シンギュラリティの入り口気分

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京都の友人からリスクリングなんて英語をなぜ使うのかなぁ?と問いかけがあった。日本は経済、医学、科学、その他文化において外国語を的確な日本語に置き換えることで国民に周知することができ成長してきた。それを踏まえずに役所はカッコいいと思って作ったと思うが、再学習であると分からない人にとっては機会損失リスクの(risk-ring)だろうねと答えた。座布団3枚のお返しがあった。

これは笑えるとしても、さて何を再学習するのだろうか? それこそシンギュラリティが迫っているというのに。またここでも英語だ。だいたいこの言葉がしっくりこない日本人代表が筆者だ。日本人は言語面の原因もあり、世界の蚊帳の外に置かれているとも識者は言う。Webによると技術的特異点で人間と人工知能の臨界点を指す言葉とある。DXなど話題がここ3年で良く目にする。ホワイトサラリーマンの職業はことごとく人工知能にとって代わられるとのことなので、子供、孫の職業に影響するだけに、無頓着ではいられない。

さりながら身近に出来事が起きないと肌感覚ですら感じないのが正直なところ。そんな時にこの1週間で経験したことを次に紹介する。

パソコンmacのOSをバージョンアップすべくDLした。次にパスワードを要求されたが動かない。パスワード記録帳を確認しても間違いがない。確定申告のICカード読み取り装置と連携させないと間に合わない。macサポートのあるショップに出かけた。「以前はお客様のパソコンを一緒に操作しながら解決したのですが、今は個人情報の関係でできないです。申し訳ない。電話相談があります」。そうか時代が変わったのなら是非もない。早速、電話相談すると再起動してくださいのみでダメ。チャットではそれ以上なら有償で教えるとのことで申し込むと「少しお待ちください」表示が14時間点灯。待ちに待った答えがパスワード変更方法のみ。早速トライしたがダメ。あぁ〜DLするんじゃなかった〜と反省するも手遅れ。PINコードを試しに入れたら動き始めた。動いたから良かったが、なぜかが分からない。

前回は遊びで使ったChatGPTに今回は本気でなぜか?と質問すると非常に丁寧な回答があり納得。Microsoft支援企業のOpen AIなのにmacの連中より詳しいし、無料かつ丁寧。何のことはない、数多ある情報を拾ってくる速度・精度が人間を超えているのだ。上記に紹介したサポート業務はなくなるだろう。どのような回答だったかmac OSで困っている人がおられるだろうとして末尾に紹介する。

さて、身近なところでシンギュラリティと言えないが入り口にはタッチした気分になったので、色々考えた。

今のコンピューターであればオープンソースを利用してネタを代入すれば論文や特許などの文章作成は多分5分程度で大凡はできるだろう。 論文を査読する方も、拒絶理由を考える特許庁もそれで対処するかも知れない。

例えばクリエイティプネタの論文3、特許を5件持っていれば博士号論文提出は1ヶ月で十分な時代になったとも言える。実験ノートにクリエイティブ案件を記入した瞬間以前の文献・特許・公知情報に対して新規であることが証明される必要がある。論文提出時の情報では瞬間に更新されており無効となる危険もある。それほど情報の移動が速いと覚悟しないといけない。知的財産権も然り。

量子コンピューターがいよいよ実用化してきた。現行のパソコンを数台繋げたコンピューターでも人は追いつけないのに、量子コンピューターでは到底人類は追いつけない。では何が職業として残るのか、基本は体力を使う業務(スポーツも含む)、ロボットを巧みに稼働させる労働(危険な現場、介護、警護)、体力とスキル知識が必要な医者(歯科医)だろう。DXやシンギュラリティで疲れた人を癒す精神科医は生き残る。

そして、技術面ではそんな馬鹿なぁ〜!!と驚くようなことを発想し挫けずにトライする者が生き残る時代になった。 そのような人材を抱える資本家と現在のクレージー技術者などを活かせる時代。それが意外にも早く来そうだ。

時代においてクレイジーと言われ、時には排そ対象にもなったこともあるイノベーションが時間をおいて認められた歴史を考えると、今でこそシンギュラリティの新しい言葉で表現されるものの、実は通底するものは共通している。但し、その速度があまりに速い。それも楽しみに利用する側に立って挑戦するか否か我々が問われている。

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