2月5日の午後1時に学童が学校から帰宅すべく道路を集団で歩いている。3時にはサラリーマンが帰宅を急ぐべく駅では混み合っていた。「大雪情報」によるものである。翌日の会議のために自宅から近地ではあるがホテルを予約する人も多いとニュースがあった。
現実に午後から夕方にかけて降雪。横浜では雪は雪でもみぞれ風であり降雪量も3cm程度。豪雪地帯と言われる北陸の人から言えば「大袈裟」ではないかと言われるであろう。実際、こちらの人も大袈裟だとは思っているが、交通網が昔と違って複数の鉄道会社との複合路線となっているので、思わぬところでの積雪トラブルが遠い地域まで波及することがあるので、それなりの対策をしているのが実態。昔の風景では雪道をハイヒールや革靴で歩く風景なない。少なくとも雪への備え知識は普及していると言える。
能登半島地震以来テレビで見る見る能登半島の風景は「雪は少ない」。一般的に海岸地域は降雪量が少ない。内陸の山岳までの平野が豪雪に見舞われる。そこで北陸地方を通過する国道八号線の状況を定点カメラで見た。富山、石川、福井の道路及び建物に積雪が無い。これには驚いた2021年の豪雪記憶と対比すると拍子抜けした感じた。また米沢から来た人から、今年の雪は降り方が異常であるとのこと。一旦30cm程度の積雪があった後で雪解けがあり、また次に40cm程度積雪があって直ぐ雪解けの繰り返しであったと言う。こんな現象は極めて珍しいとのこと。
小学校のときに教わった日本海側に雪が降るメカニズムはシベリアからの寒気団が日本海に吹き出し海から水蒸気をたっぷり含んで日本海側の山岳にあたる。その時に換気団が山に沿って上昇することで さらに冷やされ雪や霰となってふり注ぐメカニズムであったと記憶している。今ではいわゆる朝鮮半島北部にある山岳からシベリア寒気団がの風が二股に分かれて日本海側の上空で合体しそれが北陸地区の山岳にあたって降雪すると言うメカニズム。今では日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)と呼称されている
一方で九州大学の河村隆一教授の研究によればそれだけでは北陸の豪雪のメカニズムが理解できないと、高度シミュレーションを用いて北陸不連続線を唱えておられる。すなわち寒気団が北陸地区の山岳にあたってリターンし、ちょうど海岸から内陸に入ったところで元の寒気団と合体し水蒸気濃度が非常に濃くなるというメカニズムである。二年前にリリースした情報による。(2022.04.12)このメカニズムであれば非常に納得ができる。
欲を言うならば、年ごとにシベリア寒気団の吹き出し強度および吹き出し先の方向がどのように変わるのかの予測ができれば非常に役に立つと思われる。もちろんそれにより原因が何かと判明し、対策が打てるものならやりたい。温暖化なのか単なる周期なのか、マグマの流動変動なのか、地軸の歳差運動なのか。素人ならではの勝手な想像だけにご勘弁してください。
ただ太平洋側の降雪のメカニズムは南岸低気圧によるものである。太平洋側の暖かい水蒸気を含んでたまたま冷気に接することで雪になる。普通は雨で終わるはず。逆に言えば南岸低気圧が発生すれば北陸地区から見れば春が近いと言える。そう日本に春が訪れてきそう。梅は満開になってきた河津桜はほぼ満開状態入学試験もピークを迎えているそろそろ春。
そんな中、株価が上昇。世界のマネーは米国と日本にしか吹き出し口がないので当然の流れ。こちらは満開のまま散らないで欲しいがさて?