タウリン

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夏の朝は早い。4時には明るくなり6時になると熱光線となる。ところが、このブログを書いている8月12の朝5時の青空を見て「おっ! 天高く巻雲(すじぐも)にうろこ雲」。30分ほどで雲は消えたが、秋がそこまで来ていることがわかった。毎日35℃付近の気温で精神的にもやられている時だけに一服の清涼剤となった。

気温35℃。道路上では45℃前後ともなれば外出する気が失せる。必要があって外出することがあっても、徒歩速度と体内発生熱vs. 発散空冷熱のバランスから、徒歩速度を調整せざるを得ない。緊急の理由がない限り多くの人は絶妙な速度で歩いている。筆者の勘ピュータによれば10%は遅い。

歩数と健康のブログを以前アップした。とてもそのレベルを達成するのは無理。そこで空調の効いた部屋内でウオーキング類似の運動でカバーしているが、気分は外出の時に比較すると飽きがくる。サボれば将来はサルコペニア、フレールや心血管疾病がくると覚悟しての義務感が強い。

街に出る。半ズボンだと脚の状態が観察できる。摺り足の弱々しい脚。大腿部(太もも)が太い人、体脂肪5%前後まで絞り込んだ人など様々である。問題は若い時OKでも老齢化で筋力が低下して摺り足になること。

そんな時に思い出すのは渡辺裕之さん出演の長年某製薬メーカーのCMである。脚の鍛えられた筋肉で崖などを踏破するシーンは今でも記憶にある。「ファイトォ! 一発!」。

国立長寿医療研究センターと大正製薬が共同発表「中高年の筋力維持にタウリンの摂取が関連する」と報告があった。鍵はタウリン。多く含む食材として、牡蠣、あさり、しじみ、ほたて、はまぐり、たこ、かに、いか、鯵や鯖などの近海魚、ブリやカツオの血合いなどがある。我が家を見ても確かに食生活が欧米化してきたことにより強く意識しないと摂取量は減少している。旬だから摂る的なところがあり、毎日摂ってはいない。

発表資料を飛ばし読みして結論の図を表示する。

食事からのタウリン摂取量が多いと、8年後の脚の筋力(膝伸展筋力)が維持される傾向にあることを「NILS-LSA(国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究)」の縦断解析により見いだしたとある。 食事から摂取できる職業と言えば漁業関係者。なるほど漁業に携わるシニアの元気の素はこれかとも思う。

因みにタウリンは通称で正式名は2-アミノエタン-1-スルホン酸。

アミノ基とスルホン酸基の両方有しており、アニオン、カチオン両性イオンの化合物で水にも溶解する。魚介類に多く含有されている。何十年前に養殖の餌にタウリンを配合する情報があったように記憶しているが間違っているかも知れないので必要なら確認して下さい。

5月に開催された展示会で三井化学のブースでリポ○タンDを頂いた。大正製薬のお馴染みのボトル。三井化学が何故?と意表を突かれた思いがあり調べると、国内最大のタウリン生産量を誇っていると知った。脱石油化学戦略の一つとして成功している事例だろう。20年前から生産とするとタウリン効果で企業パワーは衰えなく成長続けると見た。同社のHPにタウリンの用途としてエナジードリンク 輸液製剤 点眼液 ボディクリーム 粉ミルク ペットフード 飼料 とあるのでその広がりに驚いた。

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