物価の優等生である卵の値段が最近値上がりが大きい。こちらは理由は明快で鳥インフル流行による鶏卵生産量が減少していることが主原因。需要の方は専門家から聞いた情報によると家庭消費が50%、中食関係が30%、加工食品向けが残り20%。中食の減少分を家庭調理分でカバーしていることから全体として値上がりになっている。値上がりを見るとスーパーによって値上げ幅が相当違う。購買能力(生産業者にとっては迷惑パワー)を判断することになる。消費者にとっては実に悩ましい。卵サイズはS~Lまである。買うなら大きい方がお得なのか?分からない。たまご関係者(上記の専門家)から聞いたところでは、1kgいくらの重量制なので、重量あたりの個数はSサイズが多いことになる。名古屋地区ではモーニングに使用する卵は個数勝負なのでSサイズが選択され、残りのLサイズは北陸地区に販売していると業界の内情を教えて貰った。北陸の人はそれを聞いてどう思うだろうか。得なのか損なのか? 筆者にも分からない。
kg当たりでは同じか。売り場には多くの卵パッケージが並んでいる。平場飼卵が増加している。アニマルフリーとかでブームなのか。狭いゲージ個室でいるより広場で運動できることは鶏にとっても良いだろうとの仮説になっているが、鶏の気持ちは誰も確認していない。
一ヶ月ほど前NHK番組「チコちゃんに叱られる」で鶏はなぜ朝に鳴くのか?との設問があった。答えは *鳴くのは雄 *鳴く雄には順番があり平場でマウントをとっているNo.1が先に鳴き,続いてNo.2。。。の順だとのこと。負けた鶏は鳴くことができないこともあるようだ。マウント取り合いでは壮絶な戦いがあるとのこと。上述の専門家によると戦いの中には鋭いクチバシで相手の内蔵をついて致命傷を与えることもあるのだそうだ。そうなると個室の方が安心できる鶏もいるだろう。雌鶏も一夫多妻制なので弱い鶏から乗り換える必要があるので平場ではオチオチできない。鶏の本音は聞いていないが。 鶏の声をずーっと昔は町中でも鶏を飼っている家があり聞いたものだ。それを今は聞いたことがない。昭和45年当時は150万の養鶏業者が今は2000まで減少している。鶏卵数はほぼ同じだけに、今稼働している養鶏場は自動生産システムでロボット化も進んでいる大型工場だ。
さて、話題を戻して、卵はS,Lどちらを選ぶ、平場飼い卵を選ぶか?の答えは栄養でしょう。関西では昆布出汁で卵を溶いて「だし巻き卵」が定番になっている。大根おろしを載せて絶妙な味が好まれている。筆者の家でもよく食する。関西は(特に京都は)昆布文化である。関東になると砂糖配合の固めの卵焼きで昆布出汁が使われていない。
横浜にいる筆者は昆布に入っているヨウ素を餌として取り入れている「ヨード卵」をその代替として利用している。千葉の海岸で採れる昆布を餌にしているとのこと。値段は高いが血中コレステロールなど効用が多いなどは会社のCMになるので多くは記載しない。
聖マリアンナ医科大の研究によるとin vitro ではヨード卵抽出物質について報告。発毛・育毛に関しても記載がある。「男性型脱毛症(AGA)の最大の原因物質ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制し、発毛促進を期待できる」としたとある。筆者にとって「早く言ってヨ」気分。
余談だが、電力事情が相当厳しいらしい。経済産業省は「節電のお願い」とは明確に言わないが、発電能力が96~100%と瀬戸際で停電を食い止める運転を強いられていることを極めて婉曲的に表現している。燃料の液化天然ガスの調達問題にあるようだが、ベース電源には原子力、石炭火力が如何に生活に重要であるか政府は堂々と主張しても良いのではないだろうか。コロナで生活に影響を与え、その上 節電を強いるのは為政者としては言いたくないことではあろう。
そのせいかどうか?最近、街でエスカレーター修理をよく目にする。通常は半日程度の点検・補修であるが、昇降2系合わせて3ヶ月と長い。「強風により動く歩道は停止します」の表示も昨年より多いような気がする。独断偏見を言えば電気に関連する業界は直接指示されてピーク電力カットへ協力しているのでは?と考えた。終電ももっと繰り上げて、夜更かししないでさっさと寝るとするか。鶏のように。