満を持してリサイクル

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小泉環境大臣がラジオ番組で満を持して“意外に知られていないが、プラスチックスの原料は石油」と発言した。それ以来ハッシュタグ付いて#意外に知られていないこと 。。。。。がSNS投稿が相次いでいる。プラスチックスにもバイオ由来のものもあり、全部が全部が石油由来でないことは、今や小学生の方が詳しく知っている。

“私的にいうなら“ の表現は嫌いだが敢えて言えば、「意外に知られていないが、衣服の多くは石油が原料である」は如何でしょうか。絹、麻、木綿ばかりでは80億の人を纏う衣服を対応できない。石油由来のポリエステルが圧倒的に利用されている。PET繊維単独もあれば、混紡のケースもある。織機の経糸はPET繊維を利用していることもあるので混紡は多い。。

で、このPET繊維も石油原料だとして有料化対象としたら、スプーンなどで環境意識を高めるよりは遙かに効果的だろうと思う。PET繊維なかりせば生活がどうなるか消費者が考えるには効果的だろう。いっそのこと、環境省はそれを打ち出してはどうかと思う。

下着もスーツ、ブラウス、コート、スポーツウエアもなくなる。天然素材の取り合いで綿確保→森林破壊、水不足→炭酸ガス吸収ゾーンの破壊。

あれ??オカシイと気がついても遅い。

この話を友人にしたところ、それは面白い! だって地球温暖化で2030年には気温40℃が珍しくないとすれば服はTシャツ、短パンでよいかも。と冗談を飛ばしてきた。座布団1枚と言いたいが、皮膚癌が増加したり、食料が無いなど不具合は予想される。

有料化の目的が“思いつき”であっても結末が問われる。このトレードオフを打破するのがリサイクルである。

使用後の回収PETボトルから洗浄して繊維にリサイクルする動きがは従来もおこなわれてきたが、さらに繊維以外にも展開するなど活発になっている。CMにも企業のSDGSイメージ戦略もあるだろう。リサイクル=下位商品とのイメージから水平リサイクルに移行しつつある。非常に歓迎される動きである。リサイクルには量的な確保がまず採算にあうかどうかの鍵となる。この面ではPETボトルはリサイクルし甲斐がある。サントリーさんがボトルtoボトルを既に実行されている。

聞いた話ではあるが、ボトルを回収する地域の特徴があるとのこと。ラベルを剥がし、キャップもとり、水洗いし、集めて定期的に出す地域のボトルもあれば、そうではない地域もあるとのこと。関西では最も意識の高い地区は宝塚だそうだ。そうでない地域の名前も教えてもらったが、地域の名誉もあるでしょうから伏せておきます。お里が知れるインジケーターは昔は箸の上げ下ろしだったが、今はPETボトルの廃棄マナーが追加された。

そんな中、まだ筆者はお目にかかっていないが、環境展で見たのが寺岡精工のPETボトル減容回収装置「ボトルスカッシュ」。

きれいなボトルを投入すると、装置の中で潰され(減容化して収容)、ポイントが付く。このポイントは何処に寄付しますか?(地域環境団体、赤十字、WWF)のパネルを押す仕組みとなっている。寄付しないでリサイクルのみを押してもよい。汚染ボトルでは回収の蓋が開かない。環境への参加意識は確かに向上するだろう。

この仕組みは意識の高い国なればこそ成立する。日本はその優等生。

マスク生活を2年以上も守っている国民性ならきっとできる。出来ないはずがない。

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