40秒運動効果

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

健康には食事と運動が大事。耳タコ状態だ。筆者の運動と言えばウオーキング。年間平均で1.2万歩だったが、8000歩以上は効果が同じどころか、膝を痛める危険があるとの声もあるので抑えている。エビデンスを知りたいところだ。

つい最近AI統計処理により具体的な健康寿命と歩数についての報告が出たので、別の機会でレポートする。ただ、歩数によらず、だらだらの歩きではなく、強度を変えたインターバルウオーキングが好ましいのは共通しているのだろう。幸か不幸か横浜は坂の街なので自然に織り込まれていると勝手な解釈。その他、大股で歩くこと、踵から着地することなど、単なる歩きにも注文が多い。

一方、MBLやサッカーの試合前の準備運動は日本のプロ野球に比較すると、あっさりしている。もっとも日本の方は試合の前にかなりのエネルギーを消耗するのに対して、関節を柔らかくするのに重点をおいているのかなぁと思っていた。この曖昧な思い込みに対して、非常に面白い&サイエンス心をくすぐる発表があった。

それは「わずか40秒の運動で身体に起こる劇的変化」の論文を早稲田が発表した。これは時間のない人にとっては朗報。週150時間のエクササイズは不要。最近流行りのチョコ○○○もこの流れかも。前振りはこの辺で内容を紹介。

方法は自転車ペダル漕ぎを強烈に10秒 休憩80秒 の繰り返しパターンと強烈ペダル20秒 休憩160秒繰り返しパターンをとり、その間の酸素消費量をガスクロマトで検知し、肉体(太もも筋肉の活動をMRIで測定するもの。

結果は1)強烈ペダル漕ぎ 40秒を分割して強烈漕ぎ10秒、20秒で大きな運動効果が得られる。2)1回目に比較して2回目の効果は低い。それ以上やっても飽和。ということ。

図:高強度間欠的運動実施前後の大腿部のMRIの横断画像例。各筋の色の変化が筋活動の度合いを反映している(青-緑-黄-赤の順で筋活動が高くなる)。

従来の運動パターンとの比較図は以下の通り。

 

 

図1:高強度間欠的運動(A左図)と従来の有酸素運動(B右図)

この文献を眺めながら、脳も筋肉だとして全力勉強・研究 インターバル休憩再度 全力投入 方式の方が効果を出すような経験と一致するのではないかと。筆者はダラダラ、ながら勉強なので好ましくない。遅いが心を入れ替えるか?

会社も矢継ぎ早に、次商品、次商品を世の中に出さないと・・・・と全時間 全勢力投入していると疲労は勿論、新事象の見落とし、品質管理の不徹底などがあり、大きな損失になるのではないかと思うが如何だろうか。

余裕のない人に余裕こそ大事だと言えば怒られるだろう。だが 最近 良いことに リアル会議・打ち合わせ時間は長くて1時間にセットされている。

正直なところ、コア集中タイムは前半1、後半1 でそれぞれ15分程度。あとは雑談。雑談も接着剤として重要であるが、コアが充実してナンボのもの。時計を見ないでも充実した打ち合わせは案外1時間内で終わっている。

思いつきだが、軽い笑をタイミング良くとる関西人と、じっくり長いシナリオの最後で深く大きく笑わせる芸とはどちらが、頭脳筋肉に効果があるのか、MRIが利用できればトライしたい。域に達している噺家の1時間にも及ぶ落語の最後は笑いと涙腺を動かすのも確か。地域差はあるだろう。両方ができる人のプレゼンは納得する。芸の領域の人はいる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。