BEV・水素エンジン

やれBEV(Battery Electric Vehicle)だ、それ以外だ(例水素エンジン)だと技術論・経済論は喧しい。電池生産の規模が拡大し流れはBEVの中、逆転はあるのか、ドイツのBEV一本脚(槍)打法はいつまで続くのか観客としては興味ある。ご承知のように環境車はディーゼルだとして走ってきたが、排ガス不正が見つかると、BEVに切り替え猛突進している。VWがリーダーで傘下のアウディ、ポルシェもエンジン製造廃止となる。

記憶によると欧州ではバイオ燃料+従来エンジンで決まりと謳っていた。いつの間にか欧州では消えた。あれはオープン戦だったのか。

スッキリする体制作りはドイツは昔からお手の物だった。炭酸ガス抑制にはベース電源の火力発電はしない、原発もしない、海上風力発電とロシアからの天然ガス+近隣諸国からの電力調達で賄うとのこと。実にスッキリしている。だが、余計な心配ながら、本当は危なっかしいのではないだろうか。イギリスの風力発電は風が吹かず停電に追い込まれたことなどを卑近な事例として複数の手立て(保険)をすることが必要ではなかろうか。

日本でBEVに方針を切り替えたメーカーでも、オートバイではバイオ燃料適用や水素エンジンの開発を発表するなど多角的である。メーカー1社ではあれもこれも開発するには荷が重い。そこでトヨタを中心とする共同・協同体として推進すると発表があった。水素については川崎重工がサプライチェーンを担当し、自動車メーカーと協同して出口戦略に出るとのこと。イワタニも水素プロジェクトでは共同歩調をとっている。

しかし水素については現在のコストは経済論では成立しない。相当の技術開発と出口商品量産化の仕組みが必要だ。技術では水素タンク。経済ではステーション建設費だ。BEVではルーフに太陽光発電パネルと組み合わせて走行距離を伸ばすクルマをトヨタが発表した。価格は未開示であるが、このコンセプトはBEVではユーザーは走行距離を気にしているとの声を反映したものである。

今、You tubeではBEV派と否定派とに別れ代理戦争をしている。否定派は長距離走行する様子をアップしている数が多い。充電装置のあるところまで「持つだろうか」「充電渋滞していないか」「スペック通りの充電能力だろうか」など不安を持ちながら運転している。いわばBEV反対派・時期尚早論者がアップしている。充填装置の数を増設したノルウエーでも充電渋滞状況をアップして否定的雰囲気を伝えている。

エンジン車であれば5時間で行けるところをBEVでは充填時間があるのでの8時間と長くなる走行実験もさることながら、何より次の充填まで走行できるかの不安を抱えながらの運転は、心理的危険予知から見ると好ましくない。

バッテリーを多く搭載すれば走行距離は稼げる。事実Lucidは837kmを叩き出している。価格は不明だが誰でも買える代物ではなさそうだ。水素もステーションの数が実用化では大きな障害になるが、水素補給時間が短いのはドライバー心理からはメリットある。

とどのつまり

*家で充電できる戸建ての場合で、短い通勤距離や買い物ではBEV

*充電設備がない集合住宅ではバイオ燃料or水素エンジン、HEVに総括される。

国内平均の集合住宅割合は40%、可処分所得が高い都会では80%を超えている実態を自動車メーカーは無視できない。

アジアの国では助成金ありきのBEVは厳しいとなると複数のパワードライブを必要としている。

自宅充電もレベル2の240Volt の電源環境は必要であり、BEV一本脚打法フィールドは世界地図の中では狭いと思われる。だがいつまでも現状通りではないであろう、徐々に変化するだろう。その時、何だろうか、ネクストボックスで打席タイミングを図っている技術に期待しよう。

大谷選手も右足を小さくあげる打法を修正して2本脚で軸足への力バランスによりホームラン量産と変化したように。

ただし、前提条件があることを忘れてはならない。CO2濃度による温暖化の予測値が色々あり幅がある。常に実際の値との比較をしつつ妥当な式を見つけることであり、これがサイエンスの進歩に必要である。

BMW,Honda,Suzuki,Yamaha はバイクから4輪に展開した。今回のバイクから水素エンジンはこの歴史に照らして再現するだろうか、まだまだ試合終了とはいかないようだ。なにせバイクKawasakiの人気車種はNinja。なおさら今後の展開に目を離せない。

電化・新線技術選択の難しさ

コロナ禍明けで京都の紅葉狩らしいシニア層が新幹線に乗り込んできた。コロナ流行中は東海道新幹線の車両は1車両多くて5人だった。やはり経済復興には人、物の流れが重要だ。(直近のオミクロン株は気になるが)微笑ましいシニアの二人連れや団体をみながら鉄道に関して、ふと色々思ったことがある。

急ぐあまりに戦略を取り違えたのでは?と思うことの一つが山形新幹線。仙台行き“やまびこ号”に“つばさ号”が連結し福島まで走行。そこから米沢、山形方面に分岐して奥羽本線を走る。窓の外の景色がゆったりと楽しめ、峡谷を心ゆくまで見ることができる。だが、130km/hr.いかにも遅い! 旅行には良いがビジネスには適さない。

仙台・盛岡方面に遅れをとっては不味いと考えたのであろう、ミニ新幹線構想に乗った。今になって、フル規格にならないかの運動を開始したとの報がある。福島(飯坂)〜米沢に聳え立つ山を回りながらの国道13号線に代わって、高速道路のトンネルが開通すると自動車の方が便利になってしまった。筆者は冬には電車を利用するが、その他は東京から自動車での日帰り。フル規格変更には余程の経済的、政治的パワーが必要。そのパワーが功を奏したのであろうか国交省の幹線鉄道ネットワークのあり方調査(令和2年)には山形県念願の構想が盛られている。福島―山形県境まではミニ新幹線 県境―米沢―新庄はフル規格で新庄から酒田まではミニ新幹線。初めから急がずに提案していれば実現したのかも。結果論だろうが、長崎新幹線の佐賀県問題を見ながら、今回の山形は新戦略に賭けた。

北陸本線と交直切り替え

東京〜金沢がフル規格の北陸新幹線が開通して盛況だ。今は金沢〜敦賀までの延伸工事が進んでいる。在来線の北陸トンネルができる前はスイッチバックで今庄と敦賀間の山越をしていた。北陸本線は都会に比較して走行車両数は少ない、かつ急峻な坂を含める土地柄とあって送電する変電所の数を抑えることもメンテと電力消費面でも重要とあって交流にした。採用当時は交流が最新技術だったので、それに乗った。これが後々厄介なことになる。

北陸本線は大阪・中京地区を米原から敦賀・福井・小松・金沢・高岡・富山を結んでいる。中規模工業地帯と観光地でもある。当時は米原から北にある長浜までは京都・大阪の経済圏への通勤車両が走行することで直流。ただ長浜以北の車両走行数は比較的少ないので交流。直流―交流の切り替えポイントの間は電源を切って惰性で走行した。

その後、敦賀から京都への通勤客も多くなり、ついに敦賀までを直流に。地元は変電所設備の負担をして改造。今は姫路〜敦賀の新快速が走行している。 直流・交流変換ポイントは敦賀と南今庄間となった。結局、送電・変電所のインフラ面では交流が優れ、車両は交流がべらぼうに高い。交直流電車となると新幹線なみの車両価格になる。後から経済圏の変化により直流に切り替えるのはあり得る。送電ロスを考えると交流が優れている。低電流高電圧で送電抵抗を抑えられるが、車両にとってみれば20,000Vの交流が入ると降圧変電し、次にモーターの三相交流にするために、降圧電流を直流にインバータで変換し次に三相交流にする複雑な工程・装置を内包している。それが車両価格高い理由。

つくばエクスプレスをよく利用するが、守谷止まりの電車がある、そこまでの車両は直流、それから先は交流区間であることが理由と知られている。守谷からつくばから先が決して過疎地でないことは今では常識だが、開発当時は確かに守谷でさえ・・の状態だった。土地バブルで守谷が注目されたのはその後。

横浜地下鉄グリーンライン。

横浜には藤沢市湘南台(小田急接続)から横浜市青葉区あずみ野(田園都市線接続)までのブルーラインとJR横浜線の中山から日吉(東急東横線)までのグリーンラインがある。センター南、北で交差する。ブルーラインの距離は40Kmと地下鉄にしては長い。いずれ新百合ヶ丘まで延伸すると川崎市と市を跨ぐ路線となる。

グリーンラインは短いが線路の真ん中を白いボードが延々と敷き詰められている。浮上しないがリニアモーターカーなのだ。大江戸線のようにチューブの中を走り抜ける構造にして建設費を詰める理由とするのは分かるが、地上走行で余裕のある横浜グリーンラインは何故採用したのか不思議。小さなパンダグラフが取り付けられている。車両の下取りもできないだろう。一方のブルーラインの集電は第三軌条方式(サードレール方式)。どうして相互に車両を使用することをしないのか不思議。

武蔵小杉、日吉の人口が増えたことで車両数を増量すべく駅の改造をしているが、相鉄線が新横浜―日吉に乗り入れ渋谷まで繋がることになった。ブルーラインのセンター南でグリーンラインに乗り換えていた乗客が流れるのではないかと予想されるだけに、ブルーライン車両と統一してパンダグラフ集電にしておけば両線も日吉経由渋谷までの直行運転も物理的には可能。戦略に長けた東急相手では市営地下鉄は厳しいのはわかるが仕掛けぐらいはしても良いと思う。横浜―新横浜250円。阪急京都線に乗ると烏丸から高槻市手前まで同額で行ける。これもボタンの掛け違いか。

経済復興には需要喚起、大型設備投資(含む投資に対する税制優遇)による成長戦略が必要だが、先々のグランドデザインに基づいて鉄道方式を選択しないといけないなぁと電車に揺られながら、つい余計なことを考えてしまった。

コーヒー豆不足と緑茶ニューウエーブ

ブラジル南部一帯が大寒波による霜害で凶作との知らせが9月ごろあり、最近、日本のコーヒ豆販売店頭でもブラジル産入荷が滞っている。

お店の人も辛うじてブラジルでもこの銘柄なら在庫があります。との状況にある。生豆なら冷凍保管できるが、焙煎豆は精々冷蔵庫でも2週間が限度。ちなみに冷凍といっても、家庭の冷蔵冷凍庫ではー15から―20℃なので豆の細胞が膨張破壊されて豆は萎びる。これを避けるにはー60℃の冷凍庫に入れる。サイズにもよるが案外安価だ。野菜・魚介類の保存ならお試しは如何でしょうか。

ブラジルのとうもろこしからバイオアルコールを生産する際に筆者は無闇な森林伐採による水不足が来ると予想した。この予想は不幸にして当たった。二年前に水不足でコーヒー園は打撃を受けた。アマゾンの大規模森林が地球に及ぼす影響は大きい。寒波は海水温度が高ければ霜被害は少ない。赤道付近で温められた海水は塩分濃度が高く(比重が高く)いずれ深海へ沈み込む。この流れが地球の海の中でベルトコンベアの様に繋がっている。ブラジルは大西洋のNYあたりから冷たい塩分濃度の高い深層水が流れている。この冷たい深層水が森林破壊などによる要因で表層に出させたのであろうか。超スーパーコンピュターでの解析を得意としている日本の出番だ。

ところで、日本茶の農園では霜対策として大型扇風機が所々に立っていることを見たことがあるだろう。日本茶も霜害は怖いのだ。

静岡、京都(南部の宇治)鹿児島は温暖で霜害が少ないところと土地の性質、土地の水はけ(僅かな傾斜)が重要になる。ところで、先にあげた日本茶生産地の他に見逃せない実力者がいる。その土地はかぶせ茶で有名な伊勢茶である。伊勢神宮方面でなく、鈴鹿山麓から伊勢湾に向かう四日市水沢地区、鈴鹿地区である。四日市地区は半導体製造の先端技術製造群と隣接し、鈴鹿はホンダレーシングや椿神社が隣合わせの土地。そのコントランスが面白い。京都宇治〜滋賀湖南〜鈴鹿山麓はお茶生産に適した土地と知られている。

京都、静岡が超有名で先行しているが、鹿児島も大型スーパーモールや関東主要駅なのでPR活動を展開し猛追している。伊勢茶の生産量は全国3位であるが、ホント?的な位置付けだ。 そこで戦略として“かぶせ茶”に出た。

芽が出る前に黒いメッシュの布で覆って直射日光を遮る。広大なかつ傾斜している農園を覆う作業(時には外して、また覆う作業)はシンドイ。三重県人の性格は穏やかで忍耐強い。そんなことも、かぶせ茶生産に向いているのだろう。

結論は非常に美味しい。抹茶に肉薄する味わいながら、淹れるには手間がかからない。四日市の研究所に勤務時代には常に会社にも家庭にも存在したが、離れては縁がなかった。

そんなとき、仮設店舗を横浜伊勢丹フーズの入り口に設営し、tea-packとポットを紹介していた。そのメンバーは北新横浜の一級建築士の女性の方々。北新横浜と鈴鹿とは意外な組み合わせ。かぶせ茶の魅力記憶が呼び覚まされ、つい話し込んだ。一つを買い求め、翌日の出張時に保温ポットにいれた。時間ごとの味覚を楽しんだ。渋みが出る様ではダメなので、適当なところでpackを除いた。

さて、日本茶を我々がいただくのは、和食レストラン、(回転)寿司ぐらいで、抹茶を立てるには正月。あとはPETボトルお茶による夏場脱水対策ぐらいだ。

それでは勿体ない。美味しい日本茶を見逃している。

コーヒー豆不足も理由の一つであるが、かぶせ茶を時に味わって見てはどうだろう。日本茶にはカテキンが含まれコレステロール、内臓脂肪、中性脂肪を下げる効果があることが知られている。コーヒーのクロロゲン酸も並んで同じ効果があると言われている。飲料頻度ではコーヒーが高いと思われるが、日本食が糖尿病予防に良いと言われていることを考えると日本茶をコーヒー並に常用するのが得策ではないだろうか。

(参考:https://www.whais.jp WHAISの日本茶応援プロジェクト)

在宅と健康問題

経団連が政府の在宅7割策を見直すことを要望した。両手を挙げて賛成する。その理由は大きくは以下2つである

  • 日本独特のすり合わせシステムはface 2 faceが必要で成長戦略の影の主役
  • 健康問題

日本独特のすり合わせシステムを古いと非難する声があることは重々知っているが、それならば問う。この2年間ZOOM会議において初めてお会いした人で印象に残っている人はいるだろうか、ZOOM 会議で予想外に漏らした発言でヒントを得て発明や新製品に繋がったことがあっただろうか。筆者は例外あるが80%ない。画面では裃を着た態度に終始することも影響している。効果があるという人が居られるなら、ZOOM講演者が素晴らしく魅力があったか、それ以前に実際お会いして人柄も含め理解されているかのどちらかだろう。

実際にお会いしていると、この人なら序でに見せたい、話したいとして展開することが実際ある。最近、ある案件で特許申請をした。これのヒントはface 2 faceでお話をした会社の営業部長の新商品開発紹介を受けた時だった。その会社の商品は勿論コンセプトも全くの当方業界とは違ったが、両者の技術が融合した結果、商品ができた。当然その会社に連絡したが非常に驚きながら喜ばれた。異業種・境界情報は役立つとは公式のようになっているが、実際は異業種で活躍している人そのもの。その人がなぜその業界・分野で活躍しているか、そのエネルギーを汲み取ることがポイントであろう。

先般、湘南セラミック白石社長のジルコニアに関するZOOM講演があった。その時に寄せられた質問12の質問数は普通のZOOM講演ではあり得ないほど多い。白石社長の実績に裏付けられた丁寧なプレゼン内容に触発された質問とみた。そして質問内容と白石社長のご回答は非常に貴重であり次に繋がることを示唆された。ZOOM会議で初めてというより、司会者(コスモサイン)を介しての交流など日頃の白石社長の魅力と実績に触れているからであろう。

さて、次に健康問題

10万円配るなら在宅勤務で腹回りが拡大してスーツが会わなくなった人にお願いしたいとは冗談半分だが在宅による健康問題は深刻だ。会社に行かずに在宅勤務された人が多少健康問題は気になったところであろう。

会社によってはサテライトオフィスを契約したところがある。多くは急なこともあり在宅。自室を与えられている人は少ない。家人の監視?のもとで仕事をこなしているはずだ。下手に一服でもすれば、「そんな仕事振りだから実入りが少ない」と言われかねない視線を浴びると、休憩も取らず、ひたすらパソコンを叩く。ZOOMでファイルの画面共有にモタモタしようものならデジタルができないと烙印を家族からも押されかねない。

このようなストレスと座りっぱなしは体の異常となって現れる。太るのはまだ可愛い方で、足のむくみに始まり、下肢動脈瘤や肺塞栓症など血管閉塞による症状があり、極端には死に至ることもあるとのこと。

時あたかも11月4日の「NHK所さん大変ですよ」でこの特集がされていた。

座りっぱなしの時間12時間以上がなんと24%、10時間からも16%と非常に長い座りっぱなしの実態が報道された。在宅勤務実態として机の前でパソコン作業を勤務時間の7時間実行し、その後、食事、TVを観るなどの様子が放映されたが、実態は違うのではないだろうか。

パソコン作業は残業的なものを含め12時間は普通で、食事の合間にYou tubeを見たり、仲間が投稿していないかFacebookをチェック。正直に言えば、筆者もこの部類。それでも散歩は欠かさないに心がけている。雨降りでは散歩はできないのでYou tubeの痩せるダンスを利用して埋め合わせをしている。歩くよりダンスの方が息は上がる。 通勤で駅まで歩き、満員電車の中で揉まれているのも、見方を変えればダイエット・ダンスだったのかも知れない。

そんな筆者であるが、恥ずかしながら胴回りが拡大してしまった。クローゼットからスーツを取り出し、これは会う、これは辛うじて、これはダメっぽいと分類。情けないが、お気に入りほどダメと分類された。そういえば、最近のCMにお仕立てしませんか?2着目は割安!的なセリフが踊る。既製つりスーツでは肥満の寸法が標準を離れたこともありそうだ。

今のお仕立ては3D採寸。それが中国に飛んで、日本のテーラーとの合弁会社で縫製。多分、それで比較的リーズナブルな価格帯で提供可能なのだろう。

既製品にしろお仕立てを購入するにしても、残りのスーツにはダイエットの成果まで待ってもらうことにした。政府にはこの笑えないような悲惨な人の実態に10万円支給はあっても良いのでは? なんだ それがこのブログのオチ?かとのお叱りを受けつつ。健康に気を使いつつ、経済復活に努めましょう。

 

価値の加減乗除

コント「やさしいズ」から。友人から寿司を奢ってもらう約束をしているAはBさんから職場で助けられたので牛丼を奢らせてくれと言われる。Aは寿司を断り牛丼を選ぶ。普通なら寿司を選ぶでしょと首を傾げるBに向かってAは「エッ!?牛丼選ぶでしょ」と答える。

テンポよく会話が進むが、ポイントは 「寿司の値段3万円、牛丼の値段380円でも両方美味しいから等価である。即ち牛丼は3万円である。差し引き30,000―380=29,620円も牛丼の方が得しているのである」聴衆は意表を突かれて笑いがどっと起こる。このコントはあらぬ方向に展開するのであるが、この段階でも非常に面白い。

と言うのは等価ならの前提条件で商品をユーザーが選択するという視点を我々が商品企画をする際意識しているか?との鋭い指摘をしているのだ。世の中、付加価値、付加価値としてユーザーにとって使用頻度の多くない機能をつけて価格を積み上げていないだろうか。使用頻度が少ない機能はこのコントの等価論から言えば価格0になる。アイリスオーヤマが汎用家電商品で成功しているのは機能の引き算をしているなぁと商品を見て思うことがある。話は飛躍するが、アイリスオーヤマは大山ブローと言って灯油缶、工業薬品缶を中空成形で製造していた。この事業をスパッと始末(引き算)して新展開した。その変わり身は見事だ。

買い物上手の主婦は割り算が得意だ。瞬時の暗算が凄い一例をあげる。健康ブームでリコピン含有トマトジュースが店頭に並んでいる。まず価格➗容量を計算し、価格➗リコピン含有量を算出。その次にボトルを逆さまにしてジュースの粘性が高いか低いかをみる。粘性が低いとトマト何個分の謳い文句に疑問符をつけるのだ。さぞジュースメーカーも真っ青だろう。

再びコント「やさしいズの外食」から。今度の計算は積分。自炊が安くつくとのBに対して外食が安いとしてBを説得するA。自炊には原料買い物、調理時間、食器洗い、食器片付けを20年続けると人件費は3億円にも上ると説明。数値が莫大だがなぜか納得してしまう。

逆にいえば、ここにも新商品、新システムを企画開発するネタがありそうだ。

調理済みの宅配は既に軌道に乗っている。介護ビジネスも大きく括ると該当する。アイロンフリー衣服も多くなってきた。クリーニング業も絶対自分では不可能なものに特化することになろう。

逆に弱いのが微分。コロナ報道では感染者数は強調するが、微積を駆使して収束する時期を言うことはしない。できないのが本当だろう。統計数学者の高橋教授はワクチン接種条件前の前提付きで見事に当てていた。だが、マスコミは取り上げなかったのは理解できない他に別の理由もあったのだろうが、数学大好き子供を育成する機会を奪った。残念なことだ。

元北大・現京大の教授の最初の計算(42万人死亡説)はこの条件でしたと今からでも遅くないから明言することだろう。科学において修正は前進するに必要なのだから。

なぜ、このブログにコント「やさしいズ」の話題を取り上げた理由は、小学校に上がる前の頃 兄弟での硬貨交換の件を思い出したからである。5円相当のものを持っている自分が10円相当品を持っている姉に屁理屈をつけて交換をせしめたことがあった。自分は原則無理を承知していたが、今で言う黒を白と主張するディベートの類といえば格好が良さげだ。だが、就職して最初の上司はこの黒白が得意技だった。判事のご家系もあり論旨は理路整然。相手が首を傾げているうちに納得させる名人であった。子供の頃の硬貨交換経験者としては運命的な上司を戴いたものだ。

開発において一方的な視点で突っ走ると落とし穴がある。そんなはずはない。なぜなら。。。。と反論を受けることで、複眼的なアプローチで技術完成への確度をあげることの重要性を教えられた。当方の屁理屈を上司は受けて投げ返すことの繰り返しは実に面倒くさいが、人間関係を強くすることの効果があった。その後新入社員がグループにやってきた。大学院では研究より教授とのディベートが実社会では役に立つとして鍛えられてきただけにレベルが普通の社員とは違う。筆者は上下にサンドイッチされた格好だが、筆者が異動する機会に同行させることを願い出た。筆者が同行させたい理由を言わなかったが上司は何も言わず笑顔を返してきた。これは大変ありがたかった。あの当時のディベートはいい思い出だ。

出口調査

今回の衆議院選挙で初めて出口調査なるものを経験した。注目選挙区の一つだったのだろうか? 中学校が投票所で、門を出るとNHKと日テレの人が待ち構えていた。一緒に投票に行った家内は手を振って断ったが、こんな経験はなかったので興味本意で日テレの方の調査を受けた。

iPadに質問事項が並んでおりチェックするが、候補者の名前、どこの政党に比例を入れたかの他に項目が多く、後から思い返すと10項目はあったと思う。設問の中には本来あるべき回答項目がなく、2者択一の項目があったので、これは設問自体が違うのではないか、どちらを選択しても偏向になりはしないか?と係の人に質問したら、その場合はチェック無しにして下さいと返答。何だかオカシイと思いつつひとまず回答を終えた。投票に行った時間は昼前だった。

20時のテレビ速報はNHK、日テレをチェック。早くも当確の情報が流れる一方で、政党の当選予想数が出口調査を基に各社報道されていた。その後の実際当選者数とは大幅に乖離している会社がほとんど。なぜ乖離したのか出口調査を実際経験したことから、ありうる原因を考えた。

それは、本来は候補者と政党名だけで十分なところ、財政健全化についての質問など調査項目が多すぎることで、データーを受けた方の整理に時間がかかるのではないだろうか、コンピューターで整理したとしても、チェックを人が介すれば15時頃には調査打ち切りしないと20時に間に合わないだろう。

午前中に投票にくる人はシニアの人が多いのは通説。その人たちの多くは日頃、新聞、TVからの情報を是としている。従って出口調査はシニアの意見を色濃く反映していると考えるのが妥当なところだろうと思う。若い人は外出から戻って間に合う時間に投票行動をすることがあり、ネットからの情報、リアルな社会生活感で投票行動をしたことで実際の当落に反映したのであろう。また、家内がいう「出口調査にはサイレント・マジョリティは応じないものよ」が乖離において的を射ているかもしれない。

これから、一刻を争う当落報道よりは、むしろ、残りのアンケートの内容を解析した方がより国政への反映する機会提供になるのではないだろうか、出口調査も20時までやって、報道するときは15時締め切り時点での当落は〇〇、その後の投票行動により変動します程度に抑えておけばよかったのではないだろうか。どの道 開票3時間もすれば大勢が見えてくるのだから。

それにしても選挙って国民は賢明で上手い差配をするものだと思うことがある。レジ袋有料化を環境大臣だったときに省令で決定し自慢していた○田さん、形成不利と見ると話をしなかった。だが、選挙民は見ていた。落選。宮沢喜一氏が総裁候補になったとき、幹事長の面接試験に合格しないと候補にすらなれない珍事があった。宮沢さんはTVカメラの前で、「大幹事長様・・」と頭を下げた。その権勢を振るった男が小選挙区で落選。昭和の時代はようやく終わった。今回の一刻を争う当落予想風景もいずれ形を変えていくだろう。

 

野球・雑感

大谷選手がMVPを獲得した。遅ればせながら、おめでとう。ファンはホームランを打つたびに“MVP・MVP・・”と叫んでいた。アウエーでも声援を受け、ホームランと奪三振のSHOTIMEを期待される。まさに大リーガー中の大リーガー。何をやってもサマになった。契約金が活躍から随分安くても野球を楽しめることに集中する。その生き様にも共感した。

大谷の最終試合が終わったとき、誰もが今年の野球は終わったと感じたものだ。日本ではまだ野球が続いているのに。

「ビックフライ・・オオタニサーン」もお決まりセリフ。何度聞いても気持ちが良かった。二刀流なんてMLBでは通用しない。バッティングは高校生並みと酷評していた解説者もシーズン始まると早々と白旗を上げた。逆に猛烈な大谷推しに転じた。日本の政治家や官僚の反省しない事例が累々しているだけに、明るい風景に映った。気の毒なのは申告敬遠をした投手。登板を監督から予告されてから、大谷と勝負して男をあげ、契約金に反映させてやろうと、寝ながら考えたに違いない。それが「勝負以前の問題」と烙印を押されては身も蓋もない。何事も統計(スタッツ)で管理される野球より、漫画チックだが投手の魂の球との勝負が見たいものだ。

もし斎藤佑樹が金足農に進学していたら甲子園出場を賭けた県大会決勝で監督は投げさせず肩を酷使することなく、プロで活躍したのではないかと思うことがある。ハンカチ王子、早稲田での活躍ほどにプロでは期待通りとは行かなかった。筆者の仮想モデル(珍説)を紹介する。プロ野球で6日おき(登板22試合)投球数100球だとして10年間では(春のキャンプで、10,000、秋キャンプ5,000)を入れると36,000の投球数となる。中学、高校、大学を入れると50,000球前後と推定される。

人間の体と金属は全く違うが、金属疲労で事故が起きる。負荷応力によりクラック開始点は異なるがSN(疲労)曲線を投手の疲労破壊に置き換えると、時速150kmの直球を10,000球投げ続けると120kmまで低下する。阪急に在籍していた星野投手のように80~120kmでカーブや縦のスライダーを投げることができれば別。捕手は投手の負担のかからない配球が必要で、そこに投げられるコントロールが求められる。名投手には優秀な捕手を必要とする理由だ。斎藤は失敗の原因を解析して将来は指導者として復活して欲しいものだ。

星稜4番松井が5打席敬遠された。相手は明徳義塾。監督が星稜の山下監督に言った。強打者5番を育成しなかった方が悪い。と。星稜の5番打者はまだ高校生。プロなら仕方がないが高校野球では好ましい発言ではなかった。池田高校の蔦監督は豪放磊落と人情のミックスした味のある人だった。松井と対峙したら投手に敬遠指示するかと聞いてみたいところだった。

プロ野球ドラフト会議で珍しい選手が楽天4位で指名された。離島奄美大島の泰選手(鹿児島神村学園)。島に一人しかいない野球選手。海のタクシー運転手である父親の揺れる船で素振りやシャドウピッチングをして足腰を強化したとのこと。デジャブだ。稲尾投手物語を映画で見たことを思い出させた。小舟の鱸を漕いで足腰を強化し神様・仏様、稲尾様と三原監督を言わせたあの稲尾さん。現在のNPBの選手で話題、華のある選手が少ないこともあるので、是非頑張って稲尾二世になって欲しいものだ。

熱から覚めて

上海の空が以前はどんよりしていた。最近は綺麗になってきたと人から聞いた。地球温暖化ガス(CO2)削減で役割を果たすとの中国政府の肝煎だとのこと。空が綺麗になるのは住民にとって良いことだ。

その一方で、その原因が発電抑制のためだとか。燃料が不足しているとの情報もある。確かに世界でもパンデミック明けの一斉経済復活が急ピッチで行われている。その時のエネルギーは天然ガス,石油、石炭の化石燃料が主役を占める。

1972年当時の石油ショックを思い出す。中東産油国(OPEC)の原油政策に世界は振り回された。あの時の結束は米国のシェールガス産出により緩くなったと思いきや、さすが中東商人。今は原油のありがたみを噛みしめろと言ったかどうか分からないが、原油増産しないとあって、この日本においてもガソリン価格が急騰している。化学工業の原料(ナフサ)も影響受け、最終的には製品価格も上昇するだろう。

化石燃料が産油国に握られているのなら、尚更 再生エネルギーに頼ることに普通は考える。しかしながら、今回のエネルギー不足問題が発覚したことで、頼りになるのは“やっぱり化石燃料が現実的”と気づいた。環境意識先進国欧州では英国が電力不足に陥り、EUでは人気のあるEV車を差し置いてガソリン車の販売が好調だとの情報もある。

あれっ!人気と実態が違う? 日本ではホンダがガソリンエンジン製造工場を閉鎖して全面EVに切り替える作業を実施している。エンジン製造していた会社でもエンジン以外の部品を生産していたことで、工場閉鎖に伴いその他への調達に走らざる得ない取引先など混乱している。当該社員から見ると複雑な思いでことの推移を見守っていることだろう。その点、トヨタはガソリンに限らず、転用できる水素エンジンを含めEV、FCVなど多様なパワートレインを開発している。豊富な資金を有す企業だからできる。そうでない企業は“流行に乗る”こと以外選択肢はない。

ブームは新規技術、新しい用途を開発するモチベーションになるので、これを否定しては発展しない。覚めた途端、全否定・逆方向にいくのは避けたい。覚めた時には、ブームの前提はなんだったかところから見つめることも必要だろう。

OPECが原油価格思いのままのやりたい放題対策として、アルコールをガソリンに10%ブレンドすることで凌ぐことをした。アルコールはとうもろこし由来のバイオ燃料である。ブラジルでは100%アルコールもあった。その時、日本の自動車メーカーはこのバスに乗り遅れないように材料メーカーと共にアルコール併用対応材料の開発をした。燃料パイプをはじめ耐久性試験を実施した。その後、この熱は急にさめた。バイオアルコールの値段が高く、市場性が低く、バイオプラスチックの原料に転換することをブラジルは方針変更した。シェールガスの価格の影響もあった。その間、材料メーカーは努力したものの、文字通り梯子を外された苦い想いがある。

今、急に、地球の温度化と炭酸ガスの関係はそもそも関係あるのか?的な発表が出始めた。仮説から検証して初めてサイエンスになるので、その動きは否定せず結論まで見守ることが重要だ。前提がその後の現実と合わないのなら、その他の因子を探す。地味だがそれがサイエンスの基盤。

コロナ禍中にあって諸説がでた。今、そのピークは過ぎた。このブログでも掲載したが、ワクチンが登場するまで、スペイン風邪当時の対策と全く同じだった。喉元過ぎれば熱さを忘れるの類であろうか。でも諸説の中には見捨てるには惜しいネタもあった。なぜ日本人は他国に比較して“さざさみ”で治ったのか。これは人類にとっても意味のある研究課題だと思う。それこそ狙いがノーベル賞であっても良いだろう。意欲のある医学生の出現が待たれる。エネルギーの多様化と同様、アカデミックも多様性が最後には強い。

備えあれば

先日(7日)の東京北区から千葉を震源とする地震(5強)は長い周期で揺れた。道路や建築物の倒壊など目に見える被害はなかった。報道では舎人ライナーの脱線が報じられたが怪我人なし。申し訳ないが安堵した。

ところが、その後にJR蕨変電所から発災し、山手線、京浜東北、宇都宮線、湘南新宿ラインが終日運転見合わせとなった。変電所では臨時の設備点検をしたが異常は認められなかった。と報告した後に発災。トランス室からの火災が濃厚と見られている。トランスの絶縁油はシリコーンだと思われる。難燃性はあるが不燃ではない。映像で見る火炎は燃えたのはシリコーン油だろう。 山岸、須川 電学論B 126巻12号(2006)によると変圧器の火災原因と進展の様相を紹介している。

 

燃えた物質はシリコーンだが、引火の原因はなんだろうか? そこがポイント。

経年劣化の一言で済まされない。例えばコイルが地震の振動で変形したのではないかなど、この図の進展様相を参考に検証が進められるのであろう。明日の事故防止への貴重なサンプルであり、迷惑した23万人への義務でもある。

発電所からの15.4万Vを変電所で2.2〜6.6万Vに変換し、さらに電鉄用変電所で電車用の直流変換及び電圧変換をする。(直流1,500V)。今回はこの電鉄用変電所が発災した。 話は飛躍するが、再生エネ発電の比率が高くなると電車は走行できるのであろうか? 電気に疎いのでわからないが、せいぜい600Vの太陽光発電を直流電車1,500V, 交流電車20,000Vにするには相当の昇圧変電所が必要だろう。変電所としては上げたり下げたりの二重設備が必要で、かつ変動対策として大型リザーブ電池を抱えることになるのだろうか。

骨太のインフラ・製造を稼働する電源は化石燃料、原電(核融合を含め)に頼らざるを得ない。太陽光再生エネルギーの役割はサブにとどめておくのが無難。「明日は雨模様なので電車は間引きします。EV充電スタンドも制限します。テレワークして下さい。製造は晴れた時までお待ちください。」なんて冗談でも想像したくもない。小型原電、小型核融合発電など海外で実用化されている、もしくは研究中の案件があるが、原電で痛い目にあった日本ならではの基準で開発を進めてほしい。地道だが備えあれば憂い無し。

一方、地震翌日の首都高はノロノロ程度で道路閉鎖はなかった。コロナ明けの経済活動活発化によるものか?と一瞬勘違いした程である。

ふと思ったのは、神戸震災、3.11大震災を経験し高速道路の橋脚には炭素繊維や抗張力鋼板によるベルト補強などが積極的に施工されたお陰で大禍なかったのではないだろうか。橋梁、トンネルなど長大建築物の探傷技術も進んできた。ハンマーで叩く、超音波を当てるなどの一方で、深さ方向に浸透能力の高い中性子探傷装置の小型化も理研で開発されている。実に目立たないが交通インフラが破壊されて受ける経済的損害を未然に防止する意味は極めて高い。野球にちなみに“セーブ賞”を授与しては如何であろうか。裏方は目立たなく、あって当然と思う空気感がある。太陽光パネルを屋根に乗せることを行政が指導するとか情報があるが、南側の屋根に重いものを乗せると筋交や壁で南側を補強した家にならざるを得ない。地震に耐える重心対策である。南向きでありながら小さい窓のデザインは居住者にとって好ましくはないだろう。 思いつきは戸建て住宅の倒壊に繋がることを建築家は警告している。謙虚に耳を傾けるべきであろう。軽量のペロブスカイト太陽光発電を地道に開発してきた日本の大学及び企業が陽の目を見る時がきた。まさに備えあれば憂なし。

地上波・紙媒体とネット

このタイトルはもはや陳腐化している。

電車の乗客の様子を見れば約10年前から一気に変わってきた。スマホ操作80%、読書・新聞5%、寝ている10%、その他パソコン操作5%が一般的な分布ではなかろうか。新聞をタブロイに折り畳んで読んでいる風景はもはや絶滅危惧種だ。鉛筆で熱心に記事に線引きをして、いかにも風体を見なければどこかの研究者と未間違うJRA馬券売り場近くの公園風景は依然としてあるが。電車内で見る紙媒体では来日された人の日本語学習帳、小学生が参考書とタブレットの両方眺めて宿題をしている風景が目立つ。週刊誌も滅多に見ない。電車の週刊誌中吊り広告がなくなった。時代が変わった。

ただし、スマホ、タブレットでも新聞社の電磁媒体を読んでいるので、新聞離れしたとまでは言えないが、宅配新聞、駅売新聞が減少すると、やがて電磁媒体の内容は量・質ともに変化するだろう。

TVが存在する家庭を含めてどうか。総務省が発表した資料によればTV視聴よりネット時間が逆転したとニュースがありHPをチェックした。これが実に面白い

図―1 年度別全年代変移図 ネットの急進により令和2年ついにTVを逆転した

 

平成24(2012年)から8年の極めて短時間に逆転。

 

 

次に年代別に見ると

50歳以上はTV優位を占めているが、10代から30代はネットが圧倒している。10代〜40代はネットがメイン。50歳代からTVメインとなる。TVのコア層は50以上でありCMはこのコア層対象商品になる。10〜40代のコア層はネットにシフトしているのでTVで商品CMしてもチグハグになる。

トヨタがTVでもクルマのCMを削減しているのは、確かに高齢者に購買を迫るのは無理があると見ているのだろう。番組内容云々の前に時代が変わっていたのだ。

それにしても新聞は減少している。新聞の良いところは注目記事のほかに目を転ずれば意図しない記事を目にすることができることである。でもネットでは関連情報や他の人はこれも見ているとして拡張するので、間に合っているのかも知れない。少々寂しい気もする。

その他 総務省の報告書では以下のことも表記されている。

【連絡方法:若年層は電話を利用しない】

固定電話やスマホでも電話で直接声を聞くことが少ない。特に若年層は電話をしない。新入社員が電話に不慣れだとの話は聞くが、職場で電話の掛け方、受け方をOJTしないといけない時代になってしまった。FAXは日本しか残っていないと揶揄されている。確かに固定電話や複合複写機に併用されているが、紙での自動アウトプットがなくディスプレーにfaxありと表示されても見逃す。即時性を求めるなら受発注でもLineでくる時代だ。

【連絡はネット利用】 LINE, You tubeが圧倒している。Twitter, インスタ、他もある。いずれも自分の世界からの選択された情報だと言えなくもない。フェイクが入り込む余地はあるが、玉石混交の中には隠れた真実があるとしたら、それを見つけるレベルが必要だ。

今回の自民党総裁選挙ではネットでのアンケート結果と新聞社(系列TV)の世論調査とは大きく違った。ネットは若者、新聞(TV)は固定電話に出られるシニア層だからと普通に理解した。新聞TVで国民人気ダントツの候補者はネットでは別の候補に圧倒的に差をつけられた。

しかしながら、世論調査の仕方が違う結果だとアンケート専門家からの指摘があり納得した。即ち新聞(TV)では男女、年齢、など区分をした上で整理しているのに対し、ネットではオープン型アンケート。瞬時に大量のデーターが集積できる強みがあるが、複数のアカウントを持って投票している人を排除できない。

毎日新聞がネットでアンケートを開始したが、途中で多分気がついたのであろうか中止した。オープン型でなく、新聞(TV)と同じくネットでもクローズ型に技術的に可能であればより真実に迫ることができるがどうだろう。

そういえば、先の米国大統領選挙においてフェイクニュースのワードが踊った。

大手新聞社の報ずる情報は無条件に受け入れがちな日本と違って、米国では「その見方もあろう」的に重きをおいていない。支援者が家庭訪問して議論する風景を見る。その時に重きをおく議論ネタは身近な話題で、新聞ありきではない。地区のコミュニティが崩壊している日本から見ると羨ましい。

TV不振の理由の一つはコンテンツの陳腐化。旅番組、大食い、クイズばかりで飽き飽き。クイズ番組で活躍する若者が難関大学に入るまでに育てた親を不憫に思うようでは如何なるものか。視聴率は取れないだろうが小説や古典の朗読+風景を組み合わせたシリーズを企画すれば根強い聴取率は取れるだろう。

歴史物で識者が持論を討論する様子には結構ファンはいた。刹那的コンテンツはほどほどにして人生に必要な教養、芸術、笑の魅力を掘り起こすこともあるのではないかと思う。