テレワークとポストコロナ

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突然金沢の人から携帯に電話。「5分後にPCスカイプするから」。 以前はスマホのスカイプは利用したことがあったが、時間差と会話が途切れるので利用していなかった。Windows10にはソフトは入っているのでインストールは不要。でもどうやったら通じるのかドタバタ3分。漸くヘッドセットを被りスカイプ開始。相手の顔と声を確認。ホットする。PCスカイプの画質が良好なことに驚いた。従来なら横浜から金沢へ出張する場合は新横浜からひかりで米原へ、北陸線に乗り継ぎ金沢と実に3時間を要する。日帰りだとその繰り返し。工程・時間・費用を計算するまでもなくスカイプを利用するのは凄く合理的である。コロナ騒動により双方とも外出自粛で身動きできなくなったことで利用した。

海外著名人のセミナーをWEBを通じて参加をした。コスモサインでは4月14日のAidite第一回WEBセミナーを開催した。筆者も聴講。パスポート不要で長旅フライトも不要。いきなりセミナー会場に電子媒体で到着する。英語圏以外の参加者を意識してだろう、口調がゆっくりで簡潔な英文説明もあり分かり易いセミナーであった。FBでは都度参加者の質問も表示されるので、セミナー参加者は何にイイネだとか何の質問をしているのかを知る意味でも役に立った。第二回は4月17日に開催。これも聴取。なんだか無料で申し訳なく当該分野の先端情報を聴取することができる。 このような便利なツールとシステムを利用しつつ、ポストコロナの風景はどんなものだろうかと考えた。Aiditeセミナーは継続中。コスモサインはリアルセミナーを7月に予定しているので、予習としてWEBを観ることでリアルセミナーが充実すると思われる。

今回のコロナは語弊のある表現が許されれば、「第三の戦後」とも言うべき変化があると思われる。大手調査会社勤務の友人の専門家は「いや、そう簡単に日本人は変わりません。暫くすると元に戻ります」と言っていることから、日本は半分はそうかも知れない。だが、

世界の方が変化が大きいとなると、時間経過と共に日本も当然影響がある。アメリカファーストの米国が世界のリーダーたる地位が怪しくなるかも知れない。EUは今回は各国境を封鎖し医療格差が顕著となった。ドイツ一人勝ちが明確になり、あの一体感は何だったのか。その間隙をCが云々などの政治的な動きもあれば、COP26温暖化問題より重要な事は人類にとって優先事項は「生きること=医療の充実」が必要だと分かったことなどベース意識が変わった。経済全体もデフレ突入など専門家に任せて、身の回りのビジネス風景を考えると、これも光景が変わるだろう。まず、

① パソコンがおぼつかないオッサンは置いてきぼりになる。定年延長で残っても仕事らしい仕事にありつけないかも知れない。余程のパソコンを越える能力が評価されないと残ることができない。現役でも上司へのヨイショ調子持ちで地位を確保している管理職にとっては、仕事の成果が厳しく問われ居心地が悪い。夜遅くまで残業で頑張って「努力を評価してほしい」は過去のモノ。今どきヨイショはないだろうと思われるかも知れないが、結構その類いの生物は組織の中で棲息している。テレワークの洗礼で全ては「結果重視」となると役員と言えども首が安泰では無くなる。

従来の会議体では声の大きな人がとかくリードしていたが、テレワークでは画面は参加人数により画分されるので声だけでは説得できず、中身勝負になる。まだ参加呼び掛けられるだけでもマシ。呼ばれないこともあり得る。単なる声と顔の表情や手振り身振りだけでなく主張すべきポイントをフリップに書いて表現する人も出てこよう。

録画機能を活かせば、「あの時は・・・」と前言を翻すこともできない。いやはや従来型サラリーマンにとって拙いことになってきた。でも経営者はパレートの法則があるので、むやみに出来ない人を排除すると、生き残ったグループから出来ない人が出てくるので注意が必要。

テレワーク以外の影響として

②接待文化  1~2ヶ月夜の接待場所閉鎖に伴いストレスが溜まって再開と同時に利用が元に戻るか、それとも、米国のように夜はなく、ランチョンミーティングで済ますか。日米欧の同時TV会議の頻度が上がると日本時間帯で飲んではいられない。

③オフィス空きスペースが増える。 オフィス賃貸料見直し。逆に人気の都心オフィスに集中などオフィス間格差が生まれる

④交通網  鉄道・地方空港乗車率低下 インバウンド回復見合いだが、ビジネス客は減少。採算面問われる。レンタカー、シェアカーなど誰が利用したか分からないクルマを利用するには余程の衛生管理の徹底しているかで選択される。逆に簡易清浄装置があればヒットする。

⑤男物衣料の更なる不振。 スーツ・ワイシャツ・ネクタイ・鞄など使用頻度が少なくなる

⑥たばこは肺に気遣い益々減少

⑦現金から即時決済カード・スマホ決済に重点が移動。 清潔の癖がついたことから紙幣・コインにタッチしない。お店の人も触りたくない。

⑧ 事業再編

先端RDイノベーターを今以上に探し出し傘下に入れる動き。それに必要な資金のためにポートフォリオの見直しの結果、事業毎他社売却などが今以上に頻発するであろう。豊富な研究資金で身分安泰環境下での研究より、厳しい環境で研ぎ澄まされた研究の方が育て甲斐があることが今回のコロナウイルス製薬と期待されている富山化学と富士フイルムの関係にみることができる。

⑨ 学生進路・大学学部編成の変化

15年前は環境を冠につけた学科・学部は人気があった。でも卒業しても活かされる場は少ない。このコロナ騒動でいかに基礎が大事か分かった。医薬品開発といっても、量子化学・スパコンを駆使しての医薬分子設計、及び生体内活性の観察など広範な基礎研究が必要で、短時間でできる仕事ではない。有能な人材の集合体をマネジメントするパワーも当然必要。

これを機会に文科省も変化せざるを得ない。と思うが如何であろうか。

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