先日、簡単な昼食を作るべく千切りしたキャベツを炒め、次に溶き卵を注ぎスクランブルした。その結果、出来上がったのは濃紺キャベツが3割。紫キャベツを利用したのではないのに不思議? 家人に勧めたら拒否されてしまった。「気持ち悪い〜」との言葉を添えて。
勧めた本人は責任もあって食べた。美味いではないか。そのあとで“アッ”と気がついた。卵の白身はアルカリ性。これとキャベツに含まれるアントシアニンと反応したのだと。 ブルーベリーにはアントシアニンが豊富に含まれて眼によいと万人が知るところなのに、今回の差別はなんたることか〜と拒否された悔しさもあり、普通なら危険と思われるものは食べないのが当然だとも納得した。
前振りが長くなったが、今回の話題は「老化で弱ったミトコンドリアを “増やして強くする” 新規化合物を発見」。 ミトコンドリアと聞けばエネルギー源として最近はよく聞くようになった。 と 同時にミトコンドリアにはマッスル強化、断食、寒冷などが効果あると言われている。大変な苦行だなぁと思うとなかなか取り組んでこなかった。
お腹が空くとエネルギー不足だと感じてミトコンドリアの働くスイッチが入ると頭ではわかっているが、手足は近くのスナック菓子類に手が伸びるか、散歩と称してファストフードに足が向かう。散歩も早足3分の繰り返し歩行。。。とこれも苦行となると、そうもいかず、行き交うウインドウショッピングの比重が高くなる。実にだらしない。
今回紹介の記事は老化で弱ったミトコンドリアを “増やして強くする” 新規化合物を発見 ―加齢に伴う心機能低下を改善、栄養過多による寿命低下を抑制― 学習院大学、日本女子大学、東京都健康長寿医療センター 2025/04/22発表
文献の初めに老化に伴うミトコンドリアの減少に伴う疾病の図があるので紹介

この図のただならぬさから冒頭からぼやき続けたことは恥ずべきことであると感じた。 文献のポイントを引用する (引用部下線)
- 老化に関わるミトコンドリア酵素を指標としたスクリーニングにより、ミトコンドリアを “増やして強くする” 植物由来の新規化合物「マイトルビン」を発見
- 化学修飾により酢酸分子を付加することで、水溶性を高めた改良型マイトルビンも同時に開発
- 老齢マウスへ投与したところ、加齢による心機能低下を改善し、栄養過多による肥満糖尿病マウスにおいては寿命低下を抑制する効果を確認

図 2 マイトルビンの同定とミトコンドリア機能改善の検証
このスクリーニングを通じて、植物由来成分の代謝産物の中から、ミトコンドリアの数を増加させると同時に、その機能を向上させる化合物を同定しました。さらに、その化合物に化学修飾によって酢酸分子を付加することで、水溶性を高めた改良型化合物の開発にも成功し、これらを総称して「マイトルビン」と命名しました(図 2B)。
詳細な解析の結果、これらの化合物は細胞内におけるミトコンドリアの量的増加を促すとともに、そのエネルギー産生能を高めることが確認されました(図 2C・D)。
さらに、高脂肪食負荷マウス(栄養過多による肥満糖尿病マウス)に改良型マイトルビンを投与したところ、寿命低下を抑制する効果が認められ、生存期間中央値で約 40%の延長が確認されました
とのこと暴飲暴食ファストフード人生を反省しても遅くはないとの示唆とあれば、この研究のありがたさを思う。
実験はマウスではあるが、いずれヒトに適用するまで待つとするのもありだが、しかしながら、ミトコンドリア対策としての運動、食事、寒冷は禅寺修行と一緒ではないかと思う。永平寺に掃除機や掃除ロボットはない、雑巾掛けはマッスル強化に、食事作法、坐禅、読経は肺や丹田強化に、寒冷地托鉢など修行などはミトコンドリア増幅の理にかなっているのかも知れないと思う。
1400年前に戻るなら道元さんに質問をしたい気分だ。 その上で現代生活に応用できるものはないかを考えるのも面白い。整理整頓掃除をキビキビすることで筋肉を鍛え、食事では腹八部として、食材では納豆、パセリ・ピーマン、オメガ3脂肪酸(魚など)、ポリフェノールを意識し、そのあとは緑茶の生活か。
それも悪くない。三日坊主の小生だが、せめて100日坊主を目標にするか。