ATM振り込み手数料

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日頃鈍い神経でも流石に驚いたのは10月1日からATM振替(法人)手数料の爆値上がり。同一銀行間は従来通りだが他行宛には330円から770円に変更。知らずに3万円を送金したところ受取証には770円記載されビックリ。金利にすれば2.6%。1000円を振り込むことはないが、その場合でも770円。

窓口振り込み依頼の金額と間違ったのだろう。いずれ精算しなくては、とそのときは思った。あとでWEBにて個人の場合の変更前、変更後の表が掲載されているのを知った。法人は見落とした。その後別案件で銀行に行き手数料について質問したところ、机の引き出しから印刷物を取り出してカクカクシカジカ。もう皆さんから批判轟々で大変です。中には支払いを2ヶ月、3ヶ月分まとめて送金する法人もいると銀行員の話。被害の連鎖反応が心配だ。

インターネット振り込みもするが、間違いがあっては取り返しがつかないので心臓に悪い。 大手銀行を名乗る本物と区別がつきにくいネット表示も結構ある。となるとATMも使う。そうこうするうちに10月10日から銀行間システム停止のトラブル。単純な頭脳は「苦情が殺到して混乱したのだ」と早合点。

トラブル原因は50年以上使用している自社内計算機(オンプレ)にメインフレームの電電公社時代(言語はコボル)システムが疲労の限界に来ているとのことらしい。修理するにも年配者に頼らざるを得ないとあって、熟練シニア技術者を集めるにも時間がかかったのではなかろうか。最終的にはユーザーに影響した。処理量が50年前と圧倒的に違うので素人目には勤続疲労と思う。

理工系の大学2年生になると一般的に数学が不得意な人が多い化学系においても化学工学の計算にフォートランやコボルを使い始める。(50年前の話) 高く聳える壁に四苦八苦していたことを思い出した。あの時に壁を乗り越えSEになった人は定年をとっくに過ぎている。トラブルの原因は技術継承断絶と新時代に切り替えができずに先延ばしにしてきた管理運営会社の責任感のなさであろう。

全銀システムには郵貯も含まれるので、このトラブルの場合には郵貯は銀行の補完にはならないが、手数料は圧倒的に安い。郵貯同士のATM振替では100円。比較的低額の場合は郵貯の活用が広がるような気がする。770円との差額でワンコイン軽食はいける。

都銀の場合、同一銀行同士とはいえ地方には殆どが政令都市にある程度。東北には仙台のみ。これでは地銀を選択せざるを得ない。融資の必要あれば都銀より地銀、信用金庫が便利だが、都銀から送金するには高額となる。

それを考えると貯金額を確認する程度であれば、どこにでもある郵貯が便利。今回の手数料値上げで再認識した。所有したことがないので新規開設を申し込んだ。今まで郵貯は奥様方の「へそくり通帳」だと思っていたが、男もすなる時代になったと言えば親戚に郵便関係者がいるだけに、やんわり諭されそうだ。

(余談だが化学もサイエンス。実験とカンピューターで成立したのは昭和まで。今は実験の前に量子化学、計算機化学を駆使した上で実験の流れなので数学嫌いでは務まらない。昭和時代の知識は生成AIにとって代わられつつある。)

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