脳は考えていない?

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10月19日のE-テレを何気なく見た。織田裕二MCの脳に関するサイエンス番組。それにしても強烈なタイトル。ご専門の先生を中心にゲストを交えて「脳は考えていない証拠」を紹介。驚いた。人は考えていなく、脳がその前に自動的に行動をしているのだと。その後でその行動について後付けの言い訳を発している。具体的に3つの実証実験を紹介。最もインパクトがあった一つを紹介する。(裏付け文献を見ていないので、そのまま記載します)

男にマジシャンが二人の女性の写真を見せて、どちらが気に入りましたか?と質問し、男性はこちらの人と指差す。そうですかとマジシャンは男性が見た写真を裏返しにして、次にその写真を元に戻したように見せて、「この女性のどこが気に入りましたか?」とマジシャンが質問。

その写真は気に入らなかった女性の写真とマジシャンが入れ替えたのにも関わらず、好きな理由を延々と話す。この実験を三人の男性にしても同じ結果。30人の男性が全て同じリアクションをしたとのこと。

事実無根をあたかも真実のように話す人が(あのTV業界以外の)ある会社にいた。 議事録が間違っていると主張し、面談していた筆者を含めドン引きさせられた。米国なら心理カウンセラーが対応するだろう。だがちょっと待ってほしい。今回の「脳は考えていない」が真実であれば心理カウンセラーの他に何か加える必要がありそうだ。

脳って何? 火傷をしそうな時は体が脳の指令の前にアクションする。その後に脳にホウレンソウする仕組みだとか、腸内菌が考えを握っていて脳はアシストするとの文献もある。 脳科学者の今後の活躍を待たれる。

勝手な解釈だが、過去のアルゴリズムプログラムを体が自動起動する。考える前に決まっている。その後で言い訳を付け足している。 プログラムは個人・個人により生まれてから成長するまでの過程でバージョンアップされていく。社会の組織における活動ではプログラムを選択しながら人間という動物は生きているともいえる。

そのようにできた生物がサバイバルできたとも想像する。

女性が伴侶を求める要因を昔は三高と言われた。だが、美女と野獣の組み合わせもある。野獣=イケメンでなく、低身長・ブサメンもおられる。子孫を残すのが最優先条件であり、伴侶と決めた後で、彼のそこが好きなの・・・と理由を述べていることになる。ペアーで仲良く歩いている女性が見知らぬ男性とすれ違いざまに視線を投げるのは、この伴侶で良いのだと確信する動物的行動だろうと思う。間違ってもすれ違う男性が妙な誤解をしてはいけない(笑)

自己顕示・承認要求を優先にしないと生物体が社会生活で具合が悪い事態になると察したら、自動プログラムが稼働する。後付けはどうでも良い。 議事録事件はそんなことだろうと当時思ったものだ。

そういえば、テレ朝のT-川さんも、長期低落で益々厳しくなる環境のTV社会で生き残るべく目立つ必要を口が脳より先に本人の意思に関わらず作動したとも(擁護する気持ちは微塵もないが)言えるかも。世間的には責任はとる必要はあるが。昔から口から先に生まれたのでは?と言われる人がいるが、それにも通じることなのかと妙な短絡。彫刻家、画家など芸術家も脳より手先が先に動くのだろう。ジャムセッションでの予定調の旋律より、アドリブで指や腕が勝手に動く方が聞き応えがあるのも、そうかも知れない。

それにしても脳科学の解析進化には驚いた。

筆者も他人事ではないと思った次第。だが、脳でなければ、どこで考えれば良いのか。ますますわからなくなってきた。 修験者の如く滝に打たれる、千日回峰など体に新メニュープログラミングと置き換えをしないといけないのかも。凡人である我々にとっては旅やスポーツがそれに変わるのかも知れないと脳ではなく体が納得するだろう。と後付けの言い訳をして街をぶらぶら。

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