。

最近、熱中症が従来の3分類では足らないとして重症度分類を追加したとのニュース。GSC 8以下を指すようだ。GCS(Glasgow Coma Scale)が8点以下は緊急度が高いと判断し、呼吸や循環に注意しながら早急に原因を検査すること短時間で合計展が2点以上低下した場合でも病態が急速に悪化していると判断する。
合計点が13以下であった場は頭部CT検査などで頭蓋内病変の有無を調べる必要があるとのこと。

GCSの簡易表を示す。日経メディカルの記事によると、新たに追加となる「III度の中でも特に重症とされる状態」について会見では、「深部体温40℃以上かつ重症意識障害(Glasgow Coma Scale[GCS]≦8)がある状態」と説明。

臨床現場では、表面温度が40℃以上(もしくは皮膚に明らかな熱感あり)かつ重症意識障害を伴う患者は「現場で重症と想定される状態」として深部体温を測定し、冷水浸漬や冷却デバイスを用いた積極的な冷却(Active Cooling)の迅速な実施が推奨されている。とのこと。 冷水浸漬と言われても通りがかりや商店では困難ではなかろうか 精々冷媒パッケージをかき集めて袋に入れるしかない。濡れタオルならなんとかできそう。

最後に筆者の外出時の熱中症対策は、①日傘(店舗エアコンの屋外機からの放射熱も遮るのにも役立つ)② 水筒(温水+塩)③ 歩行速度を通常の1/2で体温上昇を抑える(多少の見っともないが気にしない)④エアコンの効いた ショッピングモールをうろうろ。衝動買いは倒れた時の費用よりマシと都合の言い訳をする(笑)。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。