ワクチン予約顛末

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本日5月26日時点ではワクチン接種開始のニュースもある一方で、特に人口の多い都市部では予約すらままならぬ状態が続いている。

5月17日から地方自治体及び防衛省の関東、関西地区でのワクチン予約が開始された。地方自治体は集団接種、個別接種枠についてはパソコン、スマホを中心に、補完的に電話での申し込みシステムとなっている。かかりつけ医院でワクチン接種可能な場合は直接申し込みすることができる。当該地区では600もの医院がリストアップされている。一見準備万端。

まずは65歳以上の人を優先して予約券が送付された。パソコン苦手の家族に変わって操作した。開始の少し前に立ち上げて待機していたところ、スムーズに申し込むことができた。拍子抜けするくらい簡単だったが、宝くじ的確率で予約がとれたに過ぎなかったと後で知ることになる。

もう一人の家族分を申し込むべく操作するとアクセスできず、待つこと3時間。漸く窓口まで辿りついた時には全候補地、全日程が×印。市役所からのLINE情報をチェックしたところ、「パソコン申し込みは既に閉鎖しています。あとは電話でと」。だが終日「話し中」。

2日目、3日目も同様で一週間。市役所相談窓口も電話がなかなか繋がらず、「電話申し込みされてもオペレーターもパソコンの画面をみて操作しています」と返答あるのみ。

一方、直接申し込みができる病院リストに従って電話した。結果はどこも「当医院に実績のある人に限定」と回答があり、“幸か不幸か病気に罹らず”かかりつけ医院を持たない人は拒絶される。病気に罹らず健康保険財政に貢献している人こそ優先して欲しいが、私的病院は経営優先なのでこれも致し方ない。

そもそも集団・個別接種の枠が少ないことが混乱の原因。医者・看護師の方々の通常の業務に加えて想定外のコロナ渦とあって、注射可能な人材が少ないことは国民は分かっている。政府は退職した看護師、歯科医、薬剤師などにお願いすることで枠拡大を企画したが、遅いと非難する声がある。政府を非難するのは簡単だ。ただ諸事、誘導時間はつきもので垂直立ち上げできるのは事前に想定して準備しているケース。防犯や国防は瞬間垂直立ち上げしないと如何にも拙い。ワクチンにはトラウマがあり、従って、当該分野への産官学への予算が圧倒的に少ない。ワクチン製造潜在能力はあるものの間に合わなかった。国民はマスク、手洗い、密回避のあたかも竹槍で世界最高水準でコロナ押さえ込みに頑張っている。

国民全体がこのような困苦の状況にあるとき、防衛省予約センターにランダムな数字を打ち込み予約を試みたマスコミがある。このブログではその是非については取り上げないが予約狂騒の中では甚だ迷惑との声がある。

暗い話題より少しでも明るい話題が好ましい。

京都はコロナ渦で宿泊客が激減。ホテル・旅館・お茶屋さんでは店を閉めるところが出ている。筆者の知り合いも長い歴史に幕を閉じますと丁寧な挨拶文が来て深刻なことを知った。ところが、京都の企業は困ったときは相身互いとして、社員をホテルに住まわせてホテルの落ち込みをカバーしている。勿論全体を浮揚させるほどではないが“気は心”。

ニューヨークの街角風景ではワクチン接種後の復活状況をみると、いずれ回復することは間違いがない。日本の経済落ち込みは-5%と発表されているが、世界では落ち込みは少ない方(上位2番)であり、シタタカな日本を実は企業は実行しているのだ。まして応仁の乱を先の大戦と言うくらいの京都には復活の起爆剤を期待している。

接種まで時間がかかるが、それまで精一杯免疫を高めて待つことにしようではないか。

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