「私って幾つに見える〜?」と聞くのは大阪では普通の会話。実年齢より若い年齢を言わないと失礼だし、わざわざ聞くのはきっと何かをやっており自慢をしたいに違いない。そこで判断する根拠に挙げるのは「お肌の艶が非常に良いので・・・おそらく・・・○歳ですね」と答える。実年齢より10歳若いと言われた方は満面の笑み。回答した方はホッとする。ズバリ当てられると気色を失う。そんな風景は幾度となく経験する。東京ではあまり経験しない。年齢当てはたり聞いたりすることは礼を欠いているのであろう。大阪では会話のきっかけの一つに過ぎないのだが。コミュニケーション能力は大阪の方があり楽しい。ちなみに小生の答えはいつも「昨日、学校を出られたんやから・・・」ほとんどの人が笑顔になる。
加齢に伴い皮膚は劣化するので年齢の目安にはなる。シワ、シミをはじめ血色、疲労感漂う肌で判断する。「え〜っ!」と驚いたあと、何か秘密があるのですか?と聞くと待ってましたとばかりに話を始める。ためになることもあるだけに面白い。ウオーキング、ジョギング、エクササイズ、睡眠時間、食事やサプリメントなどもある。もちろん肌に合う化粧品も関係するのだろう。
そんな中、化粧品メーカーのポーラ化成工業が立命館大学とのコワークで面白い研究を実施し発表があった。我が社の化粧品には肌を若返る○○○成分に着目して若返り肌化粧品を開発したとの発表だと思いきや、思いっきり内容が違うレポート。逆にポーラは凄い会社だと思った。(日本の研究.com)
ポイントをまとめると
日頃、座って仕事をしがちな40〜50代の女性60人に対して、週2回*4ヶ月にわたって、有酸素運動グループ、筋トレグループに分けて血液成分変化、皮膚の弾力性、真皮構造変化、真皮厚み変化をチェック。その結果を図示した。原文にはないが理解のため日本語で注釈をつけた。
有酸素運動はアンチエイジングには良い効果をもたらすことは従来わかっていたが、筋トレの効果は確認されていなかったとのこと。それが筋力トレーニングは加齢により薄くなる真皮の厚さが改善されることがわかった。文献では詳細分析が行われているので元文献を参照されたし。有酸素運動と筋トレは、サイトカイン、血清中のホルモン、代謝物などの因子の循環レベルに異なる影響を及ぼし、筋トレは真皮ビッグリカン(BGN)を増加させた。皮膚の老化に対するATとRTの異なる影響を示し、RT誘発性の皮膚の若返りに関与する重要な要因を特定。
これによると 有酸素性運動と筋力トレ―ニング(レジスタンス運動)は、どちらも皮膚老化を改善するが筋トレの方がBGNの効果により真皮厚みが増加(改善)することがわかる。
有酸素運動も筋トレも同時にやれる方法を考えてみた。 筋トレ=ジム通い? それは費用面、スケジュール面がある。特に年金暮らしのシニアは厳しいだろう。テナントビル、地下街にカイロプラックテックお店やジムがやたら目立つ。 ショップ店員が配るビラに“本日なら片側500円” とあったので、入会せずに遠目で眺めたところ、片方の肩こり、片方の脚マッサージ的なもので本当に片側なんだと笑いつつ納得。でも筋トレとは違う。しかしながら 神戸、横浜、長崎、東京(山手)にお住まいの方なら、有酸素運動と筋トレは幸か不幸か同時に行なっているのだ。その地域は坂が多い、それも相当な急坂。京浜東北線・東海道線は断崖が海に落ちるわずかな土地に敷設されているので、大森駅を降りると海岸段丘の坂・坂が待っている。
横浜には“尻こすり坂”なんて名前の坂もある。上品な横浜山手には乙女坂・アメリカ坂があり、駅伝で有名な権太坂は尻こすり坂に比べれば平地。初めて尻こすり坂を目にするドライバーは大丈夫かなぁと覚悟が必要。それにしても坂の名前で大凡のイメージができるのも面白い。
(参考)有酸素運動強度の目安として心拍数変化があり、心拍数から運動強度を求める方法としカルボーネンの式:運動強度(%)=(運動時心拍数-安静時心拍数)÷(最大心拍数-安静時心拍数)×100。最大心拍数は、「最大心拍数=220-年齢」高齢者の場合は、「最大心拍数=207-(年齢×0.7)」を採用。 終日パソコンをしていたら運動強度0%の計算になる。説得力ある指標だ。坂を登った時の心拍数を計算してみると80%。実際は積分値になりスマートウオッチが代用できる。
今回は運動と肌についての論文をベースに記載したが、その他にもっと重要なのは、明るく笑顔を絶やさないで、人と交流するのが大好きな性格の人は若く見える。 眉間に皺を寄せて難しいことを考える人も社会には大事だが、一方で会話が楽しく、仲間とつい今日は2万歩も歩いちゃったわ〜と明るく語るシニアが好ましいと思うがいかがでしょうか。