「全国150万人のデータからみた歩数の地域・社会経済的格差 ―最大で2倍近く(約3,700 歩/日)の地域間格差が明らかに―」2026.6月22日東京大学がリリース。
このタイトルを見れば、「東京の人って歩数を地域・社会経済格差と考えるんだ!」と思うだろう。 東京及び都会の人からは「都会で生まれ、都会以外に旅行を含め、行ったことがない人が想像した」とタイトル変更を提案するだろう。理由はさておき、文献の要点を引用する。(下線部)
- 全国約150万人のスマートフォンアプリ利用者の歩数データを用いて、日本における歩数の地域間格差と社会経済的格差を分析しました。
- 951市区町村の平均歩数は最大7,750歩/日、最小4,026歩/日と2倍近く(3,724歩/日)の差があり、「歩きやすさ」の地域環境指標(ウォーカビリティ)が高い市区町村ほど平均歩数が多く、地域内の歩数格差も小さい傾向が示されました。世界最大規模のデータによる分析で、初めて市区町村レベルの格差が明らかになりました。
- 教育歴・就業状況・世帯収入による歩数格差の現れ方は、地域の歩きやすさによって異なり、身体活動の促進には地域環境と個人の社会経済的背景の双方に着目した対策が重要と考えられます。本研究で作成した市区町村単位のデータは自治体等で活用できるよう公開します。
マップも引用する

本当かなぁ? 経済格差とまで言い切るのか? 格差ワードを使う時はよほど慎重にしないといけない今日この頃なのだが。思うに、
・人口密集地域では交通網が充実しておりクルマの利用は少ない。駅まで徒歩、ビジネスでも徒歩利用と徒歩が移動の中心になっている。
・一方、人口が少ない地域において、クルマが移動手段。スーパーへの買い出しもクルマ、役所に用事があってもクルマ、家族が活動するには1台では不具合が出るので2台所有も普通。バスはあれど1時間に1本程度では病院通いにもクルマが必要。タクシーもない。その結果、徒歩数は低くなる。
さらに疑問を追加すれば。1つはスマホを常時携帯しての活動結果であり、スマホを外して作業をしていることもあり、スマホ歩数だけで判断するのは問題がある。
オフィスと農作業・工場ワークとはスマホ携帯事情が違う。
2つ目は経済格差と幸福度とは異なること。幸福・福祉格差は都会の方が低いケースがあるのではないだろうか。
文系・理系を問わず研究するには多面的な見方が必須。経済格差が大きいと仮説を立てたら現地のフィールドワークも実施しないと本筋が見えてこないのではなかろうか。