歩数と健康寿命 AI指標

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前回のブログで歩数8000説が一般的だがエビデンスがあるのか調べると書いた。巷間言われているのは「万歩計」と名付けたらから1万歩が常識になったが、膝関節を痛めること 及び8000歩以上は健康効果が出ないというもの。

その結論は今までの統計処理による結論だとして、機械的統計AI処理が可能となった現在は見直しがされた。従来の年齢、男女など因子に加え栄養調査、疾病履歴などもを加えた結果が報告された。

京都府立医科大学によると「健康寿命を延伸するための一日歩数の目標値は 9,000 歩/日 自覚的な健康状態を改善するための一日歩数の目標値は 11,000 歩/日」と発表された(2024/05/1プレスリリース)

筆者の平均歩数は12,000歩であり、そろそろ8,000歩にしようとしていた矢先なのでショックな報告。計算過程は複雑で門外漢には理解できそうにないが結論だけ引用するので、興味がある人はオリジナル文献の参照を願いたい。

同大学によれば、以前より健康寿命に大きな影響を与える要因が、うつ病などこころの病気、腰痛や骨折など筋骨格系の問題、脳神経疾患などであることを報告しているが、今回は運動により健康寿命の延長ができるとしてウオーキングの歩数との関係を調べたとのこと。

纏めの表が記載されているので参照して下さい。(補足:心血管病発症抑制には歩数72,00歩、死亡率低下には8,800歩制限されることない活動には9,000歩、自覚的な健康状態維持には11,000歩が目標値となる)

 

 

 

 

 

年齢別、性別の健康寿命HCAL((HCAL:health condition without activity limitations)

 

 

 

 

 

 

 

勝手な解釈をすると 若者は8,000歩でも健康寿命は維持できるが、シニアでは可能ならば12,000歩が必要となる。確かに80歳以上でラグビーやシニアオリンピックで活躍する人がおられる。若い時から現在に至まで維持しつつ歩数を増加してきたのであろう。筆者の場合はやや怪しいので、せめて今後は歩数を低下させるのではなく維持したいが、膝関節を痛めないような姿勢と歩き方、及び靴の最適化をすることにした。自宅で家事やリモートワークをしても精々1,000歩程度。なので、社員の健康寿命のことを考えると、リアルオフィスに出勤し、できるなら手前の駅から徒歩することなど工夫が必要だろう。

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