シニアこそ楽器を始めよう

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このブログで時々出てくる仲間内の話。 企業・大学を定年退職した後も活躍をされている人の集まり。最新技術の発表+飲み会がパターン。筆者には年齢とレベルが違いすぎるので参加資格はないが、飲み会の会計など世話役で加わっている。平均年齢は80歳を超えているが、皆さん非常に元気。過去の話ではなく最新技術をこの会で知るとは不思議な思いさえ覚える。次世代半導体、立体映像技術、量子コンピューターなどの発表など若い人も顔負け。でも活躍されている人に共通点がある。1つはスポーツ 特にテニス 2つ目は楽器演奏を嗜まれている。楽器ではマンドリン、オカリナ、三線(沖縄三味線)。若い時から継続している訳ではなく、仕事一筋でできなかったのを退職で余裕が出た時から始めた人が多い。個人的に先生に師事しての練習と気合が入っている。

そんなとき、継続は力:高齢期に始めた楽器練習の効果―4年の追跡研究で見えた脳・認知機能維持― 京都大学が2025,06,30発表。

超要旨は高齢期(平均年齢73 歳)に始めた楽器練習を継続することが、4 年後の認知機能、脳構造、脳機能の加齢による低下を防ぐことを示した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、ワーキングメモリとは、一時的に情報を保持しなから、その情報を処理・操作する脳の機能のことです。会話、読み書き、計算、買い物、料理、物事の段取りなど、私たちの日常生活や学習におけるあらゆる認知活動で、情報を保持しながら処理するワーキングメモリの機能が欠かせません。しかし、ワーキングメモリは加齢による影響を受けやすく、高齢者では若い時に比べたワーキングメモリ機能の低下が一般的です。

Right putamenとは

統計的には人数を増やす必要があるように思えるが、これでも途中でやめた人より継続している人の方がワーキングメモリが高いことは確かである。かつMRI画像で右半球の被殻の灰白質体積の減少が少ないことで裏付けされている。

でもなぜ楽器練習を継続することができるのか、それとも止めるのか。そこが知りたいが、この文献の研究範囲ではない。そこで継続している人の意見を聞いた。

まず挙げられたのが、精神的な充実・向上心。サークルなどへの参加による社会的なつながり、何より重要なのは発達途上を家族が許して(我慢?)いることとのこと。

途中でやめる理由を想像するに 目が弱くなり楽譜が読めない、指、肩、足がスムーズに動かない、先生との相性がネック、先生への謝礼金や楽器購入の金銭的余裕ないなどだろう。

もう一つ、戸建てで隣人に迷惑をかけない居住。蛙が共演するような環境ではなく都会のマンションなどではどうしても「上手になりはったですね〜」と嫌味を言われるとやめざるを得ない。

そんなこともあり筆者は吸音・遮音の新コンセプトを作り開発を進めている。なぜなら、筆者の部屋にはピアノがあるのだが単なる置物化している。ピアノにも申し訳ないのだ。

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