マスクとエコバッグの汚染とは

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NHKでマスクの外し方を観た友人から「NHKのニュースで、マスクの外し方を説明していたのだが、「マスクの前面は汚れているので、必ず紐を持って着脱してください」と専門家が仰っていた。でも、マスクの前面が汚れているくらいだったら、外に面している衣服は全部汚れていることにならないか?シャツでも、パンツでもみんな駄目じゃん。そこまで気にしないといけないのか?マスク以外の衣服はどうすりゃいいのかな?」と友人からのメール。

マスクの表面の面積に比較すれば、衣服・鞄などにコロナ菌がより多く付着するはず。MSC Software傘下のソフトウエアクレイドル社がCFD(数値流体力学)ソフトscFLOWを用いて嚏による微粒子の飛散を計算し発表している。マスクなし、袖で口をカバーした場合、マスク有のそれぞれの飛沫が空気中でどのように飛散・拡散するか計算している。マスクの有無で相当違い、袖で口を押さえたところで変わりなし、それよりマスクは抑制されることが分かった。しかしながら、それでも飛沫は飛散・拡散している。相手のマスクというより衣服に接触・沈着することが多くみえる。

 

 

 

 

付着するかどうかはコロナウイルスの帯電列がプラスなのかマイナスなのかによるが、コットン、ウール、ポリエステル、ナイロンの天然・合成繊維は帯電・電荷が異なる。また歩行や電車内などでの摩擦により帯電量も異なる。子供のころ塩ビシートを擦り合わせて頭髪などにあてて髪が逆立つことなど遊びながら帯電(静電気)を知った。暫くするとコロナウイルスを付着させない電荷の反対繊維の衣服や、繊維表面をコーティングするスプレーを見つけることになろうかと。先のメールの相手には、帰宅するやシャワーを浴び、アンダーは即洗濯、衣服はスチーム処理を勧めた。 かくいう筆者は衣服のスチーム処理は1回/週程度なので、友人に勧めておきながら反省した。

因みにプラスに帯電するのは毛髪、ナイロン繊維、ウール、シルクでマイナス帯電するのはポリエステル繊維やウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどである。眼鏡レンズがガラスならプラス、ポリカーボネート製ならマイナスと別れる。ゴーグルに利用しているシートはポリエステルかポリカーボネートなのでマイナス耐電する。

ウイルスの表面が蛋白質だとするとプラス帯電だと思われる。考えてみると衣服の素材ではナイロン減少、シルクはもとより少なく、ポリエステルがメインで裏地ウレタン糸のスパンデックスが多い。吸着しやすいのかも知れない。

 

米国ではエコバッグを止めてポリ袋を復活させたとのニュース。その理由がなんとエコバッグは洗わないので不潔。コロナウイルス対策には清潔なポリ袋が適している。それが理由。日本では7月からコンビニも有料でエコバッグをお持ち下さいと周知徹底を図っている。いや持ってますと答えると「ありがとうございます」と言われる。環境意識がある企業のバスに乗り遅れないとのことであろう。ここに落とし穴があると衛生面では日本より劣ると潜在的に観ていた米国が考え実行するとは思わなかった。

日米まるで反対である。筆者は従来からポリ袋が環境及び経済にもベターだと主張していた。その理由は別のブログに掲載した。今回の米国のエコバッグ廃止の理由が衛生面からとは気がつかなかった。家庭にはエコバッグが幾つかある。使い古したモノもある。でも洗ったか? アルコールスプレーしたか? と言われれば、自分はしなかった。マスク不足の時はマスク再利用の為にあれほど念入りにしたのに。

北九州では第2波、東京では歓楽街で発生が報じられている。横浜では神奈川県から安全とのお墨付きが店頭に表示されている居酒屋、レストランは三密対策されており、往時の賑わいとはなっていないが、皮肉なことに、お墨付きがない店では客が密集して大声が外まで聞こえてくる始末。いずれ第2波が来るか。勝って兜の緒を締めよと古人は戒めた。今はまだ完治までの途中なのだ。

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