コンサルと居住ビル

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凄く立派な新オフィスビル、やや年季のあるビルも含めて、フロアを小さい小間に分けてベンチャーが起業するときの登記も可能を謳う賃貸シェアオフィスが目立つ。

有名な駅に近いか、海や空港を望む絶好の土地にあるビルも人気だ。セミナーに利用できる会議室も電子機器はフル装備でクーポン制で利用できる。とにかくカッコがよいのである。ひとりベンチャーならオープンルームで共通のデスクを利用。2人~6人程度なら個室利用。パソコンからのアウトプットも共通の複写機が利用できる。パソコン1台あれば会社らしきものはできる。共通フロアにはアルコールカウンターもあり異業種交流も可能である。24時間オープンなので来客と外で会食したあとで、オフィスに戻って仕事をすることが可能。美人コンシェルジェがオフィスのステージが高い雰囲気を醸し出している。

少し前なら、学区内統合で空いてしまった教室を改造してオフィスや簡易ラボとして利用していたことがあった。アクセスが不便だとか、古色蒼然たるイメージもあるので、いわゆるコンサルは入居しない。

 で、筆者も高層ビルのフロアにあるオフィスを見学した。開店間もないオフィスであるが、小間のほとんどは埋まっており、共通フロアーでは大勢の独り起業とおぼしき人がパソコンを叩いている。決してこのオフィスの賃貸料は安くない。年齢層は若い人が多いと見た。本当に採算が合うのか、入居職種は ①大企業内の新規事業立ち上げまでの間借り②コンサル業。③WEB、インスタなどのデザインクリエーター。不思議な空間である。特にコンサルって実業経験がない若い人が稼げる職種なのか不思議。

 コンサルタントは硬直した顧客の組織を大胆に組み直す大鉈の提案力や市場動向を図表データーで整理して新事業への方向を指し示すことだろうと、その手法として研ぎ澄まされた数学的解析能力と論理が武器になる。若いからこそ論理は得意だ。語学にも堪能でモテるイケてる職業のイメージがある。高学歴学生の就職ランキングは高い。

 一方、筆者が関係している会社のオフィスに2フロアを占める中堅規模のコンサル会社がある。山の手線駅近くにあることはある。だが、社員の年齢層は50~60歳前後のオッサン連中である。失礼ながら服装や仕草から判断するに、若い時から論理に磨きを掛けてきたとか、有名な外資系コンサルに在籍したとの風情は感じられない。

正直な感想を言えば、後者の方が顧客の信頼を得るだろう。コンサルは理屈だけではダメで顧客と下手をすると心中するかも知れない危機感を共有し、下働きもし、汗を流すようなことをしないと、対価を支払う気にはならない。労働力の提供は出来ないのなら、投資をすることで、下手なコンサルは火傷しかねない危機感でフォローするようなことをしないとダメだろうと思う。エエカッコシイ資料が通用するとは限らない。パワーポイントでは動かない。実績がモノを言う世界は外の業種と同じ。

だが、ある時、筆者のところに調査に協力して欲しいとコンサル会社の訪問を受けた。オープンになっている話題を少し切り口を変えて話しをした。図書券を置いて行った。 その後、ある企業を訪問した。あなたが普段言っていることは、有名なコンサル会社も言っています。なので、本当ですね。??????。当方の細い目が大きくなったことは言うまでも無い。ついお幾らで買い求めました?と質問すると、なんと図書券の何千倍。現在もそのコンサル会社は存在している。都内一等地に。

皮肉なことだが、(賃貸シェア)オフィスは実力以上にみせるには一等地にあれば効果が倍増する。 よく似たことに、コンサル業にかかわらず経営陣の学歴・留学経験などプロフィールを掲載しているHPを見ると、何を実業でやったのかを知りたいのであって、勘違いしている気の毒な会社と判断している。世界的建築家安藤忠雄氏は中卒・ボクサー経験者であり、東大教授に招聘された。それが本当の実力。タヨリになる。そうでないのは単なるタカリかも。

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