ChatGPTで遊んでみた

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あっという間に登録者1億人と話題急上昇のChatGPTに早速アクセス。評判は総じて良いようだ。不謹慎ながら練習を兼ねて遊んでみた。2つ取り上げるべくトライしたが、それぞれ長い文章なので趣味のコーヒーに関してのみ紹介する。Microsoft支援のChatGPTを知ったのはGoogle のyou tubeと皮肉だが、Googleは同じくAI ChatのBardで猛追するであろう。

結論は他の人の評判通り情報の整理が非常に明確で、かつ日本語として違和感のない表現で返してくれ、追加の質問にも返答がくる。今までの検索エンジンやチャットではない機能だ。ただ、AIであるだけに既存情報をベースにしているので、それ以上の考察や推論はもちろんない。

言ってみれば、どの分野にも精通している物知りな人が何百万人もいて回答をしているように思える。ただ、追加質問をするとソースが同じところからとっているのだろう、同じフレーズを繰り返すなど頭が固い中高年と似ているなぁと思えば納得するであろう。

検索エンジンの宿命であるが、ネットも調査対象になっていると、そこには混交玉石の世界だけに、回答の真贋をみる目が必要だ。文献など根拠が示されないことが多いので、使う方が疑ってみる視線も必要だろう。使用する方、信用する方が悪いとなるケースもあるだろう。昔の技術には精通しているが、最近の開発案件に直接タッチできない技術士は成立し難い職業になるだろう。外国語習得方法も変わる。英語学校が乱立していた時期があった、さらに減少速度は早まるだろう。

日本語が達者であるが、日本を知っているかとは違う。第一工業製薬と打ち込んでも第一三共として返答する。英語名で質問すると、その会社は知らないと返事。昔は工業薬品も製薬と言っていたのは、現在の日本でも知っているのは1%以下なので無理か。

感心したことも言わないとアクセス拒否されるので困る。代表的なことではエクセル関数を探すのが面倒な時に質問すると関数式が表示され、そこに代入することで成立してしまう。これではエクセルなど取扱書は不要。毎日の決算報告書もできるので税理士が将来いなくなる。筆者の英語の文章は拙いのは自覚しており、日本語で言えばお役所文書のようであり、タメ口が入っていたりするであろうと思っているが、今回のChatGPTではフォーマル版、カジュアル版に転換し、ついでに添削した理由も教えてくれる。

それはさておき早速のお遊び

相談)コーヒーの淹れ方の特徴と好きな淹れ方は

回答)コーヒーの淹れ方には様々な特徴があります。世界中で使用されている淹れ方には、以下のようなものがあります。

  1. フレンチプレス:豆から抽出したコーヒーをフィルターを通して減圧することで淹れます。
  2. ドリップコーヒー:コーヒー豆から水を通して抽出することで淹れます。
  3. エスプレッソ:高圧の水を通して豆から抽出したコーヒーを作ります。
  4. アメリカーノ:エスプレッソにミルクを加えて作られます。

個人的には、フレンチプレスが好きです。フレンチプレスで淹れたコーヒーは、豆からの抽出した原味を引き出すことができ、とても風味豊かなコーヒーを作ることができます。また、フレンチプレスを使用することで、コーヒーの淹れ方に対する創造性も引き出せます。

筆者注:人工知能にもかかわらず個人的にはと回答は意外。

相談)コーヒーの酸味は具体的に何ですか?

回答)コーヒーの酸味は、コーヒー豆中に存在する酸性物質から来ます。コーヒー豆には様々な酸が含まれており、それらがコーヒーの酸味を生み出します。これらの酸には、多糖類、シトラス酸、酸化酸などが含まれます。

酸味は、コーヒーのバランスをとり、甘味や苦味と一緒にコーヒーの風味を形成します。また、酸味は、コーヒーの口当たりを軽くし、舌を刺激する作用もあります。酸味は、コーヒーの質と味を大きく左右する重要な要素であり、好ましい酸味を得るためには、適切な豆の選択や淹れ方が重要です。

筆者注 酸化酸の言葉は化学用語にはない。翻訳元をチェックする必要がある

相談)クロロゲン酸ラクトンは苦味ですか、それとも酸味ですか

回答)クロロゲン酸ラクトンは、コーヒーの中に存在する物質で、苦味を帯びた風味を持ちます。クロロゲン酸ラクトンは、発酵や熟成過程において生成されます。このような苦味を帯びた物質が多いコーヒーは、苦味が強いと言われます。また、苦味は、コーヒーの味わいをバランスさせることがあり、他の味覚と一緒にコーヒーの風味を形成する重要な要素です。とはいえ、酸味と苦味は、コーヒーにおいては密接な関係にあります。苦味が強いと、酸味も強く感じられることがあります。逆に、苦味が弱いと、酸味も弱く感じられることもあります。コーヒーの質と味を得るためには、苦味と酸味のバランスが重要です。

筆者注:クロロゲン酸ラクトンは熱湯+時間で加水分解してクロロゲン酸になって、苦味が強くなり、コーヒーカップの縁に褐色として残留する。コーヒーを長時間熱いまま放置、温め直すことはしないほうが良い。ここまで記載あればgood評価。でもコーヒー通でいうところのwashed豆を上手に表現しているのは感心もの。

以下 相談)美味しいコーヒーを淹れるに適切な温度は?

   相談)ドリップ方式において濾紙、布、磁器では味は変わりますか

   相談)エチオピア豆とコロンビア豆では味はどう違いますか

   相談)好きな豆の種類は

   回答)私は人工知能のモデルであり、自分自身の感覚や味覚はありませんので、好きなコーヒー豆の種類はありません。代わりに、コーヒー豆の種類や味の違いに関する情報を提供することはできますので、何か質問がありましたらお知らせください。

筆者注 ここでは人工知能で個人ではないと表現 面白い

このようにQ&Aが続くのでキリがない。

会社訪問の学生が全員同じ回答を用意するかも知れないので、想定回答を人事がChatGPTで下調べするようなど面白いことが起こりそうだ。皮肉だが応募者のクリエイティブを評価することにもなる。学生の宿題や論文を見破るソフトも開発している情報もある。ただ論点整理には適しているだろう。

今回の遊びの回答内容はイマイチのところはあるが、Microsoftの巨額資金をもとに今後は更に進歩するであろう。GoogleのBardとの攻防が楽しみだ。GoogleにはMapなど蓄積リアル画像があり、それとの連携があるので、質問も回答も文章のChatGPTより画像からの質問→回答などの方が最終的にはユーザーから好まれるのではないだろうか。文章の1次元情報より2次元・3次元の情報の方が若い人には適している。

将来の裁判において、Google Bard v s. Microsoft支援ChatGPTの対抗戦になる様子も想像できる。大岡越前の裁きのような人間性はなく味気ない。反省し更生するモチベーションも出ないであろう。そのような社会だけはゴメンだ。それより例えば漫才のネタを関西編、関東編と作成させて楽しみたい。ツッコミはできても、ボケはAIにとって大の苦手のはず。笑はクリエイティブの指標になる。笑っているうちに自分の職が奪われないように気をつけないと。総括するには早いが、クリエイティブ脳と腕が生き残る術なのだろう。ビルや道路橋梁を作るのも、または理髪美容も腕のある人間だから。

そんな意味で今の段階のChatGPTは遊びの範囲に留めておくのが良さそうだ。

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