大豆由来肉・貝養殖

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、ランチに唐揚げカレーライスを食した。この唐揚げは大豆を原料とした人工肉なのだが、見た目は勿論、食感は変わらない。中を切り裂くと、繊維が巧みに設計されており弾力性が発現している理由が分かった。

次は大豆由来の牛肉も試して見よう。牛は胃袋が4つあり反芻による地球温暖化ガスの30%を占めるとまで言われているので、栄養素・食感・物流など問題が無ければ切り替わるであろう。この研究をやり遂げた不二製油にアッパレだ。因みに同社の特許件数を調べた。

不二製油*大豆*肉をキイワード検索すると、なんと134件もヒットした。

タイトルだけみても幅が広そうだと分かる。

霜降り状肉乃至肉、繊維状蛋白の製造法、挽肉蛋白の成形法、ブロツク肉蛋白素材、から揚げ食品 海老食感 うなぎ蒲焼き ドライフルーツ食品 生魚肉代替素材など多岐である。ランダムにピックアップした登録特許をみると

特許4070453【請求項1】植物蛋白原料と乳ホエイ蛋白原料の割合が95/5~45/55(乾燥固形重量比)である植物蛋白原料、乳ホエイ蛋白原料及び水を主成分とした原料を押出機を用いてバレル後半品温が140℃~180℃になるように加熱加圧し押出し膨化してなる肉様食品素材。
【請求項2】植物蛋白原料が大豆由来のものである請求項1記載の肉様食品素材。
特許3269519【請求項1】  大豆蛋白に50を超え90未満において蛋白質分解活性を有する酵素剤を作用させて大豆蛋白中のβ-コングリシニンを選択的に分解させて得られるβ-コングリシニン低含量大豆蛋白分解

以下省略するが、134件も特許出願するだけの技術蓄積開発力は高く評価できる。

さて、人工肉なら貝殻はどうだと発想した。ぶらタモリで長瀞・秩父が石灰が豊富な理由は珊瑚礁が地殻変動で追い出されて石灰岩の山ができたと解説していた。海は大気の炭酸ガスを吸収する。日本は海に囲まれているのだから、炭酸ガスが炭酸カルシウムの形で変化した貝殻を獲ることで、EZ水域範囲で炭酸ガス吸収量でカウントでき、かつ貝殻を粉砕しコンクリートして人工島をつくれば、やがて樹木が生えて、炭酸ガスを吸収する。国土も広がる。。一石三鳥と考えた。ホタテ料理で町興しができ、貝殻による夢の島第2弾ができるはず。現在の夢の島は緑化されている様をみると可能ではないか。 味の素がアミノ酸配合セメントで海中での昆布など餌が増殖することも発表があり、これと組み合わせると面白いと“妄想”は広がった。

ところで、日本の貝漁獲量(養殖も含め)は70万トン。貝殻量に含まれる炭酸ガスを計算すると30万トン。日本の排出炭酸ガスは12億トン。なので現在の400倍の養殖をすればよいことになる。気は確かか?と言われそうだ。

中国は貝漁獲量が137万トンと日本の2倍。大陸国家なのに、この量は恐らく内陸養殖が多いのであろう。日本は北海道のホタテで98%を占めているが、黒鮑が養殖できれば輸出にも適しているので好ましい。

現在、国は排出ガスを地下1000mの深部に圧入することを推進している。だが、そのためのエネルギーと差し引くと、案外、貝養殖の増産もトータルでは面白いのではないだろうか。貝養殖には森林・河川の整備も伴うことから農水省のみならず国土交通省など役所の横断的連携が必要だが一考して欲しいテーマではないだろうか。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。