歴史好きにはタマラないのは小松の安宅の関?それとも越前福井? 後者の方は560年26代継体天皇の出身地。武烈天皇の後継がないことから急遽即位した。この頃から急変事案があるとこの地から人材が駆り出されたようだ。近年の米国との繊維摩擦交渉や自動車摩擦交渉などを仕切ったのはそれぞれ福井の人。沖縄変換交渉で活躍した若泉氏も鯖江出身。
3月16日に金沢から敦賀まで新幹線が延伸。それを機会に歴史とグルメを求めて観光客が増えることが期待されている。ちなみに記念式前のアパホテルの予約状況は満杯で平日は7,000~10,000の宿泊代が2万円をこえていた。インバウンドには高級ホテルが不足との声を受け外資系ホテルが高層ビルを開業するなど、昔のイメージから相当変化したのではないか。確かめに行きたい。
観光地の候補は永平寺、朝倉城址などがあるが、歴史好きには朝倉城址がお勧めだ。一般的には室町幕府の御三家として足利将軍との関係が深いと知られ、近江の国長井長政と織田信長との戦いには共闘したことが知られている。京文化が醸成された家柄で多くの客人を抱えていた。将軍の逗留の場として、また明智光秀が医薬面で活躍したのも朝倉家。
案外知られていないのが越前は織田家の発祥の地であり、朝倉家と同じく斯波氏の傘下にあった。織田はその後尾張に進出した。ここに出てくる名前がその後に縦糸・緯系で絡んでくるのが面白い。ぜひ朝倉城址をお勧めする。巌流島決闘で宮本武蔵と戦った佐々木小次郎は朝倉城址近くの一乗谷。滝を鋭く切り裂く「ツバメ返し」を編み出した。一見のお勧めする。
時を早回しにして徳川家康の次男が親藩城主として赴任。68万石で加賀の一部も領地だったが、二代目忠直の時に忠直卿狂乱事案から一時32万石まで減縮された。小説や映画で知っている人も多いかと思う。武芸の達人と自刎していたが、相手する部下が忖度していたことがわかり、怒り狂った挙句惨事に及んだ。「忖度」は昔からあったのだ。忖度は会社、国家国力を低下させる。このような歴史を踏まえたのか幕末城主松平春嶽の開国へのアシストはもっと評価されて良いと思う。多くの人材を輩出した。
福井城址跡は県庁となって城はないが、丸岡には日本最古の木材建築丸岡城があるので、時間があれば訪問するのもよし。「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」。日本一短い手紙として町おこしに成功している。 歌人俵万智も高校時代は福井だった。多分最寄り駅が田原町なので、これをヒントにしたのではないだろうか。本人には聞いていないが。
歴史ばかりのブログを書いているとお腹が空いてきた。
冬なら勿論 越前カニ。オールシーズンでは蕎麦とソースカツ丼。蕎麦は「おろし蕎麦」だが蕎麦がそもそも違うことは一口でわかる人にはわかる。次にソースカツ丼。関東にもあるが、肉の厚さが非常に薄く揚げ、それを何枚も重ねている。関東の人は薄い肉なんて論外・食べるにはガッツリでしょとして受け付けない。南青山に福井テナントショップがありソースカツ丼を食べることは可能だが、ここの肉厚は分厚い。マスターに聞くと薄い肉では不満が出るのでしょうがないです。とのこと。 北陸新幹線で行って試してはいかがでしょうか。