パリ開催オリンピックがパラリンピックを残して終わった。直接見たのではないが映像やSNSで見る限りパリは非常に正直なお都市だと思った。「ファッション・フランス料理・シャンソン」の洗練されたおフランス的イメージは30年前にはあった。だが今の現実は庶民レベルではなかったこと、30年間に世界をリードする文化的革新もあったのかも知れないが、勉強不足の身においては知らない。それが尖った演出やキリスト風刺をせざるを得なかった理由だろう。小生の想像外の出来事のシーンで画像をoffした。
気の毒なのは東京大会から3年しか経過していなかったので、前大会の記憶が鮮明なうちの大会となったので、とかく比較された。パリ当局も前の大会を視察していたであろうが、目標スペック変更まではできなかったのであろう。いい意味で世界の人々がパリの基準値を知ったのが良かった。When in Paris, do as the French do.
日本のスペックはそれ自身が高い。100でも実際は120〜150にしないと気が済まない。パリはどうやら自称スペックが100で、それができた運営であれば100点満点。それがパリ流。日本はやりすぎとでも。具合が悪い時はルールやセットポジション(スポーツクライミング)を変更することで生き残りをすれば良い。フランス大会の理念である男女同権、LGTBに基づき、男女同数の審判を揃えた。しかし実際は力量に疑問を呈し誤審が多く発生。次回はAI判定が導入される理由に十分なりうるだろう。
などなど運営については議論が多いが、選手の活躍は感動させたのはもちろん、日頃の努力に頭が下がる。
オリンピックが商業主義に移行した前回ロス大会が次回の開催地でもある。商業主義がさらに拡大するのか注目される。 ただ、今後開催立候補する国・都市があるのだろうか?そこが問題ではなかろうか。 ① GDPが少なくとも1兆億ドル以上で②人口減少が少ない国が長期的に見て開催可能な国と言える。そうなると開催できるのはアメリカ、中国、日本、ドイツ、インド、イギリス、フランス、オーストラリア、イタリア、ブラジル、メキシコ、ロシアあたり。
だが、今回の選手から見た希望する魅力ある国となると、③文化、食事、安全性などの魅力が欲しい。となると経済力を含めた国家ブランドインデックスが参考になる。
1位日本 2位ドイツ、3位カナダ、4位イギリス、5位イタリア 6位アメリカ 因みにフランスは8位で2022年の5位から後退している。要するに開催可能単独の国・都市はサミット国。
https://www.ipsos.com/ja-jp/nation-brands-index-2023
因みにGDPと出産率のマップを作成した。日本は出産率1.39と厳しいが、多分AIロボット、量子コンピュータ運営で(自分でも意味不明であるが)乗り切るだろう。
なので、単独開催では限界が来る。いくつかの国・都市での共同開催か種目別大会。
例えば、サッカー、ラグビーのようなワールド大会への分散型になるのか。こちらの方が選手オリエンテッドなのかも知れない。
また、その国に固有のスポーツを広く認識するにも有益だろう。例えば狩猟農耕時代を源流とするスポーツが現代人の健康に役立つのなら興味がある。集団競技において各選手のトータル体重を一定にしての綱引き競技などは生活感があって面白い。なるほど自分でも少し取り入れてみるか〜的な参考になる種目があれば庶民レベルにとって利用しがいがある。またナショナリズムを助長するメダル数争いにはならないだろう。また妙な理屈で大事なスポンサーを追い出すような偏狭エコシストではやがて誰からも見捨てられかねない。
今回はパリでの開催。フランス全体とは違うことも注意が必要だ。ずいぶん前だがパリではそっけない態度を受けたが、リヨンはフレンドリーな人々がいたことを思い出した。リヨンに明治時代から日本領事館が置かれて交流があったのが理由だと聞いたことがある。そう交流は1日にしてならず。パリ復活を期待しつつ、今後の共同開催を含めたスポーツの祭典は見たい。