• このエントリーをはてなブックマークに追加

この度の台風21号の被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を祈っております。

居座り猛暑と強力台風の9月。泡について書こうとしている丁度今、台風21号が接近。私事ですが京都から停電箇所もあるとライン。テーマの進路を若干変更して台風被害心配繋がりで電力供給について書き始める。

熱中症対策としてエアコンが利用キャンペーンができることや、満員の電車内も快適な温度で昔聞いた「不快指数」を覚えている人がすくなくなった。電力安定供給は有難い。

最近驚いたことは九州電力管内では昼間の電力供給のうち太陽光発電が80%を占めているとの情報。8%の間違いではないかと調べた。火力発電が主力で太陽光発電はまだまだサブだろうと思っていた。

どうやらその記事は記者のつまみ食い+勘違い。

1日の発電量パターンを見ると日中の発電量の5月の資料でも66%を占めているので、夏場80%なっても不思議ではないが全体で80%ではない。

https://mega-hatsu.com/17704/

この図から火力発電などベースロード発電の調整が大変面倒なことになっているのは理解が必要だろう。

トータルでは全国平均では5%前後。 

九電管内4か所の原電が復活した今、昼間の太陽光電力は余剰。余剰電力は夜間水力発電用の揚水に適用しているが、それも満杯状態でクッションがない。ここに至り、当初の契約に基づき太陽光発電を制限する措置に出た。天候に左右される太陽光発電、安定供給するためには火力発電、原電などベースロード電源が必要。太陽光発電の割合を高くすると周波数も乱れる。よほど大型の固体電池、キャパシタやフライホイールで蓄電することができないならば制限は止むをえない措置だろう。

将来は水素として貯蔵することが普及したら面白い。既に宮城県ではLPGのように水素ボンベでの供給をトライしているようだ。現在は太陽光パネル設置を増強してきた業者が泡を喰った。

不謹慎な駄じゃれはよして真面目な泡の話に進路変更。 

ところで電車で気になるのは何故か咳をする人がやや例年より多いようだ。夏風邪が流行っているのだろうか。スマホしながらの咳は手を口に当てる暇がないのだろう。迷惑千万。勤務先や帰宅すると石鹸で手を洗う。石鹸には形から区別すると固形、液体、ムース泡とある。ボディ石鹸としては泡状がなんとなく肌に優しいとのフィーリングがある。泡モコモコを店頭でプレゼンしている光景をよくみる。

都度、あんなに泡を立てる必要があるのか?洗浄効果と泡の関係はどうなんだと思っていた。初期に泡があっても肌の上で泡が消滅するではないか、単なる初めの手触りだけではないのかと素人考え。でも泡石鹸のボトルラベルには「ゴシゴシ擦らないで下さい」の注意書き。わざわざこれを注意書きするには、それ相当の理由があるはずだとも。

丁度そんなとき手にしたFragrance Journal 8月号に日下氏以下3名の研究を目にした。この文献によると泡のきめ細かさと洗浄力についての実験が報告されている。試料はミリスチン酸およびパルミチン酸の混合液にアルカリを加え界面活性剤を合成し、水溶液の攪拌条件を変えて各サイズの泡を作る。次にモデル皮脂として着色したオイルと接触させ、オイルが泡の界面を伝って浸透する様を観察している。

その結果、文献の研究者は

油剤は気泡の間の液相のネットワークに沿って,自発的に泡沫内部へと進んでいく様子が観察される.水相である泡沫の中を油が拡張していくこの過程は,乳化の一種とも捉えることができるが,外力を加えなくても自発的に進行する点は非常に興味深い。」と記載している。

 

 

 

 

 

また、洗浄後の皮膚に石鹸がどの程度残留するかの評価をすると、きめ細かい泡の方が残存量が極めて少ないことも述べている。

ここでようやくボトルラベルに記載している物理的な意味が分かった。

医療関係者にとって手洗いは重要であり、事務の人も薬用液体石鹸で特に手の甲と指の間を5分以上念入りに洗浄し、流水で同じ時間洗い流すとのマニュアルを遵守している。

自宅の洗面台に洗浄ムース石鹸があるが、さっさと洗っていた。だが、文献に従えば手に取り泡を壊さないように漫勉に塗布し、時間をおいた後、流水で洗い流す。いつまで継続できるか自信はないが、やってみよう。 ちなみに家族は帰宅すると手と足も洗う。子供の時からの習慣になっている。食器洗いは小生担当。これにも活かさねば。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。