5G庶民感覚

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確かに携帯がないと不便ではあるが、歩きスマホもせず、電車でずっと画面を見るようなこととは無縁だけに機種変更には興味がなかった。たまたま量販店にプリンターのインク購入のついでに、携帯電話会社のブースをブラブラ。最新機種ではカメラの性能が良いのだとか通信速度が速いとか・・それはわかっている。だからといって機種変までは気がすすまなかった。

だが・・・素人の落とし穴を店員さんに見抜かれてしまった。「満充になってから電源を外さず放置していることありませんか? 頻繁に充電することありませんか? 充電しながら利用したことありませんか?」 そう言われる根拠は何? 充電メーターでは100%充電となっているから問題はないはず・・・。それが間違いだと指摘されて、大学時代の電気化学講義を思い出した。電池の劣化度に於ける充電率が100%を示しているに過ぎなく、劣化度が80になれば事実上利用が厳しい。

実際チェックすると90%を切りそうな雰囲気。そうなると鈍い頭でも機種変更を考えないといけないなぁ・・・・となっていたが、そうはいっても費用対効果を考えると躊躇していた。

かくなる潜在意識がある中、事件が起こった。今使っているキャリアの関連会社を名乗る人物から夜8時ごろ固定電話。「契約者のお名前は間違いありませんか?年齢が**以下なら光通信費用がディスカウントすることになったので、年齢の確認をさせて下さい」と。

出だしから怪しい。携帯電話契約の書類があれば直接携帯に電話をするはずなのに、固定電話にかけてきた。サービス契約書には生年月日が記載されているので、わざわざ確認する必要がない。間違いなく新種のオレオレ詐欺だろうと判断した。

対象とは違うと3回伝えても粘る相手。いや値引きがあろうが興味ありません!と拒否したところ、男は何も言わず電話を切った。翌日確認をすると、値引きの案件と年齢の案件は別物であることがわかり、詐欺的行為の手の内とはこんなものかと分かった。

さて、かくなる事件が起きたことで、この本物のキャリア会社には申し訳ないがこの回線を使う気が減衰した。重い腰をあげて機種変更とキャリア変更をすることにした。

一年前から断捨離として生命保険の見直し、使用頻度が低い割に年会費とプライドが高いカード、効果があるのか不明な健康ドラッグ類の見直しをやってきたが、切り替えが億劫だが携帯費用もバカにならないので、この際見直すことにした。

現在では機種変更イコール4Gから5Gへの乗り換えになる。

5G,6Gの世界は理解しているつもりだが、庶民の暮らしにおいて通信遅延時間の短縮は関係がなさそう。遠隔操作による離島の手術サポートなど社会インフラとして必要であるとの理解のもと5G基地局の整備がなされているのは知っている。

先月だったか記憶が定かでないが、NHKが報じたニュースがあった。それは通行人が突然倒れたとして、そばにいた人が救急車を要請すると消防局からの通信で画像を共有して緊急処置を指導するシステムが全国25都道府県で実施されていると報じた。通信速度と容量が大きい方が良いのはわかる。翌日、川崎ラゾーナに所用で行ったときに防災展をやっていたので、消防ブースでこのことを確認した。二人の署員は口を揃えて「初めて聞いた。ホント?」。驚いたのは当方。インフラが進まなければ庶民にとって5G利用は先になりそう。

3Gは廃止され、やがて4Gもその流れでなくなる。庶民はそれに従うだけ。画質が良くなる、大容量のDLが瞬時に可能と言っても具体的にはDL時間より脳の遅延時間が問題であり、テレワークも徐々に元に戻りつつある中、本当に必要の疑問が正直なところ。

話は転じて会社間のメールに対する返信が早い・遅いは社会に於ける会社のレベルと概ねあっていると思っている。返信の遅い会社は社内情報伝達の仕組みが旧態然で社会のスピードに乗らなくても問題はないと考えているのでは?とみる。ここに無頓着な会社が日本には案外多くビジネスチャンスを逃しかねない。いや無頓着は言い過ぎで「完璧な返信をするには時間がかかる。だから遅くなる」が本当かも知れないが、「メールを見た。いつまでに返信する」と返信する人や会社はあまりいない。

この説に従うと庶民レベルでも今は5G,6Gは関係がない・・・と言っていることこそ「遅れてる・・」と判断されかねない。今のところ何を持って判断するのか分からないが、何が利用できそうかと見る目だけは持たないといけないと思う。

(実はこのブログは4Gから5Gへの機種変更手続きの間に書いた。結果として波に乗れない文章となってしまった。いつものブログもそうだとの声が聞こえそうだが)

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