納豆の動脈硬化抑制機作判明

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被災地の方々には遠い話になることを申し訳なく思いつつ、今週のブログをアップすることをお許し下さい。二次避難先で少し落ち着かれたならば滋養の一つとして参考になればと思います。

日常が戻ってきたこの2週間。朝食メニューもいつもの通り。納豆が定番になっているご家庭もあろうかと。You tubeの健康番組では納豆に組み合わせるにはキムチ、ネギ、卵、しらす、酢、オクラ・・・が良いと紹介がされている。昨今エビデンスが叫ばれている中で、卵以外に少量の***を加えただけで健康体になるのか証拠を知りたいところだ。納豆発祥の地は諸説あるが、関西、北陸、中国、四国地方は納豆に縁が薄いだけに、納得するだけの根拠が必要かと。

さて、その納豆が動脈硬化を抑制するエビデンスが筑波大学から発表があったので紹介する。高コレステロール餌だけ投与したマウスと納豆(ビタミンK2濃度の高・並・低)を併用した場合の血管が詰まる様子を見ると納豆のビタミン効果を納得した。

その効果を早速見てみよう。

要旨では「納豆の摂取は腸内細菌叢の構成を変化させ、動脈硬化を促進するサイトカインやケモカインの発現を調整し、動脈硬化に対する治療的な効果を有することが示唆されました。さらに、動脈硬化の進行に重要なマクロファージに納豆菌を添加したところ、特に高ビタミン K2 納豆により、炎症性サイトカインや炎症細胞を引き寄せるケモカインの発現が顕著に減少することが明らかになりました。」。

分かり易い図がいくつか示されているが、視覚に訴える血管の硬化図は次の通り。

詳しくは2023/12/20 筑波大学(平松教授)リリース文献を参照してください。

結論は並の納豆でも効果はあるが、できるならビタミンK(K2)が豊富な納豆を選ぶことになる。この研究ではタカノフーズが協力していることから同社のHPを見た。動脈硬化抑制とは記載はしていないが、ビタミンK270μg含有はしっかりPRされている。

納豆の価格はピンキリ状態。並でも効果があるとのことなので安堵はするものの一応仮想計算をしてみる。1パック3個入りが標準として高価格代表品170円、低価格代表品88円 毎日1個 300日摂取すると 年間では 高価格帯納豆:17,000円 低価格帯8,800円 となる。20年間 だと34万円 と17.6万円。

一方で動脈硬化になって入院治療をする費用をネット検索すると次の通り

退院後の就業が従前通りとは限らないことを考慮すると個人的にも社会的に見ても

動脈硬化が納豆だけで抑制防止できる訳ではないとしても、納豆を食べない理由にはならない。

スーパーでは並でかつタイムサービスで30%割引なんて表示があると、1パックぐらいは良いかとして手に取り、埋め合わせで高い方も購入する。そんなパターンをされている人もおられよう。 また冒頭の民間療法的な併用食品も無視はできない。コホート研究をすれば証拠は見つかるだろう。特に発酵食品のキムチは良さげに見えるが嗜好が強くオフィス、電車などを配慮すると距離を置いている人もおられよう。

そこで筆者が考えたのが発酵仲間の酒粕とお酢。納豆には混合しないが、味噌汁に酒粕、お酢は酢玉ねぎとして毎朝の定番としている。果たして健康に良いのかどうなのかエビデンスがないが気分だけはある。

話は脱線するが、面白いことに酒粕について。当然のことながら酒造メーカーの副産物である。酒粕を見ると酒造メーカーの性格が分かる。徹底的に絞り尽くしてカチンカチンの酒粕では、液体のアルコールを徹底的に濾過して日本酒として収益を上げることを徹底している。一方、アルコールを適当に残したウエット酒粕は酒粕の風味と味を出して酒粕は決して廃棄物ではなく商品だとしている。両社の姿勢が面白い。カチンカチンでもウエットでも栄養成分は同じであろうが、日本酒よりも滋養に富んでいることは間違いない。

まとめると納豆ビタミンK、酒粕ビタミンB 、ウオーキングビタミンD。如何でしょうか? エッ?ウーキング途中で煮干しラーメン?良いような悪いような?

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