EV・SDV時代の快適性

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このタイトルは毎月購読している日経Automotive 12月号の表紙に大きく表示。SDVって何? 国民のほとんどが知っていて、知らない自分は時代についていけない落伍者? でも本文をよんだ瞬間に軽く笑った。記事の冒頭に「地域によっては若干のペースダウンは見られるものの、着実に進んでいるのがEV化だ。EV化と相まって加速しているのがSDVである」。

SDVとはソフトウエア定義車両であり、疲れやすい、酔いやすいクルマでは車室内での体験が楽しめない。これに対するハード、ソフト両面で対応する。それには反応が良いEVが前提になる。そんな内容の記事。

軽く笑った理由は読者の皆様もお分かりのとおり、EVを推進している地域では早すぎたと反省し、長距離走行可能の次世代バッテリーが実用化なるまで待っている。その間は従来通りのエンジンかハイブリッドで決まりが全体の流れ。EV新工場計画は頓挫している。

日本は遅れていると称されており、確かに高く見積もっても3%の浸透率。それも軽自動車がEV化を支えている。すなわち近場の乗り物では便利だから購入しており、室内での体験(ゲームやヘッドマウンドディスプレイを装着してのエンタメを楽しむ必要性は低い。長距離ドライブでは現段階では給電が不安でストレスが高まる。そのストレス緩和にSDV?

EVの給電・トータルLCA問題を横においてEVのプラス面を見ると、①頻繁なペダルの踏み替えによるストレス②駆動系からの伝搬する振動③不要な音④細かなステアリング操作⑤車体の揺れなどがドライバーおよび同乗者に疲労と車酔いをもたらすEVは前提になる。その他、いかに工夫して開発を進めているかが記述されているので興味ある方はチェックして下さい。

日頃パソコン、スマホなどの映像で目を駆使しているのを矯正するために同乗者は遠くの緑を目にすることも回復の一つ。同乗者はドライバーに声掛けなどで安全運転補助的な役目もある。同乗はしているが、会話もなく個人がVRエンタメしていても良いのか? 教育的面から好ましいのか。

会話が苦手な人材の原因にならないか。電話が苦手な社員はいるが、メールも苦手の人も増加している。スタンプで事足りるなら原始時代の狼煙と一緒と面白いことを言う人もいる。モビリティショーでソニーとホンダが組んだクルマ(AFEELA)の展示があった。長い行列に並んでその先で見たものは普通の外観のクルマ。室内のVRエンタメは通路のパネルで表示されていた。これが次世代? 家の部屋でやっていることを持ち込んだだけ? 家でも個、クルマでも個。そのためのEVは何?と正直に言えば落胆した。

小生の結論はSDVの機構を救急車に適用してはどうか。急いで搬送したいが、患者を揺らすことは論外で走行速度を落としている。マナーの悪いドライバーはそれをよしとして道を譲らずに救急車の前を走る光景もみる。救急車が速くかつ揺れずに走行できるようにお願いしたい。

参考までに近くのマーケットに暫時Audi e-tron Sportbackが二台展示。子供さんは運転台に登って楽しんでいたが、親は覗き込むこともなかった。図参照 SDVの機能の例。子供が運転する頃には、課題は解決しているだろうか。

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