今、東京電力の火力発電2基が地震による影響で停止している。節電の呼びかけに協力している。太陽光発電や風力発電はいざという時のベース電源になり得ないこと、原電を停止したことが問題と明らかになった。夜は除いて常時太陽光を受けている砂漠に設置したらどうかとの考えがあり、太陽光パネル生産の中国もサハラ砂漠に敷き詰めれば地球で消費される電力の4倍は賄えると主張している。
送電ロス、電力を政治的理由で人質にされることから現実ではない。果たして、太陽光発電パネルをサハラ砂漠に敷き詰めたらどうなるのか? 雨が降りやすくなるので砂漠の緑化にも繋がる。とても良いではないか。と思いきやサバクトビバッタにとっても大繁殖環境になると警告している学者がおられる
サバクトビバッタ大発生は2019~2020に中東で発生し農作物を食い尽くしインドまで到達。いずれヒマラヤ越えして中国まで到達するだろうと報道されていた。生物学者の前野浩太郎氏によれば砂漠ではサバクトビバッタは少数が分散して生息しているが、まれに雨がふり植物が生育すると、バッタの生殖(数の増加、生育までの時間短縮)及び天敵がいないことで一気に大発生するとのこと。空を覆い昼なのに暗い空の映像を見た。サバクトビバッタは変温昆虫なので、天候でバッタの体温と同じゾーンを移動するとのこと。それを追いかければ、ある気象変動と紐付けできるのではと考えたのは気象学者でスーパーコンピュータを駆使して気象変動を研究している土井氏。スパコンでの予想とバッタの実際の行動と紐付けすることでスパコンに投入する数値、数式の改良を図っている。
砂漠での太陽光発電がダメとなれば・・・・宇宙での太陽光発電だ!と叫んだかどうか知らないが宇宙での発電は確かに検討されている。
記憶が曖昧であるが、2010年ごろ福井大学の展示ブースにて宇宙で太陽光発電をし、レーザーで地上に送電のプロジェクトをJAXAと共同開発し、敦賀を受電地域として検討していることをお聞きした。うろ覚えなので間違いがあれば訂正願いたい。
昨年末に横浜パシフィコで開催されたマイクロ波利用技術展では京都大学がマイクロ波ワイヤレス電力伝送技術の可能性として、現在は気球から地上への伝送の実験を兵庫で実験をされていることを知った。2015年から本格的プロジェクトを立ち上げたとのこと。やがて宇宙太陽光発電システムを実用化したいとのこと。目処はいつになるかは現段階では言い切れないようだが2050年ごろのようだ。 敦賀も丹後にしても人は生活している。新幹線が通過する地域は特に影響を考慮する必要がある。日本には人が住まない島が多いので、そこにターゲット拠点を置くこともできる
地上が太陽光パネルで覆われ農業食料不足、異常気象に影響するよりは宇宙発電は優れているだろう。太陽は核融合により熱・光を発生している。地上での核融合発電も進んできている。太陽は水素の核融合、地上では太陽のような重力で閉じ込めることはできないので、三重水素、重水素の水素同位体を磁力やレーザーで閉じ込めて1億℃以上を発生させる。宇宙と地上での競争は興味深い。どちらも早くできないか。待ち遠しい。日本はフランスを中心とするEU諸国との共同研究を進めており、頼もしいリーダーである。これにこそ大型予算をお願いしたい。