あったらいいねシルバーセンター業務

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オリンピックは盛大なうちに閉会となった。次はパラリンピックだ。大いに応援しよう。オリンピックに10種目競技があるが、日頃の生活では10種どころか、あれもこれも、こなさないと社会においても、家庭においても間に合わない人となりかねない。

先日 駅前広場でシルバー人材センターが臨時会場を設営して道行く人に求人案内していた。パネルには求人状況の幾つかが貼附してある。貰ったパンフを見た。自分がシルバーになったとして、紹介された業務が可能かチェック。結論は「到底できないものばかり」と気がついた。日頃、家庭における10種アイテムをこなしていなかった証拠を突きつけられた。

 

技能、体力、持久力、経験が不足しているとできないモノばかりだ。網戸張りは○でも襖張りはX、簡単な木工作業は△でも綺麗なペンキ作業はX いずれもDIYのプロ並経験がないとダメ。まして料理は××。除草と水遣りなら○でも剪定はX。 草取りなら可能とは言ったものの、交通量の多いカーブで運転手から見づらいような道路の縁に座って実に丁寧すぎる作業をしているのをよく見る。草が道路走行部分のところまで延びていると体を道路側に移動しつつ除草している。危険を感じて、そこはテキトウにやっても良いのではと声掛けしたことがある。シルバーの人は実直な人が多いと思う。

 

老人の話し相手ならできそうと思っても、女性は圧倒的に井戸端会議の実力があり○、男は敬遠されるであろうし、珍しく男性老人相手の話があっても、過去の経歴によってはマウント取り合いになりかねないなど、男性シルバーで合格する人は希だろう。

話題:昭和~現在までの話題についていける記憶力が必要

姿勢:すぐ友達感覚になれるか、シルバー人材の性格が大きく関係する

態度:またお会いして次回の日が愉しみなるような愛嬌の良さと顔の雰囲気

勝手に妄想した筆者の条件であるが、まぁ該当する人は多くはないでしょう。老々介護で疲れているのであれば尚更人材不足であろう。別の言い方をすれば、高校生や大学初年度当たりで経験すると、その後の社会生活においても幅(選択肢)を広げるのであろうと思う。

さて、この人材募集の項目を眺めて気がついたことがある。それは「あったらいいね業務」だ。

イマドキの高齢者はスマホを始め若者が扱うような電子機器も使いこなしている。

各地にいる家族、孫とはLineやZOOMでやり取りしている。検索でも音声入力を実に器用に利用している。Lineでは気の利いた絵文字や動画も送ってくる。

但し、インストール、ダウンロード、ID、PW設定などは苦手(元会社員であってもシステム部任せ)の人が多い。今はスマホを購入しても取説がない。パソコン購入してもソフトインストールには以前のようなDVD、CDがない。まずはインターネットの接続、ウイルスバスターのインストールなど手順がある。量販店ではやってくれない。身近な詳しい人にお任せしているのが多いのではないだろうか。法人相手のシステム会社では相手にしてくれない。これって意外に“あったらイイネ”的な仕事だと思うが如何だろうか。Windows でもMacでもサポートセンターがあり電話相談は可能だが無理。何に困っているかを聞き取る能力は高齢者が適している。また、電話相談の多くはマニュアル通りの回答になるので、それで解決できる領域は少ない。Face to faceでの解決が圧倒的に優れている。

実際使用して自分もネックを経験したのは強みである。隙間産業として成り立つのではないだろうか。今のスマホでは家庭の照明などホーム管理ができる機能がある。高齢者が外出時の不安を除くにもこれから重要度は増すのではないだろうか。

最後に、シルバーセンター作業価格をチェックした。民間企業でも家事お助け事業をしているので、それと比較してみたが、ほぼ同額。公が民を圧迫してはいけない理由があるのだろうが、逆に言えば民の方が安いとも言える。そちらの方が問題ではないか?とも思う。テレワークでは家庭内作業もこなさないと仕事にも影響する。さて10種のうち、せめて5種はマスターするか。

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