石鹸の驚き殺菌作用

お店によってはアルコール殺菌と検温の両方をしないと入店拒否されることがある。昨年末から6ヶ月の間、手の皮膚はアルコール殺菌、泡ハンドソープなどでの洗浄頻度が急増している。一般医院が患者激減で経営が苦しいなか、増加しているのが皮膚科。皮膚の表面が脱脂されることにより手荒れ、ガサガサ、水疱などの治療が多いと聞く。市販の塗り薬で対応するも、塗り方が適切でないと正常な部分が逆に冒され拡大するに至って皮膚科を訪れるとのこと。

こんな時に「アルコールアレルギーのお客様には******」を勧めるようなお店があれば、お客様の立場を理解しているとして、買う動機のボルテージは高くなるだろう。極端だが画一的なアルコールしか眼中にないような店には、商品やサービスを期待はしない。

筆者は注射や採血時にはアルコール脱脂綿より、クロルヘキシジングルコン酸塩をお願いしてきた。早口言葉的で最後まで言うと看護師さんの当方を観る眼が違ってくる。(多分変人だぁ!と)。注射程度で赤くなったり、痒みが発症する程のアルコールアレルギーではないが、看護師さんとの会話目的が半分の理由。脱線ついでに、採血では静脈を探すが、静脈が細いか内部に存在すると看護師泣かせで、筆者はそれに相当する。健康診断時に一発で当たると凄いと褒め、何回でも刺したり抜いたりの繰り返しの看護師には激励して、心配無用、既に赤外線を利用した静脈位置測定装置があるので何れ普及するとか、また唾液からも現在の採血に代わる分析が理論上は出来ているので、採血の腕を磨く必要はないなど会話をしながら採血が終わるのを待つ。隣では筆者が終わるまでに3人は終了している。(注:唾液からの成分分析精度は血液の1/1000なので本格実用化は先)

上記で「******を勧める」とあるが、さりとてクロルヘキシジングルコン酸塩は普通はない。それではどうするか。基本は石鹸による手洗い。手洗い動画はピコ太郎さんら芸能人により衆知徹底広報がなされた。石鹸での手洗いによる殺菌はザックリ言えば洗濯の原理と同じである。

今回の新型コロナウイルスを対象にした研究ではないが、インフルエンザのウイルスに対して普通の石鹸が非常に有効であるとの報告が北九州市立大学、広島大学、および石鹸メーカーから発表された。(引用:日経 山根真一)

インフルエンザウイルスの表面(エンベロープ=外殻)は、脂質二重膜で覆われている。つまり、これらのウイルスは1ミリの1万分の1という極微小の「脂くるみの玉」とみたてると、洗剤の界面活性剤は布に染み込んだ脂汚れを引き剥がすが、ウイルスの外殻も脂なので同じようにその脂を引き剥がす。洗濯と理屈は同じ。その様の動画がある。米国の蛋白質構造データバンク(日本支所は大阪大学蛋白質研究所)が製作したものでTVで宣伝される界面活性剤による洗濯や食器洗いのイメージと同じである。

米国の蛋白質構造データバンクが製作した動画「Fighting Coronavirus with Soap」の一部を図示した。

 

ところが、昔ながらの自然素材無添加石けんは通常のハンドソープの100倍以上の対ウイルス殺菌効果があることから、単なる洗濯原理ではなく、別のメカニズムがあると先述の研究者らは突き止めた。

自然素材無添加石鹸には「オレイン酸カリウム(C18:1)」を含有しており、ウイルスと「静電的相互作用」して棘を抜き取ることで殺菌効果が大きいと結論付けている。この結果を実験で観察するには界面活性剤が吸着するときに発熱するか、急熱するかの超微量カロリーメーターが開発されたことが大きい。詳しくは引用文献を参照されたい。

自然素材石鹸は共同研究会社のシャボン玉石けんから求められるが、日本で最初にフランスから石鹸がもたらされ国産化した当時は現在の合成界面活性剤は存在していなかったので、玄武石鹸なども広い意味で自然素材無添加石鹸に該当するのだろう。現在も玄武石鹸はあるが業務用なので、手洗いに適用は要確認。

もとより、石鹸は手の正常な脂質を除去することから、手洗いの後はハンドクリームを塗ることが必要であり、これが医療従事者にとって手洗いの頻度が高いだけに厄介である。

さりとて、樹脂製の薄い手袋を終日装着していると蒸れて異汗性湿疹になりかねないし、手袋の内面に滑りをよくするための無機フィラーが配合されていると、それによるアレルギー反応をもたらす。(手術室で使用の手袋は滑り剤は配合されていない。空中に飛散することを回避している、)

筆者はここに新しい需要がありそうだとみており、いずれの開発アイテムに取り上げている。当然のことながら歯科、歯科技工も対象としている。さて、その秘密は?

 

ドライブレコーダーとAI事故処理

不幸な煽り運転による犠牲者が発生以後、ドライブレコーダーを取り付ける車が増えた。後方を記録するのもある。 何らかの煽り運転や交通事故に遭遇してしまったときの証拠画像としては有力であることは間違ない。 しかしながら、交通事故の場合の多くはドライバーの死角からいきなりクルマが飛び込んでくる瞬間で、何がなにやら分からない状態で、お互いの責任を巡って言い争うになるか、保険が下りるにしても時間がかかる。

で、筆者は知らなかったが、この事故に対してドライブレコーダーは事故の15秒前から記録されていることと、その時のクルマのGPSデーターから位置情報を特定し、地図上で双方のクルマの位置関係・信号記録などから、事故発生をパソコン上で再現することを東京海上日動火災は発表した。 多くの事故例をAIに取り込んで深層学習の成果だそうだ。実用化は始まっているようだが、もし事故が発生したら20分後には、どちらのクルマに責任があったか、双方にあるとしたら何割かなど算出するとのこと。(Automotive 7月より抜粋)。

カーナビ、スマホによるGPS記録が充実していることに加えて、ドライブレコーダーの普及があって可能になった。 過去、不幸な事故があった。また、事故処理によっては重い責任を冤罪罪的に負ってしまったことも中にはあった。それを解決するならば大いにAI適用に賛成だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

思うに、

自動車保険会社は自動車保有台数の減少に伴って、契約者が減少していると容易に推察される。一方で、オンライン契約だと割安! とか、乗った距離数で保険料設定! 夜間休日でも交渉可能! とあの手この手で勧誘している。 レンタカーやシェアカーでの事故発生した場合は修理期間短縮などを考えると、なにより事故責任の明確化と保険金支払い期間短縮が望まれる。 格安云々よりはこちらの因子が大きく、このビジネスは伸びるのではないかと思われる。 利用者としてはドライブレコーダー取り付け車向けは、格安にしてもらえないだろうか。 筆者は無事故無違反でゴールド免許を保持しているが、万一事故に巻き込まれた時に責任が10%以下と判定されたら、救済ゴールド制にならないかなぁと横着にも考えたが甘いか。冗談はさておき、AI偏重では問題がある。 それは、事故車がどうしてそのような行動をしたのか?の解析には有効ではないのだ。

自動車機構内トラブルが発生して暴走したのか、急にストップしたのは電気系統や燃料系統にトラブルがあったのか? それともタイヤトレッドが摩耗していたのか。。。など物理的な因子に加え、ドライバーの体調(持病・飲酒・薬物)(借金・家庭内DV・仕事の失敗など心理面)も関係している。そうなると、責任加重は変化する。性善説のドラーバー同士の事故とは限らない。 保険会社でAIの陰でリストラされる調査員がいるとすれば、寧ろ、こちらのプロになる教育を施して強い現場情報を加味されることが好ましいと考える。シニア向き職業である。如何であろうか。 

マスクとエコバッグの汚染とは

NHKでマスクの外し方を観た友人から「NHKのニュースで、マスクの外し方を説明していたのだが、「マスクの前面は汚れているので、必ず紐を持って着脱してください」と専門家が仰っていた。でも、マスクの前面が汚れているくらいだったら、外に面している衣服は全部汚れていることにならないか?シャツでも、パンツでもみんな駄目じゃん。そこまで気にしないといけないのか?マスク以外の衣服はどうすりゃいいのかな?」と友人からのメール。

マスクの表面の面積に比較すれば、衣服・鞄などにコロナ菌がより多く付着するはず。MSC Software傘下のソフトウエアクレイドル社がCFD(数値流体力学)ソフトscFLOWを用いて嚏による微粒子の飛散を計算し発表している。マスクなし、袖で口をカバーした場合、マスク有のそれぞれの飛沫が空気中でどのように飛散・拡散するか計算している。マスクの有無で相当違い、袖で口を押さえたところで変わりなし、それよりマスクは抑制されることが分かった。しかしながら、それでも飛沫は飛散・拡散している。相手のマスクというより衣服に接触・沈着することが多くみえる。

 

 

 

 

付着するかどうかはコロナウイルスの帯電列がプラスなのかマイナスなのかによるが、コットン、ウール、ポリエステル、ナイロンの天然・合成繊維は帯電・電荷が異なる。また歩行や電車内などでの摩擦により帯電量も異なる。子供のころ塩ビシートを擦り合わせて頭髪などにあてて髪が逆立つことなど遊びながら帯電(静電気)を知った。暫くするとコロナウイルスを付着させない電荷の反対繊維の衣服や、繊維表面をコーティングするスプレーを見つけることになろうかと。先のメールの相手には、帰宅するやシャワーを浴び、アンダーは即洗濯、衣服はスチーム処理を勧めた。 かくいう筆者は衣服のスチーム処理は1回/週程度なので、友人に勧めておきながら反省した。

因みにプラスに帯電するのは毛髪、ナイロン繊維、ウール、シルクでマイナス帯電するのはポリエステル繊維やウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどである。眼鏡レンズがガラスならプラス、ポリカーボネート製ならマイナスと別れる。ゴーグルに利用しているシートはポリエステルかポリカーボネートなのでマイナス耐電する。

ウイルスの表面が蛋白質だとするとプラス帯電だと思われる。考えてみると衣服の素材ではナイロン減少、シルクはもとより少なく、ポリエステルがメインで裏地ウレタン糸のスパンデックスが多い。吸着しやすいのかも知れない。

 

米国ではエコバッグを止めてポリ袋を復活させたとのニュース。その理由がなんとエコバッグは洗わないので不潔。コロナウイルス対策には清潔なポリ袋が適している。それが理由。日本では7月からコンビニも有料でエコバッグをお持ち下さいと周知徹底を図っている。いや持ってますと答えると「ありがとうございます」と言われる。環境意識がある企業のバスに乗り遅れないとのことであろう。ここに落とし穴があると衛生面では日本より劣ると潜在的に観ていた米国が考え実行するとは思わなかった。

日米まるで反対である。筆者は従来からポリ袋が環境及び経済にもベターだと主張していた。その理由は別のブログに掲載した。今回の米国のエコバッグ廃止の理由が衛生面からとは気がつかなかった。家庭にはエコバッグが幾つかある。使い古したモノもある。でも洗ったか? アルコールスプレーしたか? と言われれば、自分はしなかった。マスク不足の時はマスク再利用の為にあれほど念入りにしたのに。

北九州では第2波、東京では歓楽街で発生が報じられている。横浜では神奈川県から安全とのお墨付きが店頭に表示されている居酒屋、レストランは三密対策されており、往時の賑わいとはなっていないが、皮肉なことに、お墨付きがない店では客が密集して大声が外まで聞こえてくる始末。いずれ第2波が来るか。勝って兜の緒を締めよと古人は戒めた。今はまだ完治までの途中なのだ。

結論先送りテレワークの熱力学

三○総研勤務の人に言わせると「アフターコロナと言っても、元に戻るだけ」と言われたことがある。そんなことはないだろう。テレワーク導入企業が増え、不要な人材も抽出され、折からのデフレ恐怖で、リストラ、事業変換を迫られて変わらざるを得ない。大方の人がこのような見方である。筆者も3ヶ月に及ぶテレワークを與儀なくされた。移動時間がないこともあり便利だと初めのころは思った。だが、解除後の今になって考えるに、この見方は一部の業種は適合しても、多くの業種では違うのでは?、又ビジネスの規模に依っては違うのでは?との結論に至った。冒頭の三○総研の人の言うとおりだ。では何故そう考えたのか。

圧倒的に異なるのは テレワークでは仕事に必要な活性化エネルギーが不十分であること。

これに尽きる。言い換えると「テレワークを通じての情報を聞いて発熱しない。平べったい受け取りの聞くだけの割合いが多く、盛り上がりに欠ける。」相対する人・人集団と直接会うことのメリットは情報交換だけでなく、より良いソリューションに導くための、一見無関係で価値がなさそうな意見も、肌感覚でおおおっ!とセンサーが働くことがある。何より、やる気を評価できる。相手もこちらの本気度、熱意を計測している。 

TV会議はスイッチを切って終わる。会議のあとの雑談や本当の腹の探り合いは全くない。効率が本当によいのか、多分結論まで時間を要すことになるのだろう。実際、この自粛期間中は何も決まらなかった。知らないでいる不安を取り除くためのTV会議だと極論を言えばそうなる。 大きな決断のビジネスでは結論先送りでなかなか決まらない。 踊らない会議・決められない会議。200年前ウイーン会議のデジタル版

 

経済学者が唱える理論とおりに社会は動かない。学者は社会構成メンバー(国民)の方が間違っていると言うだろう。本当か? 複数の大学の経済学部の先生方の講義を聞く機会がある。企業分析が聴衆にはわかり易いとあって例題に挙げて講義される。しかし先生方が研究対象に取り上げた企業はそのタイミングでは成長しており理論では更に伸びる筈だった。それが講義を聴く時には真逆になっており、聞いている方が白けることが小生の場合は多い。(そうでない学者の講義を聴いていないので暴論をお許し願いたい)

経済の素人の筆者が暴論を許されれば心理学や自然科学の方が適合するのではないかと思った。「自然科学」では広すぎる。生物・数学・物理化学など多々ある。そこで一つだけに絞るとすれば、熱力学であろう。

 毎日料理している人は言うだろう。当たり前だ。小豆を水に浸けておいても餡にはならない。加温(熱エネルギーを与え)して柔らかくして機械的にすりつぶすことで練り餡、こし餡ができると。その通りで、エネルギーを与えないと新しいステージには移らない。

化学反応・光反応などは熱及び光のエネルギーを利用している。(図参照)

 

仕事に置き換えて、個人、個々の組織が基底状態にある時に距離が近くなるほど、熱量は高くなる。(正確に言えば、距離が離れるほど熱は伝達し難い)一般的に距離の2乗に反比例して熱伝導は低下する。 テレワークは見かけ上は距離=ゼロに近いのでエネルギーは高くなる筈だが、意識距離はそうはならない。平熱が若干上がるか変化しない程度。それが筆者の3ヶ月の経験。 熱力学でもう一つ見落とせないのがエントロピー。厳密な定義は別にして超簡単に言えば

 熱変化量=温度xエントロピー変化量 

 エントロピーは系の複雑な動き度合い。系を社会とした場合、自粛要請で動きが抑制されるとエントロピーは小さく活動エネルギーは小さい。これは今回、身をもって経験した。激しい動きがあれば熱変化量は大きい。経済もおなじ。

 地方自治体で給付金や補助金を出すにも蓄財量が少なく、ない袖は振れない状況に対して東京は余裕の8000億円をどーんと出した。出し過ぎて残額は500億円になったと贅沢な話。人口、交通インフラ、夜の接待も含めエントロピーでみると東京はダントツ。もろ経済にも反映している。経済活性化には人間の活動活性化させるのが必要だ。下手に閉じると経済は死滅する。 今回のコロナ渦において死者数は医療従事のご努力で抑えることができた。感謝大である。一方で、その他の疾病、交通事故、災害、自殺など全部の死者数は対前年、ここ5年平均より低い。為政者も含め視野は二次元なので経過時間見合いでの自粛発出タイミングになる。しょうがない。でも、四次元の数式解析があれば違っていたのかも知れない。 いやいや四次元なんぞ小難しいこと言わなくてもK値が有効だと阪大・中野教授(物理)が提案して注目を浴びている。

話はエントロピーらしく、あちこち話題が飛ぶ。

人間は蛋白質・脂肪・炭水化物・微生物及び水からなる生物である。ここでエントロピー抑圧を継続するとどうなるか? 材料分野の言葉でいえばクリープ現象が起きて、エントロピーが低くても各臓器が「これでいいや的」になってしまう。肉体的、精神的の両面において。心理面でみると鬱の原因になると筆者は考える。自粛期間中に書物など読む機会があった。個々の基底エネルギー準位は高くなった。今度は人と人と近距離で交錯させることでエントロピーが高くなり、各自が蓄えたエネルギーを合わせて高い励起状態になり新規ビジネスなどに繋がればよいのではと期待される。 結論:テレワークは補助的に利用するのがよかろう。

自動運転レベル3解禁・レベル4視野

自粛期間のクルマ利用はゼロ。多くの国民は春の季節にも関わらず遠出することなく我慢、我慢を通した。 5月に入ると自動車税納付の案内がきた「4ヶ月分差し引いてくれ!」と愚痴を言う人が側にいた。まったく同感だ。 その一方で、4月1日付けで限定条件付きではあるが、自動運転レベル3が解禁になった。国際的にもレベル2止まりでレベル3に踏み切る国はないだろうとの予測を、何かと後追いが得意の日本が先行するとは予想すらしなかった。

まず、条件とは何かを記載すると(当面であるが)

*高速道路

*一定速度60km/hr で左車線走行

*その間は手放し運転が可能。 携帯電話、画面(TV、WEBなど)注視OK

*追い越しはシステムを外れ運転者が実行。

システム搭載のクルマは2020~発売開始。情報ではホンダ、ベンツなどが先行との噂。

高速道路で実績がでれば一般道路でも走行可能となる。 従来、自動運転の場合に事故責任はシステムにあるのか、それとも運転者なのかの決着が付かなかったが、今回は(日本では)自動運転中でも安全運転義務は運転者に課せらる。ただ、条文を読んでも分からないのは「物損の場合は被害者が加害車両の運転者の過失を証明する義務を負う」とあり、作動状態記録装置が物損で破損した場合はデータ証明ができない。 航空機のブラックボックス並の難燃で頑丈な筐体が必要だが。。。。などを妄想する。 この条例では人身事故に対しては被害者救済が徹底され、自賠責保険で最大3000万円までの保障となっている。これで済む話ではなく、多くは外の保険で1億円以上を掛けているのが実態なので漸く追いついてきた。また自動車税が高くなるが。。。の愚痴がでそうだ。

 

世界に先立って自動運転レベル3許可したものの、はたして、左車線走行のトラックより遅く、トラックに下手すれば煽られかねない60km/hrで我慢してドライブができる人は何人いるだろうか。筆者の場合、3密防止もあり某大学までの片道400kmを日帰りすることがある(メイン高速)。サービスエリア休憩をいれて5時間。60km/hrでは7~8時間もかかる。 公共交通では3時間半。を考えると今のレベル3は取り敢えず敬遠か。

 

さて、一方で研究段階ではあるが、面白い試みがされている。それは、完全に自動運転(運転手がいない)無人のクルマが都市一般道路を走行した場合で右折・左折するときに、対面車が道を譲るか、譲らない自己中の車か運転手の心理をデジタル化する研究がマサチューセッツ工科大学(MIT)コンピューター科学・人工知能研究所と、オランダにあるデルフト工科大学・認識ロボット工学研究所の研究者たちは、この「複雑さ」を自律走行車に教える方法を考え出した。 対面車線を走行する車の自己中の心理反映運転状況を2秒程度で判断し、良心的なドライバーであれば右左折するが、自己中車であれば見過ごす。とのことだが、本当のところ2秒間で車はどれだけ走行するか? 40km/hrの速度で11m、止まろうかなぁと速度を10km/hrで落として走行してきたとしても3mとなるので、これでは衝突する。 高速道路走行では取り付け道路から高速への入り口で自動運転はモタモタして追突事故が多いとの報告もあり、人の心理を読むことでは解決しない。さりとて、運転者の履歴を車から発進しながら走行するのも日本では海外でコロナ騒動で携帯電話に行動履歴を紐付けしてフォローしたようなことはできない。

ともあれ、非難は誰でもできる。だから対策としての研究が進むのであるから、むやみに、それこそ自己中な非難・批判はさけ、建設的な提案が望まれる。

参考までにレベル1~レベル5までのステップをAutomobile 6月号から抜粋した。

この図で「あれ? 俺のクルマはレベル2だと思っていたが、レベル1か」と落胆した人が多いのではないでしょうか。 (AEB 衝突軽減ブレーキ ACC 先行車自動追随 LKA レーンキープアシスト)

 

 

 

 

 

ところで、レベル4の規格について 米国国家規格協会(American National Standards Institute、ANSI)と米保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories、UL)は、完全自動運転に向けた初の安全規格となる「ANSI/UL 4600」を日本でレベル3を解禁したその日の発表。ULは材料屋として難燃規格認証機関としてお馴染みであるが、今回は完全自動運転認証機関として昨年10月にコンセプトを発表し2020の1Qには試案を出すと発表していた。

米運輸省など政府自治体の外にインテルなど半導体、ウーバーテクノロジー(トヨタなど出資)、アメリカ日産、ボッシュなど自動車メーカー及び部品メーカーが審議委員会に参加。

完全運転の中でも歩行者(いかなる態様においても)事故にならないことを強調している。

今後は世界標準になると予想されるが、米中冷戦が予想される中、採用する半導体、ソフトを巡っての政治的渦潮に巻き込まれ混沌とすることなども予想され、技術以外の面も注目される。

PMMA

ピーエムエムエー。6月1日からコスモサイン合同会社はPMMAディスク販売を開始致します。7月末までのお客様にはBUY 2 GET 1 FREEサービスを展開中。是非この機会のご応募をお待ちしています。また6月12日にはAiditeのWEBセミナーで戸田様が全世界に向けてのレビューがありますので、是非ご参加下さるようお願い申し上げます。

このブログではPMMA材料の基礎を改めてご紹介致します。

【分子構造】

歯科関係者ではお馴染みのPMMA。右のn(分子量)が非常に大きい超高分子量PMMAとn=1 のMMA(モノマー)を混合してシロップ化させた後で、加熱・注型成形。今回のディスクは高分子量PMMAを複合材料化して異型押出成形により製品化している。

【特徴】 PMMAが他樹脂に比較して圧倒的な特徴を有している物性は多岐に亘るが、

  • 透明性

ガラスより光線透過量が大きい。不思議かも知れませんが、人間の目での波長領域では全光透過率は93%。これが「透明材料の女王」と言われる理由である。

  • 耐傷性

表面硬度が高い。鉛筆硬度では4H。長期的に摩耗強度を評価する方法としてテーバー摩耗があるが樹脂中では圧倒的に高い。匹敵するのはテフロン。因みに同じ透明樹脂のポリカーボネート樹脂はFB程度。自動車内装材に利用されているポリプロピレン樹脂もFB~Bと低いので表面を塗装するか、ウレタンなどで被覆している。

  • 寸法安定性

基本的に100℃までの線膨張は7x10-5と小さい。PMMAディスクでは切削性や強度改良手法が織り込まれているので、更にこの値より低い。このことは歯列寸法が安定することを意味する。

  • 耐熱性

樹脂の耐熱には融点、軟化点、ガラス転移点などがある。PMMAは結晶性ではないので融点はない。だが軟化点やガラス転移点はポリエステルより高く、100~110℃近傍にある。スープやラーメンがいくら熱くても常時口腔内でこの温度になることはない。

【用途】

  • 導光板

パソコン、ディスプレーの光源は実はLEDが背面に並んでいるのではなく端面に線状の光源があり、PMMAの板(プリズムを刻む、又は超微粒子を配合して端面からの光をディスプレー全面を均一に照明している。基本的に透明性・導光特性が利用されている。

  • 照明器具

天井のスモーキーで大型照明器具。光拡散材を配合して中にある光源が見えない。

  • 台所・家具・トイレタリー

耐傷性と透明性を利用して洗面ユニット、テーブルなど多い。また無機フィラーをシッカリ多く配合すると「人工大理石」としてキッチンに利用されているのもPMMA。

  • 自動車

パネル(速度計、タコメーターに加え、カーナビも同一パネルに装填されている。この視認性はPMMAが優れている。リアランプカバー ストップランプ、方向指示など急なアクションへの応答性が優れていることから自動車後部に多く採用されている。(フロントは衝撃の高いポリカーボネート製)

  • 大型水族館パネル

PMMAシートを屈折率が同じアクリル系接着剤で積層。接着面で空気が残ることをうどんで周囲を囲ったら成功したとの逸話は有名。今はシリコンラバー

  • レンズ・ミラー

表面をアルミなど蒸着することで、軽量で割れない鏡ができる。建材や道路資材に利用されている。尚、コンタクトレンズはアクリルの親戚で柔軟性があり、親水性もあるアクリル共重合樹脂が利用されている。

【歯科材料】

  • 圧縮強度、耐傷性、寸法安定性などは上記の通り。

一方で、切削性についてはガラス転移点温度が高く、適切な充填剤を配合することで、ドリル巻き付きが押さえられ、切削先端部の発熱を除熱ができるよう工夫がされている。

  • 耐薬品性

水、酒、ビール、牛乳、酢、ソース類に安定、酸(塩酸、硫酸、硝酸)アルカリにも安定であり、食品衛生適合材料であることも安心できる。

  • 着色性

歯科技工品にはカラーリング処理が施される。PMMAは冒頭の分子構造に見られるようにカラーとの親和性が優れている。鮮鋭性のあるカラーリングが得られるのもメリットが大きい。

感染者数・地域別特徴

漸く新型コロナも終息しつつある。ロックダウンしなくても自粛要請に対して、ほぼ忠実に守ったことは本当に誇らしい。感染数は毎日報告されており、多くの人は報じられている図表を基に独特のプロットをして眺めて時間を過ごすことをしていた。 人口にほぼ感染者は相関するなのは当然だ。高齢者がいる地域は感染し易いはずだが、接触機会は少ないか?。などの要因探しをした知人が多かった。 誰でも考える影響の大きい要因はざっくり

・人口・人口密度     東京・大阪・福岡など第一次自粛要求地域・・・影響大大大

・年齢構成                   終盤になると20代が多くなったことから・・・・・関係が薄い

・インバウンド要因         韓国、中国、台湾、香港の東アジアで70%・・影響大大

・交通インフラ               従来とはビジネス圏が変わった。・・・・・・・・・ 影響大

・気象(紫外線量)         冬場の晴天日が少ない地域・・・・・・・・・・・・・ 影響大

・環境PM2.5              世界では該当しても、日本に限定すると関係が薄い。

などが直ぐに思いつくところである。

この要因のうち、人口、インバウンド、交通インフラ(人の流れ)など経済的な面から整理することを考えた。地域別の生産性(一次産業、二次産業、サービス産業)と感染者数との関係をプロットしたところ面白い結果となった。

(図-1)に横軸に生産性(2018年)、縦軸に感染者数をプロットした。

 

その結果

・概ね地域経済生産性が大きくなるにつれ感染者数は増加する。(人モノ金流通と関係)

・経済生産性規模が小さい場合は感染者数は少ない

・目立つのは北陸3県はこの相関帯から外れ、生産見合いで患者数が多い

人口10万人あたりの感染者数は当初は福井が東京についで2番目と多く、福井を知らない人から、妙だ、まぁ人口が少ないと少数の感染者数が敏感に反映するのだろう。そのようなフィーリングだった。ところが終盤になると石川が東京を抜いてトップとなった。(表)

 

人口が少ない地域の多くは感染者数は低い事を考えると、北陸地区は特別な要因があると考えられる。何故北陸3県は異なるのだろうか? ある人は北陸の特徴として共稼ぎが多いからと言うが、それは今や全国共通になっているので、該当しない。

これを

【医療面インフラ】でみると北陸や山陰地区はIPCの検査能力が高い地域である。 感染の早い段階で陽性を検出したと見るのが妥当性があるのではないだろうか。

 

図-2に人口10万人当たりのIPC能力を示した。ダントツ徳島、鳥取、和歌山、長崎、島根、福井、石川が上位にある。因みに東京、埼玉はお寒い状況で、これで検査数を増やせと非難している声があるが、そもそも無理難題を言っているに過ぎない。 平素の予算配分がイザとなると露呈するのが見える。 それにしても徳島の感染者数が少ない。別の理由もありそうだ。徳島といえば大塚製薬、徳島新聞、貯蓄高。 地元に詳しい人に聞いて見よう。

 

【経済面の変化】からみる北陸

北陸3県の従来経済圏は富山=東京、石川=(東京・関西)、福井=関西・中京 と大別されていた。 これが北陸新幹線が金沢まで延伸すると東京からの金沢へのアクセスが急増した。ビジネス面での交流増加に加え、インバウンド客も増加した。インバウンド客全体4000万人のうち、金沢に宿泊したのは1000万人。

北陸新幹線の長野、上越新幹線の新潟もインバウンド客が増加しているが、金沢に吸収された格好になっている。

年末から3月の間は、カニ(越前かに、香箱かに、)のシーズンでもあり、海の幸が豊富であり

国内旅行客が増加、インバウンドも金沢を意識している調査資料がある。

北陸新幹線は現在、金沢から福井を経由して敦賀までの工事が進んでいるが、元々福井に関しては在来線で敦賀―網干(兵庫)に通勤新快速が走っているように大阪との関係が密であり、インバウンドより平素のビジネスによる人の交流の影響が大きいとみる。

北陸と一口に言っても半世紀前の教科書は織物・農業県だったが、現在は最先端産業地域である。地震頻度が少ないこともあり多い地区から移動する企業もある。

富山 アビガンの富山化学のように現在も医薬は盛んな土地

石川 機械、半導体製造、炭素繊維と先端産業に衣替え

福井 3Dプリンター複合切削大型機械、炭素繊維複合材料で自動車関連、繊維産業は経編(たてあみ)など高機能化が進んでいる。ラグビーの機能性ユニホームが記憶に新しい。

さて話を転じて、一連の感染情報過多の中で考えたことがある。

【商社は何を伝えたか】

インバウンドは各国も日本も鎖国状態で3月にはピタリと止まった。 産業規模・構成により人の流動性があることが感染の根本であるとすれば、ストップをいかに早くするか。それは情報戦が重要だ。今回はWHOが感染に対して急ブレーキを踏まなかった。WHOを非難する声はあるが、不思議なのは、日本の商社活動は大使館や領事官よりネットワークが充実しているハズなのに動いたとの声は聞こえてこない。 ビジネス取引相手の状況、街の様子、病院の様子など、異常を感知する筈である。政府に届いていたのかも知れない。無責任なことは言えないが、商社のセンサーにもIT、AI重視で肌感覚能力が低下しているのかも知れない。 両方に秀でた人材はいると信じたいがどうなんだろうか。 随分昔のことになるが、経済評論家で“どぶ板経済”を標榜していた人が居られた。街の様子を肌感覚で嗅ぎ取って情報発信していた。今はAIの時代としてスパコンのデータだけに重点を置くようになったのか。

【医師と医者】

冒頭でIPC装置能力の地域別特徴を挙げたが、巷間言われているように陽性・陰性判断精度は高くない。 NHKが以前に各医大のインターンを集め患者のデーターや状態、問診から正確な病名をあてる番組をやっていた。 指導教授が問診状況を続々提供するにつれて病名が変化することを知った。検査と問診の尤度比の問題でもある。

分析データーだけで判断しているとは思いたくないが、コロナの場合は嗅覚・味覚変化があると患者が感じた方が確度が高いとの結果もある。問診能力の高い医者。「医師と医者の両立。かつ命がけの体力勝負」 大変な職業だ。次の感染まで暫時休息ができることが早く訪れることを念じて。あと少し頑張って医療従事者の皆様。

他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス

コロナで多くの有意な人材が逝った。 志村けん。まさか。岡江さん。まさか。 岡本行夫さん。まさか。である。 岡本行夫さんの米国との外交調整能力は日米双方から高い評価があった。また、ダンディでわかり易い口調での講演はご婦人の圧倒的な人気があった。講演中にスマホを主婦が向けると「この角度がよろしいですか?」とポーズをとる。モテモテ・シニア。討論では安定した論陣を張った。グローバル視点で日本の成長・危機を下支えしてきた実績に安定感・信頼感があった。 スーツはいつもブルーで、若い印象があった。

岡本行夫氏は橋下・小泉政権を総理補佐官として支えた。沖縄問題の普天間基地問題、沖縄振興策に尽力された。

 この訃報を聞いて、沖縄返還を実現した佐藤内閣。この時に密使としてキッシンジャーとハードな交渉をした人物を思い出した。若泉敬である。 沖縄返還にあたり佐藤内閣の核3原則に対して米国から事前通告で持ち込むことができるとの要求に対して、事前協議に落とし込んだ。

佐藤―ニクソン会議で沖縄返還が決定した。佐藤栄作はノーベル平和賞。一方の若泉敬は政界から京都産大などに活動拠点を移した。だが、沖縄返還交渉を通じて沖縄の人々に対しては完全完璧の決着とは言えないことに強いこだわりがあった。沖縄戦没者お墓の前で自裁をするところを沖縄の太田知事に、十分立派な使命を果たされたとして制止されたが、その後、故郷に戻り服毒自殺をされた。 

現在の沖縄が抱える諸問題を解決することができないと予見しての身の処し方。政治の正念場交渉での命掛けの凄みを見る思いである。筆者の卒業した高校出身でもあるだけに、今の自分の仕事に「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」の言葉は重い。確かNHKで沖縄返還交渉から自裁まで活動記録が放映されたことを覚えている。

自分の能力を何に、誰に、活かしているのか。 決して表舞台でスポットライト浴びなくても。

 もし活かすことができない事があったら、それを世界が変わったからなど言い訳していないか。 今回のコロナがもたらす経済的変化は以前より相当変化する。 米国、日本も超大型経済出動したことで、株価は実体経済とは関係なく、上昇をしている。だが、ミニバブル弾けた後の実体経済は正社員の給与削減程度では済まないデフレが待ち構えている。まして年金を頼りに退職後の生活は以前より、様変わりになるだろう。その時に向けての新ビジネスを経済界は用意しているか、コロナ渦をやり過ごす瞬間は補助金、給付金、失業保険割り増しなどで対応可能。会社経営での対策が瞬間刹那的な人員整理策は愚策であったと過去が教えている。

「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」と言い切る程の経営者の覚悟とそれを支える社員のミッション実行能力が問われている。 

 今日5月13日はコロナ自粛解除か否か知事にとって、ギリギリ決断が迫っている日である。 自動継続では経済的犠牲者があまりにも多い。さりとて第2波がいつ来るかも分からない。その中で諸条件を吟味し最後は政治決断をしないといけない。 十分過ぎる程検討した上で「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」として情報公開するなら国民は従うだろう。

 次世代に明るい世界をもたらすことが出来るチャンスでもある。日本人はできる。それを信じて。 

MMT(実験Ⅱ)

大阪造幣局の桜の通り抜けは今年はできない。残念だ。子供の頃、造幣局へ見学に行った。その時、子供心に造幣局で働く人は帰る時に身体検査があること。これは納得。だが分からなかったのは「お金が不足すれば印刷すればいいんじゃない?」と聞いても分かったような分からないような回答だったのを覚えている。

 日本は借金漬けにある。負債が1100兆円だ。こんな国はよそではないの声が強く国民にすり込まれてきた。だから増税だとして3%、5%、8% 10%と消費税がセットされてきた。国民の多くは年金や医療が崩壊したら大変だとして、しょうが無いとして従ってきた。 一方貸借対照表の左側に資産の項目があり、それとの差額は500~600兆円であり、負債額をオーバーに言い過ぎているとの識者もおられる。後者だと思いたい処だったが、そこに来てのコロナ禍である。

 自粛への金銭的手当として政府は数種類の緊急補正予算を国会通過させた。その財源は巨額の国債発行。その上限を従来の80兆円を撤廃して、無制限に買い取るとのこと。日銀が刷って市中銀行が購入し、それを日銀が買い取る。あれ? お金が不足したらお金を(見かけ上)刷ればよいのか。 子供の頃の疑問が浮かんでくる。経済音痴の典型的な頭のままである。 

それを理論的に組み立てたのがMMT(現代金融理論)。米国大統領民主党のバックボーンである経済学者が提唱。撤退したサンダースほどではないが、大きな政府論者のバイデン候補。ざっくり言えば国内で回るとの限定条件であるが、お金は刷って刷りまくってもインフレが起きなければ良い。 なんだ理論は難解だが結論は子供の頃の答えと同じじゃないか。

既に日本では1100兆円までMMT実験(そのⅠ)をやってきたとも言える。今回は一気の実験(Ⅱ)に相当する。

ひょっとすると、これだけだと景気の底支えするどころか、バブル再来もありうるようなバズーカ/キャノン砲。いずれにしても、倒産寸前の企業もECMO的処理で生き返る可能性はある。

 勿論ブレーキはインフレ、日本の場合は今の国債も対GP240%あるのに平気で、インフレ2%目標に異次元の金融緩和をしても到達しなかった。なので国債発行して260%になったとしてもインフレ幅は小さい可能性はある。普通の考え方では、日銀の国債金利見合いで市中銀行の購入ブレーキとなるので青天井とは行かない。 子供のころのぼんやり経済音痴からみると、今回の巨額な国債は何れ償還することなので、年金・医療保険の3割分に税金を投入しているのが限界になるのではないか? サラリーマン厚生年金や自由業の国民年金だけの70兆円で到底い賄えない。さりとて税金も国債償還に取られる。。。。とどの詰まり、年金額が少なくなるか、それとも75歳以上から受け取るようなことになるのどちらか。 年末から1月にかけてWOWOWで草刈正雄扮する総理が国家財政危機改革として年金医療費の福祉予算をゼロとする青山仁原作をドラマ化放映した。コロナ渦前に撮影されたにしては、妙に当たっている。ドラマの構成材料として「ディストピア」。(ユートピアの反対造語)も印象的だ。

年金を受け取って余命までの5年間を愉しく過ごしてくれ、ただ、定年後は現役時代に鍛えた腕で自前で稼ぎをしてくれ。 副業の勧めなる書籍が多く最近見られるのは、この前兆かも。

そうは言っても今回のコロナ不況でGDP落ち込みが30~40%だとしたら失業者300万人は出るだろうとの予測(高橋嘉悦大教授)からすると、副業に預かれるのは一握り。

なので、大きな政府でバラマキするよりは国も効率的な予算の使い方を工夫して欲しいものだ、その意味ではトランプ大統領の民間活用大型投資政策の方が今の日本が見習うことではないだろうか。国土交通省などの公民連携(PPP)が大きく成長することが期待される。

個人に視点を移すと。

日本の会社は採用の時は大きく文系、技術系に分けるが、係長、研究員から課長、主任研究員への昇格あたりから、文系、技術系の区別が曖昧になり、出世の早道としてジェネラル管理者を目指す技術系が多い。技術のエキスパートとして生きる道を選ぶ人は少ない。

問題は彼らは法経商の専門家ではない。中途半端。昨日までは技術用語を駆使しているかと思いきや、ROEを始め覚えたての経済用語を話すようになる。で、その答えは?となると、無いか調査会社に委託して答えを待っている。調査費用は馬鹿にはならない。そんな人を企業が雇用継続するには無理がある。まして腕がないので副業もできない。詰まりは大学と企業の関係を維持をする人事部の意地で持っているようなもの。それも限界。コロナ禍にもたらす能力重視賃金体系がソニーのみならず浸透していくと予想される。さて、何で生き延びるか?長期的な視点で考えることが企業も個人にも求められている。ROE重視の会社は長期視点は分かっていても、その前にROE対策として借入た返済に追われる。個人だけでは何が長期的にありうるネタなのか、その信頼性も不安だ。その時こそ仲間とのゆるい連結であるとすれば、今の自粛においてはTV会議等、自粛明けにではface to faceでの情報交換が頼りに今以上重要になる。

民間対症療法 スペイン風邪そして今

外出自粛対策として平凡社が粋な計らいで「流行性感冒」455頁を4月30日までの期間限定でオープンにした。スペイン風邪を取り上げている。前後の世界の疫病の歴史年表と日本の当時の厚労省の対応などが詳細記述されているので参考になる。スペイン風邪は1918〜1920。 友人の認識では、ウイルスによる疾病は当時、不可視の病毒とされ、電子顕微鏡でないと観えないスケール。時代的に同じ頃の野口英世氏の数々の功績も光学顕微鏡スケールの細菌レベル。今では漸く、ウイルス学、遺伝子学が認知されて来たが、当時は恐らく、不可視の病毒素があるとの医学的提唱でさえ、否定された時代であったのではと想われるとおこと。まして民間ではと。

時代は違えども、現在のコロナウイルス禍と事情はよく似ている。当時は世界大戦もあり、各国は通信規制があり、発生源がどこかも不明、スパニッシュ・インフルエンザ・パンデミー情報隠蔽がちの中、ウイルスのなんたるか不詳ゆえ、対処療法をせざるを得なかった。(尚、スペインの名称がついた疾病であるが、発症源はこの時も中国)

書籍から一文を引用する。

「予防及び治療に関しては報告少し。心身の疲労、寒湿中の曝露、栄養睡眠の不足等身体抵抗力の原体に関連すること大なるを以て成る可く之をさけ、居室の容積を大にし、各人の臥床を隔離し、食器を消毒し、咳嚏噴を注意し、異常あるものは直ちに入院加療せしめ、健康診断を必要とす。いまだ特殊な療法なし。凡て対症療法のみ。鴉片及び酒精をさけ、換気を十分にす。患者及び看護人共にマスクをかく可べし。」 (筆者注:鴉片とはアヘン)

如何ですか? 今の我々の常識になっていることばかりのみならず識者が発言している内容はスペイン風邪とそっくりです。尚、食器の消毒は食洗機が利用できる現在は大いに活用した方がよさそうです。また陽性かどうかは鼻の中から採取し、、、、肺炎合併症、、、、

これも同じ。英国のワクチンの開発が、、、、。

ただ、対症療法の中で出てこなかったのがある。それは「手洗い」である。今、手を一生懸命に洗うより、こまめに洗うのが重要と説得している。当時は知らなかった? そうではなく、既に日本人の常識になっていたからであるとの説がある。真偽の程を筆者は判定できない。ただ、日本書紀時代の疫病対策の一つとして、各地にある神社の「手洗い」が感染防止に役に立ったとの話もある。 湧き水での手洗い、口腔内洗浄は神にお参りするには必須マナーであるが、疫病対策の側面も否定はできない。

スペイン風邪で欧州では6割の人が亡くなり、中国でも1億2000万人が2500万人まで減少と日本のスペイン風邪で亡くなったのは人口6000万人中35万人(1回目ピークで25万人、2回目で10万人:死亡率は1回目が1.5%、2回目が5%) 今回の新型コロナウイルスが2回目があるのか現時点では分からないが、それにしても死亡率が欧州各国とは違うのは特筆される。今回の新型コロナウイルスについて、日本だけ罹病率が低い理由として各国はPCR検査数が少ないからだ、国内でも妙なマスコミも同様の主張をしているが、死亡者数がこのブログ作成時点で372人(感染者13,441)と圧倒的な少ない数字に検査数は理由にならないことは明白だ。

クラスター対策としては3密が効果大であるとほぼ証明できつつある現在だが、手洗いの重要性については常識の上にも新常識を重ねて実行することがポイントであろう。

具体的には京都大学の宮沢准教授(再生医科学研究所)が提唱する「新型コロナウイルスを100分の1に減らす作戦」 を紹介する。本来は著作権問題があろうかとは思うが、ウイルス禍を乗り切るために、(無断)拡散引用する。

*手を一生懸命に洗うよりこまめに洗う(15秒ほどの水洗いでも可)

*手洗い後にタオルについたウイルスは微量なためほぼ感染しない

*外出時はウエットティッシュで手を拭う

*1枚で拭いたあと、更に1枚で拭けばなお良い

*濡れた手ぬぐいをジップロックに3つぐらい入れて持ち歩いて拭く

*濡れ手ぬぐいについたウイルスは数時間経つとこわれるので気にしない

*帰宅時は手洗いだけでなく、蒸しタオルで顔を拭く

*帰宅後は風呂に直行するのがベスト

*トイレに行ったら蓋をしめてから水を流す(ウイルス拡散を防ぐ)

さて、外出自粛が5月7日に解禁になるかどうか、我々の意識が試されている。だが、日本人は日本書紀のころから、しなやかに疫病を克服してきた。今もこのDNAを日本人は引き継いでいる。誇りに思いつつ、しなやかに誠実にこの難病を克服しようではないか。