関節運動で脳活性化

ピアニストや画家はスポーツやジムをしてはいないように見える。が、高齢まで頭脳活躍されている。誰でも名前をあげることができるだろう。もちろん、年齢を重ねることで種々の経験を織り込み芸術性が深まるのもあるが、本人の肉体的にどうなのか? 不思議に思っていた。ピアノに限らず縫い物、編みものを習慣にされている人もほとんど座っての作業。そんな中、面白い研究の発表があった。

それは札幌医科大学が2026.07.09にリリースした文献である。

「関節を動かす運動で、運動後の脳活動がより活発に ~脳波・脳磁図を用いて,関節運動を伴う随意運動後に β帯域事象関連同期が増大する」

 文献を読む前にβERS(Beta Event-Related Synchronization:ベータ帯域 事象関連同期)が何かを調べた。運動や感覚刺激などの「特定のイベント(事象)」が起きた直後に、脳波のベータ波(約13〜30Hz)のパワー(振幅)が一時的に強く高まる(同期する)現象

30Hzは聞いたことがある。例の認知症を改善するために聞く音の周波数である。 それならば、この文献を読む価値があると感じた。

本文から引用する。『引用』 「ヒトの脳活動には様々なリズムがあります.なかでも,β帯域(13~30 Hz)の脳活動は運動の後に増大することが知られています.この現象はβ帯域事象関連同期(βERS)と呼ばれ,運動に伴う感覚情報の処理に関与するとされています.しかし,運動様式の違いがβERSに及ぼす影響は十分に明らかにされていませんでした.研究グループは示指伸筋を収縮させる課題を,関節運動を伴わない条件と関節運動を伴う条件で実施し,その際の脳波と脳磁図を記録しました.その結果,関節運動を伴う条件では,関節運動を伴わない条件よりも運動後のβERSが増大しました.この成果は,関節位置変化に伴う感覚入力が,運動後のβERSに影響する可能性を示す基礎的知見となります.」

 

 

 

それではβERSの数値が高い(強く現れる)と何が起きるのか?

βERSが強く出現する(数値が高い)ことは、脳の運動野や感覚皮質などの神経ネットワークの働き方に大きく影響する。

  1. 脳の「リセット」と次の準備
  2. 現状維持モードへの切り替え
  3. 運動学習とフィードバックの評価

しっかり高い(正常な範囲で高い)と脳のスイッチのON/OFFがクリアで、集中して動かした後に正しく脳を休ませてリセットできる効率的な活動となる。

甲野 善紀さんの古武術に確か手の関節を折り曲げ腕を捻りながら万歳する運動があった。肩こり解消かと単純に思っていたが、実はこのβERS効果で、瞬時に対応する運動・頭脳の切り替えを促進しているのか??と勝手な解釈をしたしだい。信ずるか信じないかは読者の判断にお任せします。

超悪玉LDLコレステロール

飲酒に関連する「超悪玉LDL」コレステロール高値を 大規模健診データで確認- 従来の脂質検査だけでは捉えきれない飲酒関連脂質リスクの可能性 - 2026.07.06 新潟大学 リリース。

ポイントを引用すると

  • 健康診断受診者55,745名を対象に、脂肪性肝疾患(従来の「脂肪肝」)の有無および飲酒量と、粒子が小さく動脈硬化を起こしやすい「超悪玉LDL」とも呼ばれるsmall dense LDLコレステロール(sdLDL-C)との関連を解析しました。
  • 脂肪性肝疾患の存在と飲酒量の増加が重なるほど、高sdLDL-C血症の頻度は高くなりました。さらに詳細に検討した結果、従来の脂質指標(LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)を考慮すると、脂肪性肝疾患との関連は大きく弱まりましたが、飲酒量が多いほど高sdLDL-C血症の頻度が高くなる傾向は残りました。
  • 従来の脂質指標だけではとらえきれない飲酒関連脂質リスクの評価において、sdLDL-C測定が新たな補足的指標として有用である可能性が示唆されました。

LDLコレステロールの値が同じであっても、LDL粒子の大きさや性質が同じとは限りません。sdLDL-Cは、粒子が小さく密度の高いLDLコレステロールであり、「超悪玉LDL」と呼ばれることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、なぜ粒子が細かい方が悪玉なのか。筆者の樹脂材料開発における複合配合経験に照らして考える。トータルの体積が同じ粒子を例えば樹脂に配合した場合の流動性の剪断速度の低い領域では、細かく粒子数が多い方が粘度は高くなる。血管に置き換えた時にLDLコレステロールが微粒子であるほど血流は遅くなり(硬い塊)、血管を押し上げることで血管に傷をつける)ことも予想される。医学専門で無いので無責任なところをお許し下さい。

次になぜ飲酒量が増えると小粒のLDLになりやすいか?について考える。

アルコール・脂肪は肝臓からの胆汁酸により分解される。胆汁酸の酵素が定常運転であればいつもの速度で分解する。これが大量のアルコールが来ると酵素はアルコール分解を優先して非定常速度で働く、その裏で脂肪の分解はおろそかになり、同一粒経のLDLを生産することなく、いわば不良品を出荷することになる。

アルコール20gを超えると、この酵素の暴走が始まるので、ここまでに抑制するのが好ましいことは、脳も肝臓もわかっているはずだが、アルコールは脳を麻痺させるので、不良品生産を続ける結果に。 コーホート研究なので、アルコールの種類は問わない。荒っぽくいえば飲酒量が問題であると。

酒どころ新潟の大学が発表することに驚いたが、嗜む程度の量で、長く新潟銘酒を味わってほしいとの思いだろうか。このブログでも記載したが、アルデヒドはタンパク質を架橋する。架橋体のタンパク質は微粒子どころか巨大粒子となる。これも血管を傷つける。アルコール消化速度が低い(飲酒で赤ら顔になる人は)さらに注意が必要であることは広く知られてきた。気をつけましょう。

イメージの多様性

 「みなさんは“バナナをイメージしてください”と言われたとき,頭のなかでバナナが見えますか? 最近,このイメージが浮かばない(見えない)特質―アファンタジアが知られるようになってきました。」 と問いかける福島大、山形大、広島大からのプレスリリースがあった。 2026.05.19

 

第一印象は“それはないなぁ”と思いながら年齢別のグラフを見ると少し印象が変わった。

これは質問の内容や仕方が本当に合っているのか?の疑問が強くなってきたのだ。

 

Visual Imagery Vividness Questionnaire (VVIQ) 心の中で情景を思い浮かべる「視覚的イメージ」の鮮明さを測定するための心理学的な質問紙

 

若い人のバナナのイメージは年配のイメージと違うだけで、イメージの幅が広くて答えられないだけではないのか? スーパーや八百屋にある房の形のバナナを見る機会が少なく、ジュース、デザートなど変容したイメージで記憶しているのではないかと自分は思う。

高齢者が経験してきたイメージの量と現在の若者が得ているイメージは違う。マンネリ企画のTVを若い人は見ない。その代わりTikTok, X , YouTubeなどからの情報が多い。この文章を書いている目の前で子供が妙なダンスを披露している。高齢の幼稚園の先生も一緒に楽しんでいる。年齢は関係ない。知っているか知らないか。自分は何やらさっぱりわからない。そこで聞いたところ“インドネシア、舟、ダンス”で検索したら出てくるとのこと。実に愉快なリズムと自在の踊り方はすぐにアレンジが可能で面白い。

高齢者が“くだらん!”と息巻いては置いてきぼりされる。昔の年齢ギャップより現代の方がギャップは非常に拡大していると思われる。両方が知らない情報では年齢によらずゼロ回答となるはず。例えば量子コンピューターをイメージして下さいと質問すれば、装置の外観すらイメージすることはないだろう。まして物質コンピュータになれば理解している人は0.000000000001% ?  それが次次世代では知らないとアファンタジアと言われるであろう。

高齢者が知っているイメージを即答できるとしたら、バナナを“黄色・房”のワードに単純化して脳に納める術を得ていた結果だろうと思う。

この文献を見ながら妙な方向に自分の考えを書いてきたが、年齢層が上下に離れている時の会話の仕方を考えないと理解してもらえない不都合があると自覚することと見た。

最後に黄色・房・果物をイメージする確度の順にあげるようにAIに聞いた。

バナナが100%だと思っていたが違った。

1位:バナナ(圧倒的高確率)

  • 連想確率:約 85〜90%

2位:グレープフルーツ / メロゴールドなど(柑橘類の「実の房」)

  • 連想確率:約 5〜8%

3位:ブドウ(マスカットなどの黄色系品種)

  • 連想確率:約 3〜5%

4位:レモン(木になっている状態)

  • 連想確率:1%未満

2位以下を「そんなバナナ」とオジンギャクを発するか、それともAIのデータベースが米国生活者をベースにしているのだと再確認する人もおられよう。日本のデータベースではグレープフルーツ、レモンは想定外、ブドウが黄色い? それもないなぁ。面白いぞと感ずるかそれはあなた頭脳年齢を測定しているのかもしれない。

胃袋クリップ vs. 食事意識クリック

生鮮食品などポリエチ袋に入れて閉じるウエーロッククリップのようなものを本当に同じ袋とはいえ胃袋に適用するとは。これを実際に肥満症治療に適用したと東京慈恵会医科大学及び関連病院がリリース。2026.07.09

「胃を切らずに肥満症を治療するB-Clamp®手術をアジア同時実施 ―可逆的・低侵襲な新しい減量・代謝改善手術へ期待―」 

何はともあれ写真を見てみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

医者でもない素人が無責任なことは控えなければならない。それは十分すぎるほど理解した上で、もし自分が肥満体で当該手術しかないとしたら悩み通すだろう。

文献には記載がないが予想するに

  • 術前に胃袋を空っぽにする。 工業プラントでいえば洗浄工程
  • クリップを嵌める時に障害となる臓器を小さくするか、移動させてクリップ作業を安定化する 例えば胃袋の上にある肝臓に付着している脂肪を除去。工業プラントでは定期修理のための足場セット
  • 胃袋の検査。ガン、ピロリ菌など検査。工業プラントでは修繕箇所前処理
  • クリップセット後、活動する胃袋の方は膨張・収縮変形するので、クリップは変形応力を受けてズレる。 工業プラントでは材質クリープ破壊の式は整理されているが、今回の胃袋の場合はどうなんだろうか?
  • クリップの重量がいかほどか知らないが、寝返りするたびに違和感を感じて熟睡できるのだろうか。

このような素人の思いは東京慈恵会医科大学は折り込み済みで、今後施術の実績が増えていくことで、誤解は解けていくだろう。期待したい。

さて、そもそも肥満を避けたいが甘いものには自分でも手が出る。実に情けない。

ダイエットを熟知の人は食べると胃袋の中で膨張するサイリウムパウダー水を摂れば良いことを勧めるであろう。サイリウムだのチアシードだの庶民には馴染みがない。

職場を眺めると早食いの人は太っている確率が高い。カレーライスも飲料物扱い。まず、ここに肥満対策はありそうだ。 仕事師は食事がエネルギーチャージとしか見ていないのであろう。短いほど仕事時間を稼げるとでも。個食だとなりやすい罠。一緒に食事をすれば、早食いはマナーない人と評価されるので仕事師であっても控える。

ではあなたの対策は?を紹介する。 半年前からお茶碗のサイズをダウンした。

なぜそのようにしたのかの理由は、ある食事会で大きなプレートの真ん中に料理が置かれている。いかにも少量に見える。次のプレートも同様。。。。。が続いた結果、満腹になってしまった。 アッと気がついたのは遅い。 この逆をやれば、スケールダウンのお茶碗に山盛りに近い形であれば(その時は)満腹感を得たことから採用した。 始めた頃は時間が経つと腸内細菌から餌不足で〜すと間食を促す命令が出たので、宥めるために炊いた小豆にヨーグルトをブレンドしてお3時としている。胃袋へのクリップの前に食事意識のクリックが良いのではないかと、余計なお世話ブログでした。

Ai翻訳

YoutubeでAI日本語を聞いていると一瞬わからない時がある。画像は知っている顔と声だが発する日本語がおかしいのだ。

頻繁に出てくる言葉に「くにいえ」や人を表現するときの方が「ほう」に、下は「もと」など。日本人だったら「国家」や「方(かた)」と言う。下には音読み2 訓読み10もある。AIは漢字の読み方は1つのみ覚えており、それを再現しているだけだろう。「生」の読み方は音読み2、訓読み14 人名の読み方を入れるとそれ以上存在する。日本人はそれを自然と器用に使い分けて理解する。厳しく言えば正しい使い分けをしないと頭に入らない。翻訳ツールができたとて、この日本語の壁を乗り越えるのは困難だと思っている。「うみこけ」と聞いて驚くなかれ海苔とは。

顔は本人としたら間違う言葉を言うはずがない。でも、声は似ている。ここが気持ち悪い点だ。最近AI歌手なるものが登場して、カバー曲や独自の新曲を披露している。声質はノーマルからハスキーなど曲により自在に変えられる。著作権が気になるところだが、本物の歌手より上手いと思う人もいる。それほど音声AIは進歩している。

産業技術総合研究所では日本語音声基盤モデルを構築し音声AIの開発を推進している。多人数が同時に話していても、Aさん、Bさん、Cさんの発言を分離することや、説得力のある声への変換。感じの良い音声への変換などが既に開発済みとなっており、これから地方文化の代表でもある方言を組み入れた音声AIの研究に進とのこと。画一標準語で抑揚イントネーションでは意味はわかっても、その人の文化的背景を抹消しては面白くないので歓迎だ。せっかくの平安初期からの地方文化が廃れるのは望ましくない。

贅沢は言わないから、とにかく外国人が言っている内容がわかり、こちらも言いたいことを伝えたいツールとしてのAIベースの同時通訳は便利だ。割り切るか。 観光地でおばあさんが翻訳機を手に会話をしているのは逞しい。外国人雇用の現場での意思疎通にも必要だ。

英語は難しい単語を覚えないと受験にはと考えがちだが、実際のところ翻訳機による英語は実用会話的で拍子抜けする。逆に言えば学校で教わる英語は難しい単語を覚える忍耐力を試すもので学力試験ではなかったのではないだろうか。専門以外の人は16〜18歳の青春を返して!と言うだろう。

日本人は奈良時代に漢字を習得し、平安時代ではひらがなを発明し、明治になると英語の真髄を日本語に翻訳してきた。文学、哲学、工芸、技術において英語を使わずとも構築してきた歴史がある。 日本人は英語が話せないという蔑む外国人が時々いる。そのような人には江戸時代に欧州より早く微分・積分が確立していたと言えば良い。空海は21世紀の量子物理を理解していたと言えば驚くだろう。2000年前には地震にも壊れない建物設計機能があったといえばもっと驚く。

飛躍するが自分の経験を少し紹介する。40年ほど前に英国企業との打ち合わせ中に当方の上司が話す英語に先方は首を傾げた。上司は分厚いウエブスター英英辞書を広げて、“これ”と指差した。案件が精密装置だけに精密な英語をお使いですと苦笑い。もう一つは米国・ドイツ・日本の医学関連の会議があり、会議を仕切ったのは日本。ご実家が医者系出身の社長。初めから終わりまで中学英語で通した。医学専門用語に縁がない当方に“今の意味は**”とそっと教えてくれた。

重要な会議だからこそ理解するのが会議の前提だからと言われて目から鱗が落ちた。

つい最近、ある人からyoutubeを見るように促されたのでクリック。ところがフランス語で翻訳テロップなし。これこそ翻訳ツールだとスマホを起動してスピーカーに当てた。しかし、翻訳速度がおいつかない。そこで文字起こしを立ち上げ、フランス語を翻訳してようやく理解。いずれ改良されるであろうが、逆に自分が考え口にする前にAIが自動的に返事を出すようなことも出てくるのか。それは勘弁してほしい。

お米の加工法で変わるチカラとは

伊賀・甲賀といえば忍者の里。子供の時、糒を入れた袋を腰に纏って忍びをする様子を映画や漫画でみたことがある。忍びの仕事中では食事はできない、さりとて相当のエネルギーを消耗する仕事。糒(ほしいい)を口に頬張って静かにエネルギーを補給。漢字から見るとコメ由来のインスタント食品かな?と想像はできる。 この糒にはIgAが多く含まれ、目、鼻、口、腸管などの粘膜で病原体の侵入を防ぐ「粘膜免疫」の主役となる抗体(免疫グロブリン)であるとWEBに表示。最近話題の腸内環境にも関連するようだ。

ここで、糒なるものは普通の炊飯したものを乾燥したものと勘違いされるが、さすが忍者だけにそれとは違う方法で加工し保存食としている。 石川県立大がリリースした「加工方法で変わる食品のチカラ ― 焙煎と蒸しで異なる腸内作用を発見 ―」2026.06.10 をみて、子供の頃を思い出した。本文から抽出引用する。

サンプルはWE米(もち米遺伝子とアミロース伸長遺伝子の非遺伝子組み換え二重変異体。難消化性デンプン(RS)が豊富で、機能性主食としての可能性を秘めている)。

実験:WE玄米の加熱処理(焙煎 vs. 蒸し)が、マウスにおけるその物理化学的特性および腸管免疫・バリア機能に及ぼす影響を調べた。

結果 以下の図に要約されるが、 焙煎した米では腸内細菌数が増加したことも報告している

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、我々はお米といえば炊飯、お餅の煮る・蒸すだろう、お米の焙煎?食べたことがないなぁ?と首を傾げる。でも冒頭の忍者のように昔はあった。ここで焙煎のお米について考えた。漢字の煎とついている煎餅は果たして焙煎工程を得て商品となっているのか?

結論から言えば、

1 生の米を「直接」焙煎するケース

水分を加えずに、生の米を直接火にかけて焙煎する。

香ばしい風味が強く出るが歯がダメになる程硬い。香り付け向き。

2 一度「加熱(炊飯・蒸す)」してから焙煎する

水分を含ませて一度しっかりお米のデンプンを柔らかくし、それを乾燥させてから焙煎する。一度ご飯になっているため、焙煎したときにパッと膨らみ(ポップコーンのようにはじけるイメージ)、サクサク・カリカリとした軽い食感。人間にとっても消化・吸収が非常に良くなる。

主な用途: おこし(和菓子)、ポン菓子。煎餅はこの範疇になる。

これを腸内環境面から難消化澱粉として分類すると

  • 蒸した米: 水分を含んで加熱されるため、澱粉の結晶部分は解けて非晶状態になることからンプンがふっくらと柔らかい「α(アルファ)化」状態になり、ラットにとっても人間にとっても非常に消化しやすくなります。
  • 焙煎した米: 水分が少ない状態で高温加熱(乾熱処理)されるため、デンプンの一部が「難消化性デンプン(レジスタントスターチ)」に変化したり、分子が小さく分解(デキストリン化)されたりします。これにより、消化のスピードが緩やかになり、血糖値の上昇が抑えられるなどのメリットが報告されることがあります。

  ・煎餅は一旦蒸した米を練り乾燥して焙煎することから澱粉の結晶性は低くなり、かつ高温で焼かれるため分子量も低下することから消化が胃袋段階で終了するのではないだろうか。

忍者の糒から子供時代に街にきたポン菓子を作るおじさんが来るとお米を持って駆けつけた風景を思い出した。 炊飯したご飯で腸内細菌の餌とするには前のブログで記載したが、冷飯が良い。冷える過程で澱粉の再結晶化が起こるからである。

ところで築地や横浜で販売されている天麩羅煎餅は焙煎なのか蒸しに属するのか?が残る課題。結論はどれにも属さない。揚げ煎餅とでもいえようか。一旦炊飯したものを練り煎餅状にして油で水分を一気に抜けるように揚げることから澱粉の結晶性は非晶性のまま。なのでサクサクとして胃袋で消化できる。実に面白い。天麩羅煎餅のお店の前をいつも素通りしているが、このブログに取り上げたからには一度は食べてみることに。ひょっとしたら虜になるかも。ムチンかな? IgAが増えたかな?と思うのも楽しいではないか。

歩数差は社会経済格差?

「全国150万人のデータからみた歩数の地域・社会経済的格差 ―最大で2倍近く(約3,700 歩/日)の地域間格差が明らかに―」2026.6月22日東京大学がリリース。

このタイトルを見れば、「東京の人って歩数を地域・社会経済格差と考えるんだ!」と思うだろう。 東京及び都会の人からは「都会で生まれ、都会以外に旅行を含め、行ったことがない人が想像した」とタイトル変更を提案するだろう。理由はさておき、文献の要点を引用する。(下線部)

  • 全国約150万人のスマートフォンアプリ利用者の歩数データを用いて、日本における歩数の地域間格差と社会経済的格差を分析しました。
  • 951市区町村の平均歩数は最大7,750歩/日、最小4,026歩/日と2倍近く(3,724歩/日)の差があり、「歩きやすさ」の地域環境指標(ウォーカビリティ)が高い市区町村ほど平均歩数が多く、地域内の歩数格差も小さい傾向が示されました。世界最大規模のデータによる分析で、初めて市区町村レベルの格差が明らかになりました。
  • 教育歴・就業状況・世帯収入による歩数格差の現れ方は、地域の歩きやすさによって異なり、身体活動の促進には地域環境と個人の社会経済的背景の双方に着目した対策が重要と考えられます。本研究で作成した市区町村単位のデータは自治体等で活用できるよう公開します。

マップも引用する

 

 

 

 

 

 

 

本当かなぁ? 経済格差とまで言い切るのか? 格差ワードを使う時はよほど慎重にしないといけない今日この頃なのだが。思うに、

・人口密集地域では交通網が充実しておりクルマの利用は少ない。駅まで徒歩、ビジネスでも徒歩利用と徒歩が移動の中心になっている。

・一方、人口が少ない地域において、クルマが移動手段。スーパーへの買い出しもクルマ、役所に用事があってもクルマ、家族が活動するには1台では不具合が出るので2台所有も普通。バスはあれど1時間に1本程度では病院通いにもクルマが必要。タクシーもない。その結果、徒歩数は低くなる。

さらに疑問を追加すれば。1つはスマホを常時携帯しての活動結果であり、スマホを外して作業をしていることもあり、スマホ歩数だけで判断するのは問題がある。

オフィスと農作業・工場ワークとはスマホ携帯事情が違う。

2つ目は経済格差と幸福度とは異なること。幸福・福祉格差は都会の方が低いケースがあるのではないだろうか。

文系・理系を問わず研究するには多面的な見方が必須。経済格差が大きいと仮説を立てたら現地のフィールドワークも実施しないと本筋が見えてこないのではなかろうか。

水銀ホットスポットに思う

ある殺菌に関するミーティングで「以前は水銀灯が利用されていましたが、今はその波長領域をカバーするLEDを使用しています」とメーカーの人が説明をされた。その時、隣の人が水銀は危ない!とんでもないものを使っていたのか!と言った。水銀灯(金属水銀)イコール水俣水銀(有機水銀)と勘違い。今でこそ照明はLEDに切り替えたが、以前は蛍光灯がほとんどで電流により微量の金属水銀が紫外線を出し、それを可視光に変換していた。

その人は80歳をゆうに超えた人なのだが、日本人にとって水銀と聞けば危険物と刷り込まれたのだ。水俣案件は産業勃興時代の出来事であるが、それによる甚大で悲惨な被害を引き起こしてはいけないと日本は覚悟を決めた。家庭の常備品である水銀体温計は消えた。 そんな中、千葉大学が20206.05.21に報告した文献に驚いた。

北極から南極まで世界48か所の氷河に蓄積する水銀の実態を解明―氷河上の黒い堆積物の水銀濃縮「ホットスポット」―

まずは調査対象のマップを見た。

「氷河が水銀を作る?」と誤解する人がいるかも知れないタイトル。過去の産業発生由来の排気ガスに含まれている水銀が微生物・粉塵と混合して黒い物質(クリオコナイト)となり、氷河に付着。温暖化により表面に黒点として観測されるようになった。というもの。

文献では以下のように発表している

  1. クリオコナイトにおける高濃度蓄積:
    調査した 48 の氷河(図1)すべてにおいて水銀が検出されました。特にクリオコナイトに含まれる水銀濃度は、周辺の土壌や河川の堆積物より 10%以上高く、氷河生態系における強力な「汚染物質のトラップ」として機能していることが明らかになりました。
  2. 南北半球での顕著な差:
    北半球の氷河は平均して南半球よりも高い汚染レベルを示しました(図2)。特にノルウェーのニガーズ氷河(最大約0.96 ppm)やアラスカ、欧州アルプスの氷河で高い値を記録しました。これは、北半球における過去および現在の産業活動(石炭燃焼、採掘など)を反映していると考えられます。
  3. 雪氷微生物(雪氷藻類)への蓄積と環境リスクの懸念:
    グリーンランドの氷河では、雪を赤く染める「雪氷藻類」からもクリオコナイトと同程度の水銀が検出され、氷河上で繁殖する微生物への取り込みが進んでいることが初めて示されました。温暖化による氷河融解が進む中、これら微生物やクリオコナイトに蓄積された水銀が下流へと流出し、将来的に地域の生態系や人類へ悪影響を及ぼすリスクが懸念されます。

この発表を見て、北欧地区からサーモンをはじめ魚介類を輸入している日本は大丈夫か?と疑問が湧いた。そこで、現地の漁業機関や受け入れ日本の魚介類試験機関について調べた。

 

 

 

  1. 北欧(ノルウェーなど)現地の分析レベルと生産管理
  • 海上の生簀を使った「養殖魚」であり河川生息の魚ではないこと
  • ノルウェー海洋研究所(HI)による大規模検査

毎年1万尾を超えるサーモンを対象に、重金属(水銀、カドミウム、鉛など)やPCB、ダイオキシンなどの有害物質のモニタリング検査を実施。

  • 分析結果の実態

水銀レベルは、EU(欧州連合)や日本が定める厳しい安全基準値をはるかに下回る極微量(安全圏内)であることが確認されている

  1. 日本国内での輸入時・流通時の検査実態

日本に到着した北欧産の魚介類は、厚生労働省の管轄のもとで、段階的なチェックを受ける

  • ① 日本の水銀規制値

日本国内では、魚介類の水銀に対して以下の「暫定的規制値」が設けられている。

    • 総水銀:0.4 ppm
    • メチル水銀:0.3 ppm

(※食物連鎖で自然に水銀を溜め込みやすいマグロ類や深海魚などはこの基準の対象外として別途、妊婦向けの摂食目安などが示されていますが、サケ・マス類にはこの厳しい基準がそのまま適用されます)

  • ② 検疫所による「モニタリング検査」
  • ③ 精密な分析技術(日本の地方衛生研究所など)
  • ④ 民間企業・流通大手の自主検査

ということで、北欧からの輸入魚介類はひとまず安心できるのではないだろうか。

それにしても、北欧は水産物が産業の中心で、排気ガスはドイツ・イギリスを中心とする地域からの風で飛来し蓄積したものであろうと考えると、北欧にとっては迷惑、ドイツ、イギリスは歴史の黒ページを温暖化で捲られた格好になる。戦後の焼け野原から復興として例えば大阪の空は曇っていることが経済成長と受け取られていたことがある。よく似た風景が日本国土を覆っていた。それが四大公害問題を機に目が覚めた。結果においてコスト上昇となり競争力は低下した。それでも良いと環境とバランスの良い構造への作り変えるのだと。

カッコよく言えば

「次の世代にリレーするためには美しく、正しく、賢く今を送る覚悟する日本人及び仲間でありたい」

サッカー改め「蹴道」はいかが

圧倒的に優れた攻撃能力を有するチームと、どんな攻撃でも鉄壁に守り切る能力のチームが戦ったらどうなるか。スコアは0−0でも、肉体及びベンチ経営を含めた頭脳の戦いを観戦することができるだろう。観衆は興奮する。それを毎週味合うことができればスタジアムが満員になること必定。FIFAワールドカップが始まったので、そこで味合うことができると期待する。国内ではJリーグの経営面を見る目が厳しくなる問題はさておき、観衆が見たいと思うプレーを選手がして、経営者は欧州のメガクラブの収益パターンを見つつ日本らしい経営が好ましい。パトロン文化の中で成長した欧州サッカーと日本の事情は違うことは確か。

そのサッカースタイルだが少しだけ日本人は(自分だけかも知れないが)違う意識を持っていて、日本らしいプレーを提案したい。

日本は柔道、剣道、弓道、合気道、武士道、相撲道、茶道、華道など「道」が意識の底にある。心技体の心があってのスポーツだとも言える。

ユニフォームの引っ張り合いや、足へのスパイク、ファウルをもらうためのシミュレーション、ピッチ外にボールを蹴り出しての遅延行為などは、サッカー戦術の一部(ずる賢さ)としてあるものの、「公明正大」「美しさ」「一途さ」「李下に冠を正さず」を重んじ最後に頂点を極める「道」からは遠い。

日本の伝統的なスポーツ観・気質=道からすると、見ていて美しくないと正直思う。これらを地域の子供達の見本として教育活動もあるならばスタジアムの一部費用は公費で賄うことはアリかと思うが、そうでない場合は、やることをやってみせてから言う方が好ましいと思う。

今回、このテーマを取り上げたのは、ラグビー泣き虫先生で知られた山口良治さんと、さる会合でお会いしてお話する中で、あの荒ぶる伏工を全国優勝に導いた指導力・人間力を一瞬に感服したからでもある。

ではサッカーの改善策はあるのかを3案を考えてみた

1案 現行のサッカーシステムの中で変更する点

   時間稼ぎ対策 「正味プレータイム制」とする。イエローカード1枚で10分間退場とする

2案 オフサイド緩和(無しも) これによる中盤の球回しが減少して、ダイナミックになる。または、バスケのように3Pシュート制にする。

3案 サッカーのようでサッカーでないスタイルでビジネスに参考になるシステム

例えば、3分1セットとして攻撃だけ、防御だけとして得点できてもできなくても攻守交代の16セットで戦う。そうすると攻撃のプロ、守りのプロの技が向上する。これはビジネスのチーム作りにも参考になるだろう。というもの。

既存のサッカーの「いつ攻守が切り替わるか分からない連続性」をあえて断ち切り、アメリカンフットボールや野球のような「セット制」にする。

このルールがもたらすメリットとして

このルールがサッカーを激変させる理由 「汚いプレー」の動機が消滅する 「攻撃のプロ」と「守りのプロ」の極限の技が見える(罠を仕掛けるなど 頭脳プレーを見ることができる。まさに「矛と盾」の最高峰の技の勝負

「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の現代に最適

このシステムがビジネスにおいて参考になるかどうかをみた

 

 

 

 

現代のビジネスでは、一人の社員に「営業(攻撃)もできて、事務処理(守備)も完璧にこなせ」というマルチタスクを求めがちだが、それでは疲弊し、どちらの精度も中途半端になる。

「お互いのプロ領域をリスペクトし、時間と役割を完全に区切ってバトンタッチする」という仕組みを作った方が、結果として全体のパフォーマンスは圧倒的に高まる。

個人の適性を極限まで活かす、非常に日本人的で理にかなった組織。

もしこの「16セット制サッカー」が実現したら、最初の数セットで相手の守備のクセを見抜き、後半のセットでそれを突くような、将棋やチェスのような高度な「知略戦」も楽しめる。

「攻撃のミスは守備側の得点(ポイント)」というルールにすることで、防御専門のプロフェッショナルたちが完全に報われ、ゲームの主役に躍り出る。

日本人が大得意な「仕掛けの守備」と「腹の探り合い」

日本人は、武道の「先の先(せんのせん)」や、将棋・囲碁のように「相手の手を読み、あえて隙を見せて罠に誘い込む」といった緻密な戦略が大好き。

守備側がわざと特定のコースを空け、攻撃側に「あ、ここがチャンスだ!」と思わせてパスを出させ、しかし、それこそが守備側の計算通り。一歩先を予測していたディフェンダーがインターセプトし、攻撃側のミスとしてポイントを奪い取るようなプレー。

オフサイドトラップの芸術化 組織大好き日本人大得意技。

「見抜く」観客の楽しさ

観戦しているファンも、「いまの失点は攻撃が下手だったんじゃない。守備陣のあのポジショニングにハメられたんだ!」と、まるでミステリー映画の伏線を回収するように、高度な頭脳戦のプロセスを読み解いて興奮することができる。

ビジネスにおける「リスク管理のプロ」の価値向上

この仕組みもまた、ビジネスチームにおいて非常に深い示唆を与える。

一般的にビジネスでは、売上をあげる「攻撃(営業・開発)」ばかりが評価され、トラブルを防ぐ「守備(法務・財務・品質管理)」は目立ちにくく、減点方式で評価されがち。

しかし、このサッカーの新ルールのように「守備側がリスクを予測し、未然に防いだ(あるいは競合のミスを誘った)ら、それは守備チームの『得点』としてダイレクトに評価する」という人事・評価システムがあれば、組織の防御力と安定性は爆発的に向上する。

ユニフォームを引っ張るような「汚いプレー」ではなく、相手の心理の裏をかく「美しい頭脳プレー」でポイントを奪い合う。これこそ、私たちが本当に見たかった「正々堂々たる知略のスポーツ」となるだろう。

このサッカーのようでサッカーでないスポーツを名付けるとすれば蹴道か。

カシスの免疫賦活作用

青森県が生産量1位のカシスに含まれる多糖類による免疫賦活作用が明らかに

弘前大学、琉球大学 2026.05.22

このリリース を見て「糖」の文字に過敏になってしまった自分がいる。糖の過剰摂取の弊害が声だかに叫ばれている中、先日、甘い果実乾物を1日2粒のガイドラインを踏み外し5粒食したところ天罰が降りて肌荒れ。緊急対応としてビタミンBサプリで悪化を抑止することができた。糖は自分には甘くない。と言いつつ店頭にたい焼きがあると足先が向かう。情けない。

読者の中にも類似のご経験をされた人がおられよう。そのために予備知識を書き留めておきたい。ます。ジュースに含まれるグルコースなどは単糖類、砂糖などはニ糖類で過剰摂取すると血糖値が急上昇する。また、肌荒れに配合されている多糖類(ヒアルロン酸、キサンタンガム)は汗腺を埋めてしまい逆に肌荒れする。これで多糖類が危ないと考えるのは早とちり。この文献で取り上げている多糖類はカシス多糖類であり、超活に有効とされている。

前置きはさておき、文献に失礼なのでカシスは肌荒れ抑止になるのか調べた。その結果、カシスアントシアニンを含有しており、美肌効果があるとのこと。強力な抗酸化作用で、肌の老化(シミ・シワ)の原因となる活性酸素を抑えます。血流を良くする効果もあるため、肌のくすみやクマの改善にも期待できます。と効能が知られているらしい。シミ、シワは人によるがある日突然鏡を見て落胆する。 それをカシスが救済するならありがたい。本文を紹介する。下線部 引用文 及び結果

  • カシスは青森県が生産量日本一の果実です。培養細胞を用いた試験により、カシスに含まれるある種の多糖類が免疫賦活作用を示すことが示されました。免疫賦活作用とは、免疫力を高め細菌やウイルスに対する抵抗力を高める作用のことです。 

 

 

NO(一酸化窒素)は癌に関する情報でよく見る。

今後はカシスからの効率的な抽出方法の確立や、機能性食品原料としての実用化が期待されます。とあるので期待したい。

 

ついでに、高齢者特有の加齢臭にカシスが有効との文献があったので転載。

出典:M. E. T. Willems, M. Todaka, M. Banic, M. D. Cook & Y. Sekine (2021): Intake of New Zealand Blackcurrant Powder Affects Skin-Borne Volatile Organic