節電要請はEV追い風それとも?

経産省は今年の夏は電力がショートするとして企業・家庭での節電警報を発した。特に東京電力地域は深刻とのこと。3月福島沖地震で石炭発電所が二箇所故障停電したことで綱渡状況が現在も継続していると報じられている。

知らなかったが火力発電のボイラーは約1000℃に熱せられるので線膨張で下から支えられないので、吊り下げ方式とのこと。確かに地震で揺れが来たら大揺れに揺れるだろう。綱渡がかろうじてできたのは水力発電の揚水発電、関西電力からの供給と大口企業への操業調整指示。それでも部分停電が東京で発生した。ここに太陽光発電が活躍したとは聞こえない。管内には約1400万K Wのパネルがあるが好天でも寄与率は8%、曇天、にわか雨では更に低下する。6月でも雹が降った関東地方。

一言で言えば頼れない太陽光に電力会社は一般消費者から補助金を徴収している形で不思議な構図だ。(家庭賦課金10,764円)。各種物価上昇のおり家庭の負担は厳しいところがあり、その資金があるのなら原電保安(現在はテロ対策)に振り分けてさっさと工事を進めてほしい。

全国の原電で5箇所(9基)が再稼働しているが、加圧型の関西電力(大飯)は稼働しているのに対して沸騰型の東電は稼働ゼロ。何が保安上違うのか素人には分からない。東電でも厳しい審査を経て工事が終了している原電を稼働させれば良いのだが、そうならないのはなぜか? 関西電力美浜3号が2ヶ月前倒しで運転の報を聞くとなおさらだ。

石炭火力はCO2排出で問題だというが、日本の最新の火力発電を世界に誇るCO2対策がある。発生したCO2を地下に埋設するテストも長く実施されている。かつ、製鉄における熱量を利用しての水素生成も可能として開発が進んでいる。日本は原発、地熱、石炭、水力のベース電源があるのだから、有効に持ち手を使わない法はない。安定に最近もう一つの候補が海水温度差発電。亜熱帯地区が候補だが沖縄を例にすると余剰電力も出るとのこと。ここにも予算をつけてはどうか。

東北地震の時は節電に国民は協力した。エスカレーター使わず、照明もLEDに切り替えた。現在はあれから高齢化が進んだ、階段を徒歩で上がるのは高齢者には厳しい。クーラーなしで外出を控えると熱中症にもなる。あれから7年。コロナ禍で医療設備充実が問題になったが、停電の追い打ちがあったら、それこそ大混乱になっただろう。ミニ原発に関して総裁選挙でも話題になったが、意識のない人がトップになると霧散してしまった。

政府が国民にお願いすることがクーラーある部屋に集合して暮らしてくれ、大型店での節電要請では情けない。スーパーでの貯蔵温度を見直しすれば賞味期限から廃棄食品もしくは値上げが待っている。家庭の冷蔵庫の温度にまで言及しているが食中毒が懸念される

一方、EVは停電時の補助電力としても利用できると言われてきた。停電になってもEV車からの電力で普通の住宅であれば2〜3日は持つ。だが北海道の停電事例では長期に渡ったこともあり、2〜3日の後の放電したEV車は利用できない。大袈裟に言えばビジネス・物流が止まる。IH調理の家庭は3.11東北大震災時の長期停電・節電で大変な目に遭った。基本は節電せざるを得ないと見通しがあるなら、原発を稼働させるに限る。さらにEV一辺倒でなくガソリン車も共存させるのが国体維持の基本的考えかと思う。

一種のブームでEVを生産しないと“遅れているメーカー”と揶揄されがちである。ガソリン燃費では負け、HEVも分厚い日本の技術に負け、残るはEVしか製造できない欧州メーカーが戦略的・政治的に発している背景がある。EVはエンジンより部品点数が少なく、外部からモジュールを購買すれば簡単にできるとして雨後の筍のように製造会社が出ているが、筆者はそうは見ない。最後はエンジン機構部品技術に優れた企業群がEV統合システムで勝ち残れ、ブームに乗った会社はその品質競争から撤退するのではないだろうか。その一例がトヨタ関連会社がbZ4Xに採用したe-Axle(モーター、インバーター、トランスアクスルを一体化した電動駆動モジュール)による小型化技術などがきっかけになるだろう。

クルマに限らず市場はクールで合理的である。製造できる物を売るのではなく、売れる物を売る。クルマと言えばSUVが大人気の米国においてマツダは3リッター車がなく売り負けていた。そこで直列6気筒エンジン・簡易HEVの(C X-60)製造販売に乗り出した。HEVの技術はトヨタの支援を受けているが、ガソリンエンジンについては古くはロータリーエンジン、最近でSKYACTIVEを開発しただけに面白いクルマとなっているようだ。スタート時はEVで走り始めエンジンに切り替えるのが普通。それに対して、逆にスタート時はエンジン音がする。米国人の気質を取り入れた仕込みとみた。

この事例で知ったことだが希薄燃焼エンジンでは容量が大きい方が燃費が良いとのこと。エンジンの効率を高めるにはエンジンのみならず潤滑がポイント。駆動機構のそれぞれで摩擦抵抗を低下させる必要のあるのはEVも同じ。そこが上記で表現したエンジンを追求した会社が最後はEVでも残ると言った根拠の一つだ。EV一辺倒でエンジンを放棄してしまったら、後悔することになりかねない。それが可能なのは頑張っている技術継承シニアと合理的な考えができる若者がいる日本だからこそ可能ではないだろうか。

その一例になるか。川崎重工が水素航空機の開発を発表した。エアバスなどに部品供給するとの報道。水素サプライチェーンとして出口として大胆なアイテムではあるが、そこで排出される水が核となって旱魃地域に降雨をもたらせるとなる妄想を抱かせる。大いに期待したい。

ポリフェノール・腸の働き

ポリフェノールは馴染みワードになっている。化学が苦手な人でもフェノールとはフェニル基(ベンゼン環)にOH(水酸基)がついている形をしていることを子供の頃から(町医者の診察室に漂うフェノールの匂いで)知っている。

樹脂は電力ケーブル被覆材料、自動車、家電、など身近に使われているが、製品寿命に合わせてフェノール系酸化防止剤が基本配合されている。長寿命製品の代表格は電力ケーブルや通信ケーブル被覆材料であり、100年維持設計には水・湿気・温度の環境下で滲み出さない(ブリードアウトしない)フェノール系酸化防止剤が基本。フェノール酸化防止剤が酸素と反応した後で再活性化させるヒンダードアミン系相乗剤との併用、紫外線吸収剤などの配合がなされている。

横道にそれるが、一般的に破壊寿命は製品の50%がある劣化基準点に達したときをもって寿命としているが、電力・通信関係は初めの1つが劣化基準点に達した時をもって寿命としている。それだけ国のインフラは信頼性を高く設定する必要がある。筆者は若い時、この材料開発に従事しており、この初めの1点に泣かされたものだ。 今や人間100歳が言われている。そうか、各内臓の50%が不具合ではタマラナイ! ここはどの臓器でも初めの1つが劣化起点に至らないようにするのが重要で、その秘訣は腸細菌叢にあるとの報告は多くある。

フェノール基の数が2〜4(〜それ以上)と多いのがポリフェノール化合物である。 食物でいうところのポリフェノールは化学合成された酸化防止剤とは分子構造は異なるが、複数のフェノール基を分子内に持っている点は同じ。機能(医学用では機作という)は酸化防止剤として作用して体内の活性酸素と反応する。

ここで、お茶のカテキンは低分子のポリフェノールだが、発酵するウーロン茶やワインのそれは重合ポリフェノールであり分子量が高い。不思議に思ったのは、低分子のポリフェノールであれば腸から吸収されやすいが、高分子ポリフェノールは吸収されるのであろうか。活性酸素と反応するには至近距離に存在する必要がある。

しかしながら、ワイン、カカオ、りんごなどを多く摂ると肥満、糖尿病、高血圧、心筋梗塞などに効果があるとするなら別の機作があるのだろうと漠然とTV放映で「ポリフェノールは活性酸素・・・」を聞くたびに思っていた。同じように食物繊維の中でも不溶性食物繊維は便通だけではないのではないか?とも。

そんな中、以下の文献・情報を目にした。詳細はオリジナル文献にてチェック願いたい。

文献からの二次情報であるのでブログではなく、あくまでも筆者の備忘録に過ぎないが紹介する。

  • 「ポリフェノールと腸内細菌 腸内細菌叢の変動を介した生体調整機能」 (化学と生物vol 60,No3 2022 福島大准教授 升本早枝子)
  • 「早期パーキンソン病患者において 2 年後の症状進行を予測する腸内細菌を同定」日本の研究 プレスリリース:2022.06.02 名古屋大学 大野 欽司 氏複数
  • Gut bacteria and mind control; fix your brain, fix your gut! Prof. Simon Carding. Quadram Institute (英国)  (2015年You tube講演)

4) 考える「腸」と「脳」:その不思議なメカニズム 健康・医療科学 環境・自然・生物2022.03/28東北大学大学院教授・福土 審

文献1 は全体を理解するには優れた文献。 序説では、赤ワインに含まれるカテキン、リスベラトロールがLDL(悪玉コレストロール)の酸化を軽減し動脈硬化の進行を抑制し、心血管疾患のリスクを低減したことを挙げ、ポリフェノール類の機能性については動脈硬化抑制、LDL抑制、脂質代謝促進、抗炎症、血圧上昇抑制、血糖値の上昇抑制が報告されていると紹介。

このほか、デンマークではフラボノイド類摂取により癌死亡率、糖尿病・肥満リスクの低下を、日本でもポリフェノール摂取量が脳血管疾患、消化器疾患死亡率と逆相関にあることが明らかになっている。このように脳にはじまり各臓器の活動に深く影響しているのは分かった。

だが、筆者の疑問はまだ解けない。高分子量ポリフェノールの機作(腸内細菌叢との関係)だ。

ポリフェノール類が生体調節機能を発揮するには、腸管から吸収され、その分子構造が保たれた状態で、各臓器・組織・細胞へ到達することが望ましいが、文献著者の升本氏は面白い実験をしている。リンゴ由来プロシアニジン類の低分子オリゴマーポリフェノールとin vivo試験では吸収されない高分子量ポリフェノールを肥満モデルマウスに別々に投与。その結果、低分子量オリゴマー、高分子量のそれは共に同程度の体重増加抑制や脂肪蓄積抑制が示された。

そこでオリゴマー群と高分子群の盲腸内容物の腸内細菌叢を解析したところ、高分子摂取群のみでBacteroidetes門比率が増すことを明らかにした。更に高分子群ではAkkermansia属の増加が顕著に認められた。 この属は肥満者や高コレステロール血症、高血糖などの症状を有する人は少ないことが分かっている。Akkarmansia muciniphilaの増加により肺細胞からの上皮性粘液(ムチン)の分泌が亢進すること、腸管上皮細胞のタイトジャクション関連因子の遺伝子発現が増加し、バリア機能が向上するなど分かっている。図参照。

この文献は紹介すべきところが実に多く、文献2、3、4とも深く関連するところがあるので機会を見て紹介する。特に認知症は気になるところである。平易な言葉で腸と脳の関係を説明しているのが文献4であるので、簡単であるが紹介する。

脳と腸が情報を交換し合う現象を「脳腸相関」と呼ぶが、福土さんによると近年、腸は脳からの指令で動くだけではなく、自ら判断し、行動する臓器であることが明らかになってきた。腸の状態が脳に伝わり、伝達の過不足が、喜怒哀楽や好き嫌いといった心の状態にも変化を及ぼすという。だからこそ、福土さんは「消化管、腸、脳の関係を捉えなおす必要があります」。とのこと。これって禅の教えの心身一如とも通ずると考えるが如何であろうか。

と偉そうなことを言えば血が通わないブログになる。知り合いの人は「りんごの食べ方知っていますか? 皮を剥かないでりんごを横にして輪切りにする。これこそ栄養価が高い」と教えてもらった。(農薬が気になる人は重曹で洗浄)。 子供の頃から包丁での皮剥きは得意だったが、残念! 輪切りは芯のカットする部分が少ないと納得。されば遊び心で、ミキサー(レコルト・ボンヌ)でりんごを破砕(5秒)または“おろし”、ヨーグルト・蜂蜜を掛けてみたところ美味しい。調子に乗って冷凍バナナとリンゴの共粉砕でジェラート風に。これも行ける。ピーマン嫌いの子供にも試してみよう。 ポリ(多くの)やり方で摂るのもポリフェノールに相応しいか?と我田引水。このブログではコーヒーについて述べたが、カテキンにもっと光を当てるべく、それならと最近入手した緑茶(奈良の月ヶ瀬茶)を飲用。

なお、文中で細菌の名前・分類について注釈をしなかった。興味を持っていただいて文献調査をすることで医学分野は面白いと感じてもらえたらと考えた。免疫など解明すべき課題の解決ははその方々に委ねたい。

敬語とマナー

ある会社から返信用封筒が同封された見積書が送付されてきた。「お見積りに同意したら発注書に記入・捺印して送付して欲しい」発注書の発注先蘭及び返信用封筒には***株式会社 御中。

国語に自信がない筆者でも驚いた。マナー講師と江頭2:50のマナーバトルが炎上しているそうだが、エンターテイメントとしての出来事なので炎上してある意味成功している。挑発的にマナー違反をする江頭2:50に対して激昂しながら指導する講師。これが、お淑やかに指導していては番組のコンセプトに合わない。結果として局を含め三者とも視聴率を稼いだ。

今回の見積書事案でブログのネタを提供してもらった形である。勿論冗談だが、真面目な話ビジネスであれば、赤ペン先生ならずとも、ツッコミたくなる。

ただし、この会社の言い訳にはなるが、担当が業務を長期間放置しており迷惑をかけたこともあり、書類送付案内付箋に長いお詫び文章が綴られている。そこは尊敬語、謙譲語、丁寧語を混合して駆使されている。読みづらいがお詫びの誠意は汲み取れた。しかし残念ながら最後の最後で力尽きたのであろうかミスをした。TV視聴率的に表現すれば番組打ち切りに近い。

既に皆様ご理解の通り、自社宛に「御中」は使わない。個人の手紙で自分に”様”を付けることはない。返信用封筒宛先の御中には「行」と書き、差し出す人が「行」に線を引いて御中とするのがマナー。この会社の返信用封筒は初めから印刷されている。返信する人の手間を省いているとも言えるが、まだ多くの割合の人はそうは見ないだろう。

「御中」は会社全体に当てたもので、開封した人が社内組織に従って転送・割り振りをする。今回は名刺が同封されていたこともあり、「会社+個人名+様」の形で返信した。

発注書に記入するところは発注者の名前だけなので「署名・捺印」が普通。その他の箇所も指摘されるが国語は時代によって流動するだけに大目に見ないといけないのだろうか。

も、個人宛に「様」ではなく「殿」と記載されると妙な気分になるのも日本人。ご承知のように「殿」は”しんがり”。戦国時代の争いで退却する際に敵に追撃されないように強者に任せたのが”しんがり”。なので、殿と書かれると「あなたは決してトップではない」と烙印を押されたとなる。 今後は宛先などは To 、 From が普通になるかも。日本語は他言語をミックスするのが上手だから。

さわありながら、(ややシツコイが)お見積りの「お」や詫び状の中の「ご提案させて頂きます」の「ご」に引っかかる人がいる。この時の「お」「ご」は尊敬語ではなく謙譲語だが、なんとなく自分の行為に尊敬語をつけるか?と誤解する人は多い。次の「させて」は頻繁に目にする。貴方が命じたので的な使役動詞。こちらからお願いしたことではないケースでは妙に聞こえる。全体的に「提案します」の方がスッキリする。

話は転じて。

国語と数学は世界が違うようで、実は数学は国語表現の一つであると言う人は多い。小学校の頃の算数文章問題は数式(方程式)の空欄を埋めるための国語表現だとわかる人は多いだろうが、難解なアインシュタインの相対性理論も国語と言えばホント?。理路整然たるシナリオ(理論)を文章にすると小説に、式に置き換えると理論物理になる。数学・理論物理は長年の積み重ねで到達しているが、その間において確立した形式は継承している。

世界の巨大化学メーカーの経営者や重鎮には化学工学出身者が圧倒的に多い。化学工学は化学物質を扱うものの、考え方は数学(ニュートニアン力学で十分)だけに経営にも応用ができるのであろう。日本の経営者において数学が本質的に嫌いな人は珍しいと思いたいがどうだろうか。雰囲気だけの気合いだけのコメンテーターは淘汰され理論数理学経済学者に信頼が集まったのはなぜか。数式に裏打ちされた図表など表現が馴染みのある国語として理解されたのだろうと思う。

マナーで思い出したのは京都の和菓子。何十年も前の話だが、ある家でお茶とともに和菓子がでた。筆者はその和菓子が提供された意味を知らなかった。隣にそっと合図を送る女性がいて手が止まった。長い歴史の中で提供された和菓子には意味があったのだ。無知蒙昧と恥いった次第。それにふさわしい会話をしてから頂戴する作法だったのだ。最近関東地区で頂いた和菓子で思ったのは、甘いことが最高の贅沢だった時代のお菓子については、現在の健康志向の動きを微分して変化しないと、取り残されることになるのではないか。それが新しい礼儀マナーだとして。

人とくるまのテクノロジー展から

ブログの本題とは関係がないが、つい最近の出来事。ドアホンから宅配ボックスに間違って配達したので取り出して欲しいとのアマゾン配達員を名乗る男の声と顔が。在宅か確認せずに直接宅配ボックスに入れるのはアマゾン流なのか、配達員の対人苦手によるものかわからないが、テレワーク会議の途中であったが気の毒なので対応した。真面目な配達人に見えたが、後で考えると、宛名を見る余裕がなかっただけに、はてさて本当に間違ったのか、故意だったのか疑念も出た。厄介な品物のロンダリングだったかも知れない。即渡すのではなく、確認する必要はあったかも知れないと反省。一方でアマゾンデリバリープロバイダーの経営状況は佐川が撤退したように厳しいコスト要求を受け物流の末端まで影響している可能性は否定できないなと(あくまでも)推測した。在室確認し届ける時間は宅配ボックスがあるのなら無駄としているのだろう。物流合理化にはドライバー不足と省エネから長距離トラックの合理化には過去から種々提案があった。古くはピッギー輸送、現在では先頭車両にだけドライバーがおり、あと数台のトラックは無人・数珠繋ぎ運転方式が提案されているが実現に至っていない。

テレワーク会議に戻り、中座のお詫びをしたところ、「誤送金とは違うのか」「食料品であって食べてしまった時の責任はどうなのだろうね」と山口県阿武町の案件と重なり妙な話題提供をしてしまった。

前振りが長くなってしまったが自動車税納付期限になった。自動車税の納付先は普通車では都道府県、軽自動車では市町村になり、地方自治体としては道路に関係なく一般財源として利用できる。そろそろ見直しをしてはどうかと思う。理由としてクルマの自動運転により歩行者もクルマも安全両立するためのレベル4、5を達成しようとすると現在のLidar, カメラ等による自律型自動運転ADASでは限界があると考えるからだ。業界誌によるとV2Xに注目が集まっているとのこと。Vehicle to Everythingの略であり、Everything なので自動車同士(現在の200m程度からロングスパン)、道路からの情報(落下物・事故・工事)、瞬時の気象状況などの変化を反映させる相互通信網とデバイスが必要となる。相当前に、国交省が将来ありうる姿としてスポット試験をしたことがあったが、道路サイドからの通信に費用が重いとの結果だったと記憶している。これが欧州では実用化直前となっている。道路・通信インフラなど巨額の予算を必要とするだけに、自動車税やガソリン税を一般財源にしていることを見直ししないと遅れをとるのではないだろうか。

そんな意識で横浜パシフィコにて開催された人とくるまのテクノロジー展を見たが、ADASの改良バージョンはあった。しかしながらV2Xを思わせる展示は見たかぎりなかった。カイゼンを得意とする日本とも言えるが骨太の将来図を示して、これから背負う若い人が自動車世界を魅力あると感じて欲しい。

モーターショーより技術志向の展示会だけに技術者の参加者が多く、最終日の午前中は豪雨にも関わらず鮨詰め状態の盛況だった。多少皮肉な性格の筆者としては、展示されていない案件を探す癖がある。それで言えば、CFRPの出展が1社だけと一時のボディをはじめ軽量化の切り札としていた割には異様な感じだった。今はEV化、ADASを充実する方が優先されていることと、相変わらずCFRPのコスト問題が解消されていないのだろうと想像する。熱硬化CFRPは大型加熱炉に入れて長時間の硬化反応はコスト的に厳しい、さりとて熱可塑性樹脂CFRTPではナイロン樹脂が圧倒的に不足しているので、今すぐ対応は厳しいのだろう。CFと並んで高強度が謳い文句のセルロースナノファイバー複合材料の製品はなかった。ここもセルロースナノファイバーを自動車に適用するだけのコスト乖離が大きいことと(小生が指摘しているに過ぎないが)複合材料の靭性不足をどのようにカバーするか、実用試験を重ねないと採用しない日本風土では相当の時間と資金を材料メーカーやTiear1は必要とするだろう。

一方で水素タンク関係が4社展示されており、ジワリジワリと波を寄せつつあることを感じた。化学企業の展示は多くはバイオ材料とリサイクルに集中していた。ただ、化学会社としては化学プラントでは水素を多く使用していることもあり、合理的な水素の製造法、バイオ合成燃料の実用化に期待している。石油化学で培った触媒などノウハウは既に有している企業が骨太でやるならと期待しているが、さてどうなのか。

how to 営業 (講演会から)

先日、大崎にあるSHIP(品川産業支援交流施設)主催の“これからの営業”について,2名の講師による講演会及び討論会が開催された。SHIPのインキュベートオフィスに入居していた企業に出入りしていたことがあり、タイトルもさることながら、懐かしさもあって参加した。

結論を先に言えば、講師の一人は新しい視線でビジネスを起業した対象が営業パターン分析・解析であること。二人目は既存のビジネススキームの中で営業成績をどのように高めるかに至った経験談から辿り着いた至言。

講演はまず、このインキュベートオフィスに入居しているコグニティ社代表の河野理愛氏がAIを駆使した営業トーク分析のビジネスを紹介。超要約すると、営業マンと顧客とのトークを録音・録画してこの会社に送信すると、営業成績の良い人の営業トークとの比較が図示解説文付きで送信される仕組み。顧客との挨拶の後での質問の内容も単なるYes,Noで引き出し能力が小さいだとか、ポイントのところでの押し・確認がされていないなど数ページにわたり解析。

既に大手企業との取引が活発で、資本金が5億円に達する規模で国内、海外にサテライト拠点を擁しているとのこと。インキュベートオフィスから卒業と良い意味で言える。このAIを利用しているところが2つの意味で重要で面白いところに目をつけたものだと感心した。

すなわち、OJTは上司や組織を挙げて教育訓練をして一人前の営業マン、社員にするところであるが、それをAIに付託することで組織のスリム化を図っている。また、訓練能力のない?(無ければ上司に本来なり得ないが、往々にして存在するのが実態だ)上司に当たれば、パワハラとして最悪は訴えられ会社の不具合が世間に知れ渡る危険がある。

同じような指摘内容であってもAIから言われると、心理的には納得しやすのではないかと思う。 ただ、AIだけに営業の隠れた要因を引き出してパラメーター化できない。例えば、腹芸の評価。冗談のような会話を伏線としておいて後で浮上させて効果ならしめるケースは評価されないのではなかろうか。欧米スタイルでは交渉時の時だけが営業結果を反映する割合が非常に高いが、日本ではそれ以前に営業の人間性に重点を置いて商品を買うことがある。同じスペック商品でありながら成績が良い理由が人間性にある。

2番目の講演者は宋世羅氏(you tuberで25万人・33歳)。独特の視覚から鋭い見方を発しており、感心して視ている。本物見たさに講演に申し込んだ次第。You tubeでは野村證券に3年、フルコミ保険営業何年と早口で話してからテーマを話し出す独特の話し方。

証券も保険も自分で新商品を開発し営業することではなく、既存商品を売り込む。その時のやり方がポイントになる。当日の参加者は営業を主としている人の割合は30%で若い人が多いことから、実は起業したとして営業をしないと成長どころか維持さえできない、技術志向のベンチャーであっても営業技術が必要として講演会に参加されているのだろう。同氏の幼少期は独特の地域環境もあってサバイバルのための戦術・戦略を考える必要があったこと、大学時代(早大野球部・投手)においては球速では圧倒的に劣るのをカバーするために魔球の開発したエピソードを紹介。You tubeではシナリオ通りの話をされるが、講演会ではあまりにも多い紹介したいエピソードをお持ちで、サービス精神旺盛であることからシナリオ無視に近い人間性前面押し出しの講演だった。それも生だからこそ。さりながら結論はしっかり強調していた。

それは①戦略 ②応援したくなる人物 ③プロ意識(対価を正当に要求できるレベル)だとのこと①③は当然だろうが②の応援したくなる人物 は 誰でもできるようで厄介。それは応援してもらうためにはプロとして応援を先にしないといけない。その際プロならば対価を取って当然であるが、そこは無償の応援にしないといけない。矛盾もある。言うは易く実行するにはできない人が多いのではなかろうか。

先日、生命保険の新担当者から着任の挨拶を受けた。担当者が誰であれ長年継続しており、保険コース変更もなく自動継続している次第。生命保険新人の行動パターンは親・親戚・知人を頼りに確保していく、その結果、当方も複数の生命保険に加入。加えてカード付属の保険、団体保険・・・と整理整頓には程遠い状態で放置。

挨拶をした瞬間に分かったのは、先日の血管・脳年齢測定のロビーでフリーの通行人を催しに誘う係をされていた人だった。(ブログにて内容は掲載。)看護師さん、生命保険の社員さんは各ブースの列整理、書類整理のいわゆるバックヤードを受け持っているのに対して、誘う役割に任じたには理由があると直感で思った。まず笑顔、清潔感があり惹きつける何かがある。当方もその人と測定の間、無駄話を延々と話をしたが、聞き上手であり良い印象を受けた。その人がまさに今回の担当者とわかって驚いた。

当方から、髪を切りました?と聞けば「あの後で切りました」と。それだけ印象があったことを示している。前回はこちらが名乗らなかったので、お互い担当になろうとも知らずに長話を聞いてもらった。これが点の伏線から太い実線として浮上してきた格好になった。

そこで、面倒な性格で保険を整理するにも放置状態なのでプロからアドバイスして欲しいと依頼したところ快諾された。これがこの会社のメリットになるかどうかわからないが受けて貰えたのはこの営業マンのプロ意識(FP2級)と長年継続してきた信頼のなせる結果だろう。ローマ同様営業も1日にはならずだが、毎日の笑顔と聞き上手は心がけたいところだ。やはり人間性が営業には大きなポイントかな。

野菜摂取度

看護の日(5月12日)を前に、とあるビル内で血管年齢、脳年齢測定ブースがあったので散歩の足を止めた。健康志向の中、人気があり 暫しの行列を必要としたが、いずれも実年齢より15歳若い結果でホッと一息。3年前は25歳若かっただけに少し残念。(測定法が全く違うが)3年間で10歳も劣化したのだ。

血管は弾力性ありと判定され問題なくクリヤー。脳年齢も15歳若い結果であったが、どうみても脳活動のうち動体視力を測定しているので本当に脳年齢と一致しているか不思議。脳年齢の測定法は画面に数字が①〜○35まであり、①から②と順番に押し25番目までの時間と探す時間をチェック。二回実施。一回目は数字がばらついてはいるが固定画面。二回目は都度シャッフルしてのトライ。座る位置と画面の距離が近くて画面を俯瞰できないブース構造。離れてみるとわかりやすいが、手が画面に届かない。反射運動神経を競っていることで、理解考察能力・記憶など脳の他の部位の働きを反映しているのか専門の方の意見が欲しいところ。でも結論は15歳若いのだから良いではないかと。

問題は次のコーナー「野菜摂取チェック」では及第点ギリギリの状態で看護師さんから要努力を言われてしまった。皮膚のカロテノイドを光学測定するもので抗酸化レベルがわかるとのこと。カゴメとドイツのBiozoom servicesが共同開発した装置と説明があった。看護の日ブースでは明治安田生命がかごめと協賛の形で測定しておられた。

この装置に手のひらを乗せるとレベルが判定される。レベル8以上が必要に対して緑ゾーンの最下位レベルの結果で「泣の繰り上げ合格」。

トマトジュースを毎日摂っていても足らないとは残念至極。先のブログではこれから目指すはFlexitarianと書いた。「1週間に肉10g程度にするのが地球にも健康にも良い」と記載。興味とブログアップの責任もあるので実行しているつもりだが、実際は付き合い外食、家庭においては、やはりスタミナは肉でしょ!的な雰囲気があり、目標実現は遠いと実感しているところ。

そこを見える化装置で見事に暴かれてしまった。皮膚表面で観察されるには野菜摂取して2〜4週間後だとのこと。ブログアップしてまだ1ヶ月未満なので・・・と見苦しい言い訳せずに目指すは合格安全圏。がんばろう。

ちなみに一日の野菜量は350gとのことで、6ベジ摂って下さいとアドバイスをもらった。1ベジは片手分の野菜でサラダ、野菜炒め、おひたし、野菜ジュース、ミニトマト5個分とのこと。

本当にこれだけ摂っている国民はいるのだろうか?として厚労省「国民健康・栄養調査」 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/gaiyo/k-eisei.htmlをチェックした。その結果が以下の図である。

総数で見ると国民の30%はクリヤーしている。ただし、平均値でみるといずれの年代層も350gには到達していない。特に、若い層は肉偏重食になっている。 一方、高齢者は比較的摂っている。これは何故だろうか? 年金暮らしになると時に高騰する野菜の量が少なるはず。だが、年配者ならではの工夫があるはずだ。(農家ではご高齢であれば野菜中心になるだろうが、)都会の年金高齢者は特に工夫が必要だ。

さらに超高齢者になれば嚥下障害もあるだろう。少量のゼリー状でも野菜成分を摂る必要がある。そこに新規ビジネスが興る可能性がある。筆者のカテゴリーの一つであるナノテクノロジーが活かせるのではないかと密かに期待している。

激辛二題

(激辛その1)

京都市南部と長岡京の間に向日市がある。 平城京から平安京に遷都する間の10年間に長岡京が置かれていたところが今の向日市。西に丘陵地、東に桂川に挟まれ、JR,阪急が走り国道171号と物集女街道(もずめ街道)が南北に走る町。長らく町の名前が定着しているので向日町と今でもいう人は多い。向日町競輪は今でもこの名称。

向日市から長岡京の一帯は元々乙訓郡。ここの竹は有名で大枝(おおえ)の筍はシーズンになると送られてくる。エジソン発明による電球のフィラメントは乙訓産。長岡京市には長岡天神前に筍で有名な料亭があるが、向日市は筍スイーツや和菓子のお店がある。やわらかい独特の風味はもっと評価されても良いと思うが大化けは難しい情況にある。10年前から突然向日市とは関係がない激辛で町興し活動を開始。商店街の読みは当たり定着した。ファミレス、レストランにはKARA-1グランプリ加盟店の旗があり、入るには一種の覚悟を必要とする。他所の辛さレベルと同じとして注文すると大変なことになる。

さて、これから向日市が世界的に有名になるであろうとは日本電産タウンである。日本や世界中にNidecのビルがあるので、本社がこの向日市だと殆どの人が知らない(筆者だけかも知れないが)。社長(会長)の永守氏の出身地。京都市中の風情とは異なるデザインの本社ビル。現在JR向日町駅の東側の広大な土地に第二本社を建設中であり約5,000人が働くと言われている。JR線路の間際から広がる土地。それに伴う駅前広場改造と一大プロジェクトが進んでいる。永守氏にお目にかかったことはないが、日産から社長含みで招聘した人材には社長就任と同時に株価が下落したことをもって激辛評価即降格。社長に舞い戻る。また亀岡市の京都学園を買収して京都大学と伍して戦える学生を世に送り出すと豪語し、大学名も京都先端科学大と改名しキャンパスを京都市内太秦に開設した。その時に、亀岡市長から亀岡キャンパスからの移動は勘弁してほしいとの要望に対して、市長に向かって安穏として油断するからそうなるのだ!と激辛な発言をしたことを講演会で披露した。教員も学生からの評価を受けて更新しないと生き残れない激辛システムを大学に導入。向日市商店街が激辛町興しを企画する土壌には永守氏と同じような激辛血が流れているのかも知れない。京都市の付録のように思われている土地に対する反骨精神があるのだろう。長岡京市の村田製作所とのツインシティで安穏としている日本の空気を打破して欲しいものだ。

(激辛その2)

日経サイエンス5月号に「辛い!の科学」が掲載されており、辛みは味覚でない痛みであることが明らかになったとある。舌には甘さ、苦味などを感ずる味蕾があってそれぞれのセンサーになる味蕾の場所が教科書に載っていた。今はこの説は間違いとなっており場所によらず舌全面にある味蕾で感ずると変わっている。ここで辛味と言ってもワサビ〜唐辛子・ハバネラに至まで沢山ある。唐辛子辛味成分であるカプサイシンは脂溶解性で舌の表面から下にある感覚神経TRPV1に着き刺激が脳に伝達。脳は痛みや熱さに舌が炎症していると理解し、痛み緩和のためにβエンドロフィンを出すと共に、ドーパミンを放出させる命令をする。このドーパミンが快感をもたらすことは知られている。これで分かった。快感を求めて激辛を食べるのだと。また、舌の表面でなく舌の中の神経にカプサイシンが浸透することで、辛いから水を飲んでも効果がないことが分かった。詳しくは日経サイセンスを買い求めお読み下さい。引用しすぎと日経から叱られるだろうが、ワサビ類と唐辛子では反応する体温で異なることが図示されている。これをもとに色々考えるところがあるので添付する。先の巨人ー阪神戦の前に軽食を水道橋近くのカレー屋さんで摂った。伝統の試合だけに、このお店のカレーの味も年季が入って非常に美味しかった。

いしアウト

ロッテーオリックス戦での球審の行動について多くの意見・ツイッターが出ている。賛否は別として、ツイッターの文章がいずれも優れていることに良く事案を理解してのことだと感心した。球審が何を言ったのか読唇で解説したYou tubeでもあったが、何よりアップされた目つきが全てを語っていた。まさに口より目がものを言うが如くであった。当方のコメントは「あれはイタダケナイ」。審判は舞台監督のように試合をコントロールしなければいけない。ルール上は審判絶対だとしても、観客あってのプロならば極論をいえばショーマンの一員としての意識が必要だろう。それができる名人域に達した審判になって欲しい。

ところで、バスケの試合であのような光景を見ただろうか? 無いと答える人が多いだろう。2名の審判が対角線状から監視することで判断の精度があるからだろう。野球では球数が両軍投手合わせて300前後を一人の球審で判断するのは酷な作業かも知れない。球速は昔より圧倒的に速く150kmはザラ。球種は昔の直球、カーブ、ドロップ、シュートしかなかった時代から、今やフォーク、スライダー 2シーム、4シーム、シンカー、スプリット、カットボール、チェンジアップ、ナックルと多種多様。ホームベース上をどのような軌道を描くかわからないようなこともあるだろう。バッターが危険を感じて避けたボールが鋭く曲がってストライクになる投手もいる。

複数のカメラを駆使すれば球の軌道がどうだったかわかる時代になった。野球の内容が変わったのなら、判断も複数にした方が合理的であろう。選手にとっても信頼ある審判で技を披露することが何よりで、観衆も望むところだ。

そんな中、セピア色の話ではあるが、タイトルにある「いしアウト」とはなんぞや。

これが野球とベースボールの違いである。野球道といえば少し理解されるであろうか。ボテボテのサードゴロで打者は走るケース。1塁でアウトかセーフか極めて微妙な時、草野球では「いしアウト」を宣告する。子供の時はこの“いし”がわからなかった。“石?ではなさそう”。後からわかったのは「意志アウト」。

ボテボテにならざるを得ない打者の力量は既に投手に負けている。たまたま塁に到達するのが守備送球と同時であっても試合では勝っても勝負には負けと同じの意味で「意志アウト」。何やら武士道と同じ扱いなのだ。あくまでも草野球の話で、選手生命をかけてのプロでは呑気なことは言えないが、デジタルで判断すればセーフであってもアウトにして次回はクリーンヒットを打つレベルに精進するように促しても間違いではないと思うがどうだろう。

今回の佐々木投手が投げたコースをこのバッターは過去にヒットを打っていたか、バッターボックスの構えかた、空振りしてもその状況から悠然と見逃した“ボール”なのか。手も足も出なかったのなら“ストライク”と言われてもしょうがない。例えが変だが、高速で走る電車の中から通過する駅の表示が読めるか? 大まかな路線を知っているから次の通過駅名の一部でも読めれば言い当てることはできる。これと同じように0−2(2ストライク)であれば次は外してくる確率が高いから、その付近にきた球をボールと言いがちになるのも審判も人間ならありうる。捕手の配給パターンも関係している。

野球が武士道ならば水に落ちた犬をいつまでも叩くのは良くない。多分この球審は米国での審判留学など研鑽を積んできただけに、注意したいところ気が付くことが多いのだろう。極めることで、そうでない場合に遭遇すると絶対矯正しなければとの義務感に背中を押されてマウンドまで行ってしまったと思う。審判もその後 心に傷を負ったであろう。そんな時の特効薬は多少の緩さと笑いだと思う。名前を思い出さないが、球審が半紙厚み1枚分ボールと言って納得させたことがあった。このように言われたなら、次は毛髪ぐらいのぎりぎりを投げると言って練習する。そんなやりとりがあれば殺伐としたあのシーンを見ることはなかっただろう。

TVやYou tubeでは分からないこともあるとして30日の巨人―阪神戦を観戦した。試合前の審判4人のミーティング風景はどこか緊張が伺えた。微妙な判定もあったがリクストと結果が一致。これには観戦している我々もほっとする。判定1秒後には大型しクリーンに角度が異なる映像が映し出される。今回の試合ではトラブルはなかった。審判のキビキビした態度もショーの一部であると再確認した次第。

人肌スペクトル

地下鉄有楽町線にご老人夫婦と娘と子供の4人が乗車してきた。お婆さんは車椅子。一眼でウクライナから避難されてこられた家族だろうと高い確率で思った。ルーシー・コサック系の風貌。子供を除いて深く刻まれたシワ。母親も年齢見合いで疲労感ある肌。日本に以前から留学などでおられる人の透明感のある肌と比べると随分違う。そのことに大変な経験・ご苦労をされたことを物語っている。

車内の行く先表示に目を凝らして見ている。言葉少ない会話。日本語がわからず、かろうじて短く流れる英語表示を頼りにしている。現在コロナ禍にあって電車では幾つかの窓を少し開けている。地下鉄では騒音レベルが地上走行時より高い。防空壕で身を寄せていたことをフラッシュバックするのではないか?など心配になった。日本に到着したら仮住まいなど事務処理があるが、それより真っ先に温泉に浸かって欲しいものだと感じた。肌の荒れも滋養ある食事を摂って疲れを癒すことで復活する気力回復が何よりだ。

日本人は人肌の違いで差別をしない。ホワイトだから優れていると思わない、肌色に関係なく賢い人はいる。身体的能力は抜群であることも知っている。スポーツはいうに及ばず、音楽におけるリズム感覚には圧倒される。ペリー来航に黒人が乗船していたかどうかは知らないが、たとえいたとしても“大きいなぁ”と驚くだけだったと思う。 横浜地下鉄の壁に企業CMパネルがある。そこには浦賀に来た外国人より負けない体格(すなわち相撲取り)にて出迎えた風景が描かれている。なかなか洒落たことをしたものだ。

話を戻して、人肌の反射スペクトル(波長スペクトルのパターン)は白人、黄色、黒人は皆同じ。養老先生のYou tubeでそのようなことを話しておられた。WEBで調べると、元の文献から引用されたスペクトル図が他の人の投稿で記載されていた。(人肌スペクトルで検索して下さい)。

このブログでも印刷の何たるかを紹介した。色についてはそれなりにわかっているつもりでいた。ところが、先生の話されたのは「黒人もホワイトも肌から発する光スペクトルは同じだ」。言われれば納得。でも長い間、気がついていなかった。黒体はあらゆる光を吸収してしまうから黒いと思っていた。だがスペクトルが同じであるとするならば明度だけの違いになる。

色彩の表現方法にはいくつかあるが、その一つがLab である(L値、a値、b値)

+a は赤み、-aは緑、+bが黄色、-bが青みであり、明度L値(100になるほど明るく0は暗い)の3次元直行座標で表現する。 ここで先生の言われた“黒い”のではなく“暗い”。これが意味するところは非常に大きい。

日本人の多くは気高く、まして根拠のない肌の色で優劣を判断したことはない。このことを世界の人が知れば無用な人種差別トラブルはないと思う。是非 伝わることを願う。

 

フレキシタリアンは地球を救う?

Flexitarian これからの世界の標準食だそうだ。Flexible+食の造語であることはわかる。まさか柔軟な食べ物ではないこともわかるがさて? 末尾に**anがつく食習慣はある。ベジタリアンは古くからのお馴染みワード。ビーガンも最近はよく耳にする。恥ずかしながらベジタリアンは野菜のベジタブル由来だと長年思っていたが、vegetus(ラテン語:新鮮・健全)とwebで知った。ビーガンとは元は同じでベジタリアンは乳製品を摂るが、ビーガンは全く摂らない違いらしい。

で、今回話題のFlexitarianとは何ぞや。そこには人にも地球にも「ヘルシー」な食生活を指すようだ。気になるので、このタイトルの文献を探した。(nature 3月号P28 2022)。見つけたのは良いが結論を実行するには覚悟が要る。読まずに引き返すならばここだ。だが、地球を救いたくない人は少なくとも日本人にはいないはずなので、おそらく早く結論を言ってほしいとお望みだろう。そこで要旨を記載。

要旨はこうだ。食糧生産により極めて大規模な温室効果ガス汚染が発生している。このままだと、食糧生産以外の工業・物流・生活で排出する温室効果ガスをゼロにしても目標1.5℃に抑えることはできない。

食糧生産における温室ガスは全体の40〜50%を占めるからだという。ご存じのように牛は反芻動物でゲップするたびにメタンガスを放出する。また、牛は餌をエネルギーに変換する効率が低い(約30%)こともあって、植物野菜を直接人間が摂った方が高い効率である。タンパクは僅かな肉や魚で補填するとして。これをなんだかんだと計算すると、30歳平均体重の人の1日必要2500カロリーの食物で1週間中摂る肉は100g。そうすれば1,100万人の命が救われ、地球も救われると記載されている。具体的数字は図参照。Flexitarianのイメージが具体的になった。

経済的に恵まれない国ではとうもろこしの粉をお湯で希釈して食事としているところもあり栄養不足の子供の映像を目にする。まして戦争で農業が破壊された場合はどうなるのか。為政により多くの餓死者が出たことは欧州でも過去に発生した。それが今のウクライナ。決して開発途上国の貧困国だけの話だけではない。健康を維持するための最低限食糧に今一度注目しても良い。戦争で小麦粉、調味料など値上がりした。これを良い機会として見直しするのも間接的に地球に貢献する。としよう。

この記事には卵や乳製品バター、チーズなどが記載されていないが、100gは衝撃的数字だ。過去の日本人なら耐えられる数字だと思うが、欧米化により、この2〜3倍の肉を消費していると思う。これからハンバーガーショップの看板を見ても我慢・我慢。ステーキ屋から漂う香りに誘惑されないか? これは大丈夫。筆者の場合、財布が強いキーパーなのでブロックしてくれる。冗談はこれくらいにしてこの文献が推奨する食事とはを図―1に紹介する。ついで図―2に各地域の食物摂取パターンを示す。

図―3は環境コストと食糧の負担・増加を示している。衝撃的であるが決して無視はできない。大食いタレントとして糧を得ている人がいるので軽々には言えないが、ぼちぼち大食い番組はやめては如何だろうか。その代わりに、Flextarian生活をしている人のエネルギー効率、栄養バランスをコンペするような番組もあっても良いのかも。

ただし、この文献は地球環境面からの記事であり、個人の健康との関係まで深く言及してはいないことに留意する必要がある。炭水化物の過剰摂取は糖尿・高血圧の原因になり、乳製品を摂らないとタンパク質欠如となり骨粗しょう症の原因にもなりかねない。タンパク源として大豆由来、魚などのへの変更も必要だ。要はバランスの良い食事と地球のバランスの両方への意識。個人ではコントロールが困難だけに新規なビジネスが出現するきっかけになるかも。それが何かFlexibleに考えることにしよう。(上から図−3、図ー2、図ー1)