化粧品を科学する東京都・SUSCARE設立

化粧品メーカーのポーラが美肌県グランプリ2020を発表した。それによると総合1位は石川県、2位秋田県、3位山梨県が入ったとある。部門別にもトップの県が紹介されている。それによると

石川(水分量、コラーゲン) 鳥取(皮脂毛穴レス、エイジング毛穴レス、ホルモンバランス、透明感)島根(肌ポテンシャル) 新潟県(しみレス) 青森県(キメ) 宮城(黄ぐすみレス) 広島(ニキビレス) 沖縄県(ストレス耐性) 宮崎(タフ肌) 島根(肌ポテンシャル) 北海道(皮膚バランス)

情報の真偽はここでは問わないが、石川県に縁のある知人にこの話をすると理由を詳しく教えて頂いた。申し訳ないが大幅に端折ると。①湿度が年中高い。②紫外線量が少ない。③発酵食品(かぶら寿司、大根寿司、フグの糠漬け、魚汁醤油、日本酒等々)④加賀百万石の伝統文化に培われた生活習慣も関係(お茶やお花などの稽古事)らしい。愛妻家ぶりが覗えます。サイエンス面から興味ありヒントになる。

さて、冒頭のポーラの調査について、統計処理するに十分なサンプリング数は?どうやって調べたのか?、判断指標は何をつかったのか? そこが知りたい。 人口流動の激しい都会を抱える都道府県の名前がないのは先天的な要因と後天的なものの区別がつきにくいのは確かなので除外しているのか。

化粧品の業界では定性的・感性的な表現が使われる。美肌調査にある多くは皮膚表面の形態で判断するのが多いようだが、門外漢にはサッパリ分からない項目もある。講演会で質問があったのは「もっさり感」をどのように評価したらいいですか?というもの。業界内では通じる言語が沢山あるようだ。今まで科学的アプローチをしてこなかった訳ではないだろう。多分に競争相手に手の内を開示しないことが絶対だとの会社方針もあるだろう。

日本の化粧品はインバウンド商品として競争力がある。知財が重要視される今後に「もっさり感」では特許要件(新規、進歩、実用)を満たさない。そこに化粧品を科学の目を通して理解することを助ける支援組織が作られた。東京都産業技術センターにSUSCAREを発足させたのだ。(ゆりかもめテレコムセンター駅前)。4月オープン予定がコロナ渦で11月11、12日に開設記念講演と設備見学会があったので参加した。 三密対策もあり応募者数が限定されていたが、ラッキーなことに参加が許可された。大手化粧品メーカーには装置など整備済みであろうが、SUSCAREの設備をざっと紹介すると、培養、分光分析、レオロジー(粘弾性)測定、エマルジョン分析、粒子分布、小角X線回折による結晶や層の配向などが観察できる。研究員も充実している。

数値化することでAIデーター蓄積が可能である。中小企業が新規材料をベースに化粧品業界に進出するには便利な設備である。東京都は中小企業には利用料金が(装置にもよるが)半額であることも嬉しい。幾つか事例紹介をする。

水分 皮膚の含水率深度分布 (in vivo 共焦点ラマン分光 レーザー波長671nm)により測定。皮膚深層の水分測定で角質の層厚み結果を報告。この事例では15~18ミクロンと評価できる。

これを共焦点レーザー顕微鏡1.5ミクロンの層毎に角質層にあるメラミン濃度を測定して、この結果、角質層厚みは18.4ミクロンと判明した。

この共焦点レーザーラマン分光や形態観察は化粧品の組成物が皮膚のどこまで浸透しているのかを調べることも実施している。

*化粧品の塗りごこち

冒頭の「もっさり感」に通ずるのか、乳液の塗り心地を評価する方法として動的粘弾性測定装置を使って評価している。2枚の円盤状の中に乳液を夾み、一方のディスクを固定して反対のディスクをゆっくり回転させると、乳液の粘度は回転速度につれて低くなり、一方乳液のプリンプリン性とでも言うべき弾性は2枚のディスクの中で反発する力として検出できる。手の上に乳液を落としたときは動かないので剪断速度がゼロだが、乳液の(ジェル)弾性はある程度高い、それを手で延ばしていく速度で乳液のは粘度は低下して、弾性も変化する。ある乳液の事例(図が示されている)。塗り心地の外に化粧品の流れやすさなども同測定装置で評価できる。

筆者はコロナ対策のアルコール消毒に手が荒れたので皮膚科を受診。保湿クリームと軟膏を処方してもらった。ところが、薬剤師から、クリームを先に塗り、後で軟膏をと言われた。クリームは保湿の為だけでなく、軟膏の粘度調整(浸透助剤)としての作用で併用しているのだと理解した。面白い。この併用の場合の粘弾性は気になる。配合比率によっては単なる加重平均ではなさそうだが?レオロジーオタクと言われそうなのでこの辺で。

SUSCAREでは30にものぼる事例を紹介している。東京都産業技術センターのHPをチェックされたい。

経験値がサイエンスの言葉に翻訳されることで新規材料開発している異業種からの化粧品へ参入もありうる。素人の発想だから許されるならば、アトピーと深い関係のあるランゲルハンス細胞層の形状や組成変化を共焦点レーザーラマン&その他の装置で観察され、免疫を阻害しない相乗化粧品が可能ならば医薬・化粧の境界が交流促進され発展するのではないかと思うが如何であろうか。

日本建築とクルマにひかれても平気な甲虫の類似点

先日、奈良斑鳩に出張した。先端ナノ材料開発に必要なテストを実施するため装置のある斑鳩の会社を訪問。京都からのクルマルートを紹介すると大原野インター(京都縦貫道;京大桂キャンパス近く)から大山崎で名神に乗り→八幡京田辺から新名神→城陽から京奈和(和までは未開通)大和郡山→斑鳩。 いつの間にか京都南部から奈良へのアクセスが高速道路で繋がっていることに驚いた。斑鳩といえば法隆寺。聖徳太子ゆかりの寺院。金堂、五重塔、夢殿など世界最古木造建築として世界遺産になっている。小学2年生のとき訪れた記憶がある。聖徳太子は同時に何人もの話を同時に聞き分けることができることに驚き、十七条憲法発布をした日が筆者の誕生日とあって親近感があった。(余談だが国民の祝日案になったときもあった)。 木造建築の極意は釘を使うことなく「ほぞ」で組み立てる。

製材の立体交差や木材を継ぎ足して長い長尺物を作るときは複雑なほぞ形状をつくる(金剛継)。宮大工はノコギリ、各種形状のノミ、カンナ

を駆使してピッタリ接合させる。墨打ちで粗々の切削形状は製材に描くものの、最後の数ミクロンの調整は職人の腕に依存している。奈良は地震が少ないとは言えないが最古の木造建築が現存している理由は木材の高弾性結晶セルロースをリグニンで接着した繊維の配向による強靱さと、揺れを緩衝させる「ほぞ」部が大いに寄与していると思われる。

 

さて、その「ほぞ」を持っている甲虫を紹介する記事があった。車にひかれても無傷。「ディアボリカル・アイアンクラッド・ビートル(悪魔の鋼鉄甲虫)」10月20日の記事によればhttps://nazology.net/archives/71860

「アメリカ・カリフォルニア大学の研究チームは、この頑丈さの秘密を解明するため、外骨格の構造をナノスケールで詳しく調べました。その結果、2枚の前翅(昆虫の前部の翅)が互いにくっついて、インターロッキング式に組み合わさっていたことが判明しています」

 

 

 

 

 

“インターロッキング”って日本建築の上述の「ほぞ」そっくりに筆者は思えるが如何でしょうか。 「研究チームではX線を用いて圧縮中の構造変化をリアルタイムで調べてみると、パズルのような接合部は、圧力に応じて固く組み合わさるのではなく、ゆっくりと剥離して衝撃を和らげ、壊滅的なダメージを受けないようにしていた」と報告しています。更に3Dプリンターでインターロッキング形状を作り高い強度と耐久性が実証されたとのこと。 キサイラス氏は「この構造や生物学的システムを応用すれば、より強固な人工材料を開発することも可能でしょう」と指摘しました。インターロッキング構造の実現により、ネジや留め具を使わない頑丈な自動車や建造物の開発も期待されています。」

ちょっと待って! 日本では推古天皇のころ(607年)には法隆寺に代表される建築で利用しているのですが、、、サイエンスにも掲載されたこの文献の査読者に日本人が存在していれば、インターロッキングは1600年前から日本にあったと指摘し、インターロッキングが作動するための潤滑剤があれば分析しておけば、さらに有用だとアドバイスをしただろう。多分蛋白質の量が関係すると推定されるが、化石原料に依らない潤滑剤の開発になるかも知れないのだ。

肝心の先端ナノ材料の実験は前半は50点の成績。実験前の根拠のない期待値75点を下回った。テストを実際に担当された方とデーター解析とアイデアを組み合わせ夕方になり90点をマークすることができた。きっと「和を以て貴し」と聖徳太子が囁いてくれたのだろう。

ワークマン女子とEコマース

近くにワークマン女子のショップがオープンした。人気だとは聞いていた。ワークマンと言えば軍手の束や、独特の鳶のユニフォームなどを陳列してあるモノトーンのイメージの店だった。最近では扇風機内蔵の上着など進化系も多いとか。でも女子との繋がりは想像していなかった。作りがシッカリしているのが作業衣の原点だとして、色彩などデザインの味付けすれば女性に受けるはずと考えた経営者は大したものだと思う。

近くのお店はオープン以来1ヶ月だが、整理券が入店には必要とあって人気。整理券は店内の密対策でもあるのだが、年配の男も並んでいるので聞いてみたら、少ないが男物もあるのだとか。筆者は気後れするタイプなので並んで整理券をもらう度胸はなく、店の外から見ていた。(写真)。

それだけでも商品がワークマン店舗イメージとは違い女性が普段着に利用しても良いようなデザインと見受けた。実際、買い物袋を手に店から出てくるリアル買い物である。

 

従来のアパレルは対象的に特に紳士物には厳しいようだ。アメラグチームを抱えたこともあるレナウンは倒産した。バーバリーとの契約を継続できなかったSANYO商会は残りのマッキントッシュ、スコッチハウスなどで生き残るべく店舗整理しつつEコマースにチカラを入れると発表した。だがEコマース万能とは行かないと思う。画像でみる商品では柄は分かっても質感(手触り、温もり、ストレッチ性など)は分からない。リアルショップで購入することが出来る地域ではショップで購入することになる。Eコマースでは買い物が記録されるが、リアルでは採寸データがあり試着する手間が省けてパンツの長さ調整をしておいてくれる。また最近はスーツではなくてもビジネスでブレザーが多くなってきた。そうするとセンスの無い男はチグハグなコンビネーションとなりがちだが、リアルショップではユーザーの持ち物を把握しておりマッチする提案をしてくれる。

結局、Eコマースもリアル店舗の両方が充実する必要があるのが現状のようだ。若者の買い物パターンといえばネットで調べるか、リアル店舗で品物をチェックした上でアマゾンなどEコマースで購入。リアル店舗で初めて商品をみて購入するのは今や年配者と区別していた。ところが、若者は商品に関する知識はネット検索などで十分に持っていて、あとは実際のお店がどこにあるか調べて出向いているとか。若い人に聞いてみたいところであるが想像するに?

  • 買い物は友人、家族とワイワイ愉しみながらしたい。画面だけで購入は早いがなんとなく味気ない。
  • テレワークで閉鎖空間で長い時間居ると、気晴らしが欲しくなる。
  • 商品知識は十分あり店員さんに聞くことはない。大型店舗でも店員は少なく聞けない。あとは触ってみて、持ってみて重いのかを最終チェック。
  • 新規参入した見知らぬショップや新商品も序でにみることができる。
  • チョットしたテレワーク中の菓子類なども買える。テレワーク頑張りへの自分ご褒美。

などであろうか。

一方でEコマースで購入で、 おや?と思ったのは「無地のボトル」。どこのメーカーか分かって購入しているのでPETボトルの表面に商品名記載のPETシュリンクフィルムでラップする必要はない。(コカコーラの“いろはす”など)PETフィルムを剥がして瓶・缶収集するゴミの日に出すには面倒な作業がなくなる。包装容器法によりPETボトルをリサイクル際に作業員の方が選別して、PETフィルムやラベルを剥がすことは不要となるだけに、これからのBottle to Bottle のリサイクル比率が高まる時には有意なことである。

 

芋で発電?

3Rと聞いてReuse , Reduce, Recycle 。その他にある?と言うのが普通だが、若者は違うらしい。Reality , Real time , Remote ソニーの3R Challengeテクノロジーを指すようだが3Rの同じワードだけに紛らわしい。テニスや野球のチャレンジではお馴染みの「人間審判の紛らわしい判定」をデジタルで処理することは既に馴染みになっている。ピッチャーの投球フォーム、手の握りからベースに届くまでのボールの回転が事細かに画像化される。ヤクルトは既に採用しているとのこと。さすが南海ホークス時代にブレイザー監督からthinking baseballの神髄を教えられた野村元監督がヤクルトに根付かせた証拠なのだろう。今年は間に合っていないようだが期待しよう。CEATECの模様は別の機会にして本題へ。

芋、イモ、さつまいも。“ひらがな”で表現すると焼き芋のほっこりした雰囲気になるから不思議だ。これと発電と同関係するのか? 菅首相は所信表明演説で2050年にはカーボンニュートラルで排出炭酸ガスゼロを達成するとの方針を明らかにした。このブログでは森林面積が旧来測定値は間違っており、実際は1.7倍も多いことが分かり、森林の炭酸ガス吸収量が日本は多いことを紹介した。 では、この森林から木材を伐採してチップに加工しバイオ燃料として発電に利用したらカーボンニュートラルになる筈だ!と考えた。平成12年 固定価格買い取り制度(FiT)がスタートしたことで三重県は木材バイオ発電所を紀勢地区に建設した。

しかしながら、木材チップの入手が継続しないことになり停止した。原料のサプライチェーンが切れては何ごとも成功しない。また、山から伐採し、トラックで輸送し、チップに加工するまでにエネルギーを消費する。それとの差し引き(LCAでは負荷)で具合が悪いと報告している文献がある。

近畿大学・鈴木高広教授は森林が固定する太陽光エネルギーを計算している。要約すると

年間木材増加率 68百万m3(水分50%)=34百万m3トン(比重1として)

木材発熱量   20MJ/kg     山林固定する日射エネルギーは

=34×10^9 X20MJ/kg   =68 億MJ   ・・・・(a)

一方で日本の発電は 石炭消費量  5.04 兆MJ 石油消費量7.81 兆MJ 天然ガス5.00 兆MJの合計17.88兆MJ (b) なので (a)は3.8%を代替しうるが上述のように木材運搬、乾燥工程、及び発電効率が25%と低い。 (化石は42~45%)

その上、日本森林全熱量 52兆MJ(c)なので、(c)/(b)=3 となり、日本の森林は3年で丸裸状態になる。 植林に50年かかるので、間に合わない。

困った時は“さつまいも” 享保の大飢饉を救った“さつまいも” 280年後の脱炭素エネルギー飢饉を救うか!? 近畿大・鈴木教授の提案に注目したい。(化学装置 10月号p75-79,2020)

露地栽培平均収率 2.4    kg/m2 (固形分33%)乾物熱量 17.5  MJ/kg

∴ 芋熱量 13.9  MJ/m2茎・葉2 kg/m2 (固形分12%)

 トータル  18.1  MJ/m2   

5月~10月 積算日射エネルギー3000 MJ/m2 とすると、芋の日射エネルギー変換率=0.6 % (太陽光発電は約19%) 森林からの変換率0.05%の10倍。 木材をチップに加工するより遙かに粉砕化は容易と思われる。

大量生産に対して先生が提案しているのは「多層栽培と日陰や痩せた土地でも栽培できるので太陽光発電パネルの下の地面で栽培する。多層栽培を和歌山で実施しているとのこと(図)

いも掘りは幼稚園・保育園の土に馴染む空きの風物詩であり、多層栽培は思いもつかなかった。ヒントさえ貰えればいろいろな応用を考えるのが日本人。冒頭のCEATECと農業がリンクして効率的な“さつまいも栽培収穫自動化”のようなシステムができるか

 

 

 

?楽しみだ。いや、それだけではない。スイーツでも愉しめるぞ。

 

【謝辞】近畿大学 鈴木教授様から参考資料を頂きました。有り難うございました。

水素ディーゼルエンジン

カリフォルニア州は山火事が多い。炎が家を舐めるように焼失させる光景を良くTVで見る。州知事は気候変動が原因であり、その主原因は自動車排出炭酸ガスによる温暖化であると断定し、2035年の自動車は炭酸ガスゼロのクルマで無ければならぬと主張。日本も気象変動を受け温度は高いが山火事は少ないので自動車排ガスで山火事ホント?と疑いたくもなる。尤も、湿度は日本は高い。森林での水蒸気量(蒸散)の差=土地が含む水量が強く関係しているのだろう。小学校か中学校の地理でカリフォルニアの水源はシェラネバダ山脈の水源を延々と引いていると習った。水不足気味気味の土地なのだ。また作物もワイン向け葡萄とあって水分を果実に取り込む。つい自動車による炭酸ガスを主原因にするには気の毒だと思う。

だが、カリフォルニアに同調する州が11もあるので、自動車メーカーも動かざるを得ない。筆者が州知事なら森林から山火事は発生するものとして、居住を森林から10km離れた土地に限定するような措置をとるのだが。

ついに来たか!

欧州のクルマはディーゼルゲート事件があってEVに振っている。筆者はこのブログにおいて、ドイツのもの作り企業群がエンジンを頂点にTier 1,2,3と構成されている国柄では雇用維持面も含めエンジンを無くしてEVに転換するには抵抗が大きいのではないかと記載した。どうやら、その動きが見えてきた。灯油・ガソリンの化石燃料を燃焼させてCO2や窒素酸化物を排出するなら、化石の代わりに水素を燃焼させる「水素ディーゼル」をさせれば良い。単純な理由は別にもある。即ちEVはとどの詰まり中国にPHEVは日本に対して競争力がないこともありできるなら回避したいことが根本にある。だが、EVもPHEVも安心できないことは2030年以後はクルマ作りにはLCAが適用されること。(Life Cycle Assessment)にある。EVに使用されるレアメタル(Li,Co)の発掘、精錬工程に消費されるエネルギー(発生するCO2)もクルマ製造過程エネルギー(CO2),そして走行時のCO2の全部をトータルしてのCO2量が規制される。 現在はtank to wheel (燃費)、これがwell to wheel になり、2030以後はトータルLCA。話は飛ぶが自動車軽量化を目的としてボンネット、フェンダー、ドアパネルの外板はアルミに替わっている。そのアルミは実はボーキサイトの採掘から精錬までの環境負荷が極めて大きい。かつ、アルミニウムは不純物を嫌うのでリサイクルは制限される。自動車では鋳物にダウンせざるを得ないが、その用途も自動車ではもはや少ない。外板を樹脂で成形した方がLCAからみた環境には良いと思うがどうだろう。

話を戻して、クルマに詳しい人ならば、マツダがロータリーエンジンを利用して研究開発していたことがあることを覚えたおられよう。2000年に開発をしていた。

欧州ではBMWが同じ頃ロータリーではないディゼルエンジンを水素燃料適用の開発をしていたが中止した。最近はボッシュが水素エンジンに関して開発を進めている。(日経Xテック8月3日号)

技術面で最大の課題が、過早着火(バックファイア)と冷却損失である。水素エンジンの冷却損失が大きいのは、水素混合気の層流燃焼速度がガソリンの約7.6倍と非常に速く、水素燃焼火炎が燃焼室壁面に勢いよく衝突してしまうからだ。バックファイヤーの研究をしていたのが武蔵工大(現:東京都市大学)の元学長で古浜庄一氏。精力的に水素エンジン車を研究していた。(1970年)。再び話題は現在の学術会議のテイタラク。当時に50年後の環境を考え、武蔵工大に大型科研費を出すように進言勧告したことがあるのか? 当時のオイルショックがあろうが長期的視野で学術は進歩させるべきである。

欧州で水素ディーゼルを手がけたBMWは現在何を注力しているかと言えばe-fuelである。水素と炭酸ガスをフィッシャートロプシュ法で反応させて炭化水素(ガソリン類似化合物)を合成を試みている。化学を知らない自動車メーカーらしいが筆者は、到底経済的に合わないプロセスでありフィッシャートロプシュ法で消費するエネルギーとのバランスを欠いている。無理してでも現在のエンジンに拘っている証拠ではある。

自動車メーカーではなく化学メーカーの冷静な判断に委ねた方が好ましい。

欧州の自動車メーカーはe-fuelをありたがって担ごうとしている一方で、パーツメーカーのボッシュが水素エンジンをの研究開発していることは面白い。将来の水素ディーゼルエンジンはガソリンエンジンを凌駕する目標を置いている。水素燃料電池の水素より純度が低いようなので現実的なソリューションかも知れない。

期待したい。マツダ頑張れ! 本来の研究のあり方の手本を示して欲しい。日本技術再興だ!

ポリフェノール(ワイン・コーヒー・蜂蜜)効果

デパ地下をぶらぶらしていたら懐かしい肝油を売っていた。小学生のころ冬休み前に先生から注文書を渡されて、購入したことを覚えている。サメの肝臓から採ったものだと聞いてかつ、金属缶が赤と黒のおどろおどろしいデザインだけに、サメの肝臓と疑わなかった。寧ろ、甘く味付けしてあったので、何粒/日と決められていてもおやつ代わりに食べてしまったものだ。今はサメの肝臓ではなく、ビタミンE,C、Dも分子構造が判明しており、合成できることからサメではなくなった。缶のデザインも明るくなった。懐かしさもあって1つ買い求めた。変わらぬ独特の甘さは昔の通りだった。もっとも子供のころは親が支払っていたので比較はできないが、買い求めた商品の値段は高価であった。

ビタミンEは酸化防止剤としてプラスチックスの劣化防止に配合されている。ポリフェノール類の一つであり、人体においても酸化防止(=老化防止)として作用する。ビタミンCはプラスチックス(高分子化合物)の分子一次構造の研究者でノーベル賞をとったライナス・ポーリング博士がビタミンCは風邪に効果ありと発表して注目された化合物である。

プラスチックス(高分子化学)と医学分野は離れているようで、実は相互に化学グループ範疇のなかで利用関係にもある。

プラスチックスの酸化防止剤の多くは(ポリ)フェノール基を有している。酸化防止剤は高分子や人体が劣化するのを防止するに自らの分子構造が変化することで防止作用がなされている。その為劣化の結果としてプラスチックスは劣化しないが、色が黄色に変色していることが多い。色が無色から黄色に変化しているのはフェノール分子のOHのHが外れて残りの分子が電子共鳴の発色基となったことを示している。

固い話はここまでにして、2ヶ月ほど前、コスモサイン加藤社長が赤ワインと完熟巨峰カルピスをブレンドすると美味しいとFBにアップしていた。ワインも巨峰もポリフェノールが含有されている。さらにカルピスはご承知のようにカゼリ菌(CP2305株)が含まれており、心理的なストレスを和らげ睡眠の質を高める機能があることが知られている。ワインとカルピスの組み合わせが偶然にしても面白い。

日経ヘルス9月号にワイン、緑茶、コーヒーなどに含まれるポリフェノール濃度が記載されている

コーヒーの代表的なポリフェノールはクロロゲン酸類、緑茶はカテキン類。緑茶、紅茶は蒸しの工程が入るので、ポリフェノールは減少するのだろう。なので勤務時間帯は珈琲と抹茶の併用が、飲食では赤ワイン+珈琲の組み合わせが推奨されるのであろう。日経ヘルスでは両方併用した場合のシミの程度を評価している。

 

 

 

 

 

なるほど、抹茶ロール、抹茶ショコラ、抹茶アイスも人気、秋になると栗抹茶と珈琲の組み合わせか。

 

 

COV-19による各種展示会も部分解除になった。横浜パシフィコではバイオ関係の展示があった。やはりWEB展示とは違い、質問―応答の速度が違う。多くを学んだ。幾つかは別の機会で報告するとして、今回のテーマに近いポリフェノールについて石川県立大・生物資源環境学部・食品科学科が「食による感染症予防の可能性」「抗インフルエンザウイルス作用に関する食品機能性評価の紹介と実例②として蜂蜜の抗インフルエンザウイルス活性に関する研究を紹介していた。蜂蜜も多種類のポリフェノールを含有しており(表参照)この中で抗インフルエンザに特に強い性能を示したのはキュウリョウトウ、ホワイトであるとして詳細の検討をしている。フェノール総量だけでなく、他成分の寄与(相互作用)もあると結論されている。

石川県立大の前身は農業大学。自然に学ぶサイエンスに農業からのアクセスは今は非常に重要になっている。今回の蜂蜜分析ベースデータが医薬・食品など開発に貢献するだろう。実は筆者は煮小豆に蜂蜜をかけて朝に摂っている。今年、風邪をひくか否か蜂蜜が証明するか愉しみだ。

デジタル行革(TV)

プロスポーツでは1日休むと元に戻すには一週間以上の練習リカバリーが、一週間では1ヶ月以上、1ヶ月ではよくて半年は必要と聞いたことがある。そんなもんかと思っていたが、今年のプロ野球、サッカーなどは開幕までの凍結期間が長く、それが開けては変則開催でTV放映されることも極端に少ない。

長らくTV放映でプロ野球やサッカーを見なかったことから、“観るにもリカバリー期間が必要”だと気がついた。巨人が首位だとか、パは混戦だ。。。あっそう! やっているんだぁ。実につれない。以前なら(と言っても20年以上前のことだが)ゲーム差は知っており、自分が監督なら、、、、と百花繚乱の話題とビールや弁当を飲み喰いしながらワイワイしたものだ。そう、そのビール片手に試合を眺め、誰とも知らない人とハイタッチをしたりなどが味わう球場に行けず、そんな風景を放映されても活性化しない。

今回のテーマとの関係は希釈だが、スポーツ活性化にはやはりオリンピック開催が重要と考える。開催しない場合の経済云々の問題ではない。是非、開催して欲しいものだ。精神的に肉体的に完成した選手が躍動することで、沈滞気味の我々の戦う姿勢に渇が入るのではなかろうか。

2020オリンピックが延期になったのは新型コロナによるものであるが、思わぬところが露わになってしまった。それは開催前提でシミュレーションを重ねて準備してきたTV放送にポッカリ穴があいて、埋め合わせが大変だったことであろう。幸か不幸か穴埋めネタは必然ではあるがコロナ問題。毎日の陽性者数を報告し、都度コメントするショーが穴埋めをした。民放は特に他局より異なる切り口や面白コメントするタレント風医学関係者を必要として起用し続けた。ウイルス感染専門医の発言は慎重でショーとしては面白みに欠けるとして発言が素人コメンテーターから無視される風景もあった。

でも常識人はその方向を単純に信用することなく、ネットで専門家の見方も参考にしている。情報の多角化に救われている。50歳でTVとネットの視聴率割合いが均衡し、若い人はネットに比重があり、高齢者はTVを中心だとか。若い人は通勤前の時計代わり。それもテレワークで必要がなくなった。

今回の事態は思わぬ方向に展開するだろう。新型コロナによるスポンサーは無傷ではなく相当の落ち込みで、スポンサーを降りはじめた。トヨタのCMは姿がなく、自動車はネット中心となった。TVでは健康サプリなどが多い。世田谷ナンバーのクルマをみるとつい世田谷○○○○と条件反射してしまう。 クイズ番組、サラメシ類似番組、バスあるき、不倫にクスリ事件、それでも埋まらないときはアーカイブから引き出してくる。TVのもつ魅力は色あせた。それではTV装置を製造販売している業者は共倒れする。4K、8kと画面の精緻さを競っても意味が無いと思ったがどっこい、家電販売店で最近のTVを見に行った。驚いたことに、リモコンにYouTube,Netflix,HUHU,等6個のボタンがありインターネットが大画面で利用することが可能。音声検索はスマホと同じ。Zoomを大画面で観られることで遠隔地にいる親・友人と会話出来る。これは良い。

一方、従来のTV放送は極端に言えば、地震・台風など身近な危険情報のプラットホームは必要だがあとの時間は電波の無駄遣いのように見える。電波使用料が少ないので、放送しないよりはした方が得策なのかも知れない。

問題はその電波帯域と日本の成長戦略の中で、TV局が所有する帯域(40チャンネル)死守していることが、どのような位置づけになるのか。そこが大問題。

IoTは電波を使用する。自動運転、遠隔医療(遠隔ロボット手術)、ドローンによる農作物管理(糖度チェック、農薬散布)、レジレス精算スーパーコンビニなども電波を使用する。身近なところでは駅構内のCM画面。品川駅の港南口方面通路は有名だ。写真はランドマーク入り口風景。

 

使用可能な電波帯域で消防、警察、防衛は別枠として、使用しない帯域をTVと携帯電話会社が占めている実態は見直しが必要で、20年以上議論はしてきたが、結論に至っていない。OECDや発展途上国を含めても電波オークション実施していないのは日本と高橋嘉悦大教授。菅総理の携帯料金引き下げ要請の意味深な発言にドキッとした人もいるでしょう。

あの発言の本音は帯域の有効活用による成長戦略路線を走るぞ!と。

面白いことにデジタル庁を新設し平井さんが入閣した。平井氏はTV、新聞のマスコミの経営者である。ただ、このままでは業界は衰退するかも?の意識を持っていると聞いているので、どのような業界対策をするのか、見守りたい。筆者がもし経営するなら未使用の帯域をオークションで高値で売り、その収益で次の成長分野に投資するが今やタイミングを失したと同じく高橋教授説。工業製品でも寿命30年と言われ、今や10年説。TVも例外ではない。

デジタル行革(マイナンバーカード)

先日、個人の印鑑証明登録証をとりに駅構内にある行政窓口に行った。区役所は交通の不便なところにあるので、通勤時に利用できるのはありがたい。早朝7:30から開いているのも嬉しい。印鑑証明を取得するには登録カードかマイナンバーのどちらでも良い。申し込み書に登録カードかマイナンバーのいずれかに○をつけることになっていた。マイナンバーを使ったことがないので、この際利用してみた。ところが、職員から「お願いです。登録カードにして下さい。この申し込み用紙に登録カード記載の番号を記入して貰えれば直ぐ発行できますから」。“直ぐ”の言葉にピンときたのは“マイナンバーでは遅くなる。駅構内窓口は少人数なので理解してほしい”と読み取った。国の制度と地方行政との紐付けが確かでないか、時間がかかるのだろう。納得して登録カードを差し出した。

だが、今度は収入印紙を発行するマシンが職員の業務に支障となった。2台のうち1台は故障表示でストップ。稼働しているマシンに1000円札をいれて300円2枚のボタンを押した。が、収入印紙が出てこない。取り消しボタンを押しても1000円札が戻ってこない。職員さんが調べてもサッパリ分からない。マシンに吸い取られた1000円を信用してもらって返してもらった。隣のマシンは実は修理済みで故障表示のまま。早朝ではさもありなん。表示を外して利用。無事印紙を入手。

今回の政権では行革の一つがデジタル庁新設と言われたので本件に気がついたのだろうが、マイナンバーって精々今の段階では免許証と同じ程度の身分証明書レベル扱いになっている。マイナンバーの目指すゴールは銀行口座、国税(地方税)、医療保険、社会保障・助成金支払い、序でに言えば運転免許証更新も含む紐付けされるのだとすれば、家のパソコンからマイナンバーをカードリーダーで読み取り電子記録または印刷できるようにならないのか? 収入印紙はデジタル処理と連結させてもよいのか、故障しがちの印紙発行マシンは不要だ。などつらつら考えた。

いやいやマイナンバーをマイナポイントとして利用している人もあるでしょう。5000円もしくは5000円プラス2000円だとして、囲い込み運動が広げられている。筆者も折角だからマイナポイントを申請しようとしたところ、ドコモ口座、P○yP○y、、、、事件が勃発。銀行にも責任があるようだが、様子見をすることにした。マイナポイントはとんだとばっちりである。

登録証ができるまで、収入印紙発行マシンを眺めて気がついたことある。以前の収入印紙発行マシンは小型で背が低いおばあさんでもボタンに手が届く範囲で造られていた。今回見たマシンの高さは1.75m。背が低い人が手を伸ばしても厳しいところにボタンがセット。文字は大きくシニア向きだが、それ以前の問題で手が届かない。幸か不幸かトラブルが起きたのでマシンを空けて中をみることができた。

なんと、下の方がガラガラで工夫すれば全体のマシンは低床化できるとみた。マシン入札スペックを決める人が現場を見ないで設計したものと思われる。平均身長は戦後生まれの人より遙かに高くなったが、設計・製造する会社にセンスのなさが分かる。気づきを商品に結びつけることができる設計者は机の上では作っていないはずだ。駅の自動改札装置を開発した旧立石電機(現オムロン)の技術者は毎日毎日駅の様子を観察し続けて改良開発をした記録画像を見たことがある。デジタル行革は進める必要があるが、リアル現場を熟知する必要があり そうでないと職員の合理化はできない。

話はかわって

横浜市は住民380万人に職員は3万人。大阪は260万人に職員6万人。だから横浜は進んでいると胸を張っている(元中田市長)。油断をしていると大阪都が出現したら追い抜かれる覚悟をしておいた方が良さそうだ。新しい横浜市役所に併設して立派な市議会議場がある。年間何日利用するのか知らないが、テレワーク市議会で随時開催できるのではないだろうか。その分の予算を地下鉄ブルーラインを小田急線との接続に投資した方が経済活性化すると予想される。

ちまちま横浜の話題で恐縮ですが、横浜、東京では70歳以上になるとそれぞれ地方団体の交通網(地下鉄、バス)はほぼ無料で利用できる。年会費は所得に依存して無料~25,000円。高額な年会費を支払っても利用して年間10万円以上相当を使いこなす御仁がおられる。改札は有人窓口に無料パスを見せることになっている。シニア人口が増えた結果、有人窓口の通路が窮屈になっているのだ。普通の改札でも通過できるようにICチップを埋設しておけばと思う。認知症徘徊の人をキャッチする方法としも利用できないか?プライバシー議論は当然あるだろうが。探す家族からみれば藁にも縋る思うではなかろうか、そんな時代が目の前にきている。デジタルが実力が発揮する側面があると期待する。

写真は桜木町駅前に完成した市役所風景

欧州車CO2規制ドタバタ劇

菅義偉政権が発足した。このブログは政治にはタッチしない。だが、内閣や党役員の地味な風景に5G(爺)と名付けたマスコミがある。面白い。だが、それがどうした? 5Gどころか身元調査を何回もクリヤーした留任・再登板18Gの布陣。官房長官には失言をしない人が充てられた。隙がなさ過ぎるが、荒治療で多少の血を見ることは覚悟の上の場所には相応しい人材を配置した。

頭に血が上って口を滑らせて失敗したのが自動車生産台数首位のVW。言わずとしれたディーゼル燃費不正問題「ディーゼルゲート」事件である。バレたのが米国。巨額の賠償金を支払う羽目になった。VWはディーゼルは止め!これからEVにする!と宣言してしまった。

誠に威勢がよいが目算があるわけではなかった。ドイツ市場でもSUV人気があり車重からみて走行できるのはエンジン車。アウトバーン300km走行は当たり前。2年前の欧州のEV実績は0.2%のみ。2019年では“なんちゃってPHEV”を入れても1%。2020年にはトータルコストはEVがお得とのCM戦略にでたが、実態は政府補助金増額を要請し、それをテコにした販売で、米国から賠償金を逃れるためには売値を下げてでもEV比率を上げることに躍起となっている。“なんちゃってPHEV”の最新車でも59kmまではモーター、その後はエンジンとなってアウトバーン300km走行の炭酸ガス発生量は、今後予定の2021欧州炭酸ガス規制値の95g/kmを遙かに超えてしまう。新基準に合格するのはトヨタHEV。ヤリスが代表的。トヨタはHEVに関する膨大な数の特許を自由に利用できるよう発表した。しかし“ストロングHEV”技術はベールに隠したままである。“なんちゃって“とは筆者の表現で一般的にはマイルドPHEVと言われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

この図から2021年に欧州車が新基準をクリヤーできると考えられない。そこで、なにやら複雑な式を開発して「マイルドPHEV」は環境適合車にしようとの動きがあるようだ。VWグループのアウディは507馬力ガソリンターボSQ7をこれから欧州で発売。マイルドPHEV搭載車が解釈規制に合格することを見越して発売に踏み切ったのであろう。それだけでは市場は動かないとみて数年前に発表していたe-TRONも同時発売した。確かにアウディのQ2,Q5,Q7シリーズは人気がある。その市場の声には逆らえない事情があり、少しだけでもの埋め合わせのつもりであろう。

ゼロ排出にはEVのみ。トヨタのストロングHEVやPHEVは対象に入れないと欧州は強調したものの、実態はマイルドPHEVが落としどころ運動をしている。市場ユーザーは恐らく勝手にしてくれ!ではないだろうか。同じことを言っていたのが中国。でも、EVは当面ダメだと気がつくと、さっさとHEVに切り替えた。この決断には驚いた。EV補助金に300万円を政府は出していたが、輸出減退もあり補助金は極僅かとなると、たちまち販売は滞った。VWは中国頼みの生産販売台数だけに二重の大きな失敗をしたことになる。

日本では現場を知りすぎて大きな改革が遅くなることはあるが、首脳が現場を知らずに方針を決定することは希である。欧州の自動車メーカーは階層社会なのか? 専門領域外なので何とも判断できないが、現場知らずの首脳が下した様にはそれらしさがある。今回のミスはあまりにもお粗末。日本における輸入車は長らくVWがトップだったが、今はメルセデス・ベンツにとって代わられた。筆者はVWを乗り続けたが止めた。一旦信用が落ちると回復は難しいのは会社も人も同じ。偉そうなことを言わずに自分も胸に手を当てて考えてみよう。

先駆的な技術者はドタバタ劇をみて、市場の要求に対して現在のEVでは満足することが出来ないギャップに開発の狙いがあるとして、虎視眈々と狙っているはず。日本人技術者の得意なところだけに期待したい。 水素燃料は有力技術になると思われる。

 

幼児置き去り対策クルマとは

幼児をクルマに置いたままはしご酒。クーラーをかけていたから大丈夫と言い訳。パチンコ業者には駐車場を見回るところもあると聞く。それだけ事例が多いのだろう。幼稚園バスで幼児を残してドアを閉めて翌日発見された事件もあった。親の自覚放棄、保育園・幼稚園の管理意識の欠如。。。。指摘するにも幼児が亡くなるまでの様子を想像するに筆舌に尽くしがたい。日本以外でも報道されている。これを受け2022年欧州で室内に置き去りにされる幼児の検出規格設定に対応すべく、クルマの自動運転に必要な人、物体の検出装置を開発しているメーカーは開発を急いでいる。音を拾う方式(泣くとは限らない)、カメラ方式(夜間では効果が低い)、レーザー方式(これが主流か)など。テスト方法は後部座席のチャイルドシートに、毛布を掛けて、ドアを閉めて数分間経っても運転手が気がついて戻らないときは携帯に警告がでるようなシステムになるようだ。

通信する電波領域としては66GHzが適用される。今までこの領域は使用していなかったが、米国でGoogleがPIX4を発売以来、解放された領域で、日本でも今年から利用できる。確かに、家電量販店でみるGoogle PIXの画像は違いが分かるが、それに伴い77G領域を開放していたとは知らなかった。

幼児に限らず、ペットはどうなんだ。ペットは室内を走り回る。レーザービームの先にじ~っとしてはいない。

筆者の友人はDIYで実験装置を作り、ある実験をする為に、参考として炭酸ガス濃度の変化を測定している。聞けば6畳程度の広さの密室に閉じ篭って長時間の在宅ワークをしていると、恐るべき速度で炭素ガス濃度が上昇すると報告してきた。「室内クーラーに頼ってばかりで窓を開けないでいると能率が低下して、ダメですね。それも1時間に一度くらいの換気をお勧めします。但し、10分程度の換気をしても案外、炭素ガス濃度が下がるのに長時間を要するので、窓のみならずドアも開けて、サーキュレーターや扇風機も併用が必要でしょうね。」 とのアドバイスを添えて。

自動車の話に戻れば、確かに窓を閉め切って走ることが多い。エアコンは夏冬始終ONだ。音楽などを聴くことや、ハンズフリーで電話をするときには特にそうだ。今のクルマは自動運転レベル2。なのでブレーキを踏む回数が少ない。アクセルも前クルマ追随で不要、レーンキープしないと警告振動など至り尽くせり。そこで眠気が襲ってくる。てっきり手足を動かさないことによるものと思っていたが、先の炭酸ガス濃度の上昇は考えられる。今のクルマは遮音・静音化対策として室内の密閉度は以前のクルマより高い。炭酸ガス検出濃度が幼児1人ではどうなのか。。。などは検討する必要がある。日本の分析装置の精度は高いので、この応用はできるのではないだろうか、そして検出結果として「幼児・ペットが置き去り」を窓ガラスに表示されることや、もっと簡単にはホーンが鳴り続けば周囲が気がついて救出できる。

クーラーを掛けたままの飲み歩きやパチンコでは効果が疑問。親の意識が鍵だ。そんな当たり前のことをブログで言ったところで解決にはならない。分かっている。説教めいたことは言わない。自助・共助・公助のキャッチフレーズの新総理。バカ親の自助できない場合は子供は社会の宝なのでここは共助・公助でカバーしようではないか。

少し固い話になった。菅義偉総理の選挙区は神奈川2区(横浜西区、中区、南区)。とくに南区の商店街の弘明寺で盛り上がり写真を添付します。99代総理にちなんで9をつけた価格が目をひく。

西区は横浜駅、みなとみらい、行政の中心、中区は山下公園、元町・中華街、本牧、イセザキなど観光地としてお馴染み。南区は昭和の匂いのする商店街と三者三様の顔をもっている。失礼ながら風貌からは弘明寺商店街か阪東橋商店街が似合っている。仕事ぶりは見た目とは全然違うことをお断りしつつ、弘明寺のフィーバー(古い昭和表現)をお伝えします。